本 『ニードフル・シングス』(Needful Things)

著者 スティーヴン・キング    訳者 芝山 幹郎
出版社: 文芸春秋 ; ISBN: 4167148153 ; 上 巻
出版社: 文芸春秋 ; ISBN: 4167148161 ; 下 巻


●ストーリー
  メイン州の田舎町キャッスルロックに、新しく骨董屋が開店した。リーランド・ゴーントという謎の人物が経営するその店は、普通の骨董屋とは違っていた。そこを訪れた客は必ず“自分に絶対必要な品物”を見つけられる。しかし、その品物を手に入れるには、ある条件があった。 価格はただ同然で手に入れられるが、その代わりにちょっとした「悪戯」をすることを約束させられるのだ…。
●感 想
  キング作品に度々登場する架空の町“キャッスルロック”。『スタンド・バイ・ミー』で少年たちのひと夏の冒険の舞台となり、『デッド・ゾーン』でジョン・スミスが連続殺人犯を追跡し、『クージョ』では狂犬病のセントバーナード、『ダーク・ハーフ』ではホラー作家スタークの恐怖に見舞われ、そして『サン・ドッグ』では異界の情景を写すカメラが恐怖を呼ぶ。その町“キャッスルロック”に、ついに恐ろしい破局が訪れる…。これはキャッスルロック最後の物語。主人公は『ダーク・ハーフ』で怪事件の目撃者となった保安官アラン・パングボーン。これまでのキング作品に登場したキャラクターや地名も出てきてファンは楽しめる。『スタンド・バイ・ミー』で登場した不良グループのリーダー、エース・メリルも悪者として再登場。全体的にそれほど怖くはないが、キャッスルロックストーリーの最後を締めくくる大作で読み応えあり。この作品単体でも充分楽しめるが、やはり他のキャッスルロック関連作品を読了後、最後に読んだ方がいいと思う。


映画 『ニードフル・シングス』(Needful Things)

製作年度 1993年  製作国 アメリカ  上映時間 120分
監督 フレイザー・C・ヘストン
製作総指揮 ピーター・イエーツ
脚本 W・D・リクター
音楽 パトリック・ドイル
出演 マックス・フォン・シドー 、エド・ハリス 、ボニー・ベデリア 、アマンダ・プラマー 、J・T・ウォルシュ


●感 想
  フレイザー・C・ヘストン監督の映画版『ニードフル・シングス』、原作がボリュームあるので、原作と比較してしまうと後半が少々中途半端な感じ。まあキングの長編は書き込みが凄いので2時間の映画だと印象弱くなりがちですが。でも映画版もそれなりに楽しめるB級ホラーにはなっている。あんまり怖くないけど…。謎の骨董屋店主リーランド役のマックス・フォン・シドーはさすがの貫禄で原作のイメージにピッタリ。エド・ハリスのアラン・パングボーン保安官もカッコいい。クライマックスは原作と比べると盛り上がりには欠ける…というかキャッスルロック壊滅してないし。パングボーン保安官の“反撃”もカットされているが、これは『ダーク・ハーフ』から続く流れなので、この映画で再現されないのは仕方ないか。街の破壊がたいしたことないので、リーランドさんの悪事もスケール小さく感じてしまう。全体的に手堅くまとまってはいるが、ちょっとインパクトが弱い。



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