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 2004年アジア選手権シングルスチャンピオン、またダブルス、シングルスともに全日本ランキング一位になった渡邉梨恵(NTT西日本広島)選手のドライブボレー。彼女にはもはや後衛というカテゴライズは意味をなさない。「ネットプレーもこなすベースラインプレイヤー(後衛)」ではなく、女子ではおそらく史上初の(ベースラインプレーをベースとした)オールラウンドプレイヤーといえる。

 その彼女の戦略に不可欠な技術がこのドライブボレーだ。ソフトテニスでは古くは「7・3ボレー」ともいわれた。ノーバウンドで打つからボレーと呼ばれているが、その打法はグラウンドストロークに限り無く近い。当然、前に詰めたかたちで打たれることがおおいし、早いタイミングでのプレーなので、コンパクトにシャープにスイングする必要がある。そのあたりのところがよくみてとれるとおもう。応用的な豪快なプレーと認識されているが、それゆえに細かい心遣いが必要だし、丁寧さがもとめられるのである。

2004アジア選手権での渡邉・掘越。これは国別対抗優勝直後の1シーン

 この連続写真とアニメーションはゲーム中(vs.玉泉・上嶋)のもので、渡邉のカットから始まり、短くなったそのリターンを前につめてストレートへ、さらにつめてスプリットステップ(5〜10)。右寄りに打たれたかなりのスピードボールをシャープにドライブボレーした。 国際大会の場では男子においてはもはや必要不可欠な技術になっているし、その影響をうけて国内でもゲームの高速化がすすむことは間違いない。ますますドライブボレーの重要性はましてくることは疑いない。

 ドライブボレーとは関係のない、しかし、非常に重要なことをひとつ、1〜5コマと35〜38の打球動作の前後に渡邉選手は、しっかり左手でラケットをサポートして、きっちりかまえている。意外にこれができていない選手がおおい。実は一流と呼ばれている選手のなかにもいる。こういう基本的なこと(これは実はいまさらいうまでもない基本のなかの基本である)をおろそかにしていると、今後の高速化(これは高度化ということでもある)に対応できなくなる。見習ってほしい。

 5月の全日本シングルスで2連勝3度目の優勝。皇后杯保持者でもあり、東アジア五輪の予選会も優勝と、主だったタイトルを総なめ。まさに今が全盛といえるかも。この勢いをマカオに、いや来年のドーハー(アジア五輪)までもっていってほしいもの。(by TOSHI)

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