Language : Japanese


鍵盤 (Keybox)


 Vielleの鍵盤のKeyは、通常、半音階(Chromatic)で2オクターブ(Octave)分あります。しかし、高音部の数音は、木のWheelで弦をこするという楽器の構造上、なかなかきれいな音が出ません。無理なく出せるのは1オクターブ半程度かと思います。
 ピアノでは白鍵が全音階、黒鍵が半音階部分になりますが、Vielleでは、ピアノと反対に黒鍵が全音階、白鍵が半音階部分になります。右写真の下列が全音階、上列が半音階部分です。
 各Keyには、旋律弦を押さえるためのTangentと呼ばれる部品が付いています。旋律弦は通常2本なので、Tangentも一つのKeyに2つずつ付いています。TangentはKeyに開いた穴に差し込まれており、弦を押さえる位置の微調整のため、動かすことができます。



 Keyを押さえたとき、Tangent及びKeyが共振して音が不安定になることがあります。共振を防ぐため、私はTangentに皮などを張り付けてあります。皮だったり、電気工事用のビニールテープだったり、そのとき手元にあるものを使っているので、みっともなくてあまり人には見せたくないのですが...。まあ、しょうがないですね。お見せしましょう。

 鍵盤周辺には、穴を開け、そこに他の部品を通すという形態の部品が集まっています。TangentはKeyに差し込み、KeyはKeyboxに差し込んであります。鍵盤からは少し外れますが、弦を巻き付ける糸巻き(peg)も楽器の頭部に差し込んであります。Tangentと糸巻きは、普段はきちんと固定されているけれど、少し力を入れれば動く程度に、またKeyは引っかからずスムーズに動くけれど、ゆるすぎてガタつくことがないという程度になっていなければなりません。穴がきつすぎる場合、ゆるすぎる場合の対処法を述べます。

《きつすぎる場合》
1. ロウを塗る
 劇的な効果は見られません。気のせいかなという程度の効果です。でも、一番安全な方法でしょう。
2. けずる
 これは効きます。でも、一歩間違えると、ゆるゆるになってしまうので慎重に行ないましょう。穴を広げるより、差し込む部分を削って細くする方が、いざというとき作り直しがしやすいと思います。

《ゆるすぎる場合》
1. チョークを塗る
 私の体験では、効果があるのかはっきりしません。何もしないよりいいかもといった程度。尚、松ヤニを塗るのは避けたほうがいいでしょう。湿気に会うと固まってしまうと言います。
2. 紙などを挟む
 絶えず動いているKeyなどは無理ですが、Tangentや糸巻きは、薄紙、ビニールなどをいっしょに差し込めば何とかなります。私の楽器のTangentの根元にも白い紙が見えます。あと、まだやったことはないのですが、水道工事用の白いテープなんか使えるんじゃないかと思っています。
3. 作り直す
 どうしようもなくなったら、TangentやKeyは作り直しましょう。穴を広げすぎたら薄い木片などを張り付けてごまかしましょう。手を入れるに従って楽器の見栄えは悪くなっていきますが、逆に愛着が湧こうと言うものです。

 Tangentは、調整しているうちに軸を折って壊してしまうことがあります。替えのパーツがすぐに手に入るような状況ならいいのですが、そうでない場合は自作します。以下、Tangentの作り方です。
 準備として、やや厚めの鉄板などを用意して、Keyに開いているTangentを差し込む穴と同じサイズの穴を開けておきます。しっかりした材質の木をざっとTangentの形に削り、金属板の穴に差して軸を仕上げます。あとは細かいところを整えてできあがり。




First upload : July,1999


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