Last update : Jan.,2000
Language : Japanese
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Vielleとはどんな楽器? (Introduction to the Instrument)



 Vielleはバイオリン(Violin)などと同じ擦弦楽器の仲間です。ただし、バイオリンなどの一般的な擦弦楽器のように弓で弦をこすって音を出すのではなく、Vielleは木製のホイール(英:Wheel/仏:Roue)で弦をこすって音を出します。また、バイオリンなどでは弓は楽器本体と分かれていますが、Vielleのホイールは胴の中央付近に据え付けられ、本体と一体化しています。そして、木のホイールは、楽器のお尻にある金属のクランクハンドル(英:Crank handle/仏:Manivelle)とつながっていて、演奏中右手で絶えず回し続けて音を出しています。クランクを回すという類似点のため、手回しオルガン(Barrel organ)と混同されることがありますが、両者は別の物です。
 普通は演奏中音が途切れることはなく、ドローン弦(絶えず一定の音を出している弦/英:Drone/仏:Bourdon)もあるので、ちょっとバグパイプ(Bagpipe)のような感じに聞こえます。
 楽器の上部には鍵盤の箱(英:Keybox/仏:Boitier a touches)があって、左手でメロディーを出します。鍵(英:Key/仏:Touche)を押すと、弦押さえ(英:Tangent/仏:Sautreaux)が動いて旋律弦(英:Melody string/仏:Chanterelle)の音の高さを変えます。


 鍵盤の音域は通常2オクターブ(2 octaves)で、半音もあるクロマチック(Chromatic)です。ただし、ドローンがあるので調性の制限があります。例えば、ドローンをDにしたら、ニ調かト調で演奏します。
 Vielleで特徴的なのは、ドローン弦の一本に特殊な駒(楽器の胴の上に置いて弦を支えるもの/Bridge)を使ったリズムファンクションを持っていて、クランクを回すスピードを変えることによってリズム音を出せることです。メロディーを演奏するのと同時にリズムも刻めるわけです。
 写真の楽器は背面が丸2000.1.25いリュートバックタイプですが、この他に、ギター型、三角形に近いものなど色々なタイプがあります。また、写真は右利き用の楽器ですが、左利き用のVielleでは左右が逆になります。私は見たことがありませんが、左利き用も存在するとのことです。


▼Sound sample
 楽器に関しては「百見は一聞に如かず」、ということで音見本です。
曲中でリズム音を出したり止めたりしています。

Sound sample PCM data
French traditional tune
recording time : 15 seconds
Monoral, sampling rate : 22Khz, bit depth : 16bits
 上記音声データを以下の3通りのフォーマットでコンバートしました。ご使用の機種に合ったものを選んでください。ある程度の音質を維持しようと思ったら、ファイルサイズが皆デカくなってしまいました。読み込みに若干時間がかかるかと思います。
 写真・図版等はできるだけ自前でいく方針ですので、弾いているのは私です。メロディーもトラッドなので著作権の問題はないと判断しました。
一流の弾き手の演奏をたっぷりお聞かせできないのは残念ですが、音見本としてなら楽器の感じは分かっていただけるのではないかと思います。


First upload : April,1998


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