【セカンドオピニオン】

 

セカンドオピニオンを受けたのは、2001年2月の始めでした。
その病院は自宅からたったの一駅しか離れていない大きな子供病院です。ここは白血病の治療においては西日
本では有名な病院です。西日本各地から色んな血液疾患の子供たちが集まってきます。また春のように移植だ
けのために転院する子供も少なくないようです。 
実はこの病院への転院の話は過去に2度ありました。
最初は血小板減少が見られたとき・・細かい検査をするかどうかで。。2度目はMDSの疑いが出たとき・・しかし
この時は、ファンコニー貧血もあるかもしれないことから、転院を断られてしまいました。ファンコニー貧血の子供の
移植例がこの病院に無かったからです。後の検査で春にファンコニー貧血の疑いはなくなりましたが・・ 
セカンドオピニオンを担当して下さったのは、血液内科の部長先生です。
主治医が持たせてくださった今までのデータを一通り見ながら、開口一番その先生が仰ったのは"ATG"という治
療法でした。主に再生不良性貧血の治療法です。海外では成功例があるという説明を受け、その後効果が無け
れば、さいたい血移植などを検討しようと言われました。私も主人も(前の病院の主治医も)、骨髄移植しかないと
思ってただけに驚き、そして喜びました。"ATG"が成功すれば、移植を先に延ばすことが出来るかも知れない。
出来るだけ骨髄移植は避けたい・・みんながそう思っていたからです。
"ATG"のための入院予約をその月の終わりに取り、その日は病院を後にしました。
自宅に戻り、(前の病院の)主治医に電話をかけると「やってみるだけの価値があるんでしょう」「その先生を信じて
頑張ってみるしかないですね」と言われました。
しかし、実際に"ATG"をすることはありませんでした。
入院初日、病棟の担当医に「MDSにATGはできません。これは再生不良性貧血の治療ですから」と言われてし
まったのです。私は驚いて担当医に説明を求めました。すると「まずマルクをします。その結果をカンファレンスで
検討して最終判断をしましょう。でも今の時点では骨髄移植が妥当だと思います」
もちろん、私は納得できませんでした。
自宅に戻り、再び(前の病院の)主治医に電話をしました。主治医は「とりあえず、カンファレンスで検討してもらえ
る機会が出来たんですから・・」そう言って言葉を濁しました。主人も半ばあきれていました。私たちが受けたセカ
ンドオピニオンは一体何だったのか? 結局、移植しかないのなら、"ATG"なんて言葉を出さないで欲しかった・・
この時ほど、病院の先生を信用できないことはありませんでした。
 
"ATG"の予定で入院した春は、マルクを含む数々の検査後、予定通りの2週間後に退院。
その3週間後におおよその検査結果を聞くことになります。
そして、先生の口から出た言葉。それは「(骨髄バンク経由での)骨髄移植をしましょう」でした。 

前のページへホームへ次のページへ