ライブレポート

2004年〜2006年のライブレビューは「つれづれ」コーナーに、2007年以後のライブレビューはBlogの方でおこなっております。
それぞれのページをご覧ください。

このコーナーではむらぞうが見に行ったヴァイオリン入りの音楽のライブをレビューします。
○今回は8月に行ったKBBと5月に行ったASTURIUSのライブレビューをアップしました。(2004/9/26)


 KBB−04/8/7(土)神戸ビッグアップル
 Acousutic Asturius−04/5/15(土)御茶ノ水OCCホールチャペル
 Didier Lockwood New Quartet −04/6/22(火)ブルーノート東京
 KBB(プログレッシブジャズロックナイト・対バンSixnorth) −01/6/2(土)京都RAG
 寺井尚子 大阪ブルーノートライブ  −01/06/14(水)大阪ブルーノート

KBBライブ−04/8/7(土)神戸ビッグアップル

セットリスト
(1部)
 Discontinuous Spiral
 カタストロフ
 滅びの川
 40°(新曲)
 Backside Edge
(2部)
 I am not here.
 白虹
 Inner Flames(新曲)
 果てしなき衝動
(アンコール)
 TONO

 このホームページでも一押しの壷井彰久さん率いるKBBが3年ぶりの関西ツアーを行うという情報が入った。いつもなら、よし行くぞ、となるところなんだが今回は若干事情が違う。実はそのライブの2週間後に1年かけて勉強していた資格の試験が控えていて、正直たじろいだのだが、しかしヴァイオリンファンとしてやはりはずすわけには行かない、勉強時間が減るのならば睡眠時間を削ればいいではないかと決意(言い訳?)をして、行くことに決めた。ところで最近身近な人間にプログレッシブロック好きが増えてきたのだが、彼らは新しいバンド、特に日本のバンドについてはあまり知らないということだったので、ここは是非紹介して彼らにもファンになってもらおう、と声をかけまくった。が、「うーん、その日はちょうど用事が・・・」「ごめん予定が入ってるんだ」・・・誰一人として行くという返事はなし。タイミングというのはあわないものだ。せっかくこのすばらしいバンドを知ってもらう機会なのに残念。
 というわけで当日、予備校の自習室での勉強を早めに切り上げた私は一人さびしく電車で神戸に向かった。ライブハウスの最寄駅三宮でおりると、あれあれ浴衣の女の子やカップルの多いこと。どうも今日は神戸で花火大会があるらしい。まあ楽しそうで結構なことだね。しかし空は薄暗く雷のゴロゴロ鳴る音、ざまあみろである。そんな心の狭いことを考えながらライブハウスへ向かう。
 今回の箱、ビッグアップルに行くのは初めてである。地図で見ると駅の北側を10分ほど歩いたところとのことで、蒸し暑い中、坂道を登るがなかなか見つからない。このまま行ったら北野異人館まで行ってしまうではないか、行き過ぎたのかなと思っていたらようやく見つかった。雑居ビルの地下、予想以上に小さな店だ。マスターと店員の女性1人、キャパは詰め込んでも30人ぐらい。30分前ぐらいについたのだが客はまばら。そんな店内では壷井さん始めバンドの方々が準備をしている。どうも楽屋もないようだ。うーんミュージシャンとの距離感が近いということはいいことなのだろうが、なんだか落ち着かない。そんな状態でビール片手に参考書を読みながら待つことにした。ミュージシャンの知り合いかな、赤ちゃん連れの人もいる。
 開演時間過ぎてようやく壷井さんが「そろそろ始めるんでミュージシャンの方前へ・・・」うーん、何だかなあ。とは言いながら演奏が始まるとやっぱりがらっと空気が変わる。まずはセカンドの1曲目「Discontinuous Spiral」、アルバムよりもアグレッシブな演奏で中間部のアイリッシュジグ調の静的雰囲気との後半の激しいアドリブパートのメリハリも利いて気持ちがいい。 演奏が終わるとまずはメンバー紹介。ベースのDaniさんの紹介のあと、「子供がきています」と。Daniさんの子供だったんだ。相変わらず男前な声で楽しいMCを繰り広げる壷井さん。そのまま演奏は1stに入っていた「カタストロフ」とにかくスピーディで激しいインタープレイがかっこいい。そしてそのままピアノのイントロが美しいドラマチックな「滅びの川」へ。こんなヴァイオリンが弾けたらいいなあ。次はDani氏による新曲「40°」3拍子のゆったりしたテンポでありながらドラマチックな曲でなかなかいい感じ。そして前回のライブで新曲と言っていたドラムの菅野氏の曲「Backside Edge」ソフトマシーンなどに近いリフ中心のジャズロック曲で、ヴァイオリンとキーボードのインタープレイがかっこいい。
 休憩をはさんで後半は、ピチカートからを中心としたイントロから不気味なインプロビゼーションそしてループを駆使してヴァイオリンの音を重ねて演奏される不気味で重厚な曲「I'm not here」。演奏後に壷井氏の「曲間違えた」という告白に会場は爆笑。お次はこれまたピアノの美しいイントロが素敵な「白虹」、次は新曲「Inner Flames」これもリフ中心のジャズロック調の曲(だったような気が)。全体的に前回見たときよりもアドリブ重視のジャズロック的方向性が強くなったような気がする。そして最後は1st1曲目定番の「果てしなき衝動」今回は壷井さんはギターはなしでヴァイオリンで通してることに気づく。相変わらずかっこいい曲だ。アンコールは壷井さんと鬼怒無月さんとのユニットEraの2ndに入っていた「Tono」のKBBバージョン、これがかっこいい。軽快にヴァイオリンの音色が響き渡る。今日のライブで一番興奮したのは実はこの演奏。本当にすばらしかった。
 というわけで大満足だったんだけど、それにしても気になるのは客の少なさ。これだけすばらしい演奏でも聴く人がいなければ意味がない。これではそれこそ冗談抜きに阪神の優勝かKBBの関西ツアーどっちが早いかなんて話になりかねない。では、このライブが万人の人に受けるかっていうとそうでもないんだろうな、ってとこが困ったところではあるのだが。うーん。とりあえず次回はもうちょっとたくさん知り合いつれて見に行きます。

Acousutic Asturius−2004年5月15日(土)御茶ノ水OCCホールチャペル

セットリスト
1.ディスタンス
2.アドレセンスィア
3.グローバル・ネットワーク
4.Marching Grass on the Hill
5.エンジェル・トゥリー
6.ル・クロシャール
7.かげろう
8.Tempters of Providence
9.流氷
 アストリアスが再結成されていた・・・これは正直、本当にうれしい話だった。アストリアスは大山曜氏のソロプロジェクトで、 その音楽はキーボードを中心にした透明感のある壮大で美しいインストルメンタルミュージック。Mike Oldfieldと比べられるが、 よりメロディアスで叙情的。イージーリスニング的でありながらそうならないのは、やはりロック的なダイナミズムがあるからか。 そういう意味ではありそうでない音楽である。80年台後半から90年代頭に3枚のアルバムを残したがその後活動停止。私などその3枚を愛聴しまくり、こんな音楽がやりたいもんだ、とコンピューターミュージックに手を出したが、理論もしらなきゃ、ピアノも弾けぬでとてもこんなすごい音楽が作れるわけもなく、2年で挫折(苦笑)、とは言えまあそれぐらい影響を受けたわけである。
 今回の編成はアコースティック編成で、ホームページを見るとライブもやっているという。新作ミニアルバムを入手しその透明感のある美しいメロディと演奏にに感動した私としては是非ライブも見たいと思っていたわけで、そんなときに単独ではないがライブを行なうという話が。日付を見ると、丁度友達の結婚式で東京に行く日ではないか。しかし時間がどうも微妙に結婚式と重なる、やはり友人のことを考えると2次会にも行くべきなんやろうし・・・うーん。どうしよう。
 そんな状態で悩みながら迎えた当日、友人の結婚式ではヴァイオリンでアイリッシュを弾きまくってとりあえず好評をはくし、さて時間はというと夕方の4時。二次会行かなきゃ行ける・・・披露宴でちゃんとヴァイオリンも弾いたしいいではないか、終わってから3次会に合流すりゃいい・・・悪魔のささやきに負けました。友人に謝って一路、会場の御茶ノ水へ。当然予約してないわけで、行ったはいいが入れませんでしたでは泣くに泣けない。
 今回の会場はビルの8階にある教会?といつものようなライブハウスではない。さてどんなものかと思って着くと、会場前の部屋に長蛇の列が。今回の3バンド合同によるイベントは、チケット前売りではなく事前予約のみということで、当日精算に長蛇の列となっているのだ。予約していない人はこっちに並んでください、と言われ仕方がないので横の列に並ぶ。ところがこの列いつまでたっても短くならない。受付の応対が遅い上、あとからあとから人が来るのだ。せっかく1時間前に行ったのに全くの無駄。ようやく会場に入った時には、開演時間を過ぎ前座のグループが演奏を始めている状態。まあ予約してない方が悪いのかもしれないが、この仕切りの悪さは正直なところかなり腹が立った。
 まあ気分を取り直して席に座る。席は1階の一番奥の真中、会場は遠いが、まあ何とか見れるといった感じ。演奏は先ず最初に、キキオンというアコースティックトリオ、2番目がアコースティックアストリアス、3番目がイングマルというヴァイオリン入りのバンドという順番。キキオンというバンドは初めて知ったのだが、3人それぞれ様々な民族楽器を弾きながらの演奏、ちょっと陰のある女性ボーカルが歌う、若干エスニックな香り漂うボーカルナンバーはオリジナリティ溢れなかなかに聴き応えがある。ヴァイオリンはいないけど要チェックだ。
 そして休憩を挟んでアコースティックアストリアス登場。座ってると見づらいので会場の一番奥の真中に立って見ることに。1曲目は3rdの1曲目のスピーディなナンバーで再編ミニアルバムでも演奏されている曲。ところが、会場の奥だからか。いまいち音が通らない印象。透明感が薄いというかヴァイオリンとかがざらついた感じに聞こえるのだ。そのあたりはロックバンドとは違うから、スタジオ作品のきれいな音響を期待したらダメなのだろうか?曲自体はアルバムと全く同じ演奏だったことが逆にそれを感じさせるのかもしれないが。2曲目、3曲目もそんな印象。悪くないのだが・・・。そんな印象が一転するのが次の曲。CM用の曲を発展させたとのことだが、序盤の暖かいメロディからだんだん盛り上がり後半はアップテンポの激しい演奏。なまじスタジオ曲を知らないこともあってか、そのかっこよさに思わず息を呑む。ヴァイオリンの北辻さん、彼女のヴァイオリンは、アコースティックなので音の特徴というのはそれほどないが激しい演奏がとにかくかっこいい。次のエンジェルツリーは、1stの小曲で、大山氏のギターとオルガンのみの演奏で若干ギターがつっかえていたりして。でもこの曲が生で聴けるということだけでも感慨深いものが。次の曲はバロック音楽のような曲で、なんだろうと思ったらオランダのプログレバンドFocusの曲とのこと。あまり印象に残らない曲で残念。そして再度ピアノの川越氏の手によるという激しい曲に、興奮しているうちに、最後の曲というアナウンス、最後の曲は定番の「流氷」とのことだが、あれ、今回一番聞きたかったミニアルバムのタイトル曲「Bird eyes view」はやらないの?ショックを受けているうちに流氷が演奏される。まあいい曲なんだけど、個人的にはちょっときれいすぎる曲だなあという印象。合同イベントのためアンコールはなし、全部で1時間弱の演奏でした。正直、期待の曲があまり聴けなかった(例えばセカンドのタイトル曲なども抜粋でいいからやって欲しかったりして)のが残念だったが、それだけに新曲も多く、早く新しいアルバムが聴きたい、素直にそう思いました。
 ちなみに3番目のイングマルというバンド、バイオリン入りということで期待したのですが、子供番組のお姉さんか、アニメ声優のようなキャラの女性ボーカルに歌謡曲のようなメロディ、いまいち苦手なファンタジーの歌詞、ごめんなさい20分聴いて帰りました。

Didier Lockwood New Quartet −04/6/22(火)ブルーノート東京

 いやー、尼崎から日帰りで行ってきました。Didier Lockwood。今回は2度目の来日、前回来た時はリシャール・ガリアーノとの 来日ということで関西でも神戸で公演があったんですが、当日券あるやろとたかをくくってたら実は完売、会場まで行ったのに 見れずさびしく帰るという寒い思いをしました。で、次こそはと思っていたわけなんですがなんと今回は関西公演なし、えーい、 仕方がないと会社休んで日帰り東京行きとあいなったわけです。
さて東京ブルーノートに行くのは今回が初めてだったんですが、お昼の3時から整理券つきのチケット販売という不思議な制度。 それではと3時過ぎに行くとチケットの番号は6番目。やった、と思いつつももっと早く来てる人もいるんだとちょっと驚きました。 CD屋で時間をつぶし開場時間の5時30分前に戻って早速入場、店の人に 「どのあたりにしますか?」と聞かれたので、もちろん「ど真ん中でドまん前」って言ったら本当にど真ん中でどまん前(笑) まさにストリップのかぶりつき状態で(行ったことはないですよ、一応言い訳)、否が応でも興奮します。
 ところで大阪ブルーノートには頻繁に行きますが、東京ブルーノートは今回が初めて。青山っていうのもあまりきた事が なかったんですが、いやあおしゃれですよね。東京って(苦笑)。着くまでの町並みにまずそんなお上りさん気分。 そして東京ブルーノート自体もまたかっこいいだこれが。広さは大阪の1.5倍くらいでしょうか?だいぶ広く感じます。 これだけの客席うまるのかな? とちょっと心配したのですが、1時間半の間にきれいに客席は埋まっていました。客層はというと年配から若い人まで様々で、予想以上に 若い女性が多い。Didier lockwoodなんて正直、実力不相応に日本では知名度低いし、知ってる人なんてプログレ好きぐらいでは、 と思っていたのだが意外や意外、東京の女性はやっぱりハイソなのでしょうか?
 さて時間通り7時から公演スタート。Lockwoodはステージ右側に座り順番に、ドラム、オルガン、サックスorフルートというメンバー構成。 ヴァイオリンはアコースティックにピックアップつけたタイプとエレクトリック、濃紺のエレクトリックヴァイオリンはおそらく、ヤマハが サイレントヴァイオリンを発展させて作ったエレクトリックバイオリンか。最初はアコースティックを手にして演奏スタート、 オープニングは新作Globe Trotterの1曲目「Birds in the Kitchen」、マーチのリズムでアイリッシュっぽいメロディを聞かせる曲。 実は新作については、そのオープニングの印象から今回はありがちなワールドミュージックよりニューエイジフュージョン路線か、 とがっかりしてあまり聞き込んでなかったんですが、子気味よい演奏オープニングから次々と繰り出されるのりのよいアドリブプレイに いきなり圧倒。最初は椅子にすわって落ち着いた感じで演奏しているが、乗ってくるとステージ中央に出て、 かがみこんだりのけぞったりと派手なアクションとともに弾き倒す。他のメンバーの演奏もすばらしいのだが、とにかく生Lockwoodは圧巻。 アドリブのスピード乗り、含めて完璧。申し訳ないけどレベルが違います。静かなナンバーでは、ハーモニクスがかった音色でのソロなど を繊細に聞かせ、ノリの良いナンバーではピチカートを織り込んだソロと技術的には本当申し分なし。曲は全部確認していないが、 おそらくすべて新譜のナンバーか。ドラムとのDuoでの弾き倒し、地中海風メロディの「Somewhere at The East」などは激しいプレイという こともあってプログレバンドAreaを思い起こさせる場面もありアルバムよりぐっと熱いジャズロックよりの演奏に本当にため息。
 ステージ後半は、他のメンバーは引っ込んで、ディレイを使っての一人多重演奏。この手の演奏は以前横川タダヒコがやってるのを 見たことがあり新味はないんだけど、と思っていたのが、実際その演奏を聴くとやっぱり凄い。うれしそうにエフェクトを足で操作しながら 音を重ねていくところはほほえましいが、リズムトラックが固まると、あとはもう弾き倒しモード。そのうち、ステージを降りて客席を 回りだした。前にEileen Iversを大阪ブルーノートで見たときも客席1周していたのを思い出す。ヴァイオリン二ストは客席めぐりが すきなのかも。広い会場をくまなく一周しお客さんも大喜び。それにしてもアルバム聴いたときは即興かと思っていたこのソロだが、 ほぼアルバムどおりに演奏されていて、実は緻密に作曲された組曲であることにようやく気づきました。
 さて最後に他のメンバーが戻ってきて、ノリの良いファンキーなナンバーを演奏、楽しそうに掛け合いをやって最後はジャンピングして 終演。うーん凄い元気な人だ。今回は2ステージなのでアンコールはなし。賞味1時間半弱でしたが、いやーすばらしかったです。 落ち着いた演奏を想像していただけに、これは本当うれしい誤算。それにしても思うのは本当に楽しそうに演奏をするなあ、っていうこと。 そして本当に遠慮なく弾き倒す。次もまた来日して欲しいもんです、そして関西にも来て欲しいです(笑)。 新幹線に飛び乗るため足早に会場を後にした私でした。

KBBライブ(プログレッシブジャズロックナイト・対バンSixnorth)−01/6/2(土)京都RAG

メンバー
  壷井彰久(e-violin、g)
  グレゴリー鈴木(keyboard)
    Dani(b)
  菅野詩郎(dr)

セットリスト
  Catastrophe
  タイトル不明(アルバム未収曲)
  滅びの河(アルバム未収曲)
  Antarctica
  The Desart of Desires
  果て無き衝動

この日は昼間に生駒でアイリッシュトラッドのレッスンを受けてからヴァイオリンを担いで近鉄線で京都へと向いました。 待ちにまったヴァイオリン入りロックバンドKBBのライブです。 京都在住の友人の女性と会場である河原町三条側にあるライブハウスRagの入り口で待ち合わせ。入場したのは開演15分前でした。 プログレのライブなんてガラガラだろうという予想に反して会場はほぼ満席、かろうじて空いていた出口そばのテーブルに腰を下ろしました。 「ヴァイオリン入りのロックバンドのライブ見に行かない?」としか説明していなかった友人にどんなバンドなのか説明、とは言っても ハードロックみたいな勢いのあるドラマチックなインストぐらいの説明しか出来ない。彼女は満足してくれるだろうか?そんなことを考えながら なかなか来ない生ビールをまっている内に客電が落ちリーダーの壷井さんがエレクトリックバイオリンを手に登場。想像していたよりも がっしりした体格で男らしい感じだ。おもむろにヴァイオリンソロを引き出した。思わず鳥肌の立つソロの間に、メンバーが登場。そのまま一気に アルバムからのナンバー「Catastrophe」に突入した。かっこいい!とにかくかっこいい!アクションたっぷりにフロントでヴァイオリンを弾きまくる 壷井さん。アルバムも悪くないのだが、正直この生のかっこよさから比べたらスタジオアルバムのなんと物足りないことか。こんなにヴァイオリンで興奮したのは 金子飛鳥さんのライブを5年前に新宿Pit Innに見に行って以来のことだ。そんなことを考えているうちに、そのままMCを挟まず2曲目に突入。ドラマチックなイントロでスタートするSoft Machineっぽい リフ主体のジャズロックっぽい曲だ。そしてMC。壷井さんは声も予想以上にかっこいい。テキパキと、しかし和やかでユーもあるのある楽しいMCでメンバー紹介。 そして3曲目はアルバム未収の「滅びの河」というミディアムテンポのナンバー。エレクトリックバイオリンの透明感のある音色が美しい。 そして「南極についての楽曲を集めているという」ノルウェイ人からメールをもらった、という話に続いてアルバムから南極の四季をテーマにした「Antarctica」、 途中で壷井さんは楽器をギターに持ち替え、ギターもうまい。そして引き続きギターで「The Desart of Desires」に突入。続く「熱砂の記憶」では 再びヴァイオリンに持ち替え。途中にキーボードのグレゴリー鈴木氏によるビニールパイプ(を振り回して音色を出す)との掛け合いで笑いをとりつつ最後は一気に盛り上げていきます。 そしてラストはアルバムトップの「果て無き衝動」。完璧な演奏でした。もう終わりかあ、対バンじゃあ短いなあと思ったのですが、それでも気がついたら時間は9:00をまわっていました。 トータルの感想はとにかく陳腐で申し訳ないのですが「素晴らしい」の一言。友人の女性も「凄いよかったあ。誘ってくれてありがとう。」と満足してくれました。 彼女は「バイオリンの人もかっこいいけどベースの背の高い子がやっぱりかっこいい。」と言っておりましたが。「アルバム今度貸してね。」ってありがたいけど、買ってあげなさいよ。 一応対バンのSixNorthも見て(嫌いじゃないんですけど、KBBに比べると僕の趣味ではないんですよね。)ライブ終了は11時。 帰る前に会場出口側にいらっしゃった壷井さんを見て思わず「HPにバナーを貼って頂いてるんですが」と緊張しながらも話し掛けてしまいました。 こちこちの私を相手してもらいましてすいません。緊張のあまり思わず「ヴァイオリンのレッスンのついでに見に来たんです」とか口走ってしまったのが後で考えると悔やまれます。 とはいうものの大満足のライブでした。ヴァイオリンが好きな方は本当一度はライブ行ってみて下さい。葉加瀬太郎だけがヴァイオリンニストじゃありません。本当に。

寺井尚子 大阪ブルーノートライブ  −01/06/14(水)大阪ブルーノート

メンバー
  寺井尚子(violin)
  宮野弘紀(g)
  奥山勝 (p)
  池田達也 (b) 
  藤井摂 (dr) 

セットリスト
  Liber Tango
  Princess T
  Beijos
  You're my everithing
  Spain
  Thinking of you
  Sirocco
  Cantaloupe Island(アンコール)

 寺井尚子さんの大阪ブルーノート3Daysの2日目を見に行きました。但し、仕事の関係で2ndステージのみ。 どうも今回は入れ替えなしだったようなのですが、残念ながら1stステージでどんな曲が演奏されたのかは不明 です。実は今回で寺井さんのライブを見に行くのも8回目。正直なところ、こんなに何回も行っていたらそんな に新鮮な感動もないかなあ、ブルーノートだとチャージ高いしなあ、と行こうかどうかちょっと迷っていました。 それでも結局出かけたのですが、めちゃめちゃ期待しているわけでもなく、というのが実際のところでした。
 さて9時15分頃、会社の先輩とブルーノートに到着。グラスビールを半分開けたぐらいで客電が落ちいつもの 寺井さんのレギュラーバンドのみなさんと宮野弘紀さんがステージに登場し楽器を手に取りチェックを始めます。 宮野さんは、去年の秋に神戸オリエンタル劇場に見に行ったときもゲストで出演されていたギターリストでセミ アコースティックのギターで小気味よいギターを聞かせていたのが印象的でした。そして寺井尚子さんが登場。 いよいよライブ開始です。1曲目は、Liber Tango−ソロデビュー当時のステージでよく演奏されていましたが、聴くの久しぶりです。 以前より随分スピード感がある様な気が。当時はドラム入りのタンゴという事に違和感を感じたのですだが、 今回はそんな違和感を感じません。一気に聴かせるすばらしい演奏。ちなみにアレンジはピアソラ自身のライブバージョンに忠実な形です。 続いて3rdアルバムから「PrincessT」「Beijos」と続きます。このあたりは手堅い演奏。そう言えばピチカートで アドリブソロを取るのって寺井さんぐらいではないでしょうか。確認したわけではないので確かなことは言えないですがそんな気がします。 「Beijos」では宮野氏のセミアコギターが美しい。ちなみに後半にベースソロが入るあたりがスタジオ録音とは異なるところです。 そしてMCをはさんでスタンダードナンバー「You're my everything」を軽快に演奏、このナンバーを演奏しているのを聴くのは今回が始めてです。 そして「SPAIN」。今まで何回も聴いてきた中でも最高の部類に入る熱い演奏です。全員の息もぴったりとあっています。 彼女のソロ部分は重音を多用していてそのあたりが他のジャズバイオリンニストと違う雰囲気を感じさせるんだよなあ、という感じがしました。今回はいつも以上にそんなタイプの アドリブが多いような気がします。ドラムソロ、ベースソロも圧巻。盛り上がります。寺井さんも演奏の後、「大阪最高」と言うくらいのテンションの高さです。 そして「Thinking of You」。愛着のある曲なのでしょう。ほぼ毎回演奏されている美しい演奏です。 そして最後におそらく今ツアー初登場と思われる宮野氏のオリジナルナンバー「シロッコ」、宮野氏のギターソロから入る3拍子スパニッシュ風の曲で特にサビの部分の 「フラメンコ」調の3連の決めのリズムがかっこいい。メロディが少々複雑で1回きいただけではつかみきれないのですが、とにかく息も尽かせぬアンサンブルを聴かせてくれます。 そしてアンコールは「カンタロープアイランド」スタジオよりも速いスピードで、スタジオ以上にグルーブ感のある気持ちのよい演奏でした。
 というわけであっという間の1時間強、期待以上の白熱したステージでした。それにしても彼女のライブは見る度に完成度がアップしているような気がするのは気のせいでしょうか。 次回もまた楽しみです。

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