ーディ・ガーディ工房

Hurdy-Gurdy Craft Lab 

最終更新:2018年5月

本サイトの楽器詳細

 当サイトの楽器は、フランス伝統楽器の簡易版です。楽器の説明、そして ※ のあとにフランス伝統楽器との違いを述べます。

 

◆ 弦

 当初張ってある弦は、丈夫さ、温度・湿度に対する安定性を考えて、全て合成樹脂弦(ナイロン、フロロカーボン)です。また当初の設定はG/Cチューニングにしてあります。そのまま演奏できるのは、ハ調、へ調、そしてドローンを1音上げてト調です。

・旋律弦1 G4

・旋律弦2 G3

・ドローン弦 C3

・リズム弦 C4

※ フランス伝統楽器では、上記の他に低音ドローン弦、高音ドローン弦各1本、共鳴弦数本があります。余談ですが、現在ではガット弦などネット通販のおかげで入手し易くなりましたけれど、一昔前は入手が大変でした。私は、タイに住んでいますが、バンコクの楽器店でガット弦を置いていないか尋ねたところ、それは何だと訊かれました。羊の腸で作った弦で、などと説明していると、そんな野蛮なものはあるかといった顔で「ない!」と言われたことがあります。

 

◆ 鍵盤

 フランス伝統楽器とほぼ同じで、2オクターブのクロマチック鍵盤です。伝統楽器と同様、高音部のキー、G/CチューニングでFとF#はスペースの関係上兼用です。曲によりタンジェントを調節して、必要な音にします。

 キー配列は、下記の資料を参考にして、平均率と純正率の折衷型にしています。

Tuning and Temperament

 ハーディ・ガーディの音程は、ホイールの回転スピード、キーの押さえ具合などによって、ピッチが揺れており、電子楽器のような厳密なピッチは出せませんが、当初の調律はハ調純正率に近い形にしてあります。他の調律にする場合は、タンジェントを調整してください。

 

◆ リズム機構

 フランス式の犬駒を使用しています。ハンガリーのテケルー形式ではありません。

 

実際の音です。

 

◆ 糸巻き

 ギア式のペグです。復元楽器ではありませんので、使いやすい機構を取り入れています。

 

◆ 音量

 音量は控えめです。音量調節の難しい楽器ですので、音量の調節はホイールに載せる弦数を減らす、駒を調整してホイールにかかる弦圧を加減するなどします。

※ フランスでは、バグパイプなどと一緒に屋外でダンスの伴奏をしたりしますので、伝統楽器は音の大きいものが多いです。そういった楽器は狭い部屋で弾くと耳を聾するような音になります。

 

◆ 装飾など

 装飾は最小限で、楽器の形もシンプルです。工芸品としてのできは、アマチュアの作ったものですので、それなりです。間違っても、私の死後高値がついたりしないでしょう。

 ※ フランス伝統楽器はヘッドに彫刻があり、キーボックスのふたや胴にも象嵌や絵などがあったりします。

 

◆ オプションパーツなど

 原則として、オプションはお受けできません。これは、主に次の2点の理由です。

 まず、製作を遅らせないため。当方、作業が遅いため、試行錯誤や下絵を描いているだけで、数か月経ってしまいます。

 次は、当方キャンセルフリーのため、キャンセルになったとき、すぐに次の依頼に回せるようにするためです。ただし、自分で好きな色を塗りたいから塗装はいらない、など製作工程を減らすオプションはお受けできる場合がありますので、ご相談ください。

 ※ フランス伝統楽器でも、弦のピッチを上げたり、弦の載せ換えをスムーズにするカポを備えている楽器があります。モダン楽器では、弦の本数を増やしたり、電子機器を内蔵したものもあります。

 

◆ 使用材・その他

 主な材はチークです。部分的に、ゴムの木、竹、ベニヤ合板などを使っています。また、樹脂パーツをあちこち使っています。例えば、クランクは伝統楽器では鋳物ですが、当サイトの楽器は鉄芯を入れたレジン成型で、厚みのある作りになっています。

 

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