−つれづれに−

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今年1年間で聴いた音楽-2006/12/30(土)


 さていつものことですが、今年もあっというまに過ぎまして、もう明日は大晦日ですね。今年も去年と同じでひたすら ヴァイオリンを弾いて、ヴァイオリンを聴いているうちに過ぎてしまったという感じです。特に自分の演奏活動のほうは 昨年から始めたアイリッシュパブでの演奏のほか、ジャズのセッションに通うようになったり友人のジャズバンドに参加する一方、 念願のプログレッシブロックバンドへ参加してエレクトリックヴァイオリンを弾くようになるなど、本当にさまざまなジャンルで ヴァイオリンを弾きまくっていました。特に、アイリッシュ、ジャズともそれぞれの持つノリというものが だいぶ理解できるようになり、クラシックの猿真似ではないアイリッシュ、ジャズの音に大分近づけたのではないかという、 手ごたえを感じました。特にジャズの4ビートとアイリッシュのジグのリズムは大分いい形になってきました。 この調子で来年もよりステップアップできたらな、と思っています。
 そんなわけで聴く方も、今年は去年に引き続きヴァイオリンばかり。今年一番印象に残ったのは、ライブではやはり「MASSA」 、そしてアルバムでは「Billy Bang/Big Bang Theory」です。「MASSA」はこのページでも書きましたが、佐藤正治さんのパーカスとボーカル、 太田恵資さんのヴァイオリン、細野豊さんのキーボードと本当に素晴らしく、楽曲も演奏も本当に素晴らしかったのですが、 ライブに行ってもお客さんが少なく本当に残念でした。佐藤正治さんのソロアルバム収録の「龍飛」という曲は 本当に今年一番の僕のヒット曲で、ぜひMassaバージョンでもアルバム録音して欲しいものです。また今年は 太田恵資さんが関西に来られる度にライブを見に行き、おそらく8回ぐらい間近で拝見させていただいたのですが、本当に素晴らしい演奏で エレクトリックヴァイオリンを扱うという上でずいぶんと参考になりました。何回か話かけさせていただいたんですが、 気さくに対応して色々と教えていただき本当に助かりました。
それからBilly Bang、実は大分前に初めて「Valve No.10」を聴いたときは、ささくれたヴァイオリンが まったく耳に合わず1回聞いただけでいやになって仕舞い込んでいました。ところが、最近になって 聴き直したところ、最近の自分のジャズの感じ方、弾き方とそっくり同じような弾き方をしていることに 気づきびっくりしました。僕は一時期、ジャズのビート感、アタック、ノリを管楽器そのままに ヴァイオリンで再現しようとしていたのですが、そのときのがりがりした弾き方が、実はBilly Bangと 同じで、同じようなことを感じて演奏していたんだ・・・と本当にうれしくなってしまい、早速 いろいろなアルバムを片っ端から買って聴いてみたところ、これがどれも素晴らしいことに気づきました。 特に「Big Bang Theory」では、そのノリの一番洗練された姿が収録されていて、「これぞまさに理想形」と いった印象。最近までずっとはまっている作品です。何とか年内にレビューを書きたいと思っていて今日やっと レビューすることができてほっとしています。
 今年はそれ以外にも、「シカラムータ/ゴーストサーカス」「GAIA CUATRO/UDIN」「喜多直毅/VIOHAZARD 「Acoustic Asturias/Marching Grass on the Hill」「Debora Seffer・Thierry Maillard/HELIOTROPES」 「Arti & Mestieri/ESTRAZIONI」など多くのいいアルバムに出会えました。ちなみに「Arti & Mestieri/ESTRAZIONI」収録 の「地中海の夜明け」は実はひそかに今年一番のヘビーローテーションでした。8ビートと4ビートがめくるめく展開を 繰り広げるこのナンバー本当に大好きです。
 さて来年もいい音楽生活を送りたいものです。まずは年明け1月18日にライブがあるので それに向けて練習しなくては。皆様来年もよろしくお願いします。

上野洋子ライブ20061208-2006/12/11(月)


順番が前後するのですが、前回書いたように金曜日は元ZABADAKの上野洋子の初ソロ名義ライブを見てきましたので 今回は忘れないうちにそのことを先に書いておきます。 さて私がZabadakを聴いていたのは大学の頃でかれこれ10年以上前ですが、ZABADAKのアルバムを通してトラッドへ興味を持つようになり アイリッシュを聴くようになったことが、現在のアイリッシュフィドルをひたすら弾き倒す生活に つながっていることや、ZABADAKのアルバムに参加していたことから金子飛鳥や太田恵資のことを知り こんなホームページを作るまでにヴァイオリンにのめりこんでエレクトリックヴァイオリンで バンドをやったりするようになったことを考えるとずいぶんと影響を受けたバンドだなと 今更ながら思います。よく考えたらアストゥリアスを知ったもの上野洋子さんが参加してたからだし・・・。 今でこそZabadakそのものは殆ど聴くこともなくなってはいましたが、たとえばAdiやAreposやエレファントトークなどと いった女性ボーカルバンドを聴くようになったのもZabadakからだと思うとやはり個人的な 影響はでかいなあと思ったりします。
そんなZabadakのボーカルだった上野洋子さんのソロライブが初めてあるということでこれは行かなければと思い見てきました。 この方、透明感のあるきれいな歌声でアニメの主題歌を歌ったり、そういったジャンルのサントラなどもこなすのでそういった路線のファンが多いのですが、 一方でソロプロジェクトではボーカルを一人で多重録音してアルバム作ったり、テクノっぽいことをやってみたり トラッドアルバムを作ったりと一筋縄ではいかない音楽性の持ち主。文章などを読んでも結構理屈っぽく、音楽に 対してオリジナリティを尊重する、商業主義とは一線を画すマニアックな感覚の方。そんな人だからソロライブでも 一般のファンが期待するようなZABADAKの頃のきれいなボーカル曲なんてきっとやらないに違いない・・・、 ループとか使って一人多重ボーカルの生再現とかするんじゃないか?とかそんなことを想像しながら当日を迎えました。
さて当日ですが、友人と待ち合わせて会場の梅田レインドッグスへ。このライブハウス、以前友人の結婚式二次会で行ったことが あるのですが、結構小さい箱だったはず、ロフト状の2階フロアがあったけどそこをいれてもそんなに広くなかったはず、 そんなにキャパあったかなあ?と思って会場に着くと 入場前の人でごった返しています。整理番号が100番以上だがそんなに入れるか?と思ったら案の定きつきつで、私は 立ち見券で整理番号2番だったが、やはり2階ロフトから見下ろす形になった。そんな2階ロフトもだいぶ混んでいて 果たして後ろの方はミュージシャンが見えているのか心配になるぐらいだ。会場は何故かBGMもなく、 シーンとした中メンバーが入場、演奏が始まった。
で内容だが、これが私の予想は大はずれ、バンドをバックにした普通の歌ものなのだ。ソロユニット「アスタリスク」の曲や ソロアルバム「SSS」収録のオリジナル曲、それにプロデュース作の「ナーサリー・チャイムス」の曲、 それに仕事で作ったというアニメの主題歌、そして絶対やらないと思っていたZABADAK時代の曲まで彼女の長いキャリアにおける さまざまな歌ものを次々と歌いこなしていく様は圧巻。個人的にはやはりZabadak時代の曲は感慨ひとしおで 大好きな「Hide in the Bush」や「アジアの花」が演奏された時には本当に浸り切ってしまいました。 彼女のボーカルは若干不安定な瞬間もあったものの、あの美声はまったく昔と変わらずの見事なものでした。 それから彼女だけでなく彼女を支えるバンド全体の演奏が素晴らしい出来。 それもそのはずでこのバンドメンバーがまさに凄い人たち。実は前もってメンバーも発表されていたようなのだが、私は当日まで全然メンバーを知らず、いざスタートしてその メンバーの豪華さに驚きました。ドラムが仙波清彦(このページで言うとAdiの超絶ドラマーでありハニワの主催者)、 ギターが鬼怒無月(もちろんEra、ユビキタス、ボンデージフルーツなどなど)、ヴァイオリン&トランペットなど に武川雅寛(ムーンライダースの!)ほか、キーボード、ベース、パーカッションについては私は存じ上げていませんでしたが やはり素晴らしいテクニシャンぞろい。演奏は1曲目こそPAの問題もあってちょっとうまくいってないような 感じがしたが、以後は完璧。鬼怒さんはエフェクターを駆使してさまざまな音色でサポートしつついざとなると弾きまくり、 武川さんのヴァイオリンは初めて生で聴きましたが、派手なプレイこそないものの、安定した演奏で的確にサポート、曲によって トランペット、マンドリンなどさまざまに持ち替えて味のある演奏を聞かせます。仙波さんのドラムはもちろん素晴らしく、 特にアスタリスク収録曲「カモメの断崖、黒いリムジン」ではAdi「開店休業」を思わせるテクニカルな圧巻のドラムを披露してくれました。 上野さんの曲はポップなボーカル曲といっても変拍子バリバリの難曲ぞろいですが、それを思わせぬ素晴らしい演奏は 本当に素晴らしかったです。
ちなみに上野さんはおそらくもう40半ばくらいのはずですが、見た目は昔と変わらずきれいなお姿でちょっと感動。 そうそう選曲については私の予想は大きくはずれたわけですが、MCで見せた上野さんのキャラは私がイメージしたとおりでした。 「インターネットでお酒がたくさん置いてるのを見て会場決めたんですが、思ってたより狭くて御免なさい」っておいおい。 どうもずいぶんお酒が好きなようで。あと夜中に卓球やるためにベーシスト呼び出した話とか。 それよりも何よりも「ソロライブをやったら絶対やりたいと思っていたんだけど・・・アンコールはしません。アンコールってやることが前提になってて、 それを予定して前もって準備してたりしておかしいじゃないですか。そういうわけでアンコールはやらないんでよろしくお願いします。」 っておいおい。で本当にアンコールをやらずに終了、理屈っぽい人だなっていうイメージと、 「絶対期待を裏切るだろうなあ」と思っていた私の予想はある意味、見事にあたったというわけです。

最近見たライブ2-2006/12/8(金)


すみません。ちょっとここのところ自分のバンドのライブの準備などなどでばたばたしておりまして、またもや前回から1ヶ月 空いてしまいました。バンドの方はホームページも作ってこのサイトからもリンクしてますので、気が向いたら見てやってください。 というわけで、ずいぶんと間が空いてしまいましたが引き続き、見に行ったライブについて書きます。 うーん、あと14もあるのか。1個増えてるし。

9/3  Acoustic Asturias/Roundhouse  (難波フラミンゴアルージャ)
9/23 GAIA CUATRO      (名古屋JAZZ INN LOVELY)
9/29 ふちがみとふなと/ハシケン&太田惠資 (京都拾得)
10/6 Ubiquitous       (池袋Rossa POSEIDON Festival)
10/7 ECLAT/KBB       (池袋Rossa POSEIDON Festival)
10/8 ERA/ELECTRIC ASTURIAS (池袋Rossa POSEIDON Festival)
10/9 Acid Mothers Gong   (初台Doors)
10/14 喜多直毅・黒田京子   (下北沢Lady Jane)
10/18 MASSA          (神戸T2楽屋)
10/19 MASSA          (京都磔磔)
10/20 AREPOS         (吉祥寺MANDARA2)
10/22 KENSO         (川崎クラブチッタ)
10/28 岡崎倫典        (河内長野 百年邑)
11/3 カルメンマキ・板橋文夫・太田恵資 (京都RAG)

9/3  Acoustic Asturias/Roundhouse  (難波フラミンゴアルージャ)
アコースティックアストゥーリアス関西初上陸。場所は2年前にGongzillaを見に行った難波のフラミンゴアルージャです。 ライブだけでなく映画上映やイベントも行うおしゃれなイベントスペースという感じのお店。正面のステージ後ろに大きな スクリーンがあって、Gongzillaのライブの時は、Benoit Morleanの鍵盤捌きを、天井からビデオで撮影して スクリーンに映してくれるという素晴らしい演出で大満足の店で、今回も適度な広さとスクリーンも使った演出が よかったです。ただ箱の性質上か、明らかに今回のライブの客層とあっていない客が途中で入ってきてウロウロしていたり したのが若干うっとうしかったです。彼らは彼らで「あれ?いつもと違う」という感じでしたが。あと入場時に主催者側の 手違いでもめて少々気分が悪かったものの結果的にはそこそこいい席につけたので一安心。
で今回のセットリストですが

WATARIDORI
Distance
Global Network
Waterfall
ベタ・スプレンデス
かげろう
Adolescencia
Rogus
流氷
-アンコール-
神の摂理に挑む者達
-ラウンドハウスとのセッション-
邂逅
Wings to Rest

演奏の方ですが、私が最後に見に行ったのが2005年5月のスターパインズカフェだったので それ以後の新曲、それから新メンバーの伊藤京子さんの演奏がどうなのか?というのが今回のチェックポイント。 まず、伊藤さんについては、上手い人だなというのが素直な感想。正直、新しい人ということで不安があったのですが、 ダイナミックで切れ味のある演奏はなかなか素晴らしかったです。初代の北辻さんも切れのある演奏だと思っていたのですが 前任の藤本さんがわりとやわらかいトーンで、個人的にはもうちょっとスリリングな味が欲しい・・・という印象を持っていたので、 今回の新メンバーは正しい選択のように思いました。 そして、今回ライブで初めて聴く曲ですが、ま「Waterfall」、Bs出演時に演奏されていたので知っていたのですが、 クラシックの吉松隆作曲で須川展也さんが演奏されていたファジーバードソナタあたりに雰囲気が似ているように 感じ。BSで見たときはあまりピンとしませんでしたがライブで聴くとこれはなかなかダイナミックな名曲。 イージーリスニングとチェンバーロックが混ざったようなそんな印象です。雨音のようなイントロのピチカートが特に印象的でした。 「ベタスプレンデス」という曲は、今回1回の演奏ではメロディ、全体像ともつかむこと ができませんでした。タンゴとチェンバーロックを混ぜたダークな曲という印象ぐらいでしょうか? また次回聴いたら印象が変わるかもしれませんが。 この2曲以外のHPに記載されている新曲やノスタルジアのアコースティックバージョンが聴けなかったのは残念ですが、 1時間のステージでは仕方がないところ。でもオールドファンとしてはノスタルジアはやはり聴きたいところです。 全体としてはやはり新編成とは思えない余裕のあるダイナミックなステージが素晴らしく、 特にアドレッセンシアのようなこの編成で初期からの曲はずいぶん余裕があるように聴こえました。 それからやはり「Rogus」のアコースティックバージョン、2005年5月の時は初演ということで硬さがあったように思ったのですが、 今回は見事な演奏で素晴らしかったです。そこから「流氷」〜「神の摂理に挑む者たち」の流れは圧巻でした。
さてその次は対バンの「ラウンドハウス」ですが、打ち込みのドラムにギター、ベース、キーボードという編成で デジタルビート上に分厚いシンフォニックサウンドがのるという音楽性。うーん。下手ではないのですが、打ち込みリズムが 単調でどの曲も同じに聞こえてしまう。この音楽は生のリズム隊でやるべきものだろうなあ。音楽のために作ったコンピューター映像が バックに流れていましたが、これもメディアプレイヤーの視覚エフェクトとどう違うのかわからない程度のもので、正直ピンと来ませんでした。
ラウンドハウスのライブの後は両者のコラボレーションが行われました。競演曲はアストゥーリアス側の「邂逅」と ラウンドハウス側の「Wings to Rest」。「邂逅」は和風メロディが個人的に大好きなプログレバンドKENSOの初期の曲ようで驚きましたが、 中盤の盛り上がりなどはアストゥーリアスならではということで非常にいい曲。ただエレクトリック楽器とアコースティック楽器という 組み合わせでかつリハ不足ということで、各楽器のレベル調整が上手くいっていなくてキーボードやギターというエレクトリック楽器が絡む迫力が うまく出せていなかったところ。正直、両ソロともあまりよく聞こえませんでした。これは今回の急なライブでは仕方がない話ではありますが。 その後、ラウンドハウス側の曲という順番だったのですが、コンピュータートラブルにより、急遽各演奏者のソロなどで時間をつなぐことに。 このあたりはアストゥーリアスのHPでも報告されていますが、その待ち時間でのラウンドハウスのキーボード石川さんとアストゥーリアスの ヴァイオリン伊藤京子さんによるチャールダッシュなど楽しい演奏が聴けました。「Wings to Rest」自体は、エレクトリック主体の 曲のためアストゥーリアス側はソロ回しに参加するぐらいであまり見所はなくちょっと残念でした。

9/23 GAIA CUATRO (名古屋JAZZ INN LOVELY)
アストゥーリアスでたくさん書きすぎました。次は金子飛鳥、ヤヒロトモヒロにアルゼンチン系でヨーロッパで活動する2人の外国人ミュージシャンに よるユニットGaia Cuatroのライブです。昨年、京都RAGにライブを見に行った際にこのページで大絶賛したGaia Cuatroですが、 今年も日本ツアーを行うということで、ホームページでライブスケジュールをチェックしていたのですがいつまでたっても何故か関西だけ ライブスケジュールが入りません。あれえ前回そんなに客入りが少ないということもなかったと思ったのに・・・関西はこういう音楽に 大して冷たいから見切りをつけられたのかなあ、などといろいろ考えたのですが関西に来ない現実に変わりはないので、それではと名古屋 まで見に行くことにしました。
 さて当日は経費節減のため鈍行を乗り継いで名古屋へ。アイルランド音楽関係の友人2人と待ち合わせて、まずはみそかつ屋へ向かい、みそかつを 食べながら今日のライブがいかに素晴らしいか力説、根負けした彼らを引き連れてJAZZ INN LOVELYに向かいました。「JAZZ INN LOVELY」と言えば寺井尚子が メジャーになる前に名古屋で活動していた時に常宿にしていたところ。場所は栄町で名古屋一の繁華街として有名ですが、メインから少しはずれた 落ち着いた雰囲気のある一角にありました。表から見るとちょっと古いこじんまりとした喫茶店という趣、思っていたよりも小さなお店ですが 雰囲気はとてもいい感じです。ステージも段差のない、店の一角で演奏という感じ。われわれ一同ステージ左側のピアノの前の席に 陣取り間近で演奏を見ることになりました。さて開演前にふとCD販売コーナーを見ると、1stの新装版と並んでさらっと新作「UDINE」が 並んでいるではありませんか。ホームページなどを見ても何の告知もされてなかったのに・・・と思いつつもまぎれもなく新譜。 不思議に思いつつも早速購入しました。
 ライブの方ですが2Stage各1時間ぐらい、前回の演奏では1stアルバムの曲+各自のレパートリーだったわけですが、今回は1st、2nd曲を 織り交ぜて満遍なく演奏。逆に各自のレパートリーでは、金子飛鳥の「Mother」(ソロアルバム「Mother」の表題曲)、Gerardo Di Giustoの 「La cambiada」(リーダーバンドDi Goisto Y Camerata Ambiguaのアルバム「La Cambiada」表題曲)のみ。 しょっぱなからアルバム以上に気迫のこもった演奏が展開され、一気に引き込まれます。このバンドの凄いところは4人が4人とも 本当に素晴らしいプレイヤーだということです。Gerardo Di Giustoの自由度が高く、リリカルでまたパーカッシブなピアノ、 Carlos 'el tero' Buschiniのメロディアスなよく歌うベース、ヤヒロトモヒロの鋭く切れのあるパーカッション、そして金子飛鳥の 自在に乗りまくる激しいプレイを繰り広げ、一方では静謐な音色をつむぐヴァイオリン、とそれぞれが素晴らしく、 前回のライブではとかく金子飛鳥のプレイにばかり目耳が行ってしまいましたが、今回は、それぞれのプレイの素晴らしさをより 一層感じました。連れて行った友人2人も圧倒されまくって、「世の中すごい人たちがいるんだなー」と感嘆の声をあげていました。 まさに至福の2時間。
 結局、この日は2回目のアンコールにまでこたえてくれて、僕の大好きな「La cambiada」で終演。今回はやらないかなあと思ってただけに うれしい誤算。ラテン調でかっこいいこの曲、2ndにも収録されなかったけどGaia Cuatroバージョンでアルバムに収録して欲しいものです。 当初、23時前の最終新幹線で大阪に帰る予定でしたが、結局間に合わなかったので、飛鳥さんにサインをもらって少々雑談。(私「RHMはもうやらないんですか?」 飛鳥さん「またやりたいんだけどねー」、私「関西今回なんでやらなかったんですか?」飛鳥さん「ちょっと大きめなホールとかでやりたかったんだけど、ブッキングが うまくいかなくて」などなど。よかった見限られたわけじゃなかったんだ関西。)その後、友人に近くのサウナに送ってもらい、仮眠所で 一晩すごして翌日またもや鈍行に乗って関西に帰りました。

とりあえず今回も時間がないので、この2バンドのライブだけアップしときます。あかんなあ、なかなか進まない。。。ちなみに 今日は梅田レインドッグスに上野洋子さんのライブを見に行ってきます。

最近見たライブ-2006/11/3(金)


というわけで前回予告したとおり今回は、最近見たライブのレポートです。 とりあえず、ここ数ヶ月で見たライブは以下のとおり。

5/28 金子飛鳥・Febian Reza Pane (高槻スタジオ73)
6/30 カルメン・マキ(with太田恵資) (京都パーカーハウスロール)
8/17 寺井尚子クインテット  (梅田 大阪ブルーノート)
8/21 里見紀子        (代々木ナル)
9/3  Acoustic Asturias/Roundhouse  (難波フラミンゴアルージャ)
9/23 GAIA CUATRO      (名古屋JAZZ INN LOVELY)
9/29 ふちがみとふなと/ハシケン&太田惠資 (京都拾得)
10/6 Ubiquitous       (池袋Rossa POSEIDON Festival)
10/7 ECLAT/KBB       (池袋Rossa POSEIDON Festival)
10/8 ERA/ELECTRIC ASTURIAS (池袋Rossa POSEIDON Festival)
10/9 Acid Mothers Gong   (初台Doors)
10/14 喜多直毅・黒田京子   (下北沢Lady Jane)
10/18 MASSA          (神戸T2楽屋)
10/19 MASSA          (京都磔磔)
10/20 AREPOS         (吉祥寺MANDARA2)
10/22 KENSO         (川崎クラブチッタ)
10/28 岡崎倫典        (河内長野 百年邑)

まあ体力と集中力の許す限りで報告してみます。

・5/28 金子飛鳥・Febian Reza Pane (高槻スタジオ73)
だいぶ時間がたってしまったので、ざっとした印象だけ。4月に平安神宮でこのDuoの演奏を聴いたのですが、 この「つれづれ」に書いた通り屋外というシチュエーションでかつ周りのうるささもあって集中して聞けませんでした。 で今回はスタジオということでたっぷり堪能できるぞと楽しみにして向かいました。会場はクラシック向けの小会場という感じで 椅子はパイプ椅子。雰囲気は悪くないのですが空調の音が若干気になるのが難点。ただ早くに出かけたおかげで最前列ど真ん中で 金子飛鳥さんの演奏が聴けるというのはまさに夢のようなシチュエーションです。曲目は最新の「Betweeness」からが中心ですが、アルバム未収の 新曲や旧作のナンバー「Mother」「バスクエロ」「Walking Eyes」などジャズ、民族音楽の要素ももった多彩な楽曲が選曲されていて 「Betweeness」でのある種癒し系な印象にとどまらない演奏が繰り広げられました。珍しいところではadiのボーカルナンバー「Crossing」。 これはAdiのライブを一度も見れなかっただけに正直にうれしかったですね。で飛鳥さんの演奏を間近に見て感じたのは、 きわめて正確なビートにのってボーイングがなされているな、という印象を受けました。ノリ、勢いのある演奏 においても弓は音符ごとに定速できわめて正確に動かされているという感じ。音をとぎれさせることなく一音一音きっちりボーイングをストップさせることで 一音一音に正確なビートを刻ませているという観察は間違っているだろうか?とにかくそういった弓使いが非常に印象的です。そこがクラシックの人と違うあのグルーブ感とクラシック出身である 音色の美しさとの両方を兼ね備える由縁か、そんなことを考えました。どうも言葉ではうまく言えないのですが、何かその演奏を見ながら 納得できる気がしたのです。あとアンコール前ラストで演奏された4ビートジャズナンバー「Walking Eyes」で4ビートにのって Paneさんのピアノにのったりはずしたりを自由自在に行う演奏には参りました。つまるところやはり素晴らしいのです。

・6/30 カルメン・マキ(with太田恵資) (京都パーカーハウスロール)
これまただいぶ時間がたってしまったので、ざっとした印象だけ。私は毎月しょっぱなに太田恵資さんのホームページの ライブ予定を チェックして関西圏でのライブがあったらできる限りいくようにしていて今回も、そのページにてライブ予定を発見。 カルメンマキさんという人は「時には母のない子のように」が有名ということは知っていたものの、音は一切聞いたことがなく今回が まったくの初めて。「バーカーハウスロール」という店も初めて。(ちなみにネットで店の検索をしてみると最近あったライブでBilly Bangの名前が。 エー結構日本に来てるんですねBilly Bang。最近わりと気に入っているだけに見たかったなあとショック。)当日19時30分開演ということで 仕事帰りに慌てて行ったのですが、いざいって見ると店の外に人だかりはあるものの店がぜんぜん開かない。19時45分になってようやく 開いたもののなかなか始まらない、太田さんはじめバックの人は店の中、外をうろうろしているもののかんじんのカルメンマキさんらしき 姿がない。待つこと1時間強。9時過ぎにようやくマキさんが登場してライブ開始。編成は、ギター、パーカッションに太田さんのヴァイオリン、 カルメンマキという人はロックもしくはフォークの人という先入観があったのだが、どうも今回の演目を聞くにシャンソン、とかそっちっぽい雰囲気の 曲が多い。内向的な曲が多くちょっとイメージと違いとまどう。なんだか本来のスタイルと違うような気がするのは先入観によるものなのだろうか? 決して楽しくなかったわけではないのだがちょっと期待と違うなあ、なんて思って聞いてました。もちろん演奏自体は素晴らしかったですが。 ちなみにこの編成は今回初めてという ことなんですが、さすがにプロだけ合ってまったくそういったことを感じさせない演奏を繰り広げており、その中でも太田恵資さんのヴァイオリンは 毎度のことながらすばらしく、特にアンコールで演奏されたジャズスタンダード「サマータイム」での4ビートのスイング感はすばらしく、 この人の音楽的素養の広さに改めて感動させられました。あと音楽とは関係ないのですがカルメンマキさんってハーフだったんですね、容貌はタレントのベッキーみたいでした。

・8/17 寺井尚子クインテット  (梅田 大阪ブルーノート)
4ヶ月ぶりの寺井尚子さんのライブ。ブルーノートは1ステージ1時間と短いくせに高いのでいまいち気がのらないところはあったのですが、 前回のライブで彼女のヴァイオリン、特に「Be-Bop」で聴かれた4ビートでの正確でノリのよい演奏に圧倒されたことを思い出し、 やはり行くことにしました。大阪ブルーノートは場所をハービスの地下に移転してから初めての来店。店の雰囲気はそんなに変わらないものの前に比べて広くなった印象。 席はステージに向かってやや右側でドラムの前と合って若干音のバランスが悪い席であるもののそこそこステージを間近で見れるところ。 演目は前回同様に新作「夜間飛行」のプロモートということもあって「夜間飛行」収録ナンバーが多く、前回はフルステージ故に加えられていた スタンダードがセットリストからはずされていたのが残念。ただ前回も圧巻だった「Be-Bop」は中盤のハイライトとして演奏され、特に先にギターのソロを やってから、寺井尚子のアドリブパートではいったんテンポを落としてから、段々スピードを上げて最後高速になるという構成で演奏されていてやはり 圧巻でした。ノリ、勢いという点ではやはり寺井さんの演奏は素晴らしいです。また1ステージ全体としても安定した演奏でバンドの成熟度を 感じさせました。ただラストで演奏したピアソラ「鮫」のアレンジはいかがなものでしょうか? やはりこの曲はタンゴでやってこそであり、無理してジャズアレンジしてもなあ・・・と思いました。そのあたり楽曲とアレンジのセンスについては 賛成しかねる点を感じますね。

8/21 里見紀子        (代々木ナル)
以前、日本のジャズヴァイオリンニストで誰がいいか?という話を東京から来たジャズヴァイオリンを勉強中の(とはいっても私などよりずっと上手い)友人にたずねたところ クラシック出身できちんと正統派のジャズを演奏するという点で里見紀子がいい、と薦められました。そこで東京に行った時は 一度見に行かねばと思っていたのですがなかなか都合がつかず、この日も友人と会う約束をしていたのが、彼の都合で待ち合わせが21:00になったため、急遽ネットで検索して 1ステージだけでもと見に行くことに。この日はピアノとパーカッションとの女性3人でのトリオでの演奏。スタンダードをやってくれたら と思っていたところ、なんと今日はロックナンバーを取り上げて・・・という展開にちょっとがっかり。とはいうものの1曲目スティービーワンダーのナンバーは Didier Lockwoodの「Fasten Seat Belt」でもやっていたなじみのナンバー。さて演奏だが、確かに正確なアドリブソロはかっこいいのだが、 どうも勢いというかノリというのが伝わってこない、楽曲のせいか?などと思いつつ4曲聴き続けたのだがどの演奏もそんな印象をぬぐえないまま 1ステージ終了。うーん。教科書どおりの丁寧な演奏だがいまいちノリがない・・・?そんな印象のまま店を出ました。たまたま不調だった可能性もあるし 1時間だけで判断するのもよくないし、また次の機会にフルステージ聴きにいこうと思います。

とりあえず力つきたので9月にたどりつかずに今日はここで終了。続きは次回にして、今から京都Ragにカルメンマキ(with太田恵資、板橋文夫)を見に行ってきます。

近況報告-2006/10/24(火)


 お久しぶりです。実は先月半ばに家のノートパソコンが急に立ち上がらなくなり更新作業がまったくできなくなっていました。 とりあえず知り合いのパソコンを借りて久々の更新です。
 さてとりあえずここ半年の近況についでですが、まず1月末からエレクトリックバイオリンで参加している プログレッシブロックバンドで4月末に京都で初ライブをしました。どんなバンドかというとCrimson風の変拍子リフに 女性ボーカルの変てこながらポップな歌がのるオリジナル楽曲を演奏するバンドです。今回ボーカルの女性ともどもロックバンドでの演奏は 初めてだったものの予想以上にいい演奏ができて我ながらびっくり。当日は、必死で演奏してあっという間に1時間以上が 過ぎたという感じでしたが、あとで録音を聴いてみると、緊張感がいい方に働いたようで、疾走感と躍動感のある演奏に 仕上がっていて自分で自分に100点をあげようかという感じ。もちろん、粗は多々あるのですが。 またメロトロンの音色をサンプリングしたキーボードなども駆使しインプロを試みるがこれも、 予想以上にKing Crimson風の仕上がり。初のライブではありましたが確かな手ごたえを感じました。そんなわけでよし、 もっと練習をして次のライブだと思っていたのですが、いきなりベーシストが都合により脱退。 交代要員探しと各メンバーの都合によりしばらく活動休止状態になってしまいました。
 そこで、6月〜はジャズの練習に打ち込むことに。ひたすらCharly Parkerの演奏を聴いて、そのアドリブやノリをヴァイオリンで 弾けるようになれるのか頭を悩ませていました。経験値を上げるためにジャズのジャムセッションに参加するなどすること 3ヶ月、まだまだアドリブはつたないものの、4ビートでのノリのある演奏というものがつかめるようになったという感じで、こちらも 日々手ごたえを感じるようになりました。ただヴァイオリンという楽器で管楽器と同じようなスタイルでビート感を強調した演奏を しようとしても音色などの部分でどうしても無理があることもわかってきて、そのあたりをどういう形で解消しようかというところが 頭の痛いところ。その点はエフェクターを使ってみたり、奏法を変えてみたりなど試行錯誤中です。またアドリブそのものについて いえばこればっかりはそんなにすぐに上手くなれるものでもないので、しばらくは気長にツーファイブの練習を積み重ねようと考えています。
 そして最近一番のテーマはアイリッシュ音楽のリール。この1年以上、いかにほんもののアイリッシュミュージシャンの ようにアイリッシュを弾けるようになるか、というのが私のテーマになっていて、ジグについては最近納得のいく演奏になってきたのですが リールの方がどうもいまいちそれっぽくなりません。というわけで本場のうまい演奏と自分の演奏を聴き比べて何が違うのかと 頭をかかえていたのですが、この1ヶ月、ある違いに気づきました。とりあえずその部分を修正すれば、大幅に本物のアイリッシュっぽい 演奏になるのではないかということで、ただいま鋭意練習中です。これについてはいい結果がでたらまたこのページで書いてみようと 思います。
 それから、9月末にロックバンドの方が新ベーシストが参加して練習を再開。11月末に京都でライブをすることになり 現在こちらも鋭意練習中です。ちなみに今一番のテーマはエフェクターの研究です。それぞれの曲に対してどんなエフェクトをかけると 効果的なのか、って考えるのが意外と難しくて悩んでおります。
 とまあ、相変わらず仕事以外は音楽漬けです。あと最近は立て続けにライブを見に行っておりまして、 今月だけで9日間と我ながらアホのよう。見に行ったライブの感想についての話は次回書きたいと思います。

MASSA ライブin神戸5/16-2006/5/18(木)


 おととい5月16日火曜日にMASSAというバンドのライブを見に、神戸のライブハウスT2楽屋に行ってきました。このMASSAというバンドは パーカッショニストでありボーカリストである佐藤正治さんをリーダーとし、ヴァイオリンの太田恵資さん、キーボードの細井豊さんという 3人編成。勿論、私の目当ての一つは太田恵資さんのヴァイオリンなのですが、今回、それ以上に楽しみにしていたのが佐藤正治さんの歌とパーカッション。 実はこの佐藤さんは、このホームページの金子飛鳥さんのコーナーで紹介している「Adi」というバンドの初代リーダーであり、「Home」というアルバム で聴かれる素晴らしい歌声とドラミングが私には非常に印象に残っていました。他にもプログレコーナーで紹介した「美狂乱」というバンドの 初代ドラマーであったり、おととし発表された佐藤氏の1stソロアルバムのレコーディングメンバーがロックフランス編で紹介した「MAGMA」というバンドの人たち だったり、とこのホームページで紹介したアーチストと非常に近いところにいるミュージシャンだったりするわけです。まあ、そういった関係以上に私の期待したのはAdiのアルバムで聴いた彼の素晴らしい声。 1stソロが声をメインにおいたアルバムだったこともあり、それがライブでいかに響き渡り、太田さんのバイオリンといかに融合するのか・・・それを楽しみにライブに向かいました。
 T2楽屋というライブハウス、今回初めてなのですが神戸は三宮駅から山の方に歩いて15分ぐらい、まさに坂を登って有名な異人館のあるあたりの真っ只中、素晴らしいロケーションにあるライブハウスです。 ライブハウス内もこじんまりと落ち着いたよい雰囲気で非常に好印象。でライブですが、いつもこんな表現で申し訳ないのですが「本当に素晴らしい」ものでした。 ステージ左側は細井さん、正面にキーボード、右側にピアノがセッティングされ、曲によって弾き分けます。そして真ん中は様々なパーカッションや機材に囲まれながらジャンベを叩き歌う佐藤さん、そして右手に ヴァイオリンの太田恵資さんという配置です。風貌はみなさま、お世辞にもさわやかとはいえないおじさんたちなんですが、いざつむぎだされる音楽の素晴らしさたるや。細井さんはキーボードで様々な音色を駆使し、 壮大なインスト曲でのシンフォニックな部分やボーカル曲では叙情的なピアノやエレピでのバッキングを聞かせつつ、ヘビーなナンバーではベースパートとバッキングパートの両方を一人でこなす活躍ぶり、そしてジャンベで ビートを先導し、パーカッション打ち鳴らしてアクセントを刻み、魂からほとばしるようなボイスを聴かせ、また叙情的な曲では美しいボーカルを聞かせる佐藤さん、そして場面場面で美しい音色を聞かせたり、アグレッシブなソロを 聞かせたりとフレキシブルに活躍、あのアラビア風のボイスも聞かせる太田さん、3人とも本当に凄い人たちだと実感させられました。
 そして曲の多彩さ。即興あり、アグレッシブなインストあり、暖かく美しいボーカルナンバーありと、そういった幅広い楽曲が自然に違和感なく並び、 1曲1曲が本当に魅力的に響き渡る。曲は、佐藤さんのソロアルバム「龍飛」とMASSAとしての1st「MASSA1」からのものが多かったのですが、どれも アルバム以上の素晴らしい演奏でした。正直「龍飛」と言うアルバムを聴いて少々淡白すぎる印象を持っていたのですが、今回のライブでは シンフォニックな分厚い演奏で、個人的にはこれが同じ曲かというぐらいに驚き、また感動しました。また、演奏だけでなくMCも非常に面白く、 「私たち仲が悪いんですよ」なんていいながら見事に息のあった掛け合いを聞かせる彼らのショーマンシップには本当に楽しませていただきました。  こういった面子だと、どうしてもコアな音楽性を想像しがちですが、このバンドは一般の人が聴いても普通に楽しんで感動できるんじゃないかと思います。 ちなみに今回は、葉加瀬太郎ファンだという知り合いを連れて行きましたが、素直に楽しんで喜んでいました。それにしても毎回のように 思うのは客の少なさ、今回のライブではおそらく客は20人ちょっとぐらい、こんな素晴らしいライブで前売りで3000円なのにですよ。もったいない、 関西の人ももうちょっと見に行きましょうよ、本当に。関西の人に限らずこのMASSAというバンド、本当に素晴らしいので是非騙されたと思って見に行ってみてください。 絶対やみつきになるはずです。

この1週間の音楽生活-2006/4/15(土)


「金子飛鳥in平安神宮−2006/4/7(金)

 今日は、金子飛鳥さんとフェビアン・レザ・パネさんのDuoの演奏を聴きに京都の平安神宮に行ってきました。今回のコンサートは、 平安神宮のライトアップした夜桜をバックに音楽を楽しもうということで日替わりで様々なミュージシャンが平安神宮を舞台に 演奏を行う「紅しだれコンサートin平安神宮」という4日間のイベントの1日として金子飛鳥さんが演奏するというもの。 直前に、金子飛鳥さんのホームページでイベントのことを発見、仕事を終わるとダッシュで大阪から京都に向かいました。 よく考えると関西に住んでかれこれ15年にもなるのに平安神宮の中に入るのは初めて。ずいぶんと広いのですが、」

・・・・とまあ先週の金曜日の夜、ここまで書いたんですが、どうも体がだるいことに気づき、とりあえず中断して大事をとって就寝。 続きは翌日と思っていたのですが、翌朝起きてみるとのどは痛いは鼻水は止まらないはと思い切り風邪をひいていて、 ホームページ更新どころではなくなってしまい、結局こうやって続きを書いているのはそれから1週間も 過ぎた4月15日(土)。とりあえずこの1週間、布団の中でいろいろ音楽ばかり聴いていて、いろいろ気づいたことがあったので それを含めてこの1週間をざっくりと書き連ねてみます。

・4/7(金)続き
 とりあえず金子飛鳥さんのライブに関してはロケーションの美しさもあって素晴らしいのひとことでした。しだれ桜満開の平安神宮の敷地内の 美しい景色。本堂東側にある大きな池のほとりに貴賓館があり、その池側の欄干のところで金子飛鳥さんとパネさんが演奏。客は池のまわりから それを見るという形だったのですが、ライトアップされた桜とステージが池に映ってとても美しい幻想的な雰囲気をかもしており、その素晴らしい 景色の中で飛鳥さんの美しいヴァイオリンの音色が響きます。トータル40分くらいのステージで割りと新曲中心。知っている曲は、 おそらく「BETWEENNESS」に収録の「トネリコの樹のまわりで」と「Mother」収録の「I Wish You Peace」ぐらいでしたが、どれも美しく 、飛鳥さんの対岸で聞きほれていました。特に「トネリコ〜」は大好きな曲だったので嬉しい限り。ただ、いかにも関西人というおばちゃんどもが、 演奏途中でも平気で携帯電話で大声でしゃべっているのには辟易・・・、関西に住んではや15年、関西のおばちゃんの良さも理解している つもりですが、やはりこういうときは八つ裂きにしたくなるもんです(苦笑)。この日の平安神宮については金子飛鳥さんのホームページにも 写真が載っているので興味のある方は見てみてください。
・4/8(土)
 起きてみるとのどが痛くて鼻水が止まらない。こりゃこの週末は家に引きこもりせなしゃあないな、と思いつつ、二度寝。起きると 午後3時。とりあえず食料の買出しし帰ってきて焼そばを作る。とりあえず厚着してヴァイオリンの練習を始めるがやはりけだるい。 最近、アイリッシュの大御所Tommy Peoplesの演奏するJigに感銘し、そのノリをマスターしようとひたすら練習していたので、 それを自分で録音してから、布団にもぐりこんでチェック。割とちゃんと横ノリが出ているような気がする、ただの3連ではない アイリッシュジグの感じ・・・。1音目がほんの少し長く、3音目で押さえる・・・その連続が揺れを作る、でもそれが決して跳ねず平らに 流れていく・・・言葉にするとこんな感じだろうか?ただやはりフレーズによってキープできず流れて走ってしまう瞬間があり、そういった流れ癖が 出ないように意識せずにも演奏できるようになればもっと良くなるな・・・、そんなことを考えながらまた寝入ってしまう。
 気づくと夜中の4時。のどが痛いのは相変わらずだが腹が減ったので起き出して親子丼を作って食べてまた寝る。
・4/9(日)
 起きると午後1時。相変わらずしんどいので布団の中でぼーっとしていたが眠気は覚めてしまったので、最近聴いていないレコードでも聴くかとCD棚をあさる。
取り出したのは「Larsh Hormer's Global home Project/SOLA 」「Michael White/Voices」「Duke Ellington/Jazz Violin Session」。 「Sola」は、スウェーデンの変態民族音楽プログレバンド「Sammra Mamas Manna」のキーボード・アコーディオン奏者であるLarsh Hormerが 来日したとき、日本のミュージシャンと編成して録音したアルバムで、参加しているのは前回紹介した「シカラムータ」の大熊亘、吉田達也、そして 年始に紹介した「おu」のキーボード清水一登、ヴァイオリンの向島ゆり子。4年前くらいにプログレの店でかかっていて気に入って買ったのですが、 紹介しようにもいまいちジャンルが見えず説明しづらくついつい放置していたんだが久しぶりに聴くとやはり凄い。いきなりルーマニアあたりの 民族音楽かと見まがうとぼけたメロディと変拍子の切り替えし。こうやって久々に聴くとシカラムータの音楽性にきわめて似た奔放な 音楽性が見事だ。その中でもアコーディオンのリフの上でヴァイオリンがたなびく「Arp.Violin」の叙情性はいい。うーん相変わらず つたない知識と表現力では説明しづらいがかっこいいな、こりゃ紹介せんわけにはいかん、頭痛いな。
 起き出して焼そば作りながら「Michael White/Voices」を聴く。日本のAmazonでは手に入らず、アメリカのタワーレコードに注文してゲットしたのだが、フリーなサウンドが 続くのであまり興味がわかずそのままほっていたアルバム。2004年作で多分最新作。Michael Whiteは前もちょっと書いたけど、ジャズヴァイオリンといってもPontyや Urbaniak、Lockwoodのようにしっかりとフレーズを弾くタイプではなく、リズム隊の上で飄々とかすれたような音色でヴァイオリンを ささやかせるような人だったりする。所謂バップ、ハードバップと格闘してきたジャズヴァイオリンニストとは違うベクトルにいる人 と言う感じ。70年代の「Puneuma」というアルバムが去年CD化されたのだがA面の大曲はもろフリー、B面の小曲は中南米系のリズムの上で コーラス、飄々としたヴァイオリンが鳴るサウンドで、ちょっといいかも・・・ってな感じでした。この「Voices」の方も似たようなテイストでは ありますが、フリーっぽくても穏やかに進む曲展開もあって、ぼーっとしながら聴くにはちょうどいい感じだ。ゆったりと 流れに身をまかせて飄々としたヴァイオリンを聴くとこれはこれで思ったよりいいな・・・という気分になってくる。なんだろう。 ヴァイオリンは頼りなくてもCecil MacBeeのベースとかかっこいいし。ボサノバナンバーでのピチカートソロとかも意外といい感じだ。 うーん、この人の下手うまなヴァイオリンは評価が難しい。決して絶賛する感じではないが、たまにターンテーブルに乗せるのも悪くない、 そんなアルバム。
 「Duke Ellington/Jazz Violin Session」は、かのビッグバンドジャズの大物Duke Ellingtonバンドと、Stephan Grappelli、Svend Amussen、 そしてEllingtonバンドに在席してトランペットと兼務でヴァイオリンをこなしたRay Nanceという3人のヴァイオリンニストとのセッションアルバム。 気づかないうちに去年再発されていたのをつい先日発見、購入しました。なんですが、うーん、所謂「Violin Summit」なんかに比べると この3人あまり奏法に大きな違いがない。確かに細かく聴くとGrappelliはGrappelliらしいし、Amussenもらしいといえばらしいという気がするんですが、 基本的に3人ともバップ前のスイングの人たちなんで、あまりこう明確な違いというのが聴こえない。一生懸命ワインのテイスティングを するかのごとく聞き比べるが疲れてしまい、そのまま寝てしまいました。
 んでもって夜8時くらいに目が覚めて、薬飲むためには飯食わなと、モッツァレラチーズとベーコンのパスタなるもんを作って食べ、再度就寝。
・4/10(月)
 10時間以上寝て起きると8時過ぎ。でも相変わらずしんどいので会社に「休みます」と電話を入れ再度就寝。起きるとまたもや午後3時過ぎ。 こうなってくるとなんだか風邪でぼーっとしているのか、寝すぎでぼーっとしているのか判らない状態。さすがにもう寝れなくなったので 豚肉にら玉を作りご飯にそのままかけて朝兼昼飯。することもないので今日は買ったはいいけど聴いていないLPを聴こうとLP棚をのぞく。 そういえば今年に入ってからMichael White関連のLPをネットで買いあさったけどろくに聴いてなかったな・・・そう思い、彼が 参加していた「John Handy/Recorded Live at Montrey Jazz Festival」「The Fourth Way/Werwolf」「Michael White/The X Factor」「Michael White/White Night」 と連続して聴いてみる。「John Handy」、このリーダーの人はサックス吹き、中近東風のエスニックなサックスのフレーズが印象的だ。60年代後半という時代がら 割とジャズロック風に盛り上がる中、WHITEのヴァイオリンはソロをとるというより、延々バックで単音を高速で刻んでいて、激しい煙を上げているかのよう。 ソロ同様、ジャズらしいソロを取るわけではないが、これはこれでかっこいい。「The Fourth Way」John Handyのバックメンバーで作った ジャズロックバンドでライブ録音、わりとロック色の強い中WHITEの音は、相変わらず飄々としてるのね・・・って感じ。それから 時代がはなれて78年のソロ「The X Factor」、これがなんと、完全なブラックコンテンポラリーサウンド。時代のサウンドそのままって感じで びっくり。バイオリンの音もエレクトリックで割りときちんとソロも弾いてたりしてどうしたのかと見まがうばかりの変貌振り。Noel Pointerの ヴァイオリンの音に近いか・・・。あまりこういったブラコン聴かないんですが、私が聴く限りそういった典型サウンドであります。うーん、 不思議な人だ。次の「White Night」も同じ路線。なんだかねえ。そんなアルバムを出してた人が最近の「Voices」では70年代前半と変わらん飄々サウンドなのよね。 本当に同一人物なのかちょっと心配になってきたりして。
 ちょっと楽になってきたので起きあがって台所の片付けをしテレビをボーっとながめつつ1日が終わる。
・4/11(火)
 とりあえず会社に行くも頭はぼーっとしなんだかトリップした状態で仕事を終え、帰宅すると9時。最近友達にもらった「攻殻機動隊」の サントラを聴きながら晩飯にベーコンとズッキーニのパスタを作って食べる。いやあ・・・ブレークビーツに女性コーラスっていうオープニングからかっこいい。音楽担当の菅野よう子さんはこのページ関係では 中西俊博の「Sailing on Strings」などに参加している人ですが、いやあ「カウボーイビバップ」のサントラといい本当に素晴らしい才人です。 飯食い終わった後は、しんどいのでそのまま就寝。
・4/12(水)
 だいぶ元気が出てきた。今日は仕事のあとにジャズヴァイオリンのレッスン。今年に入ってからずっと「Satin Doll」を教材にレッスンを受けて いたのですが、もうそろそろ次の曲に行きたいところ。先生にはフレーズやリズムはいいが、音色や奏法に癖がありすぎると指摘され ちょっとショック。妙に粘り気のある弾き方がフレーズのスピード感を殺していると言われる。うーん、気がついたらそういう弾き方になって いたんだが、なんでそうなっていたか考えると・・・Zbigniew Seifertの影響だ。先生には「その音にあうフレーズをひけばそれはそれでいいが、 今の君の弾いているフレーズにはその音の癖は合わない」と言われ、確かにその通りだと実感。頭のアタックの強さも嫌味にならないように しないとそればかりが目立ってしまうようだし、いろいろと気をつけないいけないことが多い。
 帰りにふとタワーレコードによって「仙波清彦&はにわオールスターズ」のDVDを発見。以前このページにも書きましたが、金子飛鳥さんら 凄腕のジャズ、ロック系ミュージシャンにデーモン小暮や奥田民生、戸川純といった曲者ボーカリスト、そして仙波清彦関連の邦楽士たちが 多数参加したおふざけ馬鹿テク雑食オーケストラのライブビデオがいつの間にやらDVD化されてたとはびっくり。しかも2980円で。 勿論即購入、家でスーパーの残りもので晩御飯としながら早速観賞。うーんすごいな、この凄さはみなきゃわからん。ヴァイオリンが どうのという観点で見るのは邪道です。くだらなさと大げささを楽しむそんな作品。それにしても仙波清彦氏のこの雑食感覚と、 決してシリアスにならないお馬鹿な芸風はなんなんだろう。本当に不思議だ。
・4/13(木)
 ほとんど復活したかな、という感じで今日は仕事の後にロックバンドの練習。エレクトリックとエレアコの2本をしょってスタジオにつくと ベーシストが風邪でダウンとの連絡。仕方がないのでベース抜きで練習。相変わらずエフェクトをかけたエレクトリックだと自分の 音がほとんど聴こえず、音程が狂いまくってしまう。当日は音の返り大丈夫なのだろうか。不安だ。あとエレクトリックだとコーラスを かけると音が耳に痛い感じになりうまく調整ができないのも気になる。エレクトリックヴァイオリンに慣れるにはもう少し時間が必要だと 痛感。
 家に帰ると以前注文していた「Swing Strings System」というユニットのCDが届いていた。これは70年代のフランスのユニットでDidier Lockwood を含む2人のヴァイオリンニストと2人のチェリストが参加。あまりくわしいことは知らないまま注文していたのだが、音はエレクトリック中心ながら わりとちゃんとしたジャズサウンドのアルバムで意外な感じがする。編成がヴァイオリン2本、チェロ1本、ギター、クラリネット、ベース、ドラムなんで 音面はやはり普通ではないんですが。割とヴァイオリンもしっかりとモダンジャズにのっとったソロを弾いていてなかなかかっこいい。 78年という年代からしてLockwoodはまだそんなにジャズがうまくなかったはずだから、これはJean-Yves Rigaudなる人物の方の音か?と まあよくわからないが、なかなか興味深いアルバムであることは確かです。
・4/14(金)
 どうもなんだかまだ体調がすぐれない・・・ということで会社は定時でひきあげ。帰りにCD屋で「寺井尚子/夜間飛行」、本屋で「関口義人/ ジプシーミュージックの真実」を買って帰る。寺井さんのCDを買ったのは、翌15日に神戸で寺井さんのライブがあるのでCDがよかったら 見に行こうと思ったわけです。正直、前の「Jazz Waltz」「Dream Dancing」の2枚のアルバムがいまいち納得のいかない感じだったので 今回購入を見合わせていたのですが、会社の先輩から「今回は意外といいよ」との一言、さてどんなものかとターンテーブルにのせると、 なるほど、1曲目のバードランドからしてちょっといい感じだ。全体的に曲想がばらけていて、かつ全体的なサウンドとしては統一感があるという 感じだ。前作までにみられたクラシック臭さや、オリジナルの曲に感じられたいかにも邦楽ポップス臭さは今回はあまり感じられないのも ポイント。満点ではないもののちょっとライブの方も期待させるものがある。ということで行くことに決定。
 ちなみにしんどくなってそのまま9時前に就寝。
・4/15(土)
 早く寝すぎたので明け方に起きて昨日買った「ジプシーミュージックの真実」を読み始める。これも会社の先輩に「お前の好きそうな本だろ」と 薦められたのだが確かにこれは凄い。この本は商社勤務だった筆者がヨーロッパのジプシーの集落を訪問し続けたルポルタージュであり 研究書ということになるのだが、そのインパクトというか書かれている世界の与える衝撃というのは生半可なものではない。差別される 民である彼らが放浪さえできずに定住する先が、夢の島のような広大なゴミ捨て場だったりするありようは、われわれがなんとなく ノスタルジックに捉えるジプシーヴァイオリンのそれとは全く隔絶されたものであり、21世紀のそんな現実が、地球の反対側に住む われわれには全く伝わっていないという事実には何ともいえないやるせなさを感じざるをえない・・・。その一方、シカラムータなどで 最近、自分の中でも再度関心が高くなっているジプシーブラスサウンドの世界が垣間見える点は単純に楽しくもある。 まだ半分までしか読み進めていないものの、うーん、久しぶりにいい本に出会ったという熱い感覚。
 さて、小雨の中、神戸は新神戸オリエンタル劇場へ寺井尚子さんのライブにでかける。当日券で1階席、1番後ろの真ん中。オリエンタル劇場自体が ホールにしては小さめなので最後列でも割と近い感じで席的には問題ない。演奏のほうだが、最近のアルバムからの選曲なんだろうと 思っていたところこれが意外な選曲。勿論新作「夜間飛行」のナンバーがメインだが、その合間に「おいしい水」「ビバップ」「リベルタンゴ」と 私のお気に入り「ALL FOR YOU」から、特に好きな曲がチョイスされ、しかもこの演奏がめちゃめちゃハイテンポでかっこいい。他にも Miles Davisの「天国への7つの階段」や「朝日のようにさわやかに」などハードバップナンバーが選曲されこれは嬉しい誤算。一時期 スパニッシュ的なサウンドやスイングやラグタイム系への方向性が強くなり、個人的にはうーんと思っていたのですが、今回はハードバップ 回帰といった感じで大喜びしました。こうやって久々に生で聴くと、寺井さんの音ってバップの早いフレーズでもしっかりと一音一音リズムを きめて決して乱れないところが凄いですね。あのスピードでヴァイオリンという音の立ち上がりの遅い楽器で、しかもそういったリズムを しっかり出しながら全体としてはメロディアスに聴かせるっていうのは、なかなか世界中のヴァイオリンニストを探してもいるもんでは ありません。ソロのフレーズで聴かれるメロディパターンなどはちょっとジャズっぽさと言う点で弱い部分も感じたりしますが、 やはり凄い人だなと実感させられました。そういえば1stに入っていた自作のバラードナンバー「出会い」が選曲されたのも個人的には 嬉しかったところ。この曲は、当時好きでよく聴いたしコピーしてよく練習もしました。彼女のオリジナルでは一番好きな曲と 言ってもいいかも。
 まあだらだらと書きましたが、とにかく大満足のライブでした。

 ・・・とまあ、やっと1週間分書き終わった。もし読んでくださった人がいたらどうもお疲れ様でした。

シカラムータ−2006/3/26(日)

 先週木曜日3/23に京都のライブハウス磔磔にシカラムータのライブを見に行ってきました。シカラムータはクラリネットの大熊亘氏を リーダーとするブラス主体のインストバンドですが、ドラムにRuinsなどアバンギャルドなロックバンドで活躍する吉田達也氏や、ヴァイオリンの 太田恵資氏ら個性的な凄腕ミュージシャンが参加しているユニークなバンドです。実はシカラムータ自体は10年前に やはり太田氏目当てに1stアルバムを購入していたのですが、そこできかれる音楽は、クレツマー、チンドン系のサウンドで、クラリネットら 管楽器の持つ分厚いサウンドやうねりにかっこよさは感じたものの、民族音楽的な曲調が強くメロディがあまり印象に残らなかったため 若干自分の好きな音楽とは違うなあ、と思いその後は追っかけていませんでした。ただ最近は吉田達也氏も参加し音楽性も変わってきているという話も聞いていたので、 それではと思い出かけてみた訳です。
 仕事が終わってから向かったため到着は開演直前だったのですが、蔵を改造した趣のあるライブハウス会場は満員、 予想以上の人気に驚かされます。メンバーは、左からアコーディオン、チューバ、サックス、 そしてクラリネットの大熊氏、ヴァイオリンの太田氏、ギター、チンドン太鼓、奥にドラマーの吉田氏という大所帯、 曲目は正直全然知らなかったのでセットリストは判りませんが、 1stアルバムを聴いた印象とは全然異なるオリジナル中心の楽曲は、「どうせ民族音楽でしょ」というこちらの 想像を大きく裏切る魅力的な物ばかり。変拍子キメまくってのろうとしても混乱してしまう楽曲、ボーカリゼーションから ゲロッパのリフまで飛び出す展開、酔っ払った太田氏の語りが入る楽曲などアバンギャルドよりの世界もありつつ、 予想以上にメロディアスで聴かせる楽曲もあり全く飽きることがない。全然民族音楽という印象はなくポップですらあります。 吉田さんの圧倒的な迫力のドラミングもあり、こりゃいい意味でプログレッシブロックの世界だなという印象でした。
 太田氏のヴァイオリンはいつもの青いBarcus Berryのエレアコ、ライブという場で他の大音量楽器とユニゾンになると 存在感が薄くなってしまうのはいた仕方がないところですが、 メロディアスなソロなどは飄々と決めてくれます。そしてそれ以上に焼酎飲みながら、他のメンバーと絡むMCが素晴らしく 存在そのものがライブを盛り上げる欠かせぬ存在といった感じでした。トータルとしては去年のMAGMAやGaia Quatroのライブと並ぶ 満足のいく素晴らしいライブでした。とにかくぐいぐいくる勢いとメロディのよさ、グルーブ感、そしてエンターテインメント性、 立ち見でしたが瓶ビールラッパのみしながら踊りまくりの2時間でした。 勿論アルバムを数枚買い込んで帰りました。今もその3rd「Ghost Circus」を 聴きながら書いています。これまた太田恵資氏大活躍の素晴らしいアルバムですのでまた改めてレビューします。

 さてここでまた皆様にお詫びをしなくてはいけません。前回「Fogas Band Phenomena」のベーシスト望月さんからメールを いただいた件を紹介しまして、その際、望月さんのバンド加入への経緯を書いたのですが、ちょっと勘違いがありました。 音楽学校の先生をしているのはPatrick Fogas本人ではなくPhenomenaのメンバーだったキーボーディストで、彼が音楽学校の 生徒だったキーボディストを後任にPatrick Fogasに紹介、さらにそのキーボーディストのつながりで望月さんがバンドに 参加したということでした。Patrick Fogas自身は学校の先生はしていないとのこと。ちょっと他の話と混同して書いてしまいました。 望月さん自身から間違いを指摘されまして、大変失礼いたしました。前回散々謝っておいてまたもやこんないい加減なことを 書いてしまい申し訳ありません。うーん、気をつけなくては。


相変わらず−2006/3/14(火)

 相変わらず更新滞って申し訳ありません。ちょっと気分的に停滞していたのと、最近ロックバンドに エレクトリックヴァイオリンで参加することになり、その練習などに気を取られて更新がおろそかになってしまっていました。 それにしてもいい年して初めてロックバンドに参加したのですが、いやあ全然違う世界ですね。エレクトリックだと 自分のヴァイオリンの音が全然聴こえず音ははずすは、リズムははずすは。大きな音をあびているだけで普段とは違う 疲れを感じてぐったりします。ジャズともアイリッシュとも違うリズム隊主導のノリにはとまどいますがいい勉強になりますね。 ちなみに音楽はというとCrimsonの要素がちょっと入った変てこ変拍子ポップロック??という感じ、気長にやっていけたらと思っています。

 さて昨年末、フランスのプログレッシブジャズロックバンドFogas Band Phenomenaのアルバムを紹介しましたが、そのPhenomenaの ベーシストの望月さんからメールをいただきました。たまたまホームページを見てくださったとのことで、私のいい加減なレビューにも 喜んでくださりありがたい限りです。ベースを担当する望月さん、メンバーのクレジットで日本人だとはわかったのですが、日系かも・・・と思ったのですが、 正真正銘日本人とのこと。元々、大学の軽音でバンドをやっていたのが、大学をやめてフランスに渡り音楽学校で勉強をしながら 音楽活動をされているとのこと。Phenomenaに参加した経緯は 音楽学校でリーダーのPatrick Fogasが教鞭をとっていることが縁で参加されているとのことです。日本から世界に飛び足して 活動されているその行動力と熱意には本当に驚かされます。次のライブアルバム作成の予定もあるそうですので、是非皆さん注目して応援してあげてください。

 それからちょっと皆様にお詫びがあります。Pontyのページに紹介していました「Violin Summit」として紹介したCDなんですが、 「Violin Summit」というタイトルは真っ赤な偽者。中身は「StephanGrappelli & Jean-Luc Ponty」と「Stuff and Steff」という2枚のアルバムのカップリングアルバムでした。 どうもおかしいとは思っていたのですが本当にすみません。現在、Amazonなどで「Violin Summit」で検索してひっかかる、 このLEGACYというメーカーのCDには注意してください。本物のViolin Summitは未CD化ですが中古LPで割りとよく見かけます。私もLPで 入手したのでまたそのうち改めて紹介させていただきます。それからもう一つMichal Urbaniakのページで紹介した「Urbanizer」というアルバム、新譜だと思っていたのですが、中身の殆どは 「Michal Urbaniak/Ecstasy」のA面を初めとする旧作をそのまま収録したものであることがわかりました。新曲は最後の3曲のみ。 全くもってすみませんでした。 最近、彼の旧作をLPで買いあさって初めて気づきました。皆様いい加減な紹介をして申し訳ありませんでした。それにしてもこれに関してはUBXのクレジットが まるで新譜のような記載をしており、確信犯的な悪意を感じます。ちなみに去年発売されたMichal Urbaniakの「I Jazz Love You」も 「Michael Urbaniak with Horace Parlan Trio/Take Good Care Of My Heart」に別のライブアルバムから1曲加えただけの偽新譜ですので 注意してください。これもUrbaniakのホームページでは新作のような扱い。曲順や曲のタイトルも変更しているとあっては判別もつきません・・・。 ファンだけにこういったやり口には何とも言えない嫌な気分になってしまいます。とにかく皆様いい加減なクレジットのCDにはご注意を。

鈴木重子さんのライブ−2006/2/5(日)

 皆様遅ればせながらあけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 さて、今日は大阪梅田のシアタードラマシティに鈴木重子さんのライブを見に行ってきました。と言っても目当ては ヴァイオリンの金子飛鳥さん。最近ずっと彼女のアルバムやツアーに参加しているということだったので、これは 是非見に行かねばと出かけました。
 シアタードラマシティは、ホールなのでかなり広く、当日券だったので席も最上段あたりとかなり遠め。普段ライブハウスに 慣れているので、こんな広いところでお行儀よく座ってみるのはどうも落ち着かない。客席は割りと年配の人が多い。クラシックの コンサートのよう。ステージは中央に鈴木重子さん、左からピアノ、ギター、パーカッション、そして一番右側に金子飛鳥さん。 勿論主役は重子さんなので常に彼女にメインのスポットがあたっている。  楽曲は新譜中心。ボサノバなどのブラジル音楽とジャズスタンダードが多いが、どれも彼女のしっとりとした歌声に合わせた 落ち着いた雰囲気。彼女自身MCで「いつもゆっくりの曲ばかりで唇に蚊が止まるぐらいって言われます」と言っていたのが笑える。本人は速いテンポの 楽曲に挑戦したというナンバーでも、ミディアムテンポじゃないの?っていうぐらい。そんなわけで金子飛鳥さんのヴァイオリンも しっとりとおちついて聴かせる感じ。それでもやはり彼女ならではのフレーズ、アグレッシブサがそこかしこに出ている。そういえば 1曲、重子さんが引っ込んでインストのみでアップテンポのブラジルナンバーを演奏して、これがなかなかかっこよく飛鳥さんも 弾きまくっていて、ちょっとこれは得した気分。ただそんな演奏でも客席は微動だにしない・・・。やはりクラシックのコンサートの ようだ。隣のおばちゃんオペラグラス取り出してるし。
 そんなわけでコンサート全体としては起伏もありよかったのですが、トータルの印象はやはり「しっとりした」「落ち着いた」という 印象ですね。あと印象に残ったところでは重子さんのMCのマイペースな雰囲気は非常に気に入りました。所謂おっとりキャラ、こういう感じのキャラには弱いな と言う感じ。1曲歌ったあとの「楽しい・・・」というつぶやきには、本当に歌うのが楽しいんだなって言う感じが伝わってくるように 感じました。ただ歌の説明で「愛はやっぱり大切ですから、皆さん恋人を大切に」「恋愛ってやっぱり素晴らしいっていう歌ですね」 みたいなことを都度言われると、全く色気のない生活を送っている身としては、ちょっと堪えます。 まあそれが影響したわけではないんですがトータルの感想としては、こういったきれいなのもいいけど、個人的にはやはりもっとアグレッシブなライブの方が楽しいな、 という感じはしました。それは勿論個人的な趣味の話で、いいコンサートを見たという満足感は十分あるんですけど。

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