●蕨野棚田保存会の結成

 棚田の1枚当りのほ場の面積は小さく、農業生産条件からみれば非常に不利な地域です。加えて、棚田では水稲の減反と農業情勢の変化などによって、植林や遊休農地が増加していました。そのような中、平成9年に「佐賀県むらぐるみ発展運動」重点推進地域に蕨野地区が指定されました。これを契機に、生産には負のイメージである「棚田」を保存し、豊かな森と清らかな水に育まれた棚田米の生産を中心に、地域の活性化を図ろうという気運が高まりました。
 地区内では、「棚田」についての学習活動、都市と農村の交流や学習教育との連携による後継者の養成、具体的な棚田の保存方法、棚田米の販売対策等について話し合われました。

 平成13年、地区農家36戸が「蕨野棚田保存会」を結成し、佐賀県の新品種「夢しずく」の栽培に取り組み始めました。その結果、きれいな谷水で栽培されるために安全であること、品種の食味がよいこと、生産農家から直接購入する信頼性、そして棚田の壮大な風景美のイメージが結びつき、米の生産効率は悪いけれども、付加価値を高めたブランド米「棚田米蕨野」が注目を集めるようになりました。そして、この年に熊本県で開催された九州米サミットにおいて、蕨野米が普通作部門で味や香りなどに最も優れているとの評価で最優秀賞を受賞しました。

 このような棚田米の有利販売とともに、棚田を観光資源として活かした多彩な都市・農村交流イベントを開催することで、地域活性化の牽引役ともなっています。

蕨野の棚田
石積み棚田で日本一の高さ
棚田での活動
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全国棚田(千枚田)サミット
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