戦後に入植、開拓が行われた東峰地区にある神社。写真からどこか普通じゃない異様な空気を感じ取っていただけると思います。この神社から滑走路までたった60m!空港敷地内に食い込むような形で残された神社は、成田空港の諸問題を物語っているようです。


誘導路から見える神社

無事着陸!今回も第2滑走路に降りました。この滑走路は短いため短距離で中型の飛行機にしか使えないそうです。 着陸後のこの時間は早く降りたくてそわそわ…携帯電話をONにすべきか迷ったりしている頃でしょうか。でも窓の外をじっと眺めていましょう!すると空港敷地内に食い込んだ不思議な神社が見えてきます。
左、県道44号天神峰トンネルへ、右は旧県道
旧道の標識。もと44号だとわかります
ラインがぐにゃぐにゃな道。右に見張り台
空港に囲まれた東峰地区の農家
東峰神社入口
神社への道


東峰神社へ

空港で一時荷物を預け、先ほど見えた神社へ向かいます。神社へは栗源方面へ行くバスの途中にありますが、バスの便が少ないので歩いていくことにしました。空港第2ターミナルからまずはNAAビルの案内にしたがって進み、その後ゲートを通って国道を通り、ホリディイン東武成田で右折するのが近道ですが、今回は県道44号に沿って進んで行きました。神社に近づくにしたがって緊張感が高まります。


東峰トンネル

旧県道、現在は市道となっているこの道の途中にあるトンネルをくぐります。このトンネルの上はターミナルとB滑走路を結ぶ誘導路となっていて、飛行機が横断する姿が見られます。飛行機の中から撮った神社の写真はこのトンネル付近で撮ったもの。この誘導路、空港未買収地を避けるため弓形に曲がり、幅員も狭いため交互通行。そのため出発機、到着機はこの誘導路を通る際順番待ちのため長時間待機していましたが今年の7月、東側に1本増えたため、この交互通行は解消されました。


東峰地区

キ〜ンとした音に混じり、ゴーというエンジン音…さっきっから飛行機の音がすごいです。トンネルをくぐり、誘導路に挟まれた東峰地区に入ります。写真は東峰神社最寄の停留所。鉄板に囲まれたなんとも奇妙な場所ですが、南側に目をやると畑や家があり生活が営まれていることを知ります。こんな場所に人が住んでいるなんて!音を伝えられないのが本当に残念です。一度行ってみてください。ホントすごいですから!両側を鉄の板に囲まれ、監視カメラで監視されたこれまた不気味な道を進んでいくと…


東峰神社

暑さと飛行機の音に気が狂いそうになりながら東峰神社に到着しました。夏空に雑草が揺らめき、有刺鉄線付き鉄板の塀、カメラがあることを除けば田舎にあるごく普通のちいさな神社です。神社から滑走路まではたった65mほど。北風の日で着陸という2つの条件が揃えばこの神社をスレスレに飛行機が通るそうです。汗をふきふき飛行機の写真でも撮ろうとカメラを構えていたところ、背後にゆっくりと何かが近づいてくる気配を感じ、後ろを振り向くと…
午前中に撮影
 東峰神社
住所 千葉県成田市東峰
交通 JR成田線・京成本線 『空港第2ビル駅』 下車、千葉交通 栗源方面行きバスに乗り 『新田』 下車徒歩1分
 
成田空港第2ターミナルから2.7km 徒歩約50分
備考 厳重に警備されています。身分を証明できるものを持参してください。
内リンク 成田空港連絡シャトル(成田空港つながり)
外リンク

取り囲まれた(((;゜Д゜)))
やはりここはそういう場所。誠実を絵に描いたような ;^_^ この僕でさえも職務質問を受けることに(゚ロ゚ ;) 身分証の提示を求められ、来訪目的やら職業やら事細かに質問。ある隊員は神社の周りに不審物がないかチェックしたり。約20分の質問の後、解放されました。一日中響き渡る騒音の中、暑い中本当にお疲れ様です…。


東峰神社の場所

では東峰神社の場所を地図で確認してみましょう。なぜここに突き出た神社があるのか?もともと東峰神社は県道沿いにあったようです。
(地図にカーソルをあわせると拡大図が表示されます)それがB滑走路建設のため滑走路をトンネルでくぐる新たな県道が作られました(天神峰トンネル)。 旧県道は空港敷地に囲まれた東峰地区のアクセス道路として残されましたが、滑走路を避けるため南側に大きくカーブしたつくりに改良された結果、東峰神社が取り残され、このような不思議な形のアクセス道路となったようです。
ご存知のかたも多いと思いますが、第2滑走路は正確に言うと“B暫定滑走路”。当初の計画は2500mでしたが、滑走路の南東には今回行った東峰神社と農地があるため、用地買収が困難。現在は暫定的に2180mの滑走路を使用しています。もう南東には伸ばせないので、北東側に延伸され当初の計画どおり2500mとなるそうです。今回行った神社は反対派の団結の象徴でもあり、苦しい開拓時代を乗り越えた地元の象徴でもあります。この神社の存在が成田空港におけるすべての問題を物語っているようでした。