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♪ 名俳句集です ♪




☆明けぼのやしら魚しろきこと一寸    芭蕉

☆古池や蛙飛び込む水の音        芭蕉

☆夏草や兵どもが夢の跡         芭蕉

☆閑さや岩にしみ入る蝉の声       芭蕉

☆さみだれを集めて早し最上川      芭蕉

☆荒海や佐渡に横たふ天の川       芭蕉

☆菊の香や奈良には古き仏達       芭蕉

☆此道や行人なしに秋の暮        芭蕉

☆旅に病んで夢は枯野をかけ廻る     芭蕉

★菜の花や月は東に日は西に       蕪村

★春の海終日のたりのたりかな      蕪村

★牡丹散て打ちかさなりぬニ三片     蕪村

★月天心貧しき町を通りけり       蕪村

★鳥羽殿へ五六騎いそぐ野分かな     蕪村

★朝顔や一輪深き淵のいろ        蕪村

★さみだれや大河を前に家二軒      蕪村

☆三文が霞見にけり遠眼鏡        一茶

☆しずかさや湖水の底の雲のみね     一茶

☆是がまあつひの栖か雪五尺       一茶

☆蟻の道雲の峰よりつづきけん      一茶

☆美しや障子の穴の天の川        一茶

★若鮎の二手になりて上りけり    正岡子規

★鶏頭の十四五本もありぬべし    正岡子規

★いくたびも雪の深さを尋ねけり   正岡子規

★糸瓜咲いて痰のつまりし仏かな   正岡子規

☆遠山に日の当たりたる枯野かな   高浜虚子

☆桐一葉日当たりながら落ちにけり  高浜虚子

☆白牡丹といふといへども紅ほのか  高浜虚子

☆山国の蝶を荒しと思はずや     高浜虚子

☆去年今年貫く棒のごときもの    高浜虚子

★芋の露連山影を正しうす       飯田蛇忽

★をりとりてはらりとおもきすすきかな 飯田蛇忽

★くろがねの秋の風鈴鳴きにけり    飯田蛇忽

☆春更けて諸鳥鳴くや雲の上     前田普羅

☆駒ケ岳凍てて巌を落としけり    前田普羅

☆奥白根かの世の雪をかがやかす   前田普羅

★春寒やぶつかり歩む盲犬      村上鬼城

★冬峰の死にどころなく歩きけり   村上鬼城

★ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな    村上鬼城

☆頂上や殊に野菊の吹かれおり    原 石鼎

☆秋風や白き五弁の梨の花      原 石鼎

★梨咲くと葛飾の野はとのぐもり   水原秋桜子

★啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木    水原秋桜子

★滝落ちて群青世界とどろけり    水原秋桜子

★冬菊のまとふは己が光のみ     水原秋桜子

☆七月の青嶺まちかく溶鉱炉     山口誓子

☆夏の河赤き鉄鎖のはし侵る     山口誓子

☆夏草に汽罐車の車輪来て止る    山口誓子

☆つきぬけて天井の紺曼珠沙華    山口誓子

★秋の航一大紺円盤の中      中村草田男

★万緑の中や吾子の歯生え初むる  中村草田男

★空は太初の青さ妻より林檎うく  中村草田男

☆バスを待ち大路の春を疑はず    石田波郷

☆吹きおこる秋風鶴を歩ましむ    石田波郷

☆初蝶やわが三十の袖袂(そでころも)石田波郷

★寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃  加藤楸村

★雉子の眸かうかうとして売られけり 加藤楸村

★鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる   加藤楸村

☆冷やされて牛の貫禄しずかなり  秋元不死男

☆鳥渡るこきこきこきと缶切れば  秋元不死男

★水枕ガバリと寒い海がある     西東三鬼

★中年や独語おどろく冬の坂     西東三鬼

☆白き巨船来れば春も遠からじ    大野林火

☆あをあをと空を残して蝶分れ    大野林火

★雁鳴くや一つ机に兄いもと     安住 敦

★しぐるるや駅に西口東口      安住 敦


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