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設立趣旨

■管理人はこんな奴

 「ビジュアル再現 村上城」へようこそ。当サイト管理人のワタナベと申します。現在は東京で教育誌の編集者をやっていますが、もともとは村上生まれの人間です。
 城に興味を持ったのは小学生の頃。自由研究の題材に村上城の遺構調査を選んだことが、そもそものきっかけでした。以来10数年、ちまちまと資料収集やら現地調査を重ね、そろそろ成果発表を…とか考えたのが、このサイトの原コンセプトです。
 …まぁ「研究」と言ってもシロウトが趣味でやってることなので、専門誌のようには行きませんが、お気楽に付き合っていただければと思います。

■PROFILE

名前:ワタナベ
趣味:藪こぎ、散歩、
「好」:打ち捨てられた石垣
「嫌」:模擬天守

■当サイトのコンセプト

 「研究成果の発表」と言っても、ただ漠然と発表するだけでは意味がない・・・。というわけで、一応こんなことを考えてサイトを作っています。

1)遺構の三次元的把握を可能にする

 まず、画像再現をすることで、現在は石垣しか残らない村上城の姿を、具体的にイメージできます。
 お城というと、大阪城、名古屋城、姫路城などの名がすぐに挙がると思いますが、これらはいずれも「超」巨大城郭です。ここで取り上げた村上城と比べると、天守の平面規模で7〜8倍、堀の広さに至っては10倍近い開きがあります。これだけの違いがあるものを、ひとくくりに同じイメージで捕らえることはできません。今まで想像で補っていたものを、どこまでカタチにできるか? ここはじっくり「Photo Shop」や「Shade」と格闘してみたいと思います。

2)城の防御性能を新たな視点から解析できる

 建物を復元することによって、現状の遺構からはわからない、その城の真の防御性能を明らかにできるかもしれません。日本の城郭研究は、曲輪相互の位置関係の分析を主軸とした、いわゆる「縄張り」の研究が主流です。そのため、城の防御機能の研究においては、いきおい平面図に依存する形となり、塀や柵の防御効果が十分に評価されていないように思います。実際、画像再現をして私も初めて実感できたのですが、塀が一対あるだけでも、攻城側にはかなりの障害となります。櫓、塀が重層的に連なる立体的な火網構成を把握することで、城跡を見る新たな視点が得られるかもしれません。
 「こんな低い石垣で防御力あったんかい??」みたいな遺構が、実は強力な防御線だった・・・なんて発見があると楽しいですね。

3)現状の遺構保存のあり方に一石を投じる

 最後に、ちょっとややこしい話になりますが、城跡の画像復元を試みることは「城跡活用のあり方」を再考することにもつながるのでは・・・と思っています。
 というのも、最近、お城の復元が各地で盛んに行われていますが、中には、歴史的検証が不十分だったり、工事の仕方に問題があったために、かえって城跡の状態を悪くしてしまったケースが少なくありません。その点、画像再現ならば、何度でもやり直しがききますし、異なる復元案を比較することも容易です。また、高精度の再現画像を使った案内板を設置すれば、建物をあえて復元せずとも、多くの人に、お城の往時の姿をイメージしてもらえるのではないでしょうか。
 もっとも、「観光資源として必要」「地域のシンボルとして再建したい」という声が多い以上、ことはそう単純ではないでしょう。しかし、実際に建物を復元した場合、「ほとんどやり直しがきかない」のも事実なのです。画像再現という手法が、何らかの形でこのジレンマに対する回答になればと考えています。
 …と、つらつら書いてみましたが、なにはともあれ、鑑賞に堪えうるサイトを作ることがまずは第一。鋭意更新していく予定ですので、よろしくお願いします。

■復元案比較例

同じ建物を異なる外装で比較検討が可能。