Language : Japanese


T折々想うこと6U

ドローンと調性 (Drone and Tonality)


 これから理屈を一席ぶちます。私の音楽理論は聞きかじりと独学よりなっているので眉につばをつけて読むように。反論・ご批判は謹んでお受けします。

 Droneの音は、その調のTonic(主音)またはDominant(属音:主音の5度上)ということになっています。ということは、VielleのClassiqueの調弦の場合、DroneがCだったら、ハ調(Tonic-C)かヘ調(Dominant-C)で弾けます。しかし、鍵盤の音域の関係でヘ調ではすごく弾きにくいです。それに、ヘ調でTonicがFなのに、Chanterelle(旋律弦)の開放弦がGというのはうれしくないです。弾いているときには、結構開放弦の音が出てしまいますから。また、ト調で弾くときにはDroneはTonicのGかDominantのDになります。それで、CのChienを1音上げてDにしたりするのですね。
でも、かねがね疑問に思っているのは、DroneがSub dominant(主音の5度下)ではまずいんですかね。ト調で弾いてDroneがSub dominantのC、つまり弦をいじらないでそのままということです。他にDroneのある楽器と一緒だとまずいかもしれませんが、一人で弾いてみる分には私の耳にはそんなに変には聞こえません。音楽的感性が鈍いだけかもしれませんが..。これが、昔からの疑問です。
 ちなみに、Berrichonの調弦だったら、こういう問題に頭を悩ませなくても済みます。DroneもChanterelleもDなので、ト調(Dominant-D)でもニ調(Tonic-D)でも問題ありません。


《追記》 Mar., 2000
 その後、オランダ在住の音楽家、上尾直毅氏にドローン(Drone)についての私の長年の疑問にお答え頂きました。上尾氏は、1991年、山梨の第6回古楽コンクール旋律楽器部門で通奏低音賞を受賞され、ミュゼット(バグパイプの一種)、チェンバロなどを演奏されます。HPは「宮廷のミュゼット (Musette de cour)」です。

「バグパイプやハーディ・ガーディ(HG)などのドローン楽器では、ドローンは演奏する調の主音(tonic)または属音(dominant)であるべきだと聞いているが、副属音(sub-dominant)ではいけないのか」
との質問に対して、回答は
「ドローンは主音がベスト、属音でも可。副属音については、始めから終わりまで副属音のドローンはまずいけれど、曲が転調して結果的にドローンが副属音になってしまうのはしようがない」
とのことです。

もう少し、知りたい方は こちら をどうぞ。

First upload : May,1998
Last update : Mar, 2000


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