Language : Japanese


《折々想うこと12》

楽器入手にまつわる噂話 2
―日本のHG弾きはどうやって楽器を入手したか―



 実際にHG(Hurdy-gurdy)を所有している人がどのように楽器を手に入れたか、例をみてみましょう。あくまで噂話なので信憑性については読者の判断にお任せします。


◆ 私め
 まずは、隗より始めよということで、本HP製作者の大竹です。
 1本目のリュートバック(背面の丸いリュート型)HGですが、70年代終わり頃、パリ近郊のフランス人ビルダーに注文。待ち時間約1か月。値段はよく覚えていませんが、10〜15万円ぐらいだったような。今も弾いています。
 2本目は80年代初め頃フランスのCamac社製の平底ギター型キットを楽器店で購入し、自分で組み立てる。値段はうろ覚えですが4〜8万円ぐらいだったかも。これは人に預けたまま行方不明。


◆ 灰野敬二氏(有名人ということで名前を出してしまいましょう)
 フランスへ演奏旅行に行った際にギャラを使って当地で購入。エレクトリック仕様のHGでかなりな価格だったもよう。私は現物を見たことはありませんが、楽器を構えている灰野氏のモノクロ写真を見ると、外見は伝統スタイルのリュートバックのように見えました。この人だったら、SioratとかBletonのモダンHGのほうが似合いそうなんですが。


◆ 吉田文夫氏(プロの演奏家は名前を出しますね)
 レコードのジャケ写真を見ると伝統スタイルのリュートバックのように見えました。アメリカのビルダーHackmannに注文したという噂。


◆ 松本雅隆氏(やはりプロということで)
 写真を見るとドイツのKurt Reichmann作のHGのように見えます。確言はできませんが。古楽器風の平底タイプです。お値段は分かりませんが、見たところ特製というより普及タイプに見えます。入手方法不明。でもこの方はよくヨーロッパに行くみたいだから、現地で買うチャンスはありますよね。
 ところで、HGはオプションがつくほど高価になります。2001年現在では、入門用HGが10〜20万円、通常仕様で20〜40万円+オプションといったところでしょうか。(これは新品の値段。中古や骨董楽器はまた別)宝石など象眼するような装飾的オプションは別にして、機能的なオプションなら外見からある程度見当がつきます。エレクトリック仕様ならジャックやツマミ類が見えます。弦の数が多ければ、糸巻きの数や駒の形状から推測がつきますし、通常2本の旋律弦の本数が多ければ、キーボックスの幅が広くなったり、余分のキー列が見えたりします。String lifterやcapo systemがついていれば、付属パーツや操作用レバーなども目に入るでしょう。


◆ 関西在住のS氏
 90年代ハンガリー滞在時に現地でNagy Balazs作のハンガリアンHGを購入。ブダペストの民族音楽院でHGを学んだ方です。


◆ 関東在住のH氏
 2000年にアメリカのHackmannからMinstrel model(平底小ぶりのHG)を購入。注文から送付まで1年待ちだったとのこと。


◆ 関東在住のY氏
 70年代、輸入されたハンガリアンHGを東京で購入。ローンを組むほどのものすごいお値段だったそうな。80年代、フランス旅行中にパリでリュートバックHGを購入。そして2000年暮れ、イギリスの古楽器店EMSからヘンリーIIIタイプのHGを通販で購入。すぐ送ると言われたのに3か月待ち。散財してますね。


◆ 関東在住のO氏
 2000年暮れ、オーストリアのWolfgang Weichselbaumerにエレクトリック仕様のHGを注文。メールのやりとりはかなり大変だったよう。半年待ちだそうですが、多分もう届いているでしょう。

 その他にも、EMSとかアメリカのMusicmaker社のHGを持っている人は結構いそうですね。通販か現地へ出向いて購入というのが多いようです。

Nov.,2001


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