Language : Japanese


T折々想うことU2

フレンチ フォークについて (French folk movement)


 1960〜70年代ごろ世界各地でフォークソングがブームになりました。日本では、社会の矛盾に対するプロテスタント、人生や日々の生活を歌うといった方向が多かったと思うのですが、フランスでは懐古的な流れが強く出ていました。つまり、時代をさかのぼって羊飼いなどが登場する農村生活、一昔前の王侯貴族などの権力者や民衆を歌ったり、各地方の伝統文化の再認識、という向きが強かったのです。(と言っても農村からフォーク・ブームが起こったのではなく、都市住民の間の動きなのですが)
そして、音楽だけでなくブーレー (bourree)、アンドロ (han dro)、ワルツ(waltz)、ポルカ(polka) etc.の各地方の伝統的ダンス、つまるところ田舎踊りですね、あるいは乱暴に言ってしまえば日本での盆踊りや阿波踊りですか、こういうものも盛んに踊られるようになってきました。そして、歌や踊りの伴奏楽器としてVielleなどの伝統楽器も復活してきました。
Vielleについていえば、12世紀ごろからその原型が建物の装飾や文献に登場するそうですが、現在までに数度の栄枯盛衰を経てきました。フランスでは20世紀に入って顧みられることの少なかったVielleも、このフォーク・ブームと共に復活してきたのです。

April,1998


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