Language : Japanese


弦の呼び名 (Name of the strings)


 Vielleに張られている弦ですが、音の出し方から見ると2種類に分かれます。Wheelで擦って音を出すものと共鳴によって振動するものです。前者は次に述べるChanterelleからMoucheまでの6本で、Wheelに接して半円状に張られています。後者は当然ながらWheelに接してはおらず、楽器の胴の上に数本並行して張られています。

▼Chanterelle(シャントレル)
 旋律弦です。英語ではChanterとかMelody stringと呼んでいるようです。Wheelの一番上部に位置し、Keyboxの中を通っている弦です。通常2本あり、写真では向こう側がNo.1、手前側がNo.2です。(Premiere Chanterelle, Deuxieme Chanterelle)

▼Chien又はTrompette(シヤン又はトロンペット)
 Drone弦で、独特のrhythmicalなbuzz音を出します。右の写真では、Wheelの一番手前側下部にある弦です。呼び名は弦自体を指す場合と、この弦が乗っている特殊なBridge(駒)を指す場合があります。Chienは仏語で犬の意味なので、英語ではDogとかDog bridgeと呼んだりもします。
名前のChienの由来ですが、Bridgeが立っている犬のような形に見えるからと言います。また、Trompetteと呼ぶこともありますが、これはTrompette marine(海のトランペット)という楽器から来ています。この楽器は、名前はトランペットですが、管楽器ではなく弦楽器で、Vielleと同様に振動するBridgeを持っているそうです。
 どちらで呼んでもいいのですが、Trompetteというのは一個の楽器として既に存在しており、またVielleのこの弦の音は管楽器のトランペットに似ているわけでもないので、私はChienという呼び名のほうを使っています。尚、弦はTrompette、BridgeはChienと呼び分ける場合もあるようです。

▼Gros bourdon(グロ・ブールドン)
 一番低音のDrone弦です。BourdonはDroneの意味です。英語ではBass droneとも呼ぶようです。上の写真では、Wheelの一番向こう側下部に位置します。下の写真ではKeyの手前に見えます。
張る位置については、Gros bourdonと以下述べるPetit bourdon、Moucheの3本は地方によって、または製作者・奏者の好みによって場所が入れ代わることもあります。

▼Petit bourdon (プチ・ブールドン)
 2番目に低いDrone弦です。英語ではTenor droneとも呼ぶようです。上の写真ではWheelの手前側から2番目、Chanterelle No.2とChienの間に位置します。

▼Mouche(ムーシュ)
 一番高いDrone弦です。英語ではAlto droneとも呼ぶようです。楽器を構えたとき、Wheelの向こう側から2番目、Chanterelle No.1とGros bourdonの間に位置します。写真の楽器では、外してあります。
Moucheは仏語でハエの意味で、(蛇足ながら、ミスターの意味のムッシューではありません)ハエが飛んでいるような音に聞こえることからこの名が付いたと言います。

▼Sympathetic strings(共鳴弦)
 楽器によって、ない場合もあります。本数は通常4本ですが、楽器によって多い少ないがあるようです。写真では見にくいですが、Keyの手前、胴の上に張ってあります。


Made : May,1998


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