甲子園干潟の節足動物            表紙に戻る

                                                      内山 裕之

 どの海ともつながっている甲子園干潟のことなので、何が流れ着き生息するかは流動的で、環境の変化(水温、水質、

岩や砂の状態など)で新しい生き物が追加されることはいくらでも考えられる。また、節足動物というのは小さい物にな

ると、顕微鏡でしか確認できないほどミクロなサイズなので、肉眼を頼りに観察するレベルでは見落としもたくさんある。

それをことわっておくが、逆に人の目でたびたび確認できたという目安も、その生物がその場に定着していると考えるの

に、有効な証拠となると考え、市民の観察レベルで確認できる節足動物を紹介したい。

1 種類

 はまん婆さん(東山さん)たち生物調査班の方々が見つけた節足動物は、フジツボ6種(タテジマ、サラサ、アカ、イワ、

ドロ、ヨーロッパ)、フクロエビの仲間4種(ヒメスナホリムシ、フナムシ、テナガワレカラ、イソヨコエビ)、シャコの仲間2種

(シャコ、ニホンスナモグリ)、ヤドカリ2種(ユビナガホンヤドカリ、コブヨコバサミ=松浦氏確認)、ホンエビ3種(イソスジ

エビ、クルマエビ、テッポエビ)、カニの仲間14種(ガザミ、イシガニ、イソガニ、ケフシソガニ、ヒライソガニ、モクズガニ、

コブイチョウガニ、
ジャノメガザミ、タイワンガザミ、キンセンガニ、モクズショイ=松浦氏確認、スナガニ、チチュウカイミ

ドリガニ)となっている。この調査の後、鳴尾川河口の西側(スポール広場横)の溝にクロベンケイガニの大群を私は見つ

けている。また、佐名川氏(須磨水族園)によるとヤドカリの中にケアシホンヤドカリがいることを確認している。さらに、

はまん婆さんや松浦氏の調査によるとスナガニがいることも明らかになっている。

2 隆盛

 チチュウカイミドリガニは外来のカニであり、ここ7・8年で数を増やしてきた。イソガニ、ケフサイソガニ、ヒライソガニの

3種であるが、ヒライソガニがあまり姿を見せなくなった。近年、一番目立つのがケフサイソガニである。