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 3月10日付の英紙『ガーディアン』は「恥じ入る米国はアブグレイブ収容所をイラク人に委譲」と報じた。その前に8日付でこの問題に触れたのがここに紹介するAP通信の記事。その時点ではまだ未決定としつつも、アブグレイブをイラク人に委譲することを検討している背景には、レジスタンス勢力からの攻撃が頻発していること、イラク人の拘束が増え、現行システムでは対応しきれない状況にあることを示唆している。また、イラク人に管理を委譲するといっても、これまでにも米・英軍だけでなく、イラク暫定政府およびイラク軍も収容者の虐待・拷問にたずさわっていたことが明らかになっており、形式的に米軍からイラク側に管理が委譲されるだけでは、アブグレイブをめぐって発覚した問題の解決にはほど遠い。多分に米軍筋からの提供情報が主となっているようだが、状況を把握するための参考までに。

米軍はアブグレイブ監獄を手放すか
U.S. Military May Abandon Abu Ghraib

AP通信
2005年3月8日

http://story.news.yahoo.com/news?tmpl=story2&u=/ap/20050308/ap_on_re_as/iraq_prisons
 バグダッド発:

 バグダッドにある悪名高いアブグレイブ収容所への絶え間ない攻撃のために、米軍はこの施設をイラク政府に返還し、彼らの重要な収容者をより安全な場所に移さざるをえないかもしれない−−ある米軍高官が語った。

 アメリカが首都郊外に位置するその施設から引き揚げる計画を検討するなかで、1月30日前後のゲリラ取り締まりによって、イラクの収容システムが限界に達したことを数字が示している。

 イラク拘束作戦担当の広報官であるジョンソン中佐はAP通信に、「われわれが収容所をアブグレイブから移動させたいと考える理由は、ゲリラからの攻撃をしょっちゅう受けてきたことである。新しい施設はバグダッド国際空港の巨大な施設軍のなかに設けられ、攻撃の影響をあまり受けないですむ」と語った。

 アブグレイブは虐待スキャンダルで悪名を馳(は)せた。裸にされて怯えるイラク人収容者が、米軍の警備兵によって虐待されて屈辱を与えられ、それを写した写真が昨年4月に発表されたあとに悪名が広がった。

 しかし、収容所移転の計画はまだ決まったのではない、とジョンソンは説明した。軍はまだしばらくはこの施設を運営し続けるだろうという。

 ジョンソンによると、アブグレイブの収容者は二つのグループに分けられるという。一つはアメリカの支配下で「治安拘束された者」であり、もう一つはイラクの司法制度のもとある一般のイラク人犯罪者である。

 アブグレイブは280エーカーの広さの施設で、厳重警護の建物から危険度の低いテント村までが入り混じっており、バグダッドの西方のハイウェイ沿いに位置している。

 この施設はゲリラからの攻撃を繰り返し受けてきた。

 ジョンソンは、「イラク人はこれを治安拘束者の収容ではなく、司法省のもとに常習犯罪者などを収容する一般刑務所として使用し続けるだろう」と語った。「おそらくは、全施設を引き継ぐことになるだろう」。

 アブグレイブに拘束されている者の数は、本来の収容能力を上回っているが、「管理可能な範囲だ」とジョンソンは述べ、軍が施設の移転を検討しているのは、過密状態ではなく安全確保が主な理由だと説明した。

 先週末に米軍から発表された数字によると、アブグレイブ収容所は満杯になっている。イラクには同じような性質の施設が3ヶ所にあり、(他の2ヶ所は)南部の都市ウム・カスルにあるキャンプ・ブッカと、バグダッド国際空港にあるキャンプ・クロッパーである。

 アブグレイブは既に3200人を収容しており、設計時の収容人員2500人を超えている。キャンプ・ブッカは5750人の拘束者を収容しており、定員を550人上回っている。サダム・フセインを含む110人の重要人物を収容しているキャンプ・クロッパーが、まだ満杯になっていない唯一の監獄である。

 多くの容疑者が選挙の安全を確保するために検挙され、1473人以上が投票前の2週間で捕らえられたことを数字が示している。

 選挙のあと、つまり先月、その数は減ることがなく、1927人の容疑者が拘束され、1049人が拘置施設送りとなった。

 ジョンソンは、「その数は、イラク政府を弱体化し国の安全を脅かそうとする者を部隊が捕獲し続けているという現実を反映したものだ」と語った。

 米軍は数ヶ月にわたってキャンプ・ブッカを修理中で、新しい施設は3月の終わりまでに使用開始となるかもしれない。

 米軍関係者によると、再評価と釈放を検討する委員会が有志連合軍と暫定イラク政府によって設置され、アブグレイブの不祥事が発覚したあと8月に仕事を始め、2004年中に9000人の拘束者を解放した。1月1日以降は1400人が解放されている。

 (米軍によると)アブグレイブほかの監獄は、確信犯的な拘束者とゲリラに一杯である。

 ジョンソンは、「投獄されている者のために、この施設が本来的に危険な場所となっている」と語った。「われわれは危険をリカし、警護要因と問題処理のリーダーを訓練し、絶えず手続きを見直している」。

 アブグレイブ監獄とキャンプ・ブッカ収容所では、少なくとも3度の暴動が発生し、1月31日に起こった最も最近のケースでは、キャンプ・ブッカでの暴動に際して米軍警備員が収容者に発砲し、4人を殺害、6人を負傷させた。

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