【ウヤムヤ番外地】発行物のサンプル

2009/08/15発行『大正鋼奇譚』

 2009.08.15発行: A5・コピー・表紙フルカラー・テキスト・P96・800円  ハイデリヒ+エドワード/ロイ+エドワード R18


 ■表紙と本文のサンプル↓
『大正鋼奇譚』 (後半)
いやなはずなんて、ない。自分を求めてくれる言葉を聞いたその瞬間から、ついさっき放出したはずのアルフォンスの熱は再びどうしようもなく高まって、下半身がズキズキと甘く疼いている。
けれど。エドワードは、アルフォンスが知らないそういう「行為」を、既に知っている。そのことが、アルフォンスの脳裏にこびり付いて離れない。
アルフォンスが知らない、エドワードを、知っている人がいる。アルフォンスと知り合うずっと前から、エドワードを愛し、身体を重ねていたロイ。彼の前で、エドワードはどんな風に声を上げ、身体を開いたのだろう。ああそんなこと、知りたくない。知りたくないのに…!
「ロイのことが…気になるか?」
頭の中を見透かされたのではないかと、アルフォンスは思わずエドワードを見た。エドワードは悲しさと諦めとが混ざったような表情で、はかなく笑ってアルフォンスを見ている。
「やっぱり…嫌、だよな。他の男と…寝たやつなんて」
きゅっと眼を細めて笑う、そんな悲しげな笑顔を、アルフォンスは見たことがなかった。


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あとは本編にてお楽しみください♪


2009/06/14発行『ともだちと思っていた子のくちびるのかわいらしさにうろたえている』

 2009.06.14発行: A5・コピー・表紙フルカラー・テキスト・P28・200円  ハイデリヒ+エドワード R18


 ■表紙と本文のサンプル↓
『ともだちと思っていた子のくちびるのかわいらしさにうろたえている』 (最初)
僕は今、途方にくれている。
ベッドで目が覚めたのはいいけど、僕ときたら、なにも身につけてないのだ。
なぜに裸? いったいどうして?
僕は慌てて周りを見た。
床に、僕の服が落ちていた。
ああ、服があった、と少し安心したけど、…よくみたらあの服、パジャマじゃない。昨日僕が着てた服だよね。
服のまま、寝ちゃったんだっけ? さらに混乱しながら、あたりを見渡す。
するとベッドの反対側に、さらに予想外のものが転がっていた。
僕と同じく、全裸のエドワードさん。
背中もお尻もほとんど丸出しの状態で、毛布に抱きつくようにして眠っている。
あまりに動揺した僕は、ベッドからのけぞった。危うくベッドから落ちそうになる。
え、エドワードさんが? ちょっと、なんで全裸? しかも僕のベット…、どうして?


さらに部屋をぐるぐると見渡した僕は、認識の間違いに気づいた。
これは僕のベットじゃない。さらに言うと、僕の部屋でもない。
エドワードさんの、部屋だ。
ということは、侵入者はエドワードさんじゃなくて、僕じゃないか。いったいなんで僕は、エドワードさんの部屋にいるんだ?

少し考えて僕は思い出した。
そうだ…オーベルトさんのせいだ。


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2008/12/29発行『Schamballa de Patolabor』

 2008.12.29発行: A5・コピー・表紙フルカラー・テキスト・P64・600円  ハイデリヒ+エドワード R18


 ■表紙と本文のサンプル↓
『Schamballa de Patolabor』 (中盤)
こんなふうに自分に慣れ親しんでくれたエドワードと、四月からはまったく別の道を歩むことになるのか? エドワードと自分はまったく別の経験をして、別のことを考えて二年もの歳月を過ごしたなら、再び再会したときには、いったいどうなってしまうのだろう…。
「なんだよ、どうした?」
はっとアルフォンスが我に返ると、エドワードがコックピットから半身を乗り出し、アルフォンスの顔を覗きこんでいた。
呼びかけておいてそのあとの言葉を続けなかったアルフォンスを、心配したのだろう。しかし突然自分の至近距離にあらわれたエドワードの顔に、アルフォンスは激しく動揺した。
「ぃや! 別になんでも…ッ、わ、わアッ!!」
「ちょ、おい!」
近すぎる距離を是正しようとしたアルフォンスは、身体を大きくエドワードとは反対方向へと動かした。アルフォンスは忘れていた。自分がコックピットのへりに腰掛けていたということと、柵がグラグラだということを。バランスを崩してとっさに掴んだ柵ごと外へ身を投げ出しそうになったアルフォンス。八メートル近くの高さから飛び出そうとしたその身体を、エドワードが掴み、そのままコクピットの中へと力を入れて引いた。二人は折り重なって、コックピットの中に倒れこんでしまった。

「っつ、いてー……」
「す、すみません、エドワードさん、大丈夫でしたか??」
「…シートがあるからな、まあなんとか……」
後頭部をどこかにぶつけたらしいエドワードが、頭をさすりながら身を起こそうとする。しかしエドワード自身が引き込んだアルフォンスの身体が上に乗っていたので、身体を起こすことが出来なかった。
「あ、ご、ごめんなさ……」
身体の下で身じろぎするエドワードを感じたアルフォンスは、シートから身体を起こそうとした。しかしコクピットの中は狭く、手をついて起き上がれるほどのスペースがない。慌てれば慌てるほど、エドワードの身体と接触している部分に意識が行き、恥ずかしさで顔が熱くなってくる。エドワードにおかしく思われたらどうしようかと動揺しているうちに、身体まで熱くなって来た。
「……おい、お前、顔赤いぞ? 大丈夫か?」
エドワードが気遣わしげな顔をして、アルフォンスの顔へと手を伸ばし、頬と額を触った。アルフォンスは、エドワードの手の感触を顔に感じて、何かが弾けて飛んだ。
「……え、エドワードさん…」
「…おう、どうした?」
「僕…、あなたのことが好きです……!」


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2008/09/28発行『die unendliche Geschichte はてしないものがたり』

 2008.09.28発行: A5・コピー・表紙1色・テキスト・P24・200円  ハイデリヒ+エドワード R


 ■表紙と本文のサンプル↓
『die unendliche Geschichte』 (中盤)
エドワードは笑った。煙が喉に絡んで、少し咳き込む。手に持った煙草を、灰皿でつぶした。
忘れるはずがない、十代の頃、二年も一緒に住んでいた。自分がこの世界に送られて、絶望していた思いを正してくれた。初めて共に過ごし、心身ともに分かち合った他者。
「…あぁ、お前に会いたいなぁ、アルフォンス……」

ふっ…と、身体が軽くなるような気がした。
重力の支配から逃れる、完全に自由な感覚。心地よく浮遊した感覚の気持ちよさに、自身を預けたくなる。
しかしその刹那、自分が寸前まで持っていた煙草の火が気になった。飛びそうになる意識の中、灰皿に目をやる。
完全に火が消えているのを確かめて、家政婦や弟家族に余計な負担をかけないことへ安堵する自分を自覚したと同時に、エドワードはものすごい勢いで引き上げられていくのを感じた。

それが、エドワードがこの世で感じた、最後の感覚だった。



「エドワードさんっ!!!」
いきなり誰かに抱きつかれた、ような気がした。エドワードはしりもちをついた、ように感じた。
面食らって目をぱちくりさせると、先ほどまで思い出していた、金髪碧眼の少年が目の前にいる。
「え…あ、えっと、…ア、アルフォンス?」
「僕のこと、覚えててくれたなんて……! 嬉しい、本当に嬉しい!」
「え、え?」
金髪碧眼が、ぎゅうぎゅうと自分を抱きしめてくる、ような気がする。
「嬉しくて嬉しくて、僕、エドワードさん連れてきちゃった!」
そういわれたエドワードは、改めて周囲を見渡した。
周りは一面の晴れやかな青につつまれている、目の前にいる金髪碧眼のアルフォンス、その目と同じで。


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2008/08/15発行『Lになるまで待って』

 2008.08.15発行予定: A5・オンデマンド・表紙フルカラー・テキスト・P58・500円  ハイデリヒ+エドワード 18R


 ■表紙と本文のサンプル↓
『Lになるまで待って』 (中盤)
「ねえ、エドワードさんは、そんなに気持ちいいのが嫌?」
そう正面切って問われると、俺は返事に窮してしまう。
俺は寝返りを打ち、アルフォンスに背を向けた。
行為で快感を得るのが、嫌か、だと? 
…嫌なのか、俺は?
「僕は、エドワードさんとこういうことをするの、すごくうれしいし、気持ちいいよ…? だけどエドワードさんは、いつもつらそうで、僕、ずっと気になってたんだ…」
 俺が、自傷のためにアルフォンスに行為を求めていたことを、アルフォンスは気づいていたのか? 
さらに返事に窮した俺をみて、しかしアルフォンスは嬉しそうに笑う。
「だけど、最近は、エドワードさんも気持ち良さそうにしてくれるから、僕は本当に嬉しい。せっかく二人で、こういうことをしているんだから、二人とも、気持ちいいほうが、いいよね?」
 アルフォンスが言うあまりの正論に、俺は何も言えなくなった。
俺は今まで、なにをしていたのだろう? そう、自身に問いかけたくなる。
混乱した俺にかまわず、アルフォンスは俺を背後から抱きしめ、寝る態勢に入った。


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2008/08/15新装再販『僕たちの事情』

 2008.08.15再販: A5・オンデマンド・表紙フルカラー・テキスト・P68・600円  ハイデリヒ+エドワード(女体化) 18R


 ■表紙と本文のサンプル↓
『僕たちの事情』
『僕たちの事情』カット (序盤〜中盤)
「アルフォンス!」
俺は去ろうとするアルフォンスの背中にしがみついた。広くて、大きな背中。作業をしている時にこいつの背中を眺めているのが好きだった。大きくて、安心感があって。今その背中に自分は、身体を寄せている。
「…アルフォンス…違う、違うんだよ…」
「…」
「ごめん、そんな風に思わせて…そうじゃ、ないんだ…」
「………」
アルフォンスは黙ったままだ。…今なら…言えるだろうか? 顔を、見なくてすむ、いまなら。
「…その…俺、俺な…? お前…が…、お前のこと…!」
ああもう自分が歯がゆい、他人ならぶん殴ってるところだ。何で言えないんだ、ただ一言、好きだという言葉が。
「お前のこと…怖いなんて思ってねえよ…! ほっほら、こんな風に、くっついても平気だ。さっきのは、手が滑っただけだ。な、頼む、許してくれ…!」
沈黙に耐え切れず、俺は我ながら訳のわからないことを言い出していた。もうやけだ、とばかりにアルフォンスに抱きつき、手を回す。でかい身体だ。同じ石鹸を使っていても、アルフォンスの身体からはアルフォンスの匂いがする。なんだか柔らかい、安心する匂い。
と、アルフォンスが向き直り、俺の肩を掴むと、俺の目をのぞきこんできた。至近距離にあいつの目、碧い光。
「ほんとに? 僕のこと…、怖く、ないんだね?」
「あ、ああ」
「…エドワードさん、ね…僕のこと…、どう、思ってる…?」
「…っ、…!」
さっき背中越しでさえ言えなかった言葉を、目を逸らすこともできない距離で、答えられるはずが無い。言葉を紡ぐことのできない唇が震え、喉がカラカラに渇く。


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2008/05/04発行『Love me Love my Dog』

 2008.05.04発行: A5・オンデマンド・表紙フルカラー・テキスト・P48・400円  ハイデリヒ+エドワード 18R


 ■表紙と本文のサンプル↓
『Love me Love my Dog』 (序盤)
「…さて…」
 うつ伏せていたエドワードが、身を起こした。隣で倒れていたアルフォンスが、エドワードを見る。
「俺、シャワー浴びて寝るわ」
「あ…はい」
 アルフォンスのベッドから滑るようにして降りたエドワードが、床に落としたボロ布を拾い無造作に腰や太腿を拭う。同じく床に落ちていた服を腕に抱え、全裸のままドアを開けた。
「んじゃ、おやすみ」
「…おやすみ、なさい」
 ドアが閉まる音に、アルフォンスは再びベッドへと突っ伏した。壁のほうへ寝返りを打ったアルフォンスは、ベッドの上で胎児のように丸まった。隅に追いやっていた毛布を掴み、身にまとう。
(…いつも、素っ気ないなあ)
 エドワードに好意を告げ、共に暮らしはじめてからどれだけの時が過ぎただろうか。初めて身体を重ねてから、何度このような時間を持っただろうか。
 エドワードはアルフォンスの誘いを拒むことはなく、くちづけを交したり、抱き合ったりもしてくれる。しかしその事前も事後も、今のようにさっぱりと、何事もなかったように去っていってしまうのが常だった。エドワードの性格からいっても、同性同士だということを考えても、街で見る恋人同士のようにいちゃつくことは不可能だとはわかっていたが、それにしても淡白で、エドワードが何を考えているのかわからない。
(エドワードさん、いやいやなのかなあ……)


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2008/03/16発行物『花束 ひそやかな嫉妬』

 2008.03.16発行: A5・コピー・表紙1C・テキスト・P24・200円  ハイデリヒ+エドワード 18R


 ■表紙と本文のサンプル↓
『花束 ひそやかな嫉妬』 (序盤)
「はー…ぁ…」
微かな余韻と多大なる脱力感を表明しながら、エドワードはベッドに突っ伏した。裸の背中があらわになった。
行為の後に襲ってくる虚脱感をやり過ごしたアルフォンスも服を着るべく身体を起こしたが、いまだぼんやりとしており、裸のままで胡座をかく。
アルフォンスは、見るともなくエドワードに目をやった。
うつぶせになって自分の腕枕に頭を預けた姿は、金の髪が背中やベッドの上で波打って、なかなかなまめかしい。肉の薄い背中は肩甲骨がはっきりと見て取れ、なだらかな背中へと繋がっていた。猫がくつろいでいる姿のようにも思える。
アルフォンスはほとんど無意識のうちに手を伸ばすと、エドワードの髪を撫でて整えてやった。肩甲骨のあたりも撫でてみた。身体を覆う毛こそないが、滑らかな手触りの肌はやはりネコ科の動物を彷彿とさせる。
黙って目を閉じたまま撫でられていたエドワードが、ぼそりと呟いた。
「俺…こうやってると、よく髪撫でられんだよな…」
ほぼ独り言のようなその一言を、そうなのか、と一度は受け流したアルフォンスは、ふとあることに気がついた。
「こうやってると」?
「よく、撫でられる」?
…いつ。
アルフォンスはエドワードを見た。

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2007/12/30発行物『Anemone』+ 2007/11/11発行物『夢の出口』再録

 2008.03.16発行: A5・オンデマンド・表紙フルカラー・テキスト・P124・1000円  ハイデリヒ+エドワード 18R
<2007/12/30発行物サンプル『Anemone』> ・今回二人は自分の目的達成のためにパトロンに春を販売しています
・あるときホテルで鉢合わせしてお互いがそういうことしてるのを知ってしまいました ・そのときは特にそれ以上追求しませんでしたが、家で呑んでるときそんな話になりました↓

 ■表紙と本文のサンプル↓
『Anemone』 (序盤)
それまでエドワードを見つめていたアルフォンスの青い瞳が、固く閉じられた。眉が寄り、唇が震える。それからその全てが大きい両手で覆い隠された。手のなかでくぐもった嗚咽が、微かに漏れ、アルフォンスの身体が震えた。
「……っ、ひっ…う……」

エドワードはアルフォンスの胸にまたがったまま、激しく動揺していた。
(うわぁぁっ、泣かせちまった…!)
どうやらアルフォンスの中にある、相当痛いところを突いてしまったらしい。それはそうだ。そんな生活がイヤだとは、本人だって言っていた。止めろと言われて止められるようなら、とっくに止めているだろう。目的地に向けて列車が走り出せば、そう簡単には止められない。エドワードにだって、そんなことは判っているのに。どうしてただアルフォンスを傷つけるだけの言葉を、口に出してしまったのか。
「…っ、う、僕だって…っ、後ろ盾があれば、こんなこと…っ、でも…!」
「わかった、悪かったアルフォンス、だから泣くな」
「もう…なにもかもが動き出してるんだよ…! 今さら僕だけ抜けるなんて、できない…!」
「うんうん、そうだな、…ほんと、そうなんだよな…」
涙がボロボロボロボロこぼれてなかなか泣き止まないアルフォンスの頭を胸に抱え込むようにして、エドワードは髪の毛を撫でた。
なんだかこの何時間前に、お互いの生活については触れないでおこう、としていたことなど、まるで前世紀ほど昔のことのようだ。アルフォンスが封じ込めていた気持ちを自分が暴いてこじ開けてしまった罪悪感を感じつつも、お互いに誰にもいえなかった事をこの場で全て話してしまった妙な解放感をも、エドワードは感じていた。
酔った頭ではうまく判別もつかないが、さまざまな思いが頭を渦巻くなか、困ったことに無防備な泣き顔を晒しているアルフォンスが、どうにもかわいらしく思えて仕方がない。
(まずいぞ俺…なんだか、ほだされてる…酔ってるからさ…判断力鈍ってるからさ…まじいなあ…)
アルフォンスは一生懸命泣き止もうとして、それでも泣きやめないので何度も何度も目をこすり、涙を止めようとしていた。もともと色素の薄いアルフォンスの顔はすっかり摩擦で赤くなってしまっていて、涙が止まらない目のふちは、そのうち赤く擦り切れてしまいそうだった。
エドワードはたまらず、アルフォンスの手をとり顔から離すと、自身の両手をアルフォンスの頬に添えた。
「おまえ、そんなにこすったら真っ赤になっちまうだろ…、ほら、もう泣き止め」
うるうると潤んだアルフォンスの瞳が、エドワードを一心に見返してくる。
(………やばい、ヤバイ…、ほだされる…)


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<2007/11/11発行物サンプル『夢の出口』>
一言で言うとエドがエロい夢をみまくる話。…というと身も蓋もないので、この世界に現実感が持てないエドが、夢と現実をさまようお話です。暗めですが、死にネタなどはありません。だいぶエロスです。ご注意ください。

 ■表紙と本文のサンプル↓
『夢の出口』 (序盤)
全てのボタンが弾き飛ばされたあと、シャツの前も広げられ、俺の上半身が露になった。
「なんだ、こいつ不具ですぜ」
青い目の男が失望したように言う。俺を捕まえる時に気づかなかったのだろうか。それとも捕まえてきたのはまた別のやつらだろうか。
「ほお、これは珍しい」
黒い目の男が俺の上へと屈みこみ、俺の右肩を撫でる。
「それにこいつの身体、古傷だらけだ」
右でわめく男に構わず、黒い目の男は俺の傷を物珍しそうに眺め、義手の接続部分をなぞっている。右腕を支えるベルトが解かれたのを感じた。
「こんなものをつけて、一瞬女の子ではないかと思ったよ」
黒い目の男はろくでもないことをさらりと言うと、俺の身体から離れた。緑目の男がとりなすように言う。
「まあ、鉤十字のお客さんもたまには目先が変わっていいんじゃないか?」
「そうだね、却って喜ぶ人もいそうだ。この子は小さくて、綺麗だしね」
見積が甘かったのは俺のほうらしかった。ホモな上に変態呼ばわりで鉤十字の奴らも散々な言われようだが、その相手をさせられるのが俺であるなら俺のほうこそ散々だ。
「じゃあまた剥いで写真撮っときますか」
「そうだな…」
同意しかけた黒い目の男は、しばし思案するような表情を見せたあとに笑ってつけくわえた。
「せっかくだ、あの子と絡めて撮るか」
その言葉を聞いた緑目の男が、ドアのところまで歩いてゆき、廊下に向かって呼びかける。
「仕事だぞ、アルフォンス!」


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2007/08/26発行物サンプル『ウヤムヤ番外地 再録集2』

 2007.08.26発行: 新書版・オンデマンド・表紙フルカラー・テキスト・P172・900円  ハイデリヒ×エドワード
※WEB『ウヤムヤ番外地』の再録2です。1に掲載しなかったテキスト、イベントで配布したペーパーに加筆し、コメントをつけました。今回は『Darning』の西目様に表紙と挿絵をいただいております。むしろこの表紙を、挿絵をこそ見ていただきたい! ハイデもエドも、たいそう色っぽいのですよw
 ■表紙と目次のサンプル↓
『ウヤムヤ番外地 再録集2』表紙 『ウヤムヤ番外地 再録集2』目次




2007/08/18発行物サンプル『Stormy Love』

 2007.08.18発行: 新書・オンデマンド・表紙フルカラー・テキスト・P48・400円  ハイデリヒ×エドワード 18R
ハイデとエド、仲良しではあるけれども、微妙な気持ちのすれ違いがあって…みたいな話を書いていたはずなのですが、途中でハイデが暴走し、エドワードさんがちょっと困ってしまったりする話になりました。しかしやっぱり惚れたもん負け? 天然の勝ち? 二人の恋愛はなかなか前途多難、みたいな話(微笑) せっかく今回新書&英語タイトルなので、電車でも読めるような洋書風表紙にしてみましたが、当日はいろいろ帯とかついてるかもしれません。

 ■表紙と本文のサンプル↓
『Stormy Love』 (序盤〜中盤)
アルフォンスが、エドワードに近寄った。表情が読み取れなくて、エドワードは不安になった。
アルフォンスは怒っているのか、悲しんでいるのか、それとも、すべて自分の考えすぎなのだろうか?
アルフォンスの手が伸び、頬に触れた。
エドワードの体がびくっとこわばり、反射的に目を閉じてしまう。
「…エドワードさん?」
自分がアルフォンスをいやというほど意識していることを身体に思い知らされてしまい、エドワードはますます恥ずかしくて、身の置き所がなくなる。
一体自分はどうしてしまったのだ。触られるぐらいで。意識しすぎだ。アルフォンスに、変に思われてしまう。
しかしそんなふうにぐるぐるしているエドワードをよそに、アルフォンスは別の心配をしていた。
「エドワードさん…まだ、顔赤いよ…ほんとに、回復したの? 熱あるんじゃない?」
心配してもらって悪いとは思いつつ、自分の気持ちとあまりにかけ離れたその言葉に、エドワードは呆れた。
(心配性にも程があんぞ)
自分の頬が赤いのは、恥ずかしいことを考えていたせいだ。しかしそんなことを、言えるはずがない。
(こいつ、わざとじゃねえだろうな)
自分をからかっているのかと思い、エドワードはアルフォンスの顔を見た。
だが、アルフォンスの表情は至極真剣だ。『エドワードが心配』と顔に書いてあるような、気遣わしげな表情。
(しかし、なんか全然、やるとかやらないとかいう雰囲気じゃねえなぁ…)
自分ひとりが意識していたのだと思うと、なんだか妙にくやしい気持ちになってくる。
エドワードはひとつため息をついた。少し、けしかけてやろう。
頬にあるアルフォンスの手をとり、唇へと運んだ。アルフォンスの手のひらにちゅっと口づけて、ぺろりとひと舐め。
「ちげえよ…、これからすること考えてたら、コーフンして、熱くなっちまったの」
にやっと笑って、アルフォンスを見据えた。
(さあどうする、アルフォンス?)


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あとは本編にてお楽しみください(*^。^*)


2007/05/03発行物サンプル『僕たちの事情』

 2007.05.03発行: A5・コピー・表紙フルカラー・テキスト・P66・500円  ハイデリヒ×エドワード※女体化  18R
※エドワード女体化です。とはいえエド、性格も口調もほとんど変わってません…驚くほどです。エドが女だったらどんなだったかな? そしてエドが女だったらハイデはどんなだったかな? を膨らませてみたらこんなことになりました、って感じです。なので全体的に軽めエロめ(それはいつも)で、ハイデさんは17歳で大変元気(下半身含む)な、そして女子(えどわどさん)への気遣い溢れた男子になり、ハイデ好きのわたしとしては楽しいものになりました。ハッピーエンド、えどわどさんも楽しそうで何よりです。

 ■表紙と本文のサンプル↓
『僕たちの事情』 (序盤〜中盤)
「アルフォンス!」
俺は去ろうとするアルフォンスの背中にしがみついた。広くて、大きな背中。作業をしている時にこいつの背中を眺めているのが好きだった。大きくて、安心感があって。今その背中に自分は、身体を寄せている。
「…アルフォンス…違う、違うんだよ…」
「…」
「ごめん、そんな風に思わせて…そうじゃ、ないんだ…」
「………」
アルフォンスは黙ったままだ。…今なら…言えるだろうか? 顔を、見なくてすむ、いまなら。
「…その…俺、俺な…? お前…が…、お前のこと…!」
ああもう自分が歯がゆい、他人ならぶん殴ってるところだ。何で言えないんだ、ただ一言、好きだという言葉が。
「お前のこと…怖いなんて思ってねえよ…! ほっほら、こんな風に、くっついても平気だ。さっきのは、手が滑っただけだ。な、頼む、許してくれ…!」
沈黙に耐え切れず、俺は我ながら訳のわからないことを言い出していた。もうやけだ、とばかりにアルフォンスに抱きつき、手を回す。でかい身体だ。同じ石鹸を使っていても、アルフォンスの身体からはアルフォンスの匂いがする。なんだか柔らかい、安心する匂い。
と、アルフォンスが向き直り、俺の肩を掴むと、俺の目をのぞきこんできた。至近距離にあいつの目、碧い光。
「ほんとに? 僕のこと…、怖く、ないんだね?」
「あ、ああ」
「…エドワードさん、ね…僕のこと…、どう、思ってる…?」
「…っ、…!」
さっき背中越しでさえ言えなかった言葉を、目を逸らすこともできない距離で、答えられるはずが無い。言葉を紡ぐことのできない唇が震え、喉がカラカラに渇く。


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あとは本編にてお楽しみください(*^。^*)


12/29発行物サンプル『グロリオサ』

 2006.12.29発行: A5・オンデマンド・表紙フルカラー・テキスト・P56・500円  ハイデリヒ×エドワード  18R
※WEBの『グロリオサ』シリーズを完結させました。ということで一部WEB再録です。容量的には10P弱くらい? ほとんど書き下ろしです。『グロリオサ』シリーズをお読みいただいた方にはわかると思いますが、暗め痛めで私にしては珍しくハイデ病気フラグ立ってます。ただWEBに載ってるあたりが一番つらい場所かもです。(所詮ハイデ好きですし、二人のラブは書きたかったので) 
劇場版のウラでは実はこんなことが! みたいな感じで書きました。とにかくハイデの気持ちを、書き込みたかったのです。

 ■表紙と本文のサンプル↓
『グロリオサ』 (序盤〜中盤)
気づけば夜だった。
裸の自分に、アルフォンスは驚く。
さらに胸元には、同じく裸のまま、エドワードが眠っていた。いつのまに、こんな…。全く覚えていない。
アルフォンスは慌てて我に返り、エドワードの顔を見る。綺麗なままだ。殴ったりはしていないようだ。よかった…。

ゆっくりとエドワードが息を吐いて、吸った。
眠っている時の深い呼吸をする胸の動きが、皮膚越しに伝わってきた。身体の暖かさも伝わってくる。
目を閉じて、なにもかもを受容するような顔をしている彼。温もりを伝えてくる、二周りぐらい小さな身体。その中に宿る、命。

エドワードは、僕がいなくなったらどうするんだろう。
僕の命がなくなったあと、この命はどこにいるんだろう。
このままここにとどまり続けるのか? 僕のいないこの場所、この世界で?

この命を、僕の命と一緒に連れて行きたい。
だって、ひとりは、こわい。

異世界にただ一人残された彼の悲しみが、いまはじめて、心の底からの実感を伴ってアルフォンスの胸に流れ込んでくる。

ああ、わかったよ、エドワードさん。
ひとりは、こわいよね。こわいよ。
ねえ、いっしょに、いかない?

暖かいその首に、手が伸びる。


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あとは本誌にてお楽しみください(笑)


11/19発行物サンプル『ウヤムヤ番外地 再録集』

 2006.11.19発行: 新書版・オンデマンド・表紙フルカラー・テキスト・P156・800円  ハイデリヒ×エドワード 健全〜18R
※WEB『ウヤムヤ番外地』の再録です。時系列にそって並べ替えてテキストに加筆して、あとがきコメントをつけてみました。
WEBじゃゆっくり読めないよ、という方にオススメ。結果として短編集みたいになったので、読みやすいかも。
実は記念がてらシャレで作ったため、ほとんど量を刷ってないので、万一ほしい方はお早めにどうぞー。
 ■表紙と目次のサンプル↓
『ウヤムヤ番外地 再録集』表紙 『ウヤムヤ番外地 再録集』目次




10/08発行物サンプル『デスマーチ★プロジェクト』

 2006.10.08発行: A5・コピー・表紙フルカラー・テキスト・P44・400円  ハイデリヒ×エドワード  18R
※単品で読めますが、下の2作品の続きとしても読めなくはないです。というかわたしの脳内では続いてます。
一言で言うと、ハイデとエドが超過勤務でボロボロなのにさかってる話…orz 
いままでのなかで一番Hの分量が多いかも…。相変わらずラブラブで幸せなのだけは確実です。
 ■表紙と本文のサンプル↓
『デスマーチ★プロジェクト』 (序盤)
せっかくアルフォンスが入れてくれた薫り高いコーヒーを飲みながらする会話ではないだろう、とエドワードは思いながらも、あまりに寝てないので、そんな会話にツッコむ気力もでてこない。 自分たちが睡眠不足のせいであきらかにおかしなことになっているのはわかるのだが、それさえもどうでもよくなってくる。 かみ合っているんだかいないんだかわからない会話をしながらも、食事は3分くらいで済んでしまった。
アルフォンスが、伸びをして立ち上がる。

「さて、どうします」
「寝たい」
「ですね」
「寝たい…が、俺は今猛烈に埃っぽい…設計書置き場の埃、殺人的なんだよ…! 風呂入りたい…でも眠い…」
「あー忘れてた、僕寝る前にエドワードさんをぎゅってしたかったんだ…」
「なんだいきなり、忘れてた上に過去形か」
「うん、帰ったらやろうと思ってたけど止めたんです。理由も思い出しました。僕も自分がくさいんです…」
「…一緒に風呂はいるか?」
「え」
「俺、ひとりで入ったら、風呂場で眠らずに出てこれる自信がない」

そういうが早いか、エドワードは立ち上がり、上着のボタンを外しながら浴室へと歩いていった。 あとを慌てて追うアルフォンスは、しかし心の中でエドワードに問いかけていた。
(僕は…二人で入ったら、そのまま何もなく出てこられる自信がないんですが…いいんでしょうか、それでも?)


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あとは本誌にてお楽しみください(笑)


8/27発行物サンプル『ヨゼフの受難』

 2006.08.27発行: A5・コピー・表紙フルカラー・テキスト・P32・400円  ハイデリヒ×エドワード  18R
※6月発行の『Liebesanfang』の続編にあたります。単品でも読めるとは思います。
一言で言うと、ヨゼフがハイデとエドにあてられる話です(笑)
 ■表紙と本文のサンプル↓
『ヨゼフの受難』 (序盤)
エドワードは苦笑すると拾い上げた本のほこりを払い、机に積み上げていった。全て積み終えると、ヨゼフのほうに向き直り、言う。

「あのときにはあんたに世話になった。礼を言う」
「あ、いや」
「…アルフォンスはいいやつだよ」
「ああ、あいつはいいやつだ」
そうヨゼフが言うと、エドワードは心底うれしそうに、二カッと笑った。エドワードがそんな風に笑うのを、ヨゼフは初めて見た。それだけでも、ハイデリヒのすごさを改めて思い知ったような気がする。この二人がどういう関係にあるのかなんてどうでもいい。お互いによい影響を与えているのなら、それだけで十分ではないかと、素直に思えた。
「よけいなこと聞いちまって悪かったな」
「いや、俺もあのあとそのままにしてたから」

…ここで終わればとてもよい話のまま終わっただろう。少なくともヨゼフはこれ以上蒸し返すつもりはなかった。若い二人がお互いに理解しあい、高めあっていることに何の問題がある、と、むしろ感動していたといってもいいぐらいだ。
だからヨゼフは、エドワードがそのあとに続けた言葉の意味がわからなかった。
「あーちょうどいいや、聞きたいんだけどさ、あんた俺の体見てどう思う?」
「は?」
再びヨゼフは困惑した。どうって。「小さい」以外の何を思えばいいんだ。


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あとは本誌にてお楽しみください(笑)


6/11発行物サンプル『Liebesanfang』

 2006.06.11発行: A5・オフ・表紙1C・テキスト・P68・500円  ハイデリヒ×エドワード  15Rくらい
 ■表紙と本文のサンプル↓
『Liebesanfang』 (序盤〜中盤あたり)
長い沈黙がすぎ、エドワードがぽつりとつぶやいた。
「なあ、アルフォンス……言いたい事があるなら、はっきり言ってくれないか」
アルフォンスは、言葉の直球に、心の底から動揺する。言いたいこと…言いたいけれど、言えないことなら、たくさんある。
「……どっ、どういう意味ですか」
「お前、好きなヤツがいるんだろ?」
「…………」
「うまく、いきそうなのか?」
「…っ、え?」
「だから、そいつとだよ」
「……えっ、あっ、いや、だって…」
この展開はなんなんだ、彼はなにが言いたいのだ。うまくいくのかどうかなんて、自分が彼に聞きたい。
「俺はさ」
「はっ、はいっ」
「俺は」
「…」


あとは本誌にてお楽しみください(笑)