13 :DIiGr4xG0 ◆Uy.fdqWlZY :2006/07/25(火) 22:10:17.26 ID:C1QdoOqi0
( ^ω^)「クー、早く帰るお」

川 ゜ -゜)「あぁ、帰ろう」


彼女と時間を共にすることで
分かったことがある


( ^ω^)「お?クーさん、今日はやけに機嫌がいいお」

川 ゜ -゜)「分かるかい?実はな、
          前から作っていたレポートが完成してな」


些細な変化なのだが


( ^ω^)「それはよかったお!」

川 ゜ -゜)「教師どもの評判も中々なんだ」

( ^ω^)「流石クーだおwww」

川 ゜ -゜)「ありがとう」


彼女の表情が読み取れるようになった


14 :DIiGr4xG0 ◆Uy.fdqWlZY :2006/07/25(火) 22:11:24.48 ID:C1QdoOqi0
例えば、今、彼女はとても幸せそうな顔をしている
多分、相当苦労して書き上げたものだったんだろう


川 ゜ -゜)「今度、集まりがあるそうなんだ」

( ^ω^)「お?」

川 ゜ -゜)「偉そうにしているやつらに
          私の作品を評価してもらおうというものなんだ」

( ^ω^)「把握したお
          先に帰った方が良いのかお?」

川 ゜ -゜)「すまない、長くなりそうなんだ」

( ^ω^)「いいお、いいお」



そして当日、僕は先に帰った
家に着いたら連絡をしてくれるそうだ




15 :DIiGr4xG0 ◆Uy.fdqWlZY :2006/07/25(火) 22:12:16.23 ID:C1QdoOqi0
( ^ω^)「遅いお・・・」


時計を見るたびに不安になってくる
既に帰っていてもおかしくない時間だ

( ^ω^)「クー、どうし


電話が鳴った
僕は携帯に飛びつき、電話に出ようとする

しかし、僕が出る前に通話は切れてしまった
履歴を見るとクーの名前がある

( ^ω^)「連絡って・・・
          別に切ることないおwww」


暫くし、就寝の準備をしていると
クーの母親から電話があった
流石にこの時間に電話は無いだろう、と思いながら親から電話を渡される


( ^ω^)「え・・・クー
          家に帰ってないんですかお?」


16 :DIiGr4xG0 ◆Uy.fdqWlZY :2006/07/25(火) 22:13:22.43 ID:C1QdoOqi0
( ^ω^)「はい・・・分かりましたお」

( ^ω^)「いえ・・・大丈夫ですお、はい、では・・・」


急いで着替え、家を出た
自転車に跨ぎ、一気に漕ぎだした

先に帰らずに待ってれば良かったんだ
一緒にいるべきだった
また僕は大切な人を失ってしまうのだろうか

いや、そんなことにはさせない


( ^ω^)「絶対に見つけ出すお・・・」



まずは学校を


17 :DIiGr4xG0 ◆Uy.fdqWlZY :2006/07/25(火) 22:14:16.38 ID:C1QdoOqi0
急いで学校に向かおうとするものの
暗く、道が細いため
昼のようには思うようにスピードが出せない

最短の道を選んだつもりが余計に時間が掛かってしまった



( ^ω^)「痛ッ・・・・・・」

右肩が何かに当たった
相手は前方から来た自転車のようで、僕に当たったあと悪態をついていた

( ^ω^)「そっちが当たってきたんだお・・・」

僕も悪態をつきながら学校へ向かう







やっと着いた

川 ゜ -゜)「・・・あは・・・・・・ははは・・・」


19 :DIiGr4xG0 ◆Uy.fdqWlZY :2006/07/25(火) 22:15:31.28 ID:C1QdoOqi0
川 ゜ -゜)「・・・は・・・はは・・・・・・」

川 ゜ -゜)「・・・遅いよ・・・内藤・・・・・・」


いつもと違う、何かが違う


( ^ω^)「クー・・・どうし

川 ゜ -゜)「!!!」


僕が触れるとビクッと震え、僕から離れた
今にも壊れてしまいそうだ

川 ゜ -゜)「止めて!!触らないで!!」


川 ゜ -゜)「私に・・・近づかないで・・・・・・!!」


肩を震わせながら彼女は言う
頬には涙が流れていた

彼女の悲痛な叫びを聞いて、僕は思った


彼女は壊れてしまった、と


20 :DIiGr4xG0 ◆Uy.fdqWlZY :2006/07/25(火) 22:16:30.72 ID:C1QdoOqi0
( ^ω^)「帰るお、クー」

川 ゜ -゜)「・・・・・・・・・」


何を考えているのだろうか
何も喋らない
ただ僕の2,3メートルほど後ろを、距離を保ちながらついてくる
常に後ろを気にせずとも大丈夫だろう

それよりも、だ


( ^ω^)「誰だお・・・」

( ^ω^)「クーに手を出したのは・・・」

( ^ω^)「絶対に許さないお」


絶対に

絶対に

絶対に


( ^ω^)「殺してやるお」


21 :DIiGr4xG0 ◆Uy.fdqWlZY :2006/07/25(火) 22:17:31.49 ID:C1QdoOqi0
彼女の家に着いた
インターホンを押して、両親に学校付近にいたことを話した


別に嘘はついていない
なのに、何だ・・・この罪悪感

警察にも連絡を入れていたらしく、
僕は彼女の両親に感謝された
彼女を守れなかったのに、だ

もう時間も遅い、早く帰ろう
いつまでも家に居ても迷惑なだけだろう

彼女の家を出た
ご両親は僕にお辞儀をして見送りにきてくれた
僕は彼女を守れなかったのに――


( ^ω^)「・・・すいませんでしたお」

首を傾げて彼らは家へと戻っていった

相変わらず、彼女は何も喋らない
ただ薄らと笑みを浮かべている

違う、"これ"はクーじゃない



22 :DIiGr4xG0 ◆Uy.fdqWlZY :2006/07/25(火) 22:18:42.39 ID:C1QdoOqi0
( ^ω^)「・・・よし」


探しに行かなければ

きっと一人で怯えているだろう

早く見つけてあげよう



( ^ω^)「どこだお?クー」

( ^ω^)「早く出てきて欲しいお」


そのとき後ろから肩を叩かれた
急なことで驚き、急いで振り向くとそこには見知った顔があった


( ^Д^)「おう、どうした?
          こんな時間に」


23 :DIiGr4xG0 ◆Uy.fdqWlZY :2006/07/25(火) 22:19:17.47 ID:C1QdoOqi0
( ^ω^)「クーがいないんだお」

( ^Д^)「クー?」

( ^ω^)「僕の彼女だお」

( ^Д^)「・・・・・・・・・」



( ^Д^)「あぁ、さっきご両親から
          捜索願いが出されてた女の子か」

( ^Д^)「大丈夫、さっき見つかったそうだ」

( ^ω^)「違うお、あれはクーじゃないお」

( ^Д^)「クー・・・じゃない?」

( ^ω^)「だお、本当のクーを探さなきゃいけないんだお」

( ^ω^)「あ、でも・・・」

( ^Д^)「ん?」

( ^ω^)「大事なことを忘れてたお」


( ^ω^)「クーに触れたやつを見つけないといけないお」


24 :DIiGr4xG0 ◆Uy.fdqWlZY :2006/07/25(火) 22:20:19.74 ID:C1QdoOqi0
( ^Д^)「そ、そうか・・・」

( ^ω^)「それじゃ、僕は行くお」

( ^Д^)「・・・・・・・・・」


自転車に跨ぎ、一気にスピードをつけた
とりあえず親も心配してるだろうし家に帰ろう


案の定、注意を受けた
でもクーを見つけてきた、というと
少し安心したような顔をして戻っていった

明日も学校だ
犯人はきっと校内の者だろうと思う
絶対に、見つけ出す

そして

( ^ω^)「殺す」


25 :DIiGr4xG0 ◆Uy.fdqWlZY :2006/07/25(火) 22:21:28.55 ID:C1QdoOqi0
僕は早々に着替え、明日の準備をした
しかし興奮を抑えきれず、なかなか寝付けない

何もせず、ベッドに横になる
ひたすら天井を見つめた

( ^ω^)「ドクオ、ショボ・・・
          僕は・・・間違ってるのかお?」

( ^ω^)「でも、もし間違ってても、許せないお」

( ^ω^)「だけど・・・やっぱり
          僕は一人じゃ何も出来ないんだお」

( ^ω^)「二人なら、どうするかお?」


( ^ω^)「ツンなら、きっと・・・」

( ^ω^)「・・・ツン」


26 :DIiGr4xG0 ◆Uy.fdqWlZY :2006/07/25(火) 22:22:12.57 ID:C1QdoOqi0


( ^ω^)「君と初めてあったのはいつだったかお」

静かに感傷にひたる
君のことは思い出せば思い出すだけ苦しくなるのだが
それはあまりに懐かしく、僕にとって忘れることは出来ない過去だ

あれはいつだったろうか


あの年は桜がよく咲いていた

本当に綺麗で――




27 :DIiGr4xG0 ◆Uy.fdqWlZY :2006/07/25(火) 22:23:35.80 ID:C1QdoOqi0
( ^ω^)「今年は桜が綺麗だお」

ξ゜゜)ξ「そうね、去年はあまり咲かなかったから
          余計にそう感じるわ」

( ^ω^)「ツン、一緒に桜を見て回らないかお?

ξ゜゜)ξ「だっ・・・誰がアンタなんかと!!
          ・・・・・・まぁ他に誰もいなそうだし、いいわ」

( ^ω^)「本当かお!
          ツンと一緒に花見が出来るなんて嬉しいおwww」

ξ゜゜)ξ「勘違いしないでよね!
          可哀想だから一緒に行ってあげるだけなんだからね!」

赤面する彼女
刺々しさの中にある優しさが、何より好きだった


28 :DIiGr4xG0 ◆Uy.fdqWlZY :2006/07/25(火) 22:24:29.61 ID:C1QdoOqi0
彼女はもういない

もう会うこともない

しかし彼女を忘れることはないだろう


今年も桜がよく咲いている





目の前の大きな桜の木の下に人影が見えた

あれは――

桜吹雪が舞う


彼女は消えてしまった



29 :DIiGr4xG0 ◆Uy.fdqWlZY :2006/07/25(火) 22:25:10.60 ID:C1QdoOqi0
気付くと既に日が昇っていた
しっかりと眠っていたらしい

( ^ω^)「・・・・・・・・・」

( ^ω^)「僕は」

( ^ω^)「僕は夢の中でさえも
          君と会うことは許されないのかお」

( ^ω^)「ツン・・・」


一度は想いを馳せ、

一度は身を引き、

一度は殺意をも覚えた相手――




僕は家を出た


30 :DIiGr4xG0 ◆Uy.fdqWlZY :2006/07/25(火) 22:26:36.68 ID:C1QdoOqi0
クーは学校に来なかった


さて、どうやって探すか
授業は全く頭に入らない


( ^ω^)「あっ」

そうだ、あの時――

学校に向かうときにぶつかったヤツ
そうだ、きっとアイツがクーを――

すれ違い様に右肩に当たった
僕のほうに外傷は無いが、もしかしたら――


( ・∀・)「イテッ・・・・・・」

( ´∀`)「どうしたモナ?」

( ・∀・)「ん・・・?あぁ・・・
          昨日、帰るときにぶつかられたんだよ」



( ^ω^)「モララー」