- Mansun -

PROFILE

Paul Draper (Vo G)

Dominic Chad (G Vo)

Stove King (B)


Andie Rathbone (Dr)

96年デビュー。1stアルバム、アタック・オブ・ザ・グレイ・ランターンがオアシスDefinitely Maybe以来のベスト・デビュー・アルバムと高い評価を受け、UKチャート1位を獲得した。残念ながら03年にその活動に幕を閉じたが、彼らがUKのシーンに残した影響は少なくない。


REVIEW


 Mansun/Six
 評価:







1.Six
2.Negative
3.Shotgun
4.Inverse Midas
5.Anti Everything
6.Fall Out
7.Serotonin
8.Cancer
9.Witness To A Murder (Part Two)
10.Television
11.Special/Blown It (Delete As Appropriate)
12.Legacy
13.Being A Girl


試聴


UK期待の新人としてデビューしたマンサンも、つい先頃解散を発表したわけですが、八年という月日は長いようで短いですね。ソロ活動を頑張ってもらいたいものです。さて、マンサンの代表作2ndアルバムSixです。

いきなりですがこのアルバム、コンセプトアルバムです。それも相当壊れています。壊れ具合から言ったらブラーの13、七尾旅人の雨に撃たえばより凄いかもしれない。コンセプトはよく分かりませんが、カルトテレビ番組「プリズナーNO.9」にインスパイアされて作ったそうです。この番組を知らないので何とも言えませんが、カルトによく似た狂気じみたものがアルバム全体に漂っているのは確かです。ようするにサウンドは全体的にプログレじみてます。平気で一曲の中で転調もあれば曲調まで変化させてきます。その曲展開は全く予測不可能。一曲目のSixなどは、まるで四曲分聴かされたようにメロディーがころころ変わります。しかしそれでいて一曲の繋がりは全く失われていない。同様に曲と曲の繋がりも失われておらず、一枚のアルバムとして整合性を全く欠いていません。そして、その多様な曲展開を支える緻密かつ多彩なアレンジングも素晴らしい。それだけ斬新なサウンドプロダクトをしておきながら、一曲一曲にしっかりポップ感が埋め込まれているところは圧巻。当時フロントマンのポールが麻薬中毒だったという噂があるのですが、ドラッグの助けがなければここまで凄いものを作れるはずはない、と思わせるほどの傑作、まるで異次元に飛び込んだかのような新感覚なアルバムです。

しかし正直言って変態アルバムです。難解かつ複雑怪奇。あまりプログレッシブなものに聞き慣れていない方にはきついかもしれません。しかし一度はまると抜け出せない麻薬アルバムです。いつかは耳を通してもらいたい名盤です。


BEST TRACK! Six
衝撃的な一曲。もはや曲と呼ぶことができるのか?という疑問も。クラシックの組曲のように曲調がころころ変わります。