Crossroads
Guitar Festival 2007
Chicago,
IL (2007-07-28)
感動の嵐!クラプトンとウィンウッドの夢の共演を観る

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Vo(all except 6),
org(1-2), g(3-7)
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2. Presence of the Lord (5分)
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Vo(2,6,7), BVo(3)
g(all except 5)
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3. Can't find my way home (5分)
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Derek Trucks
Doyle Bramhall II
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g (all except 5)
g (all except 5)
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Chris Stainton
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Keyb
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Tim Carmon
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Keyb
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Sharon White
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BVo
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Michelle John
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BVo
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チケット争奪戦を辛くも勝ち抜く
今年の3月に、エリック・クラプトン主催のクロスロード・ギター・フェスティヴァルの開催(7/28)が発表された。このコンサートの目玉の一つはクラプトンとウィンウッドによるブラインド・フェイスの曲の演奏だ。クラプトンはインタビューで『俺たち(クラプトンとウィンウッド)にはまだやり終えていないことがある』と言っていたぐらいだから、かなり期待できそうだ。これはなんとしても行かねばならない!バリーさんに頼まれたので、チケットは2枚まとめて買うことにした。3/31の朝の発売開始とともにウェブサイトでチケの購入を試みたが、出てきたのは後ろの方の席。。。何かの間違いかとも思ったが、仕方なくそれを買うことに。その後すぐにイギリスのバリーさんに電話をする。「チケットはとれましたが、席は後ろの方です。どうもスミマセ〜ン」と言うのをさえぎるように「いや〜〜良かった良かった。どうもありがとう!席の場所なんて大した問題じゃないよ。観に行かれるんだからいいじゃないか!」との優しいお言葉。さすがは世界一のファンである。でもやはり気になっていたので、電話を切ってから再度サイトにアクセスすると、なんか表示が変わってることに気づく。え、もう売り切れなの??なんと自分のチケット購入直後、発売開始からわずか15分で売り切れたとは恐るべしチケット争奪戦。席が後ろなどと不平を言う余裕はないのである。
いざシカゴへ!
フェスの前日の7/27にシカゴ入りしてダウンタウンのホテルにチェックインする。ところがバリーさんは飛行機のフライトの関係でまだイギリスの空港にいるとのこと。本当はこの日に彼とシカゴのバーで前夜祭をするつもりだったのに、残念ながらそれは実現しないことになった。でも明日はビッグイベントなので、早めに寝ることにした。しかしコンサートのウェブサイトを再度チェックすると、なんとこれはウェブで生中継されるということが分かったので、急遽ホテルの部屋からニュースを自分のHPにアップし、また世界のウィンウッド・ファンにもメーリング・リスト等を使ってお知らせした。
会場へ向かう
翌日の朝、ダウンタウンから電車とバスを使って目的地のToyota Parkに向かう。シカゴの町は霧模様だ。自分はBlind Faithの特製Tシャツを来ての参戦である。どこを見てもフェスに行く人たちでいっぱいだ。この人たちとチケット争奪戦をしたのかと思うとなんか奇妙な感じがする。

会場へ向かう電車の中から霧模様のシカゴを眺める
時間に余裕を持ってホテルを出発したのだが、駅から会場へ向かうバスがなかなか来なかったので、コンサート開始30分前にやっと目的地に到着した。会場のToyota Parkはサッカー専用スタジアムである。長時間のライブなので指定席を選んで正解だった。大きなスタジアムなので、ステージ上の人が豆粒のようにしか見えないが仕方がない。この会場では小さなカメラの持ち込みが許可されていたが、さすがに遠くからきれいな写真をとるのは難しい。
会場のToyota Park
開始直前のクロスロード・ギター・フェスティヴァル
ついにコンサートの幕開け!
11:45になりついにビッグイベントの始まりだ。まず初めは主催者であるエリック・クラプトンの挨拶。それに引き続きトップバッターはサニー・ランドレスだ。思った通り芝生席の人たち、特に前の方にいる人たちは皆立ちっぱなしだ。このコンサートは11時間連続で行われるので座れないとかなりつらいだろう。。。自分も2004年のボナルーの時につらい思いをしたのがしみじみ思い出される。あの時は10時間ほど立ちっぱなしだったっけ。。。それにしても今までCDでしか聞いたことがなかったミュージシャンが次から次へと登場するのは実に素晴らしい。コンサートの初めの方ではDerekTrucks、Johnny Winters、それにAllison Klausが印象に残った。それにも関わらず、ふと自分はコンサートに100%集中できていないことに気づく。バリーさんの心境を思うと気が気でないからだ。ついにテキストメールも来なくなり、彼が今どこにいるのかも分からない。ウィンウッドが登場するまでには来てほしいものだ。
ついにバリーさんが合流!
3時過ぎになってバリーさんからメッセージが届いた。シカゴの空港に到着したので夕方までにはここに来れるとのことなので、まずは一安心。天気はいつのまにか快晴になっている。ステージにはB.B.Kingが登場だ。間違いなく前半のハイライトである。自分は現在81歳ということを強調していた。ボーカルもギターも迫力が違う感じがする。また彼のスピーチは非常に長かったが、ユーモアにあふれまた感動的でもあった。(クラプトンがどんなに偉大なミュージシャンかということを言っていた。)そうしているうちに何やら自分の近くで叫び声をあげる人がいたので振り返ると、それがバリーさんだった。先月ラスベガスで会って以来だ。間に合って本当によかった。バリーさんは1969年に行われたブラインド・フェイスのハイドパークのコンサートも観に行き、今日はイギリスから駆けつけている。観客席の主役がやっと登場したという感じだ。ステージにはLos Lobosの登場である。
ウィンウッドファン3人が集う
Jeff Beckのステージになったところでウィンウッドファンのジェイミーさんもスタジアムの向かい側の席からこちらにやってきて3人で一緒にライブを観ることになった。英、米、日本からのウィンウッド・ファンの集結である。生まれ育った環境は違っても皆それぞれの思いがあってこのスタジアムに足を運んでいる。同じファンの人たちとウィンウッドについていろいろ話していると実に楽しいものだ。いよいよ主催者であるクラプトンのライブの始まりだ。彼のステージをみるのもこれが初めてなのだが、やはり生でみるととても格好いい。もうすでに日が沈みかけているところだ。ギターはDerek TrucksとDoyleBramhall IIを加えた3人。ツイン・ドラムも迫力がある。クラプトンのセットの最中に、ステージの一番左端のライトがあたっていない場所にスティーブのオルガンらしきものがおいてあるのを発見。ギターフェスティバルへの出演であっても、やはりウィンウッドがコンサートでオルガンを弾かないとは考えにくいだろう。
いよいよウィンウッドとクラプトンの共演がスタート
クラプトンと共演したロビー・ロバートソンがステージを去って、クラプトンがマイクを取る。「過去25年間、一緒にプレーしたいとずっと思っていたミュージシャンです(注)」との紹介を受けて、ようやくウィンウッドがステージに登場した!隣でわりとおとなしくコンサートを見守っていたバリーさんがいきなり素っ頓狂な声をあげてスティーブを歓迎する。自分やジェイミーさんももちろんうれしい。袖からステージの左端にオルガンが持ち込まれ、そこにスティーブが座る。クラプトンとウィンウッドが同じステージに立つのは今年5月のCountryside Rocksでのコンサート以来だ。いよいよ今日最大の見ものの一つの始まりである。ステージに登場するとまずマイクをとって一言しゃべるミュージシャンが多い中、ウィンウッドは何もしゃべらずすぐに演奏を始める。でもこの辺はスピーチが苦手な彼らしい。。。ジェイミーさんに言われて気がついたのだが、ウィンウッドの登場とほぼ同時に満月が会場に姿を現した。ブラインド・フェイスから38年経って熟しに熟したベテランミュージシャン2人を祝福するかのように、満月がスタジアムを照らしている。
(注:25年間ということは、1983年のArmsのコンサートでの両者の共演以来ということを意味しているのだろう。)

ウィンウッドの登場とともに満月が姿を現した(左上)
1. Pearly Queen
1曲目はなんとトラフィックのPearly Queenだ。これは意外な感じがしたが、まあ納得がいく。ウィンウッドはこの曲の演奏でトラフィック時代にはギターを、ソロのライブではオルガンを弾いていたから、今回はもう一人の主役であるクラプトンにギターを任せたわけだ。実際オルガンとギターが曲の出だしからうなりをあげてすごい迫力だ。こんなにかっこいいPearly Queenを聞くのは初めてだ!クラプトンバンドのギター3人が加わるとこうも違うのか。

Pearly
Queen
ボーカルはもちろんウィンウッドである。ちなみに解散一年前の1973年に、トラフィックのメンバーがエリック・クラプトンのレインボー・コンサートに参加したが、そのときにもこの曲が演奏されている(ウィンウッドはオルガン)。したがって両者がこの曲をやるのはそのとき以来だろう。
Pearly
Queen
2.
Presence of the Lord
次は待ちに待ったブラインド・フェイスのPresence of the Lordだ!ウィンウッドはブラインド・フェイスのアルバムではこの曲でベースとピアノを弾いたが、今日はハイドパークでのライブと同じくオルガンを弾く。1曲目に比べてオルガンは幾分控えめか。ボーカルは一番の歌詞がクラプトンで2番がウィンウッド。曲が作られた背景を考えれば、やはりこの曲はクラプトンが歌うのがふさわしい(詳しくはクラプトンの自伝を参照)。クラプトンとスティーブの熱唱がシカゴの夜空に響きわたる。ギターが3本もあるので、曲の中盤のギターの演奏はとても迫力がある。後半のクラプトンとウィンウッドのボーカルの掛け合いがとても魅力的だ。聞いていて実に幸せな気分になってくる。今年LAで観たウィンウッドのソロライブでもこの曲をやったが、それとは比較にならないほど感動的な演奏だ。ちなみに前出レインボーコンサートでもこの曲は演奏された(ウィンウッドはピアノ)。
3.
Can't find my way home
ウィンウッドはステージの左端からステージ中央に移り黒のテレキャスを取り出す。次はもちろんCan't find my way homeだ。ウィンウッドのソロライブでは4人での演奏だが、今回は大勢のクラプトンバンドのメンツとともにとてもにぎやかな演奏になっている。バックボーカルが加わっているのが意外に思ったが、よくなじんでいて違和感はない。クラプトンもバックボーカルをしていたのが新鮮に感じる。ブラインドフェイス時代と同じDbのキーだが、スティーヴのボーカルも高い声がよく出ている。

Can't
find my way home
4.
Had to cry today
次は水色のストラトに替えてブラインド・フェイスのHad to cry todayだ。ウィンウッドはハイドパークでのライブではキーボードを弾いていたが、今回はアルバムでの演奏と同じくクラプトンと共にギターを弾く。ツインドラムがとても迫力がある。後半のクラプトンとウィンウッドのギターバトルが最大の見ものだ。とても力強い演奏である。ウィンウッドはこの曲も今年からソロライブでやりだしたので、声もよく出ている。

Had to cry today
5.
Dear Mr. Fantasy
クラプトンバンドのギタリスト3人がそろってステージから去り、ウィンウッド一人がステージ中央に立つ。スティーブのギターと言えばやはりDear Mr.Fantasyだ。今日演奏した7曲中、これば一番弾き込んでいるだけあって、ここでのボーカルとギターはいつも通りの素晴らしい演奏だ。ウィンウッドのソロライブでは3人(g,dr,org)での演奏だが、今回は大勢でとてもにぎやかだ。バックボーカルも入っているのが印象的だ。トラフィックのアルバムのバージョンを思い出す。ここでのウィンウッドのギターはとくにすごい。さすがのギターの神様もステージの袖で見るよりほかない。一般的にはキーボード奏者としての方が有名なウィンウッドの素晴らしいギター演奏を目の当たりにして、観客の盛り上がりもすごかった。

Dear Mr. Fantasy
6.
Cocaine
ファンタジーが終わった後どうするのかと注目していたら、ウィンウッドはギターを持ったままステージに残る。クラプトンバンドのギタリスト3人もステージに戻り、一緒にコカインの演奏だ。ギタリスト4人が次々にソロを披露するのも実に見ごたえがある。スティーヴのソロも他にひけをとらない見事なものだ。


Cocaine
7.
Crossroads
このセットの最後はCrossroadsだ。ウィンウッドもソロのライブでよく演奏しているが、やはり本家クラプトンのバージョンの方がかっこいいと言わざるをえない。曲の出だしがとても印象的だった。ボーカルはもちろんクラプトンだが、ウィンウッドは2番の歌詞を歌う。短いがとてもソウルフルなボーカルだ。ウィンウッドのボーカルのうまさがよく分かる。ギターソロもみせてくれてうれしかった。ぜひソロのツアーでもこの曲でギターを弾いてほしいと思った。

演奏終了後のあいさつ。大観衆を前にして
11時間のコンサートを見終えて
クラプトンとウィンウッドのステージが終わって、さっそくバリーさんに『ハイドパークの時と比べてどうでしたか?』と聞いてみる。う〜ん、時代が違うからな。との短い返事。でも実に満足そうであった。休憩時間に席を立って歩いていると、人ごみの中で誰かが叫んでいるのが聞こえた。「やはりウィンウッドと言えばファンタジーだよな!」
それにしてもこの両者が7曲もやってくれるとは思わなかった。ブラインド・フェイスの曲も3曲やってくれて、感激しました。ここまで足を運んでこの歴史的なステージを観る事ができて本当によかったと思う。またウィンウッドやクラプトンだけでなく、どのミュージシャンのステージもハイレベルだったとのはうれしかった。かなり入念にリハーサルをしたのだろう。後日出たこのコンサートのレビュー記事にはウィンウッドに対する好意的な評がのっていた。キーボード奏者として知られているウィンウッドがファンタジーであんなに素晴らしいギター演奏をみせるとは驚きだと書いてあった記事もあった。これからもこの両者の共演を観てみたいものだ。
イギリスからはるばる駆けつけたバリーさんと。
『クラプトンに少し似てませんか?』『時々そう言われるね』
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