その日、俺は近くの激安スーパーへ買い物。 チラシを何枚も捲りながら広告の商品を買うためにスーパを梯子渡り中だった。 すると 「お。」 3件目のスーパーへ向かう途中に工事現場発見。 頑張ってますね〜。 「どもー」 「おー!和ちゃん久しぶりー!」 そうなんです。ここの工事現場はわたくしの相棒の相葉雅紀さんが働いてる・・・・っていない。 「・・・・。」 あれー?やっぱりいない。 「どした?」 背伸びをしながら大荷物のビニール袋を両手が千切れるくらいに抱えながらキョロキョロと辺りを見まわしている俺を見た相葉さんの 仕事仲間さんの斉藤さんが不思議そうに俺に問いかけた。 「いや、何って・・・相葉さんはー・・・?」 斉藤さんの方を見ずに、そのまま探しながら小さく呟くと「へッ?」っと声を裏返してとぼけた声が飛んできた。 そんな斉藤さんの声に俺も思わず「へッ?」と斉藤さんの方を向くと 「な〜に言ってんのよ和ちゃん!雅紀はもうやめちったよ!クビだよクビ」 な・・・ッ 「は・・・?」 「だーかーらー、ク〜〜〜ビッ!わかる!?クビ!!」 まってまってまってまって。 ちょっと待ってくださいよ 今俺の頭ん中おったまげ〜ションがいっぱい飛び回ってるんですけど・・・ 「いや、待ってください。昨日だって作業着着て家出てって、そんで作業着着て帰ってきました。そんで今朝も作業着着て家出ていきました。」 そうそう、そうだよ俺。そのとうりだ俺!! 俺は確かな証拠を思い出し「クビは何かの勘違いじゃないんすか?」と続けたが、また相葉ちゃんの仕事仲間がトコトコとやってきて・・・ 「お〜!和ちゃーん!相葉は残念ながら辞めさせられちゃったけど、あいつどうしてるよ?」 はいー?だからさぁ・・ 「相葉は仕事してます。毎日この工事現場で。」 言ってやったよ俺。 そしたらやっぱり 「へッ?」 あ〜〜〜!もう!! こいつ等は「へッ?」としか言えねーのかよ! 「クビになんてなってません」そう、とどめを刺そうとしたとき。 「あー・・・あいつ和くんに言いにくくて言ってねーんじゃねーの?」 やられました。斉藤さんの方が早かった・・・。 とどめを刺されたのはこっちだった。 だって、それってすっごいあり得るんですもん。 「あの・・・1つお聞きしてもよろしいですか・・・?」 ん?と俺に耳を傾けてきた斉藤さんに率直に質問。 「なんで相葉さんはクビになったんですか?」 そんな俺に衝撃の告白。 「あいつ目が異常に悪いみたいなんだよ。だから失敗ばっかしちゃってさーそんで雅紀本人も怪我したりとかして危ないしさ〜・・・」 メガネ・・・ 「メガネ・・・は・・・?」 眉間にシワを寄せながら語る斉藤さんを尻目にポツリと地面に目を向けながらつぶやいた。 周りの工事の雑音で聞き取れなかったのか、俺への嫌がらせなのか分からないが「へッ?」とまたとぼけた。 そんなおっさんにイラっとして「メガネはかけてなかったかって聞いてんの!!ダサくて・・こんな形のフレームで・・・」と怒鳴ると 必死にメガネの説明をしてやった。何やってんだ俺・・・。 「あ〜!俺たちもさぁ、何度もメガネ買えっつったんだけどさぁ、そうっすねーってヘラヘラ笑ってるだけで、  メガネなんてかけてるとこ見たこと無かったけどな〜〜。」 「・・・・。」 なんじゃそりゃ。 何か泣きそう。 何で泣きそうなんだ俺・・・ っつーかなんで泣いてんだ俺・・・。 また・・・嘘つかれちゃったよ・・・。