●高さ8.5mの石積み
 蕨野で最も高いこの石積みは、同時に日本で最も高い棚田の石積みでもあります。石積みの法面と水張りを入れた面積は、3,018平方b、水張り面積だけでは2,672平方bの、通称「三反の田」と呼ばれています。
 この水田の根石には、『昭和10年格治成』と刻まれている石が残っており、田の所有者である川原格治さんが当時17歳(昭和元年)のときに造成に着工し、昭和10年に完成したことが分かっています。
●棚田の造成〜手間講(てまこう)〜
 棚田の石積み作業は、石垣棟梁と呼ばれる石垣ツキ作業の現場指揮者と作業に参加する手伝いによる共同作業で行われました。このような農村社会における「結」を、蕨野では「手間講」と呼びます。手間講の共同作業は、地域の交流の場としても機能し、十数人で岩石を積みあげていく仕事の中で、お互いの情報交換をしたり労働歌をともに歌ったりすることもあったといいます。
 蕨野では、この手間講の作業体系が一般的で、ほぼ全ての農家が手間講に参加していました。一方で、個別的に農地を開墾した場合には、手間講の出役が無い期間に、家族労働もしくは親族の助力をうけて開墾を行いました。その際、金銭を支払うこともありました。

蕨野の棚田
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全国棚田(千枚田)サミット開催
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