タラッパン関係資料のページ

 ここではかつて私たちの教会においてタラッパン伝道運動により起こったできごとを記録しています。 私たちは2003年にタラッパン伝道運動により分裂を経験しました。これは私たちにとって悪夢のようなできごとでしたが、私たちの教会で起きたような不幸な事件が生ずることを未然に防ぐことに少しでも役立てばと思い、掲示板に書き込んでいた内容を移してこのページを設けることにしました。(岡)

 

 


 

 

タラッパン運動

百万人の福音の11月号に「心の中心にだれがいますか?」という題でマインドコントロールの特集がありました。その中に「それは知らないうちに入り込み、浸透していった」というある牧師の証しがありました。それはその牧師が目撃した、韓国から入ってきたある団体がその教団で引起した事件について語ったものでした。

その牧師の属する教団のある教会で奉仕していた韓国人宣教師が韓国の母教会に何度か呼び戻されるうちに、非常に伝道熱心になり、熱いメッセージを語るようになり、教会内にその影響を受けた熱心なグループとそれについて行けないグループに分かれ、ついに分裂が生じてしまったということです。そしてその団体が入った教会は、最初はよいもの思われるが、必ず同じようなパターンで分裂を起こすというのです。韓国ではその運動は異端とされ、その牧師の教団でも注意が呼びかけられるようになり、一旦は収まったが、最近、他教団でも同じ運動が問題を起こしているということでした。

これがまさに私達の教会に起こり、私達の教会も昨年大きな痛みを経験しました。そのことを引起した運動の名は「タラッパン伝道運動」と言います。あれから1年が過ぎましたが、私が経験したこの運動がどのようなものなのかを証言し、注意を促す必要を感じています。私たちの教団ではタラッパンに参加することは禁止されましたが、まだその問題点や危険性については十分な理解がされていないと思うからです。これから少しずつこの運動について私が知ったことを書き込んでみたいと思います。

 

笹沖教会で起こったこと

10年程前、2代前の牧師のときに、ある姉妹が笹沖教会に来られるようになりました。その姉妹は未信者が来ると捕まえて伝道する伝道熱心な人でした。彼女は大阪から来る先生の集会に行っており、それがタラッパンというもので、とても良いので他の信徒にも参加を勧められるようになりました。しかし牧師は別のビジョンがあって、教会に持ち込む事は認められなかったということです。

 

前任牧師に替わってから、表立っての動きはありませんでしたが、数年前に、笹沖のある別の姉妹が他教会の姉妹をタラッパンの集会に誘って、教団内で問題になったことがあり、前任牧師はその調査委員の一人になり、タラッパン運動は異端とは言えないが、極端なところがあるので、他教会の人は誘わないという結論になったと聞きました。後で聞いた事ですが、そのころから前任牧師はタラッパンの集会に定期的に参加するようになったそうです。

 

そうするうちに2年前頃から、前任牧師のメッセージが変化したことを感じました。必ず創世記3章のアダムとエバが蛇に騙されて原罪を犯したところのことを話されるようになり、それが毎回なのでおかしいなと思っていました。その後、前任牧師より韓国にタラッパンの合宿訓練に参加したいと申し出があり、役員会で研修として承認し、1昨年の4月に韓国に1週間ほど出張されました。

 

韓国から帰ってから、前任牧師のメッセージがさらに変わり、罪と死と悪魔の呪いから解放する、王、祭司、預言者であるキリストを受け入れることにより、悪魔の所属から神の所属に身分が変わることが福音であり、神の願いである世界福音化に私達の思いを合わせて祈り、「現場」へ出て行くときに、神の業がなされ、祝福されて行くというメッセージを語られるようになりました。語り方も、熱烈に頭がついて行かないような非常なスピードでで同じことを何度も繰り返して語られるようになりました。

 

そして牧師自らが、積極的に倉敷駅前に路傍伝道に行かれるようになり、メッセージのなかにも先週は駅前に伝道に行ってこんな人に出会って、こんな話をしてキリストを受け入れたというようなことが毎週のように語られるようになって行きました。それと呼応するように、求道者を前述の姉妹が指導するようになり、礼拝後や祈祷会の後、タラッパンの教理テキストの「福音の手紙」の学びをするようになって行きました。

 

そのように前任牧師と教会が変化する中で、私達は戸惑いを覚えていましたが、祈祷会などの後で、牧師とタラッパンについて話すことがあり、前任牧師は、タラッパンは心の病気の人にとても効果があるので、前向きに取り入れたいということを言われ、タラッパンは韓国で以前、異端宣言が出たことがあるが、韓国はわりと簡単に異端宣言を出したり取り消したりする。メソジスト運動もかつては異端とされたことがある。最近、韓国の裁判所でタラッパンを異端とした人たちを訴えた裁判で、タラッパン側が勝訴したことなどを話され、タラッパンは異端ではないと言われ、私にもタラッパンの集会に来て、韓国の牧師に会って欲しいと言われました。

 

私は実際にタラッパンに接触する前に、客観的な情報が欲しかったので、インターネットで情報を調べたり、かつてタラッパンに関わっておられた他教団の牧師に問合せをしたりして調査を行いました。その結果、韓国のプサンにあるインマヌエル教会の柳牧師という人がタラッパンの創始者で指導者であることがわかりました。そのメッセージや「福音の手紙」を初めとする資料などが、タラッパン関係の教会などのホームページに多数掲載されていて、それらを読んで非常に強い違和感を覚えました。その違和感の理由はその時にはよくわかりませんでしたが、そこにあったものは前任牧師のメッセージにあるものと同じものでした。その後、実際にタラッパンの集会にも参加し、韓国の牧師たちの話も聞きましたが、元にあるものは柳牧師の教えである事がわかりました。

 

私の調査結果は、理由はよくわからないが、タラッパンの教えは、普通のキリスト教とは大きく違うものが含まれていると感じるということでした。そしてその結果を、前任牧師とある晩、深夜まで話し合いましたが、私達の懸念は全く理解していただけず、私達がタラッパンの人達を感情的に裁いていると思われたようで、私達の違和感は、韓国文化と長老派(柳牧師は元大韓イエス長老会合同派の牧師だった)への違和感だろうと言われました。ただ前任牧師は私達のお願いとしてタラッパンの導入には慎重であって欲しいという要望は受入れるということでした。

 

しかし次第にタラッパンの影響は教会内で大きくなって行き、求道者に限らず、婦人や青年の既存の教会員に対しても「福音の手紙」の学びが定期的に行なわれるようになって行きました。それに比例して私達の違和感も大きくなって行きました。しかしタラッパンの何に違和感を感じるのかがわからず、教会がタラッパン化して行くのを見守るほかありませんでした。

 

 タラッパンの影響を受けた信者は、福音の奥義を掴み祝福を受ける特権を得たという意識を強く持っているように思われます。そして既存の教会は以前の自分のように福音を知らないという観念を持っているように見受けられます。彼らは「タラッパンには福音がある」と言い、それでは既存教会には福音がないのかと問うと、困って「一般の教会にも福音はあるがタラッパンは福音が強い」と言い直したりします。

 

これは柳師がそのように語っているためと思われます。笹沖でもタラッパンの信徒の間ではひそかに柳師のメッセージが配布されていました。

「私達はすでにこのすごい十字架の秘密を知っている者ですから、今晩に、私達の家庭、職場、現場のすべてののろいの力がうち砕かれるようにお祈りします。世界の教会を捕らえている間違った考えが崩れるようになりますように。」(2001-12-5 東京核心メッセージ「人生の根本を生かす和解のささげ物」)

 

このようなメッセージを聞き続けるならば、真理に目覚めた自分達は回りの信者に真の福音を伝えなければならないという使命感を持つのは無理のないことでしょう。

 

私達は当初、前任牧師の将来を配慮してこの問題を教会内で解決したいと考えて、教団や外部には伏せていましたが、笹沖に来ていた客員を通して他教会の人がタラッパンの集会に誘われると言う事態が起き、教団の問題として取り上げられることになり、私達に教団から事情聴取がありました。そこで私達としては明るみに出た以上、これまでの経緯を説明し、判断を教団に委ねることにしました。

 

そんな中で迎えた一昨年のクリスマスで、前任牧師は「この一年はこれまでの中で最も地境が広がった年だった。来年からは古い人達にも伝道訓練を受けてもらう。」と言われ、タラッパン路線を進むことを宣言されたので、私達はこれ以上ついて行くのは忍耐の限界に達し、教会を離れる決心をしました。

 

特に申し合わせた訳でもなく、結局、私達と前後して15名ほどの信徒が教会を離れました。他の人たちは私たちが離れた理由がタラッパンだとは全くわからなかったようです。私たちに限らず、タラッパンにかかわっていない信者は、雑然とした教会の雰囲気や、毎回同じことを繰り返す牧師の説教に違和感を感じていましたが、タラッパンにかかわっていた人たちは、牧師の説教を力強いと感じていたようです。

 

そのようにして笹沖教会はタラッパンの教会となったのですが、教団の調査が進展し、昨年の7月に教団のタラッパン伝道運動に関する見解書が出て、聖約教団はタラッパン運動を不健全なものと判断し、これに参加したり、資料やテープの使用をすることが禁止されました。

 

それに伴い前任牧師は謹慎となり、笹沖教会は教団の管轄となり、礼拝は午後から教団の牧師が交代で来られるようになりましたが、笹沖教会の信徒は大多数が礼拝に出てこないという事態になりました。その信徒たちは午前中に公共施設の会場を借りて、前任牧師が説教をしていたと聞きました。そしてついに9月に前任牧師は解雇という異常な事態になりました。

 

そして9月に教団によって臨時信徒総会が召集され、他の教会に移っていた信徒も参加しましたが、前任牧師について行った信徒たちは戻っては来ませんでした。そして役員が選ばれ、笹沖教会の再建に向けて歩み始めたのでした。戻った信徒を合わせても教会員は3分の1ほどになりました。

 

そして当分は無牧を覚悟していましたが、不思議な導きで現牧師の大村先生を招聘することができ、教会の再建が進められています。一方、前任牧師達は近くの公共施設で集会をしているということです。私達は彼らがいつでも帰れるように週報ボックスにも名前を残して、いつかタラッパンを離れて帰ってくることを祈り続けています。

 

私たちは牧師のメッセージに違和感を感じていましたが、何がおかしいのか原因がわからないので周りに話すことができず悶々としていたのですが、他の信者の中にもタラッパンの教えがおかしいと気付く人がいたことが後でわかりました。

 

ある姉妹は、教会に来るようになってすぐにタラッパンを持ち込んだ姉妹と親しくなり、タラッパンの集会にも積極的に参加して、タラッパンは良いものと信じ込んでいましたが、彼女のいとこを通してタラッパンの教えが聖書と違うことに気付き、またタラッパンが御霊の賜物を軽視し、カリスマを神秘主義と批判することで、タラッパンの聖霊理解を受け入れられなくなり、教会を離れたことを後で聞きました。

 

またある姉妹は、福音の手紙の学びをしていて、タラッパンに何の疑問も持っていなかったが、精神的に苦しい時期があり、それは悪魔によると思っていたが、むしろそう意識することから来るのではないかと気付き、福音の手紙の学びをやめてみたいと言ったところ、タラッパンから離れるとしんどくなるよと言われて、自分が救われたのは自分の罪を赦されたからでタラッパンにつながることで救われたのではないのに、とはっと気付き、罪の問題が悪魔の問題に置き換わっていることに気付いたとのことです。

 

ある求道者の姉妹の場合はやはりタラッパンに何の疑問も持っていなかったが、私たちがタラッパンが原因で離れたことを知り、柳師のメッセージをホームページを通して聞き直して見ると、タラッパンだけが正しいと言っていることに気付き、おかしいと思うようになったとのことです。

 

このようにタラッパンの教えがおかしいと気付いた人は少数ですがいました。他方、多くの人は問題を感じず、前任牧師たちについて行きました。彼らと対話をしても、タラッパンは良いものという信念ができていて、問題点を指摘してもタラッパンが悪いものとは思えないようです。

 

タラッパン運動とは

タラッパンについては何年も前から耳にしていましたが、韓国で異端宣言がされたことがあるらしいということと、参加者の発言からカリスマ運動に似たものなのかな、という程度の認識でいました。しかし具体的に調べていくとかなりイメージが違うものであることがわかりました。

 

韓国におけるタラッパンについての研究資料を入手し読むと、タラッパン伝道運動は、1987年にプサンの長老派の牧師の柳光洙師によって始められた運動であるということです。タラッパンとはアッパールームという意味で、イエスの昇天後にマルコの家の屋上の間で弟子達が祈っていたところに聖霊が下り、初代教会が成長していったように、時間と場所を決めて継続的に御言葉運動を展開する運動ということです。

 

柳師は1991年に教理と道徳的問題で牧師免職となり、そして1997年に新教団を設立したということです。

 

その教えの内容については日本におけるタラッパン運動の拠点となっている三郷福音教会のホームページにタラッパンの資料があり、それらを見ていくと、確かにイエス・キリストによる救いを述べているのですが、何か大きく違うものを感じました。何が違うのか原因をずっと考えていましたが、それがわかったのは教会を離れてからでした。

 

また三郷福音教会や他のタラッパン関係のホームページの中に柳師のメッセージが多数収録されていて、その中にはタラッパン運動の戦略が述べられていて、それらを読むと非常に組織的な伝道戦略が採られており、笹沖教会で起こったことはその戦略の一環であったことがわかってきました。

 

また教会を離れるころから、何人かの韓国人クリスチャンに聞いたところ、韓国では大部分の教団でタラッパンは異端ないしは集会参加禁止となっていて、タラッパンは異端という評価が定着しているということもわかりました。タラッパンに参加している人の間では異端は取り消されるといううわさがあるようですが、それを裏付ける情報は現在私は得ていません。

 

タラッパンの教理

タラッパンの資料にはいろいろありますが、笹沖教会でもっともよく用いられていたのが「福音の手紙」でした。「福音の手紙」は聖書そのものであり、聖書だけ読むと自分勝手な読み方をして人を裁いたりするので、聖書そのものを読むより「福音の手紙」を学ぶ方が聖書全体をバランスよく学べると言って、「福音の手紙」を繰り返し学ぶことが奨励されていました。

 

「福音の手紙」はタラッパンの教理書であり、「初めての出会い」から「十度目の出会い」まで10章あります。内容は三郷福音教会のホームページにあります。これを読めばタラッパンの福音理解がどんなものかが理解できます。

 

「初めての出会い」では「なぜ人間には幸せがないのか?」の問いで始まり、アダムとエバの原罪により神から離れたことについて述べ、続いて、「では、なぜこのような不幸はなくならないのでしょうか?」と問い、それは不幸をもたらす者、サタン、悪霊が存在するからだと述べます。そして神から離れた人間は、悪魔の子であり、肉体的精神的に苦しめられ、子孫にまで問題が起きると言います。

 

「二度目の出会い」では、もともと神の霊がとどまっていた人間が神から離れた結果、サタンの霊が人間の魂を支配するようになったと言います。そして人間は本能的に神を求めるが、人間の努力によっては救われず、神の恵みによる救いしかないと言います。そして救いはサタンからの解放であるという概念が埋め込まれています。

 

「三度目の出会い」では「どうしたら神に会えるのか?」という問いに、イエス・キリストを受入れる事が神に会う道であり、それにより聖霊を受け、悪魔から解放されるが、私たちをとられた悪魔は、誘い込む霊、悪霊を通して私たちの信仰を妨げるので、聖霊に満たされる必要があると言います。

 

「四度目の出会い」ではこの世の宗教は悪魔の支配から起こることであり、偶像礼拝に陥り滅びに至ると言います。救われるためには罪のない方であり、サタンに打勝つ権威を持つ方、イエス・キリストしかない。そして救いは罪からの解放とサタンの力とその運命からの解放と天のところに座ることだと言います。

 

「五度目の出会い」では救いの確信がなぜないかを述べています。

 

「六度目の出会い」では救われた者の状態を述べています。

 

「七度目の出会い」では信仰生活の秘訣を述べていますが、しかし油断できないこととして、悪い霊や誘い込む霊、偽りの霊、異端の霊などの悪霊を用いて、信徒を惑わして妨げることが述べられています。

 

「八度目の出会い」では信仰者の生き方を述べています。

 

「九度目の出会い」では「祈りは霊的な科学である」と題して、祈りについて語っています。イエスの御名の権威などのほか、祈ると聖霊が働いて悪霊が縛られたり、御使いが動員されると言っています。

 

「十度目の出会い」では病の癒しについて書かれています。霊的な原因による病気、罪による病気とサタンによる病気と神のみこころによる病気は医者や薬では治らないと言います。

 

これらをまとめると次のような柳師のことばにまとめられるでしょう。

 

「すべての問題は、創世記3章にある、サタンに誘惑され、神様を離れ、罪を犯し、のろいを受けるようになったことから始まったので、そのサタンをうち破った王、神様に会う道である真の預言者、罪と呪いをなくす真の祭司であるキリストを信じるときから、このようなわざが行われるということである。つまり、誰でも創世記3章の問題とキリストがわかれば、すべての問題は解決するのである。」(1999-11-24 東京核心要員メッセージ祝福の核)

 

違和感の原因

福音の手紙で特徴的なことは、サタンの存在が目に付くことです。しかし私達もカリスマ派には理解があり、霊の戦いについては知っていましたが、それでもタラッパンの教えには違和感を感じたのでした。

 

私達の違和感の原因を追求していくと、それは「初めての出会い」にある「不幸をもたらす者、サタン、悪霊」という概念でした。確かに聖書には悪霊に憑かれた人や悪霊がもたらす病気はあるのですが、それが福音の中心部にあるのには抵抗を感じます。

 

また別の資料には

「サタンは神様に敵対して、私たち人間に苦しみと呪いをもたらして、結局は滅ぼします。」(神様に会う道)

「この不幸は、のろいの勢力によるものなので、形はどうであれ、簡単には抜け出されるようなものではありません。」(新しい人生のスタート)

 

長い間、なかなか理由がわからなかったのですが、このサタンによる呪いという概念が福音理解の中心にあることが、私達がタラッパンの教えに違和感を感じる主な原因だと思っています。

 

聖書を通読していくと、悪魔についての記述は多くなく、それに対して罪についての記述はこれでもかというほどあり、罪に対する呪いも悪魔からではなく、神さまから来るものであり、キリストはその呪いを十字架で一身に受けられたという贖いのメッセージが圧倒的であることを見出します。

 

贖いの教理を調べたところ、古代教父時代は、罪と悪の力に対する勝利としての贖いという福音理解(賠償説)が主流であったが、中世にアンセルムスがキリストの十字架のなだめにより、神が満足されたという福音理解(満足説)を提唱して以来、満足説が定説となっているということを読みましたが、タラッパンの教理はこの賠償説と満足説を折衷したようなものになっているのではないでしょうか。

 

オリゲネスという教父は贖いの代償はサタンに支払われたと言ったそうですが、それでも異端とはされていないようなので、タラッパンも教理的には異端とは言えないのかも知れませんが、旧新約聖書を通して読むと、圧倒的に満足説を支持しているように私には思えます。アンセルムスが語ったと言う「罪がどんなに重たいか、あなたはまだ思い至っていない。」 という言葉が私達の違和感を象徴しているように思います。

 

[私も上記のようにタラッパンは賠償説で異端とは言えないのではないかと思っていましたし、タラッパンを支持する牧師たちもそのように思っているようですが、韓国の異端問題にくわしい在日韓国人の異端救出の専門家である牧師先生によると、韓国には多数の異端団体があるが、タラッパンは韓国の悪魔型異端にあたり、ベレヤの金箕東氏の悪魔論の換骨奪胎であるとのことです。韓国ではこの評価が定着していて、数年前は注目を浴びたが現在は衰退気味であるとのことでした。(2006325日追記)]

 

タラッパンの戦略

柳師のメッセージを調べていくと、その伝道戦略について語っているものがあります。それを読むと笹沖教会で起こったことが、その戦略に沿って事が行なわれていたことがわかります。

 

柳師は次のような段階(時刻表という)でステップを進めると必ず祝福され、伝道の門が開かれると言います。

 

1)タラッパン:正しい約束をつかんで祈ると、職場、現場に神様の証拠が答えとして現れる。

2)チームの働き

3)ミッションホーム:家庭が伝道の拠点となる。

4)専門の働き:職場への伝道。

5)地域教会:教会形成。

 

そして伝道キャンプというシステムを用います。

 

「伝道キャンプは、重要な5つのシステムを同時に準備することである。@伝道者をさがすこと。私(柳師)がソウルに行くのは、伝道者を目で探すためであり、日本に来ているのも、このシステムを作るためである。Aその伝道者が定められた地域で、B伝道できるように助け、Cチームを派遣して、D戦略のメッセージを送り続ける。」(祝福の核)

 

「私(柳師)の場合は、使徒13:1の働き人4千人を韓国のあらゆる所に植え、ローマ16:1-2の働き人を日本、アメリカに派遣することを決めた。これが、私にとっての伝道の方法であり、それに筋を合わせているので、わざが起こるのは当然なことと思う。たとえどのような攻撃にあっても、5年、10年すれば、伝道者に取り囲まれているだろう。集会でメッセージをしていても、そこで、伝道者、弟子を探しているのであり、その人がどこの教会に行くのかは構わないので、とにかく、伝道者を全世界に植え付けようとしている。そうすれば、結局、力は強くなり、伝道者が広まっていけば、もっと大きな働きが出来るようになるはずである。」(祝福の核)

 

そして問題はその伝道対象が未信者だけでなく、既存教会の信者でもあるという点です。

 

「大部分のクリスチャンは、単純にノンクリスチャンに福音を伝えることだけが伝道だと考える傾向があります。」

「地域を占領しましょう- 個人を変化させれば、地域占領はやさしいのです。」

「信者をまず変化させましょう」

「地域の使命者を捜し出しましょう」

「実を結ぶ伝道は、へびのように賢くて表にあらわさないで、パン種のように音なく広まるのです」(2001 12 27-28日 一般信者 地域教会 訓練 12月「 EBS 個人養育メッセージ概論」)

 

このような戦略を持ったグループが教会に入ってくるとどのようなことが起こるでしょうか。

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韓国における現在のタラッパンへの評価2005617日追記)

柳氏の出身教団は大韓イエス教長老会合同派ですが、第81回総会で異端宣言が出されています。そのほかの主要教団においても同様にタラッパンは異端または類似宗教とされて、集会参加が禁止されています。

 

ところで一方、タラッパン側の人達からは、韓国では今ではタラッパンは理解されてきており、出身教団から歩み寄りがあったといううわさを聞いておりました。ところが、ある牧師先生にお願いして韓国の知人に確認していただいたところ、実際は昨年、伝道総会(タラッパンの教団)から合同派に復帰請願の申し入れがあったが、合同派の委員会で調査したところ、異端判定した頃とほとんど教理も変わっておらず、タラッパンの合同派復帰は総会で満場一致で不可となったと、合同派の機関紙Kidok新聞に記載されています。(kidok新聞2004-6-1.kidok新聞2004-8-16kidok新聞2004-10-4)(韓国語翻訳サイトはこちら

そして一時タラッパンは韓国のキリスト教界を騒がせたが、現在韓国ではタラッパン=異端という評価が定着しており、タラッパンは力を失ってきていて、なんで今頃日本でそんな問題が起きているのかと不思議がられたとのことでした。

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タラッパン運動の現在20051231日追記、日本聖約キリスト教団機関紙「聖約ニュースNo.388」より引用)

去る526日、A教会において「異端問題講演会」が開催されました。主催されたA教会もタラッパンにより、牧師が教会を去り、教会も分裂を経験しておられます。

今回の講師は、約40年に渡り世界基督教統一神霊協会(以下、統一協会)をはじめとする異端問題に取り組んでおられるB牧師でした。

 

講演会の内容について、少しご紹介させていただきます。講師であるB牧師は、ご自身の研究と経験においてタラッパンを韓国で言うところの「異端(韓国語では『類似宗教』)」であると断言し、その特徴を「悪魔型」の異端であると説明されました。

 

この「悪魔型」とは、教理の中心に「悪魔論」もしくは「魔鬼論」を置き、人間の原罪を悪魔に転嫁してしまったり、イエス様の勝利を薄め、悪魔がイエス様を十字架に追いやった等と聖書を曲解して主張するグループのことです。その代表的な異端として、金箕東氏のベレア宣教会や文鮮明氏の統一協会などが挙げられていました。

 

実際、タラッパンの教えは、金箕東氏の「悪魔論(上・中・下)」(統一協会もこの教えを自らの教理の基盤としています)に酷似しています。タラッパンの柳氏自身は、「金箕東を知らないし、ベレヤ訓練を受けていない、嘘だ」と語っていますが、彼の語る教えは、「悪魔論」そのものと言って良いほどに似たものとなっています。

 

このような誤った教えがなぜ広まったのでしょうか。

その最大の理由は、彼らが「伝道」という言葉を巧みに用い、そして「世界福音化」という大きなビジョンを掲げることによつて、あたかも健全な伝道団体であるかのように自らを装っていることにあります。

そのため多くの教会や牧師は、タラッパンを黙認したり、時には見守るような接し方をしてしまったゆえに、現在のような大きな問題へと発展してしまいました。

 

タラッパンは、いまだ存在し活動を継続しています。

岡山においても、倉敷市と岡山市において定期的な会合を開催し、笹沖教会やA教会から出た人々を中心に活動が行われています。

全国的にも、首都圏をはじめ名古屋、大阪など各地で活動が行われています。

 

しかし最近では、タラッパンの情報が日本各地の教会や地域において紹介され、各個教会が警戒を強めているために、働きそのものの勢いは衰えをみせはじめました。しかし昨年は、約200名の青年たちを名古屋近隣の諸教会に送り込み、今年も2000人に及ぶ人たちが、名古屋万博にあわせ中部地方の諸教会において活動しています。クリスチャンが少数である日本においては、この勢いに脅威を感じますが、実態としては、すでに韓国国内におけるタラッパンの活動は、沈静化しています。そのため、新たな活動拠点としての日本での働きに力を入れています。

 

さらに、埼玉や岡山にあるタラッパンのグループが、その内部において分裂を引き起こしています。また福岡では、いったん既存の教会を去った人々がタラッパンを離れ、以前の教会に戻っているとの報告もあります。

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タラッパン問題講演会要旨2007721日追記)

上記聖約ニュースの引用に記載されている、講演会の要旨を掲載します。

  A先生は30年間統一教会の救出活動に携わって来られた異端問題の専門家である。韓国の異端問題研究機関「教会と異端」の副理事長をされている。

  韓国にはおよそ130の異端がある。毎年1つ大きな異端団体が現れる。

  韓国では異端は類似宗教と言われている。それは@キリスト教の根幹を揺るがすものA聖書の御言葉を逸脱するものB不健全な教会、Cシャーマニズムと結合したものなどがある。

  韓国の異端団体は統一協会の日本での成功を見て、日本への進出を図っており、現在十数団体が日本に来ている。彼らの目的は金儲けである。学びを重ねてマインドコントロールが完了すると講演会などで多額のお金を要求されるようになる。

  タラッパンは韓国で一時騒がれた時期があった。特に合同派の教会の10001200教会が被害を被った。しかし合同派を初めとして韓国の主要教団で異端とされ、現在は力を失って来ている。[2004年、タラッパンの教団から柳氏の出身教団である合同派に、復帰請願が出されたが総会において満場一致で復帰が否定された(合同派の機関紙「Kidok新聞」に掲載記事あり)。] 韓国の主要教団において柳氏のタラッパンは依然として異端であることに変わりはない。

  柳氏は自分の教団を作るために悪魔論を用いて既存教会の信徒を引き込み、マインドコントロールが進むと既存教会には福音がないので行く必要はないと教えて信徒を奪っている。彼らは未信者よりも信者をターゲットにしている。

  柳氏のタラッパンの教えの本質は韓国の異端ベレヤの金箕東氏の悪魔論の換骨奪胎である。金キドン氏はイエス・キリストは悪魔に圧迫されて十字架にかかったと言っている。悪魔が圧倒的に強く、その悪魔を倒すのが救い主であると言う。柳氏はそこまで言わないが、悪魔が強く神様と対抗しているのでその悪魔を滅ぼすのがキリストであるという教理となっている。しかし聖書はキリストが来られたのは私たちの罪の贖いとなるためであると言っている。キリストは十字架で死に悪魔に勝利され復活されたがキリストが圧倒的に強く、悪魔は神様に対抗するような存在とは述べていない。そのため柳氏の教えではキリストの罪の贖いの十字架がぼけている。教理を悪魔への勝利に少しだけずらしている。問題は悪魔のせいになるので悔い改めがなくなる。十字架の教理を少しでもずらしてはならない。

  タラッパンもマインドコントロールを用いているが統一協会のように強くない。聖書の十字架の贖いの福音の真理をやさしいことばで、根本にある悪魔論を繰り返し突けば、異端には福音の真理がないのでマインドコントロールが解ける。

  A牧師の教会も前任牧師がタラッパンに傾倒し5年前、120130人連れて行き、30人だけ残った。A牧師は異端問題の専門家ということで立て直しのために呼ばれた。A先生は福音を伝えることから始めた。すると現在大部分が戻った。タラッパンの教会はつぶれてしまい、前任牧師は別の異端に走った。一度異端に陥った人は精神構造が変わりまた異端に走る傾向がある。

  このようにタラッパンで傷んだ教会も回復は可能である。そのためには真理の御言葉に立つこと。そして聖書の御言葉通りに生きること。御霊の実を結ぶこと。

  福音の目標があいまいになると迷わされる。若い牧師が行き詰ったとき誘惑に陥りやすい。聖書はイエス・キリストを語っている。聖書は大きな教会ではなくフィラデルフィアの教会のような小さくても忠実な教会をほめている。

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 タラッパンの最近の動き200855日追記)

しばらく岡山地域でのタラッパンの活動は静かでしたが、最近、私たちの教団のもうひとつの教会でタラッパンによる問題が発生しました。

私たちの教団では2003年に笹沖聖約教会で、当時牧師であったY氏により、教会員の3分の2に当たる25名がタラッパンに引き抜かれるという事件が起き、以来、教団内ではタラッパンに参加したり、そのテキストやテープなどを用いることが禁止されました。それにもかかわらず、今回その教会の牧師であったS氏は今年になって、タラッパンのテキストを使った学びを開始し、そのことが間もなく教団に知れ、教務委員会の審問を受け、タラッパンの学びを行ったことを認め、自宅謹慎を命じられました。S氏は、禁止命令が出ていることを知りつつ2年間、夫妻でタラッパンの集会に参加していたことを告白しました。

ところがS氏は翌日、謹慎令を無視し、教会の役員宅を訪れ、教団により謹慎処分になったことを訴え、教団を出て自分に付いてきて欲しいと依頼したとのこと。そしてさらに、すべての教会員を招集し、自分に付いてくるように説得しました。その直後、Y氏、タラッパンの70人核心要員のY婦人、元笹沖教会員のK氏の3人がタラッパンの説明会を行ったとのことです。集まった教会員は、S氏より、教会員に無断でタラッパンに関わっていたことへの謝罪があるものと予想していたが、逆にタラッパンへの引き抜き工作であったことから、強い憤りを感じ、全員教会に留まると明言しました。

S氏のかかる行動に対し、教団は懲戒解雇を決定し、当教会員に対しタラッパン問題に関する説明会を開き、私が訪問して笹沖教会で起こったことをあかしし、タラッパンの教理や戦略について説明しました。教団ではY氏とS氏の正教師としての資格を取り消し、もはや牧師ではないことを明確にしました。これらの一連の行動は、笹沖教会で起こったこととそっくりであり、タラッパンにより計画された教会員取り込み工作であることがわかります。

こうしたキリストの体なる教会への大きな罪に対して、S氏は、悪いことであることはわかっているが、そのほうが教会員にとって幸せなことだと答えたそうです。教会員に聞いたところ最近のS氏のメッセージが伝道ばかりが強調され、聖書のどこの箇所でもいつも同じ結論になったり、クリスマスやイースターなどの教会行事が手抜きになったり、礼拝開始時間がルーズになったりと、笹沖教会でのY氏末期と同じ症状が表われており、マインドコントロールがかかっていたことが窺われます。

以上のように今回は、タラッパンの浸透がまだ浅かったため、被害は牧師夫妻だけで止まりましたが、S氏は今後、韓国のタラッパンの神学校に行き、その後日本に戻って別の地域で伝道(すなわち今回のような行為)をする予定とのことです。S氏とY氏は千葉県にある神学校の同級生であり、Y氏の免職後もその関係が水面下で続いていて、このたびの事件につながったものと思われます。ちなみにその神学校では、少なくとも2006年の時点ではタラッパン運動を正統なキリスト教と認めており、Y婦人の子息もその神学校を卒業しています。今後もその神学校の卒業生や在学生を通してのタラッパンの浸透活動の拡がりが懸念されますので、十分に注意していただきたいと思います。

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タラッパンの福音と聖書の福音の違い200913日追記)NEW

掲示板の投稿でもタラッパンの教えのどこがおかしいのかという声がよくありますが、神学校で学んだ牧師でさえタラッパンの教えに傾倒するぐらいの微妙な違いですが、整理してみたいと思います。

タラッパンの福音

福音の手紙の「四度目の出会い」を引用します。特に赤字で示したところにタラッパンの福音観がよく表れています。

 

四度目の出会い

なぜイエスのみが道なのか?

ヨハネの手紙第一38

〜罪のうちを歩む者は、悪魔から出た者です。悪魔は初めから罪を犯して

いるからです。神の子が現われたのは、悪魔のしわざを打ちこわすためです。

1 ほとんどの人が、救いと生き方との違いをわきまえていません。

 (1)宗教はみな同じだと思っています。

 (2)すべての宗教の目的は、結局善を行うことだと言います。

 (3)良い行いによって徳を高めるのが、救いへの道だと思っています。

 (4)キリスト教は宗教ではなく、いのちそのものです。

 (5)宗教は人間が作り出したものですが、福音は神が与えたものです。

 (6)宗教は人間が探して行くことですが、福音は神が来られたことです。

 (7)宗教は人間の行いを基準にしますが、福音は神の救いが基準です。

2 救われていない(裁かれている)状態についてよく知らないからでしょう。

 (1)(原罪)を犯して、神から離れています。(ローマ3:103:23)

 (2)それは、創世記3章に現れたサタンの手に縛られたことを意味します。   (エペソ2:23)

 (3)滅びの状態は恐ろしいものです。

  @その霊がサタンの霊に支配されています。  

  A呪われたたましいです。

  Bそれで、自然に偶像礼拝、先祖祀り、お札、お守り、占い、迷信、

    宗教などにつかまってから、結局、滅びます。

   ()人生は失敗となり、世からいなくなります。

   (ii)子孫三、四代まで咎が報われます。(出エジ20:45)

   (iii)精神的な病、悪霊につかれた病、わけもわからない病気で

     肉体が苦しめられます。(マタイ8:1617)

  Cそして地獄に落ちます。(マタイ25:41、黙14:612)

3 救い出してくださる方は、ただ一人だけ。

 (1)このサタンの力に勝てる権威を持つお方でなければなりません。

 (2)必ず人間の肉体を持っていなければなりません。(ヨハネ1:11:14)

 (3)それでいて、罪のない方でなければなりません。

 (4)アダムの子孫ではない者でなければなりません。(処女降誕)

 (5)罪の代価として、罪のない人間が死ななければなりません。(2:17)

 (6)神である証拠として必ず甦らなければなりません。(Tコリント15:35)

 (7)その方がイエス・キリストです。

 (8)神の御姿であるイエス(ピリピ2:69)のみが、サタンの力を

   打ち壊して、人間を救う ことができます。

 (9)そのことは、現実に証明されています。(使徒16:1618)

4 救いとはどういうものでしょうか?

 (1)罪から解放されたことです。

  @原罪ー永遠に呪われるべき罪

  A罪ー原罪の結果、犯した罪

 (2)現在働いているサタンの力から解き放たれ、その運命から解放される。(2:1)

 (3)来世に天のところに座る。(2:6)

* Tヨハネ3:8のみことばが理解できますか?

 

聖書の福音

コリント人への手紙第115章1−11を引用します。これも要部を赤字で示します。

 兄弟たち。私は今、あなたがたに福音を知らせましょう。これは、私があなたがたに宣べ伝えたもので、あなたがたが受け入れ、また、それによって立っている福音です。

また、もしあなたがたがよく考えもしないで信じたのでないなら、私の宣べ伝えたこの福音のことばをしっかりと保っていれば、この福音によって救われるのです。

私があなたがたに最も大切なこととして伝えたのは、私も受けたことであって、次のことです。キリストは、聖書の示すとおりに、私たちの罪のために死なれたこと、

また、葬られたこと、また、聖書に従って三日目によみがえられたこと、

また、ケパに現われ、それから十二弟子に現われたことです。

その後、キリストは五百人以上の兄弟たちに同時に現われました。その中の大多数の者は今なお生き残っていますが、すでに眠った者もいくらかいます。

その後、キリストはヤコブに現われ、それから使徒たち全部に現われました。

 そして、最後に、月足らずで生まれた者と同様な私にも、現われてくださいました。

 私は使徒の中では最も小さい者であって、使徒と呼ばれる価値のない者です。なぜなら、私は神の教会を迫害したからです。

 ところが、神の恵みによって、私は今の私になりました。そして、私に対するこの神の恵みは、むだにはならず、私はほかのすべての使徒たちよりも多く働きました。しかし、それは私ではなく、私にある神の恵みです。

 そういうわけですから、私にせよ、ほかの人たちにせよ、私たちはこのように宣べ伝えているのであり、あなたがたはこのように信じたのです。

 

タラッパンの福音観の問題点

タラッパンの教えには、サタンからのキリストによる解放という概念が福音の大きな要素として含まれています。一方、第1コリント15章でパウロが、この福音のことばをしっかりと保っていれば、この福音によって救われると述べた福音の説明にはこのことは述べられていません。ところで決してパウロは悪魔の存在を否定したり軽視したわけではありません。エペソ6章やローマ16章では悪魔との戦いがあることを述べていますが、福音とは何かを述べた第1コリント15章でサタンのことに言及していないことは、それが福音の中心的な事項ではないということがここから理解できます。タラッパンではサタンを過度に尊重していると思います。

もうひとつタラッパンの福音の特徴が出ているのは、救い主は「アダムの子孫ではない者でなければなりません。」ということばです。これは、単に女の子孫というだけでなく、創世記3章でアダムが原罪を犯してから、人類はサタンの支配下に入ったため、サタンに打ち勝つためには、アダムの子孫では都合が悪いので、処女降誕により、アダムの子孫(人)ではない者としてイエス・キリストが来られたという思想と思われます。

しかし聖書をよく読むと、マタイの福音書の冒頭には「アブラハムの子孫、ダビデの子孫、イエス・キリストの系図」と書かれています。イエス・キリストはアブラハムの子孫である以上、アダムの子孫のはずです。また第1コリント15:45にはイエス・キリストは「最後のアダム」と書かれています。聖書は、イエス・キリストは、罪のない神のひとり子が罪に満ちたアダムの子孫の家系に生まれてくださって、十字架上で死んでくださることにより、人類の罪を贖い、神との和解を実現されたと述べており、イエス・キリストはアダムの子孫(人)とならなければならなかったのです。これはキリスト教の中心点であり、ここから逸脱するなら異端とみなされることはもっともなことだと思います。

このようにタラッパンの福音の中には聖書とは異質な悪魔論があり、これこそ一般の教会が失った「霊的真理」であり、タラッパンだけがこの福音を持っているというのがタラッパン信者の信念となっており、その真理を知らないクリスチャンに教えてあげなければならないと、タラッパンの指導者の柳光洙氏の戦略に操られて、タラッパン(家庭集会)や伝道キャンプ、伝道学校や核心要員訓練などの浸透活動を行っているわけです。

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最近の韓国内でのタラッパンへの評価

ウィキペディアでは、タラッパンは2011621 - 大韓イエス教長老会と合同し、2013114 - 韓国基督総連合会より正式にタラッパン伝道運動は異端性はないとの声明文が発表されたとされています。(なおこのウィキペディアは、タラッパン側と反タラッパン側で熾烈な編集合戦の末、タラッパン側の内容で編集停止となり、タラッパンのメディア戦略が功を奏した形となっています。)韓国においてタラッパンが異端解除されたと、大いにタラッパン側では宣伝していますが、韓国内でのタラッパンをめぐる情報が徐々に入ってきたので追記します。

韓国基督総連合会(CCK)は韓国の福音派の教団の連合団体で、日本福音同盟(JEA)とも連携していました。ところがCCKはタラッパン伝道運動に対する審査を行い、上記のように2013年にタラッパン伝道運動は異端性はないとしました。その際、CCKは神学専門家によって構成された異端対策委員会と、神学博士学位を持つ異端対策委員会専門委員会を構成し、言論や雑誌、説教などのリュ・グァンス牧師に対するすべての資料を収集して質疑書を作成し、リュ・グァンス牧師を直接呼び、公開聴聞会を行ったとのことです。その際の聴聞の全文が公開されています。これを見ると、柳氏は不当に貶められて異端とされたと主張し、キリストは悪魔に代価を支払ったと発言したことについても一度だけミスしたと弁解していますが、教理的な誤りは一切認めていません。そして正統的信仰告白文を読んで異端性なしとされていますが、これではタラッパンだけが真理を知っているとしてきた過去の言動を知る人は納得できないと思います。

CCKはクリスチャン・トゥデイのダビデ・張氏についても異端性なしとしており、これらの異端問題への対応が韓国のキリスト教界で大きな問題となり、CCKから多くの団体が脱退し、それらの批判に対してCCKは訴訟を起こして対抗するという大変な状況になっているようです。これを受けてJEACCKがもはや韓国を代表するキリスト教団体を代表しえないとして宣教協約を解消したとのことです。そうした状況をまとめたサイトがありましたので引用しておきます。

・異端容認問題で韓国基督教総連合会(CCK)が分裂。ダビデ張在亨に反対する20個教団は新たに韓国教会連合を設立へ。(2012.4.9)

・日本福音同盟(JEA)は、韓国基督教総連合会(CCK)との宣教協約を解消した。第133JEA理事会で決定した。CCKはダビデ張在亨など異端団体に容認的であることから、反発した加盟教団多数が昨年3月にCCKを離脱した。このためCCKはもはや韓国福音派を代表し得ないと判断された。(2013.6.19)

・韓国主要14神学大学の神学者110名が連名でCCK(韓国基督教総連合会)を批判。安易に異端カルト団体を「解除」したことについて撤回を求めた。『基督公報』622日号が報じた。CCKは異端カルト団体を安易に「解除」したため、抗議した加盟主要教団が離脱するに至っていた。(2013.6.24)

・韓国基督教総連合会(CCK)が安易な異端解除を行っていることを、神学者110名が連名で批判した。ところがCCK110名の神学者を相手取り名誉棄損訴訟を起こすと通告。CCKはタラッパンを容認し、また、再臨キリスト疑惑の渦中のダビデ張在亨と手を結んで、韓国教界から批判されていた。(2013.7.2)

・異端カルトに拙速な「疑惑解除」を交付したCCK(韓国基督教総連合会)に対し、韓国主要神学大学の神学者110人が連名で批判声明を出した。するとCCKは告訴の威嚇で応酬した。このCCKの姿勢に対し、神学者172人が連名で批判声明を出した。CCKは直ちに172人を告訴する決定をした。(2013.7.11)

CCK(韓国基督教総連合会)は異端カルトを安易に疑惑解除して批判されていた。172人の神学者が批判声明を出したが、今度は6つの神学会(総数1千人)が連名で批判声明を出した。

 韓国福音神学会

 韓国基督教学会

 韓国長老神学会

 韓国聖書神学会

 韓国教会史学会

 韓国福音歴史神学会

(2013.7.16)

タラッパン側は韓国で異端解除されたと大々的に宣伝していますが、実態はこういう状況のようです。

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韓国内での異端解除をめぐる状況

韓国のキリスト教界で、韓国基督教総連合会(CCK)がタラッパンを始め、次々に異端団体を解除して、いろいろな異端とされていた団体が正統と認められたと主張しています。さらにはCCKはこれまでの異端問題の専門家を逆に異端と断罪するという信じられないようなことをしているとのことです。そのことに反発した多数の教団がCCKを離脱したということの詳しい情報が入ってきているので、紹介しておきます。

 

・韓国カルト教団の実態−東京でセミナー(カトリックオンライン http://www.cathoshin.com/2013/04/19/korea-cults/ )

キリスト教を名乗るカルト教団の被害者救済に取り組んでいる東京・足立区の「日本キリスト教異端相談所」(所長=張清益〈チャン・チョンイク〉牧師)は44日、「2013年異端対策セミナー」を東京・お茶の水クリスチャン・センターで開催、50人以上が参加した。

講師は、韓国異端問題の第一人者で、「韓国基督教異端相談所協議会」会長の陳用植(チン・ヨンシク)牧師(大韓イエス教長老会)。これまで韓国であらゆるカルト教団から千人以上を救出してきた。

これまで、韓国のプロテスタント諸教会は、異端問題に取り組むために、「韓国基督教総連合会」(CCK)に異端対策委員会を設け、各カルト教団についての詳細な研究を重ね、「異端」判定をすることで、プロテスタント教会内に情報を提供、警戒を呼び掛けてきた。

(中略)

ところが、近年、異端カルト教団は、CCK役員に賄賂を渡すなどのロビー活動(私的な政治活動)を続け、CCKをほぼ乗っ取った状態だという。その結果、CCKに加盟していたプロテスタント諸教会の60%が脱会。現CCK異端対策委員会は、これまで「異端」と判定したカルト教団を次々と「異端」解除しているという。

 

・異端の研究家チェサムギョン、ジョンドンソプ、バクヒョンテク牧師の共同記者会見(20140715        教会と信仰 http://blogs.yahoo.co.jp/tunku582/34668688.html )

714日、韓国キリスト教会館でチェサムギョン、ジョンドンソプ、バクヒョンテク牧師の合同記者会見が開かれた。掲げたテーマは「バクオクスはユビョンオングウォンパと関係がない!」と「CCK異端規定および解除は、正当であるか!」だった。

この中で、異端問題専門家のジョンドンソプ牧師は、「2010年から行われたNCCK異端研究科解除は適切ではない」と指摘し、「CCKは、一方で、多くの異端の研究を異端、疑似または異端支持者と規定して、他の一方で韓国教会が異端と規定した異端を異端ではないと解除する行為をすることは正当なものではない。」と述べ、自らがCCKによって疑似(異端)とされた経緯を明らかにした。

またバクヒョンテク牧師(世異連前代表会長)も「今年24日にCCKから「韓国教会の改革と再生のための協力要請」というタイトルの文書を受け取った。」と明らかにした。パク牧師は、その内容を次のように紹介した。

 

1CCKが、特定の調査対象の異端との間で、異端かどうかについて調査判定再審解除することができる権限を知らせるものであり、むしろ、各宗派の異端似非対策委員会は、異端判定や異端の規定の権限を持っていないということだ。

 

2)専門異端鑑別師等による恣意的異端判定により、信徒個人と地域教会、宗派など、複数の宗教団体や宗教マスコミが被害に遭っていて、教壇連合体として、これを救済してこれ以上の被害を防止するために責務をするというものである。

 

3 CCKからバクユンシク牧師に対して公平に異端解除をしたCCKが異端を擁護したり、異端をむやみに解除したか、異端の問題と関連して超えないようにする線を超えたりするなどの主張をすればすぐに法的措置をとるというものである。

 

これに対してバクヒョンテク牧師はCCKは、「ビョンスンオ、ジャンジェヒョン、バクユンシク、柳光洙牧師(タラッパンの指導者)」を異端解除して異端の研究者たちを異端や異端の支持者として規定したり、発表することをした。」と述べ、「CCKは、会員教団に参加した各宗派のトップ機関ではなく、連合の機関でしかない。各教団では異端の規定、またはまだ解除をしていない状態では、各宗派の異端の規定や解除を要求していない状況でランダムに恣意選定をして異端の規定または無効にすることは越権行為ではないことができない。」と強調した。

 

これらのことから推察されるのは、韓国の異端団体は、CCKを手中に収めて、権力によって正統の看板を手にし、逆にかつて自分らを異端と規定した異端問題の専門家を異端と規定して報復するという、とんでもないことが起こっているようで、60%の教団がCCKを脱退したというのも頷けます。また異端団体はメディアも利用して、敵を攻撃するという戦略も取っているようで、日本でも同様なことが起きると思われます。異端団体も様々な戦略をとってくるので警戒が必要だと思います。

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