ネパール映画

街を歩いていると、よく映画の告知のポスターを見かけます。女の人が顔中から血を流していたり、男が斧を振りかざしているといった様子が描かれ、いったい何事かと思ってしまいます。ネパリィはああいったポスターを見て「お、面白そう」と映画館へ足を運ぶんでしょうかね。

私が観た映画のストーリーを簡単に説明しますと、主人公は盲目の男性。最愛の妹が悪いオトコと恋をします。オトコの子を身ごもった彼女は彼の所へ駆けつけますが、時すでに遅く、オトコは仕事で外国へ行ってしまった後でした。実はオトコは妻帯者。総てを知った彼女は哀しみのあまり自殺。怒り狂った主人公はオトコの家へ向かいます。オトコの妻は総てを知り、狂死。オトコの妻の父は困惑。主人公は目を手術し、オトコへの復讐に備えます。やがてノンキに帰国したオトコ。襲いかかる主人公。しかし周囲の人々の言葉に彼は思いとどまったのでした・・・という物語です(たぶん)。全編ミュージカル風で、言葉がわからなくても充分楽しめる内容でした。ヒマラヤの山間部でバックダンサーとともに感情豊かなダンスをくりひろげる登場人物達・・・けっこう笑えます。ミゼットの宴のシーンも盛り込まれた問題作。

友達もメクラの主人公が出てくる映画を観たと言っていたのですが、話を聞いているとどうやら別の映画みたい。ネパールではこういったブラッディな問題作が頻繁に上映されているようです。一方、TVではインド映画がよく放送されており、こちらも似たような感じでした。30年くらい前の日本が舞台の日印合作映画がたまたま放送されていて、ネパール人に「東京はこんな感じなんだろ?」と聞かれました。しかし現在の東京の様子とはずいぶん異なっており、困ってしまいました。

教育問題

カトマンズには多くの学校があります。どこもだいたい制服があるようです。たまに日本の男子高校生みたいなカッコの連中もいます。ネパールでは女性が足を見せるのは良くないとされていて、皆足元まで隠れるサリーを着ていますが、女子学生の制服はスカートで、生足出してる子もいて新鮮でした(たいていの女の子はタイツをはいてますけど)。さすがに日本の「コギャル」みたいな子は見かけませんでした。

一度学校の中を見せてもらう機会がありました。校内はとても整っていて、低学年から英語の授業がありました。給食もあるようです。女性の先生はサリーの制服を着ていました。授業料は260ルピーだったと記憶しています。日本で問題になっている学級崩壊や登校拒否、校内暴力などはないそうです。ケミカルのやりすぎで学校をクビになったK君というネパール人もいましたが、彼はかなりの例外といえます。

一方で、学校に行かずに働いている子供達もたくさんいます。観光地では子供が呼び込みをしているのは当たり前。日本の雑貨屋で売ってるキラキラしたバッグは、工場で働く子供達によって作られています。また、田舎の学校では、学年が進むにつれて女子生徒の数が減少する傾向にあるそうです。退学した女の子達は働いたり、結婚して家庭に入ることが多いみたい。女に高等教育は必要ないという考え方がまだまだ一般的なんですね。カトマンズでは大卒の女の子が洋服を着て社会進出してたりしますが、田舎では字すら読めない女性が大半。NGOなどの国際組織が女性の地位向上を目指し、活動を続けています。

病気の話

薬は日本から持っていった方がいいと言われていたので、私は酔い止め、便秘薬、下痢薬を持っていきました。しかし盲点だったのが、風邪薬。現地の日本人の間では風邪が大流行しており、私もうつってしまいました。私はケミカルの風邪薬は副作用が出てダメなので、漢方のを探してもらったのですが、ネパールには中国人はおらず(普通アジアの国へ行くと中国人の商人がけっこういるらしい)途方に暮れました。そもそもネパールの風邪は日本の風邪とは症状が全く異なっており、「葛根湯」等は効かないような気がしたのですが・・・誰か試した人がいたら教えてほしいです。ネパールの風邪薬は強力で、飲んだ人は一晩で治ったと言ってました。アレルギーのない人は挑戦してみてください。

ネパールにおける大病としては、高山病があります。ネパールのリゾート地、ポカラへ来た人は、たいていヒマラヤ方面へトレッキング(登山)に出かけます。素人でも4000メートル近くまで行くのが普通です。こういった場合10日くらいかけてゆっくり登れば大丈夫ですが、ペースが速いと高山病にかかり、激しい頭痛や吐き気などの症状にみまわれます。つい最近も、いきなりヘリで3000メートル付近まで乗りつけ、頂上を目指した日本人が高山病で亡くなったそうです。また、激しい運動も危険。チョーシにのって頂上でバレーボールをやった友人は、そっこう高山病にかかり、死にそーになったと言ってました。一緒に行ったネパール人は走ってボールを拾いにいったりと、超元気だったそうです。スゲー。

あと、謎の病気にかかり入院してしまった人もいました。彼とはポカラで同じ宿でした。帰りの空港で知り合いに再会した時に聞いた噂です。その後の彼の消息を知る人は誰もいない・・・

ネパールの外国人

ネパールに来る観光客は、ほとんどが欧米人です。カトマンズのタメル地区を歩いていると、まるでヨーロッパに来ているかのような錯覚に陥ります。欧米人向けのレストランやバーも充実しています。手軽にインターネットが出来るのも彼らのおかげでしょうね。アジア系だとインド人、日本人、朝鮮人を多く見かけました。欧米人の大半はヨーロッパ方面から来ている人達でしたが、中でも異彩を放っていたのはイスラエル人。彼らはケチでワガママと評判は散々でしたが(よく値切っている所に遭遇しました)、ヒッピー思想に影響を受けていて、センスが良く、パーティーには必ずといっていい程出没してました。世界各国のフルムーンパーティーはいまやイスラエル人に占拠されつつあるらしいです。日本人の女の子は神秘的という理由でイズラエリに人気があります。知り合いにイスラエル人とヒッピーやってる女の子がいました。トランスを卒業したイズラエリの間では、なにやら「宗次郎」が流行っているそうです。

では日本人はどういう人が来ているかというと、若い人はTVの貧乏旅行モノかドラッグ小説に影響された人。あとは調査、ボランティア関係。バイヤーにも会いました。一人で買い付けに来てる女の子には強い人が多いです。私も買い付けやったけど、あんな神経磨り減る仕事もうやりたくないです・・・。もう少し年齢層が上がって中年になると、だいたいトレッキング目的です。毎年来てるという人もいました。皆サッサと山へ行ってしまうのであまり話す機会はありませんでした。さらに年齢が上がると、NHKの紀行モノに影響された人達。多くは団体さんです。番組が放映される毎に、テーマとなったエリアに人気が集中するそうです。神秘の山や遺跡を一斉に目指す老人達・・・旅行会社ではこの現象に注目し、ツアーを主催して大儲けしているらしいです。しかしそれらの国は情勢が悪い事が多く、歳が歳なので山で高山病にかかる人も続出し、連れて行く方は気が気でないという添乗員さんの話。


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