☆彡日向子さんと映画☆彡

いろいろご覧になっているようだが、作品の傾向がちぐはぐで、好みがよくわからない。

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黒沢明

『赤ひげ』

吉原に「仮宅」というのがあります。これは吉原にしょっちゅう火事がおこっていまして、見世が全焼してしまうと、街中に、ちょっと大きな家を借りまして、仮営業をしてしまうわけなんです。

残っている記録では、明和から幕末までの百年間に十八回焼けています。五年に一回ずつ焼けている割合ですね。黒沢明の映画『赤ひげ』で、吉原が大変ばばっちく描かれていたんですが、五年ごとに焼けていたんでは、あそこまで汚くなるヒマはなかったのではないかと思います。

残されている資料を見ても、いつも白木のままのきれいな床だった、という描写がありますから、リアリズムを追求しようとしたんでしょうけど、かえって離れてしまったように思います。

(「ありんす国だより」『江戸へようこそ』p43-44

クローネンバーグ

「裸のランチ」

クローネンバーグの映画は相変わらず痛い。赤剥けの因幡の白兎に、

タバスコ擦り込むよーな事をする。ゴキブリ型タイプライターは可愛かった。

あんなワープロが欲しい。しゃべる肛門は笑えるが、「ピンク・フラミンゴ」の

ナマ肛門に比べると、生真面目で、クローネンバーグの律儀な職人気質が、

不憫だ。『呑々草子』p140

裸のランチ

http://booklog.jp/asin/B00006G90P/via=wakarashi

ピンク・フラミンゴ

http://booklog.jp/asin/B0002CHNE2/via=wakarashi

 

シェフ殿ご用心

鴨圧砕機←と言うのかどうか知らん

映画「シェフ殿ご用心」では殺人の証拠隠滅にコレを使っていた。

『呑々草子』p33

http://www.fnosta.com/12shi/title/whoiskillingthegreatchefsofeurope.html

 

ブルー・ベルベット

つい惚れちまうオトコの趣味(やっぱ、クーパーより「ブルー・ベルベット」の

ジェフリーだよなあ)『呑々草子』p97

http://booklog.jp/asin/B000V9H63E/via=wakarashi

 

赤い薔薇ソースの伝説
(メキシコ)

「あなたはまいにちわたしを食べる」と言う、エキセントリックなコピーの映画を思い出す。それは最近、シネ・ファンにはちょっとした話題になった、メキシコ映画「赤い薔薇ソースの伝説」である。食を通じて、男女がエクスタシーを共有する物語だ。時代は八十年前。恋に落ちた男が、あろうことか、姉の婿となり家へ来る。妹は、当時のしきたりに従い、家族の下僕として、家事一切を担当する。ある日、姉婿からバラの花束を贈られた。妹は、そのバラを煮つめたソースを、日々の料理に忍ばせて、男に食わせる。それは、想う相手を虜にする魔力を秘めた、伝説のソースだった。こうして、男と女は、ひとつ屋根の下、ひそやかに深く、官能を交歓するのであった。『呑々草子』p280

http://booklog.jp/asin/B00005FCML/via=wakarashi

 

2001年宇宙への旅

なんだって、こんな競技を考え出したのだろう。後ろ肢で直立し、手を自由に使うようになってこそ、いまの人類があるのだろう。「ツァラトゥストラはかく語りき」の荘厳なシンフォニーに乗って、高々と武器(道具)を振りかざしてこそ、我らは万物の霊長となり得たのではなかったか。『呑々草子』p296

http://booklog.jp/asin/B000IU4MYC/via=wakarashi

 

たけし映画

江戸は(東京は)生と死が地続きだ。春水の春色梅児誉美の男女のように、漫然と享楽の日々を送り、馬琴の伝奇小説の登場人物のように、無意味にあっけなく死んで行く。死は、生の実りではなく、表裏一体の現実で、風に煽られ葉が翻る如く、不意に前触れもなくやって来るものだった。ビートたけしは東京の人だ。彼の映画の中の、つまらない死は、東京の(江戸の)ものだ。

アマデウス

先日兄が、ミロス・フォアマン監督の「アマデウス」のビデオ・ディスクを買って来たので、炬燵にあたりながら、ご相伴にあずかりました。劇場公開時にも観ましたが、こうやって、しみじみと堪能してみると、あらためて画面のみっちり充実していることに、ため息が出ます。(略)宮廷のオペラは、ふっと頭に浮かぶイメージどおりの華麗な、十八世紀ヨーロッパ絵画そのものでしたが、大衆オペラの迫力、パワー、奔放さには、ただただ圧倒されるばかりです(略)。江戸時代の歌舞伎の様子も、もしかしたら、こんなふうじゃなかったろうかと思いました。滑稽で卑猥で残酷で乱雑。むせかえる熱気と恍惚感。『大江戸観光』p48

http://booklog.jp/asin/B00007IGAY/via=wakarashi

 

SF

「エイリアン」がショックだったのは、宇宙船が、油まみれで汚れ、あたかも東名高速を地ひびきをたてて走る輸送トラックのようなリアリティだったからです。リドリー・スコットは、だから、エライ。「ブレード・ランナー」も、未来都市のごちゃごちゃが、ヒドク、リアルでスゴかったです。荒唐無稽な「レイダース」がオモシロイのも、小道具やセットが限りなく本物っぽいからなのです。『大江戸観光』p65

エイリアン

http://booklog.jp/asin/B000W6H3M0/via=wakarashi

 

ブレード・ランナー

http://booklog.jp/asin/B00005HC4L/via=wakarashi

 

ブレード・ランナー

つるつるの肌、毛のない手足、体臭、口臭のない体。肉体を脱ぎ捨てて、ブレード

ランナーのレプリカントになろうとするのか。(『東京イワシ頭』文庫版p92

バック・トゥ・ザ・フューチャー

アメリカというのは『ランボー』ぐらいしか作れないと侮っていたんですけれども、あれは小細工がきいていて、江戸チックでした。というのは、道具立てがうまくて、細かい部分で笑えるんですね。伏線だらけなんです。ちょっとした会話の中にも伏線が含まれているので、あとからそえを結果と照合してどっと受けるんですけれども、あの芸の細かさというか、せせこましさが江戸の黄表紙に似ていました。『江戸へようこそ』p213

http://booklog.jp/asin/B00006CJJC/via=wakarashi

 

椿三十郎

中学校では女だてらに剣道部に入り、真面目に稽古に励んだ杉浦日向子は、黒澤明監督の映画「椿三十郎」の、ビュッと血が噴き出る場面に魅せられた。(佐高信『師弟物語』p90

http://booklog.jp/asin/B000UH4TTQ/via=wakarashi           

 

七人の侍

キクチヨの尻よかった

『呑々草子』p80

http://booklog.jp/asin/B000UH4TRS/via=wakarashi

 

小津安二郎

落語、相撲、歌舞伎と、現代娘とは思えないほど、オジンくさいものが好き。寄席にもよく行くし、文楽、三木助、志ん生などのレコードやカセットは全部そろえている。画家で好きなのは、小村雪岱と木村荘八。オジンくさいというより、いっそ爺むさいと言いたいほどだ。映画は小津安二郎のもの以外は関心がない。(佐高信『師弟物語』p92

麦秋、東京物語

紀子さん、というと瞬時に原節子を思い出してしまう私です。思わず「麦秋」と

「東京物語」を自宅のVTRで二本立てしてしまいました。じ〜ん、しみじみ〜。

(『ウルトラ人生相談』p50

『麦秋』

http://detail.booklog.jp/asin/B000VRRD1G/asid=poppenwofukuo-22

『東京物語』

http://detail.booklog.jp/asin/B000VRRD20/asid=poppenwofukuo-22

 

A・シュワルツネッガー

シュワちゃん(A・シュワルツネッガー)が口のまわりをベロベロする缶コーヒーのCFは「サイアクッ」と大評判でしたが、私はアレでシュワちゃんが好きになりました。友人らに言わせると「ほとんど人間とは思われない」んだそうですが、そんなことないよッマイ・ハニー、んもー、ふびんな奴、かあいいよう。来日時のインタビューに答える様子、ほんと、いとしいわ。『プレデター』観に行かなくっちゃ。うふ(『大江戸観光』p209

末来世紀ブラジル

不思議な風景ですね。『末来世紀ブラジル』みたい(『東京観音』p8

 

映画「未来世紀ブラジル」で、大地を突き上げて、高層ビルディングが、地底から

ズボズボ生えてくる凄いシーンがあるが、都庁舎を見上げていると、東京の地霊

の想念が噴出して、地表に現れたのかと納得させられる。(『東京イワシ頭』講談社文庫p199

 

『未来世紀ブラジル』

http://booklog.jp/asin/B000657R7I/via=wakarashi

 

アパートの鍵貸します

先日、ビリー・ワイルダーの名作「アパートの鍵貸します」を久しぶりに見ましたが、

1960年冬至のアメリカでもうこのテレビリモコンなるものがありまして(もっと

もテレビ本体とはコードでつながっていますが)、ジャック・レモン扮する主人公が、

やたらにパカパカやって見てるんです。人類がリモコンを手にした時からパカパカ

は避けられぬ宿命にあったようです。(『ウルトラ人生相談』p202

「アパートの鍵貸します」

http://detail.booklog.jp/asin/B00005TOGT

 

バリー・リンドン

田中:私の好きな映画で、スタンリー・キューブリックのつくった『バリー・

リンドン』という映画があるんですけど、私はああいうのに感動しちゃうの。

杉浦:私も見ましたけど、感動しました。

  映像も素晴らしかったです。ライティングがとっても。

田中:あれは、ほんとうに、ろうそくだけでやったんですって。

杉浦:ろうそくの明かりでも撮れるような機材をまず開発してから、

映画をつくりはじめたんだそうですね。

田中:だから、18世紀の男の人のメーキャップを全部そのままやって。

杉浦:気持ちの悪い化粧でしたね。あれは絶対、武家の大奥でもやるべきですね。

大奥の化粧は、町のお化粧と全然違うんですよね。(『びいどろで候〈三〉』)

http://booklog.jp/asin/B000IU4N14/via=wakarashi