イラク情勢ニュース

 URUK NEWS イラク情勢ニュース> 占領への抵抗 2005 

サミ・アラア(イラク愛国同盟)へのインタビュー
Interview with Sammi Alaa, Iraqi Patriotic Alliance
Port Alegre, Brazil
February 1, 2005

「民主主義よりも、まず国民の解放を」
“First national liberation, than democracy”

インタビュアー: Willi Langthaler
英文テキストはアル・バスラ・ネット
http://www.albasrah.net/maqalat/english/0205/wsf_020205.htm
写真はmidiaindependenteより
1月30日、ポルトアレグレでのデモ/写真

http://www.midiaindependente.org/pt/blue/2005/01/305372.shtml
ポルトアレグレで開催された世界社会フォーラムの成果と国際反帝国主義フォーラムの必要性について、イラク愛国同盟のサミ・アラア氏(右下の写真)にインタビューをおこなった。
Interview with Sammi Alaa, Iraqi Patriotic Alliance, on the results of the WSF in Porto Alegre and the need of an International Anti-imperialist Forum
サミ・アラア氏(ポルトアレグレにて)問 ポルトアレグレの世界社会フォーラムに参加した理由は何ですか?

 私たちは出席する価値があるかどうかについて、反帝国主義陣営の仲間およびヨーロッパの自由イラク委員会のネットワークと協議してきました。 私たちは最終的に、<イラク・レジスタンス支援Support the Iraqi Resistance>という共同代表団を編成することにし、世界社会フォーラムに参加して、反帝国主義勢力に訴える努力を一本化することに決めました。

 そのようにした理由は、スローガンを「戦争にノー、暴力にノー」、「もう一つの世界は可能だ」に集約した世界社会フォーラムの公式議題に、私たちが同意できてないからでした。これは今日の世界の現実にたいして何の意味もありません。帝国主義は軍事、政治、社会、文化に全面的な攻撃をしかけており、それはイラクだけのことではないのです。イラクとパレスチナはこの傾向をもっとも鮮明かつもっとも端的に表現しています。私たちはブラジル国民と国際的な左翼勢力に対して、米国の帝国的な構想と戦うためにイラク・レジスタンスの支持を訴える必要性を確信したのです。


問 あなたはポルトアレグレでイラク・レジスタンス支援のデモを呼びかけましたね。その反応に満足していますか?

 私たちのアピールに強い反応があったことに、ほんとうに感謝しています。私たちは参加者および賛同者の多さに驚きました。いくつかをあげると、アルゼンチン、アメリカ合衆国、朝鮮からの国際代表団も参加がありました。私たちは既にブラジルに到着する前に、国民のあいだにはアメリカの帝国に対する反感とイラク・レジスタンスへの共感の強いことを聞いていました。イラク・レジスタンスが実現可能な演壇を提供することで、反帝国主義勢力を動員して一体化させることになると私たちは信じています。


問 デモはそれが反対するイラクの選挙と同じ日におこなわれました。このインパクトをどのように評価していますか?

 イラク愛国同盟は、1991年の湾岸戦争と国連の経済封鎖、そして2003年に始まる戦争と占領を、国際法およびジュネーブ条約、国連憲章に照らして、不当で不法なものと考えています。したがって、そこから生じたすべての政治制度と同様に、選挙も正当性のない不法なものです。「統治評議会」から「主権移譲」と「暫定政府」をへて、いわゆる選挙まで、それに連なる占領者によって動かされたあらゆる政治プロセスが正当性のないものなのです。

 したがって私たちは、わが国民に選挙をボイコットするよう呼びかけました。私たちはおよそ50のイラク人政党による選挙ボイコットの呼びかけを承認し、「政治プロセス」への参加を拒否している全政党に、さらなる一歩を踏みだし、イラク・レジスタンスの全組織を含む政治戦線(フロント)に手をたずさえて参加することを要請しました。


問 西側メディアは高い投票率だったと主張し、民主主義が成功したとして選挙を歓迎しています。選挙を拒否した勢力は敗北したのではないのですか?

 企業メディアが米国の勝利を祝おうとするのは目に見えています。彼らはアフガニスタンでも、実際に選挙がおこなわれたのはカブールだけだったのに、同じことをしました。デンマークのモーラー外相は落ち着いていました。彼は、この種の選挙はまったくの無投票よりはマシ、と指摘しました。欧州同盟(EU)が選挙に裏付けられた政府と喜んで交渉するという側に加わることは、私たちには何の驚きでもありません。EUもまた帝国主義的な勢力で構成されており、米国と彼らのあいだの矛盾は一時的で、副次的なものでしかないからです。

 しかし、影響力の強いスンニ派住民がほぼ完全に近い形で選挙を拒否したとなると、どうして(選挙の)成功を口にすることができるのでしょう? 多くの都市において、バグダッド市内のアダミヤ、アミリヤ、サドルシティのような居住地区も含めて、ディアラ、バクーバ、アンバル、ファルージャ、サマッラで起こったような全面的ボイコットが記録されました。200万の住民によるものです。

 選挙の翌日には、アラウィ政府は投票率70%と主張しましたが、次の日には60%と述べ、そして今日は彼らは50%の参加だと改めました。彼が40%か、あるいはわずか30%の投票率だと認めるのを目にすることになるかもしれません。

 しかし私たちは、米国がレボルバー(回転式連発銃)のような民主主義を設置していることを心に留めておく必要があります。彼らは国民をいろいろな方法で脅して選挙に参加させたのです。国民は食料配給カードを年末までに受け取ることになっていました。それが今回は、アラウィ政府が証明書類の発行を選挙まで延期し、それを投票と関連させたのでした。投票しなければ、食料もない、と。多くの国民にとって、国連の食料計画が生き延びる唯一の手段なのです。

 それでも彼らは、さらに直接的で野蛮な方法も使いました。ボイコットを呼びかけていたイスラム聖職者協会の代表的人物には、殺すという脅迫が届いていました。実際にそのメンバー6人が暗殺されました。また、サドル運動に加わる多数の人物が投獄され、選挙に参加するよう強制されました。


問 選挙はレジスタンスにどのように影響しますか?

 二つの相対立する政治的な戦略を概観することで答えとしましょう。イラク・レジスタンスのものと、占領者のものです。イラク・レジスタンスがこの2年間、占領当局によって設けられたあらゆる制度を脇に追いやり、イラクの政治的な展望を方向づけることに成功したのに対して、占領側は頼るべきイラクの同盟者を見つけだすことに完全に失敗しました。だからイラク・レジスタンスは二つの主要な目標にむかって戦いつづけるでしょう。その最初の一つはイラクの解放とイラクの独立の再興です。二つ目は、全国民のための統一された民主イラクの建設です。


問 ジャワド・アル・ハリシ師もまた選挙ボイコットを呼びかけ、さらにポルトアレグレでのデモにも参加しました。なぜ彼と共同戦線(共通のフロント)をつくることができなかったのですか?

 私たちは今回のボイコットの呼びかけとイラク・レジスタンスを支持する大衆動員に彼が参加したことを高く評価しています。イスラム聖職者評議会によるイラク・レジスタンスへの支持を全的に尊重すると同時に、私たちはそれでは十分でないと考えます。

 私たちの相違は次の2点です。第一点は、イラク・レジスタンスによって代表されるイラクの問題解決策があるにもかかわらず、イスラム聖職者評議会は占領を終わらせるのに国際的な政治解決を求めていることです。第二の問題は、国内的なものです。占領が2年をすぎて、私たちはイラク・レジスタンスの政治戦線(政治面でのフロント political front)を緊急に必要としています。それは占領者によって導入された「政治プロセス」の外にあって、すべての政治勢力を単一の政治的レジスタンス戦線に結集するという意味です。

 武装レジスタンスが巨大かつ堅固になっている一方で、政治戦線はまだ存在しません。ハリシ師と他の評議会メンバーはまだこの戦線で実際に働くことをためらっています。その理由は、彼らがバース党の参加に反対しているからです。しかし私たちは、レジスタンス勢力のあいだの相互対立を深めることは、適切な時期ではないと思います。彼らはレジスタンスへの無条件の支持を表明することができず、同時に、主要な愛国勢力でありイラク・レジスタンスの軍事・政治面で強力な構成要素となっているバース党への支持については否定的です。

 イラクの愛国者を確信する者で構成されていると考える同評議会が、選挙後に、素早く誠実に彼らの立場を熟考し、求められているレジスタンス政治戦線を樹立するために、私たちと共同作業を開始することを本当に期待しています。

 私たちは真実と国民の和解のための使命という形で、過去の35年について歴史的で政治的な教訓を引き出す必要があります。しかし私たちはイラクに占領軍が存在するという理由から、そのための適切な時期ではないと考えます。私たちは占領を終わらせるために、私たちの戦いを統一するうえでのすべての政治的障害を排除しなければならないのです。


問 世界社会フォーラムのワークショップでは、あなたは同国人であるアミール・アル・リカービとイブラヒム・アル・サクバンを強く非難していました。なぜですか?

 私にとってはイラク情勢についての彼らの分析に返答する必要がありました。その分析は根本的に欠陥のあるものだと私は思います。私たちは討論の主題を忘れてはなりませんし、それはイラク占領をどのようにして終わらせるかということでした。

 リカービは占領を新しく定義づけるために上手な言葉遣いで理論的な論説を投げかけたのですが、それによると、愛国主義という新しい概念を伴った新しい政治プロジェクトが必要だというのです。イラク共産党(中央執行部)を代表していたサクバンの方は、占領を終わらせるには、国内のすべての宗教・宗派が統一されるまで待たなければならないと主張しました。同じように、リカービはまず民主主義を導入し、その後に占領からの解放を達成することを望んでいます。どちらもイラク・レジスタンスへの明確な支持を決して声に出さないのです。それどころか、彼らは、レジスタンスが市民を殺害するとか、外国人戦士で構成されていると主張することによって、レジスタンスを悪魔のように描いているのです。

 こうした状況のもとで、ハリシは自分自身でマイクを握らねばと感じて、イラク・レジスタンスは幅広く大衆的な評判を得ている勢力であり、支持されなければならないと強調することにしたのです。

 リカービとその仲間が追従したのは、いわゆる国際社会の支援を得て国連が解決策を仲介するという隠された議題なのです。それは、侵略に正当性を与えて、帝国主義の軍隊をイラクに存続させるという意味です。この集団が参加するところでは(世界社会フォーラム、欧州社会フォーラムなど)、彼らはこの観点を擁護しています。彼らは侵略についても、帝国主義についても、どちらも口にしません。そして私たちは、イラクで抵抗している勢力を統一するために、彼らがどれほど重要な努力をしているのかを確認することができません。バース党の指導的な幹部たちは投獄され、アメリカが我が国を2年以上も占領しているというのに、彼らは今でもサダム・フセインとバース党に焦点を当てているのです。

 イラク愛国同盟にとっては、イラク・レジスタンスはイラク国民の唯一の正当な代表なのです。この基本的な事実にもとづかなければ、いかなる政治解決も失敗する運命にあり、したがって解決にならないのです。この2年間はこのことを明確に教えてくれました。政治的解決をうたいながら、実際にはイラク・レジスタンスを分裂させ敗北させようとした中東6カ国および国際的な会議は、みじめに失敗しました。


問 最終決議において、世界社会フォーラムは3月19日と20日に、戦争と占領に抗議する国際行動デーを呼びかけました。それはフォーラムが闘争の現実的な役にたっていることを示していないでしょうか?

 世界社会フォーラムはイラク・レジスタンスへの支持をどこでも表明していません。このことは今日、根本的な疑問です。私たちは多くの討論を通じて、ブラジル国民のあいだでも国際的な参加者のあいだでも、イラク・レジスタンスに支持を与える用意ができていることを確認しました。しかし世界社会フォーラムの指導者は、大衆的な基盤をふまえずに独断で決定したのです。そうして世界社会フォーラムはポルトアレグレの会議場においても自分たちの見解をうち出しませんでした。彼らは民衆の関心と指導グループのあいだのギャップが広がることを強く恐れています。それで国際的な行動日を呼びかけるほかには何もできませんでした。彼らはそうすることでのみ、イラク・レジスタンスを支持し帝国主義の占領に反対する鮮明なメッセージを避けることができたのです。イラクで進行中の戦争においては、二つのフロント(戦線)があり、どの側に立つか選択しなければなりません。


問 世界社会フォーラムはルーラ政府の大きな支援ゆえに開催されました。この矛盾について、帝国主義に反対するブラジル国民へのあなたからの提案は何ですか?

 西側世界における労働者党および社会民主主義の兄弟党は、資本主義体制の一部です。ルーラ政府はブラジルで国際通貨基金(IMF)と世界銀行の計画を実行していて、それは裕福な階級に奉仕しています。したがって貧困階級の利益を守る解決策をその体制内に見いだすことは望めません。私たちはブラジルの同志たちに、国際的な反帝国主義戦線の一部となるべき反帝国主義戦線に結集することを呼びかけます。世界社会フォーラムは、世界の反戦、反帝国主義勢力のために満足できる回答を提供することはできません。私たちは、世界社会フォーラムに代わるものとして帝国主義の政策と戦う国際的な帝国主義反対のフォーラムを創設するため、真剣に働く必要があります。このことが今日、緊急に求められています。


ポルトアレグレ(ブラジル)にて
2005年2月1日


イラク情勢ニュース イラク・レジスタンス・レポート
[広告] 腰痛ベルト「コレクト」は骨盤をしっかり包み、 日常の激しい行動にも決してズレず、機能を完璧に満たした画期的な発明といえます。 ショッピング通販『オンリースタ イル』