Language : Japanese


メロディー…左手 (Melody - Left hand)


▼Basic
 左手の基本的な奏法については、あまり言うことはありません。右手でCrank handleを回転させているときに、左手でKeyを押す、という当たり前の操作です。「リズム−右手」の項で詳しく述べますが、Handleを回すのは楽器のお尻から見て時計周りの方向です。
 左手で使う指は、通常、人指し指から小指までの4本です。私は4本で弾きますが、自分の弾きやすいやり方なら、何本指で弾こうと構わないと思います。さる有名なVielle演奏家も、自分は手が小さいので親指も含めて5本指を使う、と言っていました。

▼同じ音が連続する場合(Consecutive same notes)
 Vielleを弾き始めてすぐ疑問に思うのが、同じ音が連続する場合の弾き方です。例えば日本の童謡「ふるさと」を弾こうと思った場合(あまり弾きたいとは思わないかもしれませんが)、始めの「うーさーぎー追ーいし」の「うさぎ」は全部同じ音です。そして、Wheelは絶えず回転しているので、音は切れ目なく出ていて音がつながってしまいます。
こういう場合、次のようなやり方があります。

1.Keyを押さえている左手の指は動かさない
 左手の指はKeyを押さえたまま動かさず、右手のRhythmのみで複数の音譜が連続していることを示します。Handleをstopさせたり、逆回転(reverse turn)させたりという特殊な弾き方もあるにはありますが、一般的とは言えません。
「Melodyだけの(右手でRhythmを出さない)曲を弾きたい」「右手でRhythmは出すけれど、左手でも何かやりたい」というような場合は次の2を参考にしてください。

2.Keyを押さえている左手の指で音の区切りをつける
 一番簡単なやり方は、音の区切りで指をKeyから離し、またKeyを押すことです。当然、Keyの音同士の間にはChantrelle(旋律弦)の開放弦の音が入ります。または、指をKeyに残したまま、一つ上の音を軽く叩いたりもします。
もう少し気の利いたことをしたい場合は、次に述べるような装飾音を入れて音を区切ります。

▼Ornaments(装飾音)

1.Picotage(ピコタージュ)
 特定の音を挟み込みます。もとはコルヌミューズ(bagpipe の一種)の演奏法から来たと聞きますが、Vielleでもよく(少なくとも私は)使います。2種類に分けられます。

Picotage en bas(ピコタージュ アン バ)
 低い音のKeyを押さえたままにしておいて、高いKeyを叩きます。楽譜を書くのは得意ではないのですが、まあ右のような感じになるのではないかと思います。高い音を叩くときに高調波がかなり入るようで、普通にKeyを弾くときとは違った感じに聞こえます。

Picotage en haut(ピコタージュ アン オー)
 Picotage en bas とは反対に、高い音のKeyを挟み込みます。

 高低のPicotageとも、挟み込むKeyは、通常Droneと相性のいい音にします。具体的には、DroneがCなら、私はC、E、Gなどにしています。しかし、演奏法にタブーはないと思うので、Drone CにBやF#などをぶつけるという可能性もあります。私はやったことがありませんが。

2.Vibrato
 Keyを押さえる指の力を素早く増減させて出します。さる有名なVielle演奏家が、こうやるんだと言って見せてくれたことがありますが、私はほとんど使いません。Melodyだけのゆっくりした曲なら効果はあるかもしれませんが、右手でRhythmを入れると細かい音はかき消されてしまいます。まあ、演奏技術の問題もあるのでしょうが、Chantrelleにマイクでも付けていないと実際上あまり聞こえないと思います。そういう意味ではプロ向きかもしれません。

3.Other ornaments
 その他、一般の楽器で使う装飾音はVielleでも勿論使えます。Turn、Mordent、Trill etc. 色々あります。特にVielleに限ったものではないので、ここでは説明しません。詳しく知りたい方は、音楽事典などの資料にあたってみてください。

4.創作・コピー
 自分で試行錯誤して、独自の装飾音を作るという手もあります。私も自分で考案したものやプロの演奏からコピーしたものを使っています。演奏テープを聞いていると(私のコレクションはCDのできる前のものなので全部カセットテープなのです。レコードからの録音とか、生演奏の録音とかです)何をやっているのか、よく分からないものがあります。想像を働かせながら自分なりに再構成してみます。

Made : April,1998


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