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こうもり



【作   曲】
【初   演】
 
【台   本】
【原   作】
 
【演奏時間】
 
 
 
【時と 場所】 
ヨハン・シュトラウス(1873年)
1874年4月5日 
ウィーン、アン・デア・ウィーン劇場
カール・ハフナー、リヒャルト・ジュネー(ドイツ語)
アンリ・メイヤック、リュドヴィク・アレヴィ
戯曲『レヴェイヨン(夜食)』
第1幕 50分
第2幕 60分
第3幕 30分  合計 約2時間20分
 
1874年の大晦日、オーストリア・イシュル
【登場人物】
 
 
 
 
 
 
 
 
 
アイゼンシュタイン
      (T、Br)
ロザリンデ(S)
ファルケ(Br)
アルフレート(T)
アデーレ(S)
フランク(Bs)
オルロフスキー公爵
         (Ms)
ほか
 =裕福な男
 
 =アイゼンシュタインの妻
 =アイゼンシュタインの友人
 =ロザリンデの元恋人
 =アイゼンシュタイン家の女中
 =刑務所長
 =ロシアの大貴族
 
 



【第1幕】
 時は1874年の大晦日、舞台はオーストリアの温泉地イシュル。以前、ある仮装舞踏会の帰り、アイゼンシュタインは酔っぱらった友人ファルケ博士を「こうもり姿」のまま道ばたに置き去りにしました。それ以来、ファルケはみんなから「こうもり博士」と呼ばれていて、いつかアイゼンシュタインに仕返しをしたいと考えていました。
 大晦日のこの日、アイゼンシュタインは公務員を侮辱した罪で、短期間ですが刑務所に入らなければならなくなりました。そこへファルケ博士が登場。楽しいパーティがあるから刑務所に入る前にこっそり行こうと誘います。喜んだアイゼンシュタインがパーティに出かけた後、家に残された妻ロザリンデのところに、元恋人のアルフレートがやって来ます。ロザリンデが迷惑がるのをよそに、アルフレートがまるで本当の夫のように振る舞っていると、ちょうどそこに刑務所長フランクがアイゼンシュタインを迎えに来ました。アルフレートは今更、夫でないとは言えずに刑務所に連行されます。
 
【第2幕】
 さてその晩、ロシアの大貴族オルロフスキー公爵のパーティにアイゼンシュタインが来てみると、なぜか自分の家の女中アデーレに似た女性を見かけます。おかしいなと思いつつもそのことは置いておいて、仮面を付けた美しいハンガリーの貴婦人を見つけ、夢中になって口説こうとします。実はこの貴婦人の正体は彼の妻ロザリンデ。すべてはファルケ博士の仕組んだワナでした。ロザリンデは口説かれるふりをしながら、アイゼンシュタインの懐中時計を奪います。これが動かぬ証拠となるのです。
 
【第3幕】
 元日の早朝。酔いも残るアイゼンシュタインが刑務所に出頭してみると、すでに見知らぬ男(つまりアルフレート)が自分の代わりに牢屋に入っているではありませんか。アイゼンシュタインは弁護士に変装して様子を伺っていると、そこにロザリンデがやって来て、アルフレートを牢から出してほしいとアイゼンシュタイン扮する弁護士に相談を始めます。怒ったアイゼンシュタインが正体を明かし、妻を責め立てると、ロザリンデは昨夜奪った彼の懐中時計を見せます。頭を抱えるアイゼンシュタイン。そこへファルケ博士がパーティの参加者とともに現れ、すべては自分の仕組んだ芝居だったのだよ、と種明かしをしたのでした。



【1】 年末年始の定番!
 
 このJ.シュトラウスの『こうもり』は、「オペレッタ」というジャンルに属します。オペレッタは、オペラから「笑い」の要素を強調して派生したもので、「喜歌劇」と呼ばれています。
 オペレッタは軽いと思われがちで、一流歌劇場では上演されませんが、この『こうもり』は別格。物語が大晦日のパーティを軸としていることからも、特にドイツ語圏の歌劇場では、年末年始の定番レパートリーとなっています。
 
 
【2】 ウィンナ・オペレッタの最高傑作
 
 まずウィンナ・ワルツでおなじみのJ.シュトラウスの音楽がすばらしく、どの曲も耳当たりがいいので、誰でも気軽に楽しむことができます。
 それに加えて、登場人物が個性的で飽きさせません。アイゼンシュタイン、ロザリンデ夫妻はもちろんのこと、「こうもり博士」のファルケ、おてんば娘の女中アデーレ、他にも脇役の最後の一人まで、きっと客席を笑わせてくれるでしょう。
 
 
【3】 舞台の上で、本当にコンサート
 
 第2幕は、ロシアの貴族オルロフスキー公爵のパーティが舞台となっています。このパーティの中で、本当にコンサートをやってしまう演出もよくあります。『こうもり』の物語とは関係のないパーティ内のコンサートです。
 例えば、有名オペラ歌手を招いてオペラ・アリアを歌うとか、オーケストラがワルツを奏でるとか、バレエが催されることもあります。
 オペレッタ『こうもり』を観ているのに、他のコンサートも味わえるなんて、得した気分になりますよね。



【CD】
  C.クライバー指揮
バイエルン国立管弦楽団、
バイエルン国立歌劇場合唱団
プライ(Br) ヴァラディ(S) ヴァイクル(Br)
コロ(T) ポップ(S) クッシェ(Bs)
(録音1975年、Deutsche Grammophon)
 シャンパンのように本当に“はじける”音楽を聴くことができるこのカルロス・クライバーの指揮するディスクを、まず聴いてみてください。歌手陣もスターがそろっていて申し分のない出来です。
 
 
【CD】
  カラヤン指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、
ウィーン国立歌劇場合唱団
クメント(T) ギューデン(S) ベリー(Br)
ザンピエリ(T) ケート(S) ヴェヒター(Br)
(録音1960年、DECCA)
 こちらも有名なディスクですが、圧巻は第2幕のガラ・コンサート。レナータ・テバルディ(S)、ビルギット・ニルソン(S)、マリオ・デル・モナコ(T)といった往年の名歌手が続々と現れてオペラ・アリアなどを披露するのです。
 




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