仮面の忍者赤影・第26話
大爆發
1967/ 9/27放映 脚本:伊上勝・監督:倉田準二

 3つのギヤマンの鐘(サタン、ゼウス、マリア)を集めた赤影達は、ペドロ(兄)の墓にその秘密があることを突き止めるが、あと一歩のところで卍党の襲撃を受けてしまう。白影は大まんじに捕らえられ、赤影、青影も敵の手に落ちる。そして謎を解きペドロの墓の秘密通路の先に見たものは.......!!
ギヤマンの鐘に隠された超エネルギーとはペドロ兄が作った「人工太陽」のことで、ペドロ(兄)は海底の洞穴に人工太陽を使った秘密の楽園を作り、自分は死んだことにして、そこでひっそりと平和な生活を送っていたのだ。しかしそこに大まんじが進入、ペドロは囚われの身となり大まんじと共に爆死!海底楽園も水没、超エネルギーの謎は永遠に葬られた。
 人気編「卍党編」のラストエピソードですが、キーを握る謎のポルトガル人・ペドロ兄(確か名前はベロベロ・ペドロ....)を演じたのは怪優の故・大泉 晃(笑/弟、ジュリアン・ペドロも演じた。赤影を「オー、ミスターレッド」と呼ぶのを聞いて「あんた本当にポルトガル人?」と思ったりします)。この人が出てくるだけで一気に怪しくなって全てが胡散臭く思えるから不思議なものです(おいおい)。緊急事態で「非常ベル」のランプが点く(笑)大まんじ司令室や、捕らわれながらも逆に黒童子に化けて大まんじを自爆させてしまう白影さんもイカシすぎです。


ウルトラセブン・第7話
宇宙囚人303
1967/11/12放映 脚本:金城哲夫・監督:鈴木俊継

 キュラソ星の凶悪犯・囚人303号が脱走し地球に潜入した。ガソリンスタンドを襲い店員を殺しガソリンを貪り食う303号。キュラソ連邦警察からの通信を受信したウルトラ警備隊は「これは一種の合同捜査だ」とばかりに行方を追うが、303号はアンヌを操って防衛軍基地に潜入し、アンヌを人質に整備中のβ号を奪って脱出する。ダンとアマギがα号とγ号を強制合体させアンヌを救うが、一人β号に残って戦うダンは303号の吐く火炎にピンチとなる。炎上したβ号を切り離したホーク1号、ダンもセブンに変身して脱出。墜落したβ号の爆煙の中から現れる303号だが、体内のガソリンが誘爆し自滅する。ウルトラ警備隊の元にはキュラソ連邦警察からのお礼の通信が届く。
 めでたしめでたし..........って、敵に本部への進入をやすやすと許したり、今回セブンへの変身は脱出のためだけで、敵は勝手に自爆したりと、なんか「これでいいのか?」といった話。外人女性出演させて「ガソリンクダサーイ」とか喋らせる予算があるのなら、格闘シーンの一つでも入れるのが怪獣モノの義務では?(そういう問題ではないか)


ウルトラセブン・第12話
遊星より愛をこめて
1967/12/17放映 脚本:佐々木守・監督:実相寺昭雄


 ある日、とある惑星で突如発生した大爆発。一体何が起きたのか?
 宇宙空間をパトロールするホーク2号。いつもより多い量の放射能を検出した以外は特に異常もなく、搭乗していたアマギはその旨を本部に報告していた。「放射能」という言葉を聞いたキリヤマ、フルハシらは、かつて各国が争って原水爆実験を行っていた時代を思い出した。しかしそれも過去の話だ。今は地球の平和が第一だ。地球を守るため世界は一つになっていた。

 その頃各地で奇妙な事件が起きていた。バレーボールで遊んでいるOL、通行人の女性など、先程まで元気だった女性が突然倒れて死亡する事件が連続していたのだ。事件究明のため福田博士の元を訪れたダンとフルハシは、亡くなった女性達にある共通点があったことを聞く。博士によると、亡くなった女性は皆同じ時計をしていて、不思議なことにその時計はメーカー銘も何もなく、構成金属は地球のものではないという。そして死亡原因は、白血球の急激な減少によるものだという。まるで原爆病のような......
科学班の分析によると、時計の構成金属は宇宙金属スペリウムで、その内部から発見された微粒子は、結晶化された人間の血液だという。しかし、地球上の科学では血液をここまで微粒に結晶化させることは出来ない。一体何者の仕業なのか?
 同じ時、アンヌは久々の休暇を利用して学生時代の友人・山辺早苗に会いに行っていた。だがあいにく早苗はデートに出かけるところで、アンヌは仕方なく早苗の弟・伸一の相手をしていた。
 本部に帰ってきたアンヌは、みんなが見ている見ている時計を見て、早苗も同じ時計をしていたことに気付く。その時計は恋人の佐竹三郎からプレゼントされたものだという。
 アンヌと早苗は喫茶店で佐竹に会い、その時計をどこで手に入れたか聞きだそうとするが、「ヨーロッパに行った時買ってきたんですよ、何処だったかなあ?」とはぐらかす。そういえば早苗は今日時計をしていない。どうしたのかと訪ねる佐竹。その時店内アナウンスで早苗が呼び出される。何事かと行ってみると、弟の伸一が学校で突然倒れたのだという。すぐに学校に向かう三人。
 思ったより伸一は元気だったが、早苗の時計を勝手に持ち出して付けていたのは伸一だった。倒れた原因を医者に尋ねると、原因は軽い脳貧血だという。「軽い......脳貧血....」アンヌの顔が曇る。伸一の貧血の原因が例の時計だとすると、やはり佐竹が怪しい。アンヌはキリヤマ隊長に報告する。時計を買った場所をはっきり言えないもおかしい・・・・・・キリヤマは、佐竹を監視させるため、ダンをアンヌの元へ向かわせた。

 公園での佐竹と早苗のデートを見張っていたダンとアンヌは、佐竹が巧妙に時計を別の時計とすり替えていたところを目撃する。佐竹を追ったダンとアンヌは、奇妙な建物の中で佐竹が数人の男と密会しているところを目撃する。そのうちの一人が、時計から結晶化した血液を取り出している。人間の血液を一体何に使おうというのか?男達はその血液がいつもより純度の高いことに気付き驚いた。その血液は今日一日時計を付けていた伸一のものだった。女性の血液より子供の地の方が純度が高いのか!しかし彼らの目的は一体・・・・・・!?
 
 ダンは現場に残り、報告のためにアンヌを本部に帰す。本部に戻ったアンヌは、キリヤマ達と、この件について話し合っていた。そこにソガが一枚のチラシを持って駆け込んでくる。チラシの内容は「ロケットの絵を描いて宇宙時計をもらおう」。伸一の血の純粋さを見た謎の男達が、血液採取のターゲットを子供に切り替えて来たのだ。フルハシ、ダンは先程のアジトに向かうが、ロケットの絵を持った子供たちで長蛇の列が出来ていた。子供たちを説得しているその前で建物が崩壊し、中から巨大な宇宙人が現れた。

「実験は成功した、我々スペル星人は地球人の血で生きていけるのだ!わがスペル星は、スペリウム爆弾の実験のため、その放射能で血液が著しく犯された。我らの血に代わるもの、それは地球人の血だ!間もなく我らスペル星人は、大挙して地球に押し寄せてくるぞ!」

 子供たちを避難させ、ホーク1号で立ち向かうウルトラ警備隊、しかし星人の目からは放つビームで方向機をやられたホーク1号は修理のため不時着する。
 スペル星人は伸一も狙っているかもしれない。ソガとアンヌはポインターで山辺家に向かう。早苗に話を聞くと、伸一 は佐竹と一緒に奥多摩の氷川貯水池に行ったという。伸一が危ない!
 奥多摩に向かうポインターの中で早苗を説得するアンヌとソガだったが、早苗はその話を頑なに信じようとしない。3人が奥多摩に着いたとき、佐竹は伸一を連れて逃走しようとしていた。ソガが佐竹に狙いを定める。ソガの一撃がヒットし、佐竹はスペル星人の正体を現わす!伸一は無事保護されるが、それを見て愕然となる早苗。
 修理が終わったホーク1号は戦線に復帰し、スペル星人の円盤と戦っていた。ダンの搭乗するホーク3号は奥多摩のスペル星人と戦っていたが、攻撃を受け墜落!しかしその中から現れるウルトラセブン!
 夕日の中、氷川貯水池で戦うウルトラセブン、形勢不利と見たスペル星人は逃げようとするが、アイラスラッガーの一撃に真っ二つにされる。スペル円盤もホーク1号に撃破され、ここにスペル星人の侵略計画は潰えた。

 戦いが終わった後、佐竹を忘れるように時計を貯水池に投げ捨てる早苗・・・・・・
 見守る一同が声をかける

アンヌ 「早苗さん・・・・・」
早苗 「いいのよ、もう」
伸一   「姉さん、ま、諦めろよ、な」
アンヌ 「そう、夢だったのよ」
早苗

「ううん、現実だったわ。あたし、忘れない決して。地球人も他の星の人も同じように信じあえる日が来るまで」
アンヌ 「くるわ、きっと・・・・・・いつか、そんな日が」
ダン

「(モノローグで)そうだ、そんな日はもう遠くない。だってM78星雲の人間であるこの僕が、こうして、君たちと一緒に斗っているじゃないか・・・・・・」


 一般の人はほとんど知らないけど、特撮ファンなら誰もが知っているという「欠番にして幻の12話」です。
 欠番の原因の詳細は、ネットで検索すればいくらでも出て来るのでちょっとだけ。
 本放映時は全く問題なかったのですが、昭和45年のある月、小学館の学習雑誌に付いてきた付録「かいじゅうけっせんカード」のキャッチコピーで“ひばくせいじんスペル星人”と紹介されたことが発端。弟の雑誌からそれを知った女子中学生が東京都原爆被害者団体協議会にいる父にそのことを伝え、団体からの猛抗議が小学館から製作の円谷プロ、果てはメディア上でスペル星人を掲載した各出版社にまで及び、当の円谷プロ自身が謝罪の上、作品自体を永久封印することでやっと収まりました(しかしチェック体制が甘かったのか、その事件後に製作された「ウルトラファイト」では「遊星の悪魔スペル星人」の回が存在します。こちらももちろん欠番に)
 しかしその後どこからか映像が出回り、それを違法ダビングしたビデオが裏で流通しているのは周知の事実です。20年くらい前から出回っている劣悪画質なものと、ここ数年で出回るようになった、比較的クリアな画像の「ドラキュラバージョン」含め、何種類かの原版があるようです(「ドラキュラバージョン」とは、Aパートラストでソガ隊員がスペル星人をさして言う「まるでドラキュラだ!」という部分がカットされずに収録しているバージョンをいいます)。
 ちなみにアメリカでは「被爆宇宙人」という設定を変えて近年放映され、今でも問題なく放映出来るようです。最近では日本でもこの「永久封印」にかつて抗議した団体も含め見直しの動きがあり、もしかすると近いうちに公開できる時が来るのかもしれません。

・・・・・・・・・・が問題は、このエピソード自体が「傑作」とか褒められるような出来ではないことなのです。前記の内容見てもらうとわかるように、スペル星人は、自らの過失により放射線に犯された体になりましたが、自分達が生き延びるためには地球人を犠牲にすることなど何とも思っていない「よくいる悪い宇宙人」です(ある意味「バルタン星人」と同じ目的ですね)。ペガッサ星人のような“ギリギリまで信じ通す理性”や、ワイルド星人のような“滅び行く種族の悲哀”など微塵もありません。そして「遊星より愛をこめて」のタイトルから、異星人同士の愛情や信頼などを予感させますが、スペル星人=佐竹は血液採取のために早苗を一方的に利用していただけで、それに罪悪感を感じるとか情が移るとかいった事は一切ありませんでした。そして騙されていたことに愕然となる早苗と、ラストのセリフがつながってこないんですよ。「〜地球人も他の星の人も同じように信じあえる日が来るまで」というセリフがありますが、そこまで言わせるならば、それを思わせるような言動がスペル星人になけらばならないような気がするのですが、そんな部分は一切ありません。結局一方的に騙されていただけの早苗は「騙されていた男のことを別れたあとも忘れらない」ような“恋愛ドラマにありがちなキャラクター”にも見えます。異星人同士の信頼関係や愛情をテーマにしようとして、結局中途半端に終わっている、というのが雑感です。
 みんなが見ていないのを良いことに、このエピソードを「セブンの最高傑作」などと称える人がいますが、いつか公開されて誰もが見られるようになったとき、何人の人が「最高傑作」と言うかは疑問です。元々普通に作られた話ですから神格化すること自体がおかしいのですが・・・・・・・・まあ、事情が事情ですからね(苦笑)

 ところで、事件の元凶であるスペル星人ですが、佐々木守氏が書いた脚本段階では、ストーリー内容は本編とほぼ同じながら、スペル星人の容姿は「カブトムシ型」だったのです。しかし実相時監督の意向によりあの姿になったということですが、成田亨氏は、その要求が自身のウルトラ怪獣デザインポリシーに反するということで、ろくすっぽデザイン画も描かず高山良策氏に「口頭で適当に」依頼したととのこと・・・・・・・・それが事件の発端になったわけですから、責任は監督にあるともいえますね。
 
●ちょっと見所
 アンヌの旧友、山辺早苗を演じるのは“実相寺作品ではこの人”の桜井浩子。この後、同じ実相寺演出の怪奇大作戦「恐怖の電話」にもゲスト出演します。ファンとしてはフジアキコ隊員(or江戸川由利子)とアンヌ隊員の夢の競演といったところでしょうか?スペル星人アジトとして使われた多数の丸窓を持つ奇妙な四角い建物は、円谷プロの近くあった某個人宅とのことで、ファンの間では通称“百窓”と呼ばれ、他に「チビラくん」のチビラ一家の家“怪獣ハウス”として有名です(この建物、90年代初頭までは健在だったそうです)。セブンでの実相寺演出は4本、佐々木守脚本は2本ですが、「ウルトラマン」で幾多の名作を生んだこのコンビも、「セブン」ではこの12話一本となっています。この12話、制作No.は9で、制作No.10の第8話「狙われた街」と同時進行だったようです。そのためか、夕陽をバックに戦うシーン(特技監督はもちろん大木淳)や、戦闘シーンのカット割等、「対メトロン星人戦」との共通点がいくつも見られます。


怪奇大作戦・第1話
壁ぬけ男
1968/ 9/15放映 脚本:上原正三・監督:飯島敏宏

 「壁抜け」の術を使い、巧みに盗みを働く謎の怪盗キングアラジン。その正体は何物なのか?どうやって壁抜けを行うのか?その謎を解くため、警視庁の町田警部はSRIに協力を依頼する。
 トリックを暴くために科学的な考察から謎を究明するところや、キングアラジンの正体が気の触れた奇術師・一鉄斉春光であったり、その原因が悲しい過去にあり、それゆえ悲惨な最期を迎えたり、保護色マントの開発者が捕まらないまま話が終了したりと「怪奇大作戦」の基本形が全て詰まっている第1話ですが......いわゆる演出とか「ユーモア表現」の部分が古臭すぎて、今見ると辛いんですよ(笑)。冒頭の、アラジンに怯える警官の演技も笑ってしまうし。「怪奇」を前面に出したいのか、人間ドラマ中心にしたいのか、その辺の迷いがかなり見える作りです。少なくとも現在の目で見た評価はかなり辛いかも(技術的な部分含めて)。製作第1話に当たる放映第2話「人食い蛾」は素直に楽しめるんですけどねえ......本来は制作第1話である「人食い蛾」を第一話として放映するはずだったらしいのですが、「最初から陰惨な話をやるのは好ましくない」とのことで第2話にされたということです第一話に妙にコミカルなシーンが多いのはそのためでしょうか?(奇術師にマジックを習い、タバコの煙を耳から出すノムに苦笑・・・・)背骨を折りそうな“キングアラジンブリッヂ”(勝手に命名)は体を痛めるので良いこのみんなは真似しちゃいけないよ(笑)


シルバー仮面・第3話
父は炎の中に
1971/12/12放映 脚本:上原正三・監督:山際永三


 冷血宇宙人シャイン星人の描写や、揺らぐ兄弟の絆といった描写は良いのですが......
 父の秘密を探るため焼け跡の春日邸に戻った兄弟を待ち受けるシャイン星人、お約束通り捕まって命乞いする大原の伯父さん、そのピンチを救ったのが「父の魂の乗り移ったカンテラ」だというのが何とも.......ものを言いながら空中を浮遊したり、壊れた時断末魔の叫び声を上げるカンテラのシーンは、とても「科学を重視する作品」であるシルバー仮面とは思えません(笑)。暴走する熱血男・春日光三も微笑ましいです(苦笑)


シルバー仮面・第4話
はてしなき旅
1971/12/17放映 脚本:市川森一・監督:山際永三

 光子ロケットの秘密を解くため放浪する春日兄弟は、父・春日博士が最も信頼していた後輩であり協力者だった湯浅博士の元を訪ねる。全面的な協力を約束し、兄弟を暖かく迎える湯浅博士。しかしここにも宇宙人の魔の手が及んでいた。今回兄弟を狙うピューマ星人は、テレビを物質電送機に仕立て上げ、それを利用して兄弟を誘拐しようとするが、誤って博士の一人娘・京子を誘拐してしまう。愕然とする博士とその妻だったが、京子の救出のため全力を尽くす。はるかを囮にして星人の元へ送り、その場所を突き止めた兄弟は、二人の捕らえられている場所へと乗り込む。光二はシルバー仮面となって星人と戦い、苦戦しながらもこれを倒す。
京子を救出して湯浅家に戻る兄弟だったが、博士の妻は兄弟を冷たくあしらい追い返そうとした。そして博士も春日兄弟とはもう会いたくないという。そんなバカなと裏庭へ行ってみると、博士はこれまでの全ての研究書類を火にくべていた。これでもうあなた方の役に立てることはない、協力は出来ないと。そして尊敬していた春日博士の肖像画までも火に入れようとしていた。
博士から拒絶された春日兄弟は、さびしく去っていく......博士の娘・京子だけが別れを惜しみ、兄弟の車をどこまでも追って行った........
 
 う〜む、一般には「名作」といわれている作品なんですが、春日兄弟が京子を助けに行くまでは頑として信念を曲げなかった湯浅博士が、酒飲んで悩んだと思ったら急に態度を変えて、これまでの自分を全て否定するような行動に走るあたり、どうも今ひとつ納得できないのですが......「立派なことを言っても、自分自身の保身のためには平気で信念を曲げる人間の弱さ」を表現したかったのかもしれませんが、博士の心変わりがあまりにも唐突で、博士自身のキャラクターが薄っぺらな人物に見えてしまうあたり意図した部分が成功しているようには思えないのですが.....
昔発売された「アイアンキング」LD-BOX(東宝版)の解説書の橋本洋二プロデューサーへのインタビューで、が市川脚本に対し「さっきまでこう言っていた人間が、なぜ今度はそういう行動を取るのかさっぱりわからず、脚本に関しては、その辺かなりやりあった」とありましたが、納得できる話ですね。湯浅博士の著書として名前が出てくる「科学と神」とか、宇宙人を「悪魔」に見立てたりとか、クリスチャンである市川氏らしい話ではありますが.....
「私だって科学者の端くれです。宇宙人の脅しに負けるような真似は出来ません」という最初のセリフが薄っぺらに聞こえてくるのは問題ではないのかと・・・・・・・・(好きな人はごめん)


帰ってきたウルトラマン・第32話
落日の決闘
1971/11/5放映 脚本:千束北男・監督:大木 淳


 頻発している地震を極秘に調査するため、MATは極秘任務扱いで南、上野、郷の三人を私服で竜神岳へ向かわせる。
 特撮監督として腕を振るってきた大木淳氏が初めて本編演出を手掛けた話で、脚本は大木氏の希望により“千束北男”ことウルトラの名監督・飯島敏宏氏が担当しました。大木氏曰く某ビデオのインタビューで「飯島さんは子供のことしか考えていないからレギュラーのことはどうでも〜」と仰られていましたが、まさにそんな感じ(笑)。いたずらっ子でとんでもない跳ねっ返りの太郎少年を中心に話は進みますが、とんでもない扱い受けてる上野隊員(怪獣に吹っ飛ばされて木に引っかかる)や、明細塗装のビハイクル(帰りはちゃんとノーマルカラーに戻ってた)、放屁攻撃をかますキングマイマイ幼虫や、太郎少年を助けるために“等身大”で洞窟から脱出するウルトラマンとか、色々見所いっぱいです。本当は親子の絆が話のテーマのはず(だと思う)なのですが・・・・・・・とてもそうは思えない(笑)
 いわゆる「11月の傑作群」の1発目に当たる話ですが、後の二話が重苦しい話なので「息抜き」的ポジションですね。


仮面ライダー・第98話(最終回)
ゲルショッカー全滅!首領の最後!!
1973/2/10放映 脚本:伊上勝・監督:塚田正煕

「本郷を罠にはめ、秘密基地におびき寄せたゲルショッカーは、ベルトのタイフーンを凍結させ変身不能にした!どうなるのか本郷!」といったところの前回からの続き。
 お約束通り2号が助けに来て事なきを得ます。ブラック将軍の正体であったヒルカメレオンが再生怪人軍団を率いて最後の戦いに挑みますが、ダブルライダーの攻撃の前についにやられてしまいます。ゲルショッカー海底基地に首領を追い詰めるダブルライダー。その正体は蛇の群がる顔と一つ目の不気味な顔を持つ怪人だった。すべての部下を失いもはや最後と思った首領は、抵抗もせずにライダーもろとも自爆して果てようとする。大爆発するショッカー基地。ダブルライダーは......もちろん無事に脱出(お約束)
 ショッカー壊滅の任を終えた特命捜査官・滝和也は、本来の職場であるFBIに帰ることになりました。羽田で滝を見送る本郷・一文字・藤兵衛と少年仮面ライダー隊の面々。滝隊長去りし後も立派に勤めを果たすという言葉を受けて、みんなが見送る中、滝はアメリカに帰って行きました。

 その正体に誰もが興味しんしんだった首領ですが、何の抵抗もしないまま自爆して果てていったのには唖然としました(笑)。物語のラストも、副主人公的立場にあった滝がアメリカに帰るといったところでクロージングを迎えており、本郷、一文字やライダー隊がこれからどうするのか全く触れていません。誰もが知っている通り、この時基地にいた首領は影武者に過ぎず、本当の首領は密かに逃げ延びて新組織・デストロンを結成していました。そして活動を開始したデストロンに家族を殺された本郷の後輩・風見志郎は改造人間破壊装置から1号・2号を助けて瀕死の重傷を負い、その命を救うためダブルライダーによって改造手術を受けて甦ります。
 確かに次作への橋渡しとしてはスムーズな幕引きかもしれませんが、一つの作品の終わりとして考えた場合、明らかに盛り上がりにかけていますよねえ......


快傑ライオン丸・第3話
魔の森わくらんば
1972/4/15放映 脚本:田村多津夫・監督:石黒光一

 ゴースンを求め旅する獅子丸一行は、ゴースン魔人・わくらんばの襲撃を受ける。ライオン丸に変身しようとする獅子丸だったが、金砂地の太刀の封印が解けず変身できない!わくらんばの攻撃にピンチに陥った獅子丸は、謎の浪人・蒲生譲太郎に助けられる。「世の中金が第一。得にならない事はしない主義」といってはばからない譲太郎は、獅子丸達に「一銭の得にもならないことはよせ」といってゴースンとの戦いを批判するが・・・・・・

「戦え!MJ」の12・13話「マイティ号を取り返せ!」というエピソードをご存知でしょうか?油断と過失からMJ号をQに盗まれた源田が、責任を感じMJ号奪還のためにQの基地に乗り込む話ですが、源田をサポートする謎の“弾超七”という男が登場します。最後まで正体不明なこの男は、人間業とは思えない様々な技で源田をサポートします。“弾超七”を演じたのは森次晃嗣で、もちろん「ウルトラセブン」のパロディであることは言うまでもありませんが・・・・・・・この“蒲生譲太郎”を演じたのは“スペクトルマン”成川哲夫・・・・・もちろん蒲生譲二のパロディです、が、何も似たようなことをしなくても・・・・・・もちろん正体は強いだけのただの浪人でしたが(笑)。最後の小介の「ガマ・・・・じゃなかった、蒲生のおじさん」に対して「こら、“おじさん”じゃない、“お兄さん”だ」というお決まりなセリフにも(笑) まあ、スペクトルマンの人気にあやかりたかったというのがあったのかも知れませんが。このあと確か6話にもゲスト出演しますが、出演回数は2回だけで、一部で言われているようにレギュラーではありませんでした。


超人バロム1・第22話

魔人ヒャクメルゲが目をくりぬく
1972/8/27放映 脚本:伊上勝・監督:田口勝彦

 三大グロテスク魔人の一つ・ヒャクメルゲのデザインの激ヤバぶりが全てを物語っているかも(後の二つはクチビルゲとノウゲルゲ)........しかも女性怪人(おいおい)。バロム1も視力を奪われたり(目が白くなるバロム1)と、全体的にグロい描写が多かったりします。最後に頭(巨大な目)を吹っ飛ばされてガケを転げ落ちたりと教育上よろしくないシーンが続出(笑)よい子は大きいお友達と一緒に見ましょう。ちなみにクチビルゲの声は京田尚子さんです。特撮モノではデンジマンのアイシーとか、ロボット8ちゃんで有名(個人的にはジャッカー23話の「アトミック魔女」が好き)


イナズマンF・第26話(F編第1話)

恐怖のガイゼル総統と謎のデスパー軍団
1974/4/9放映 脚本:上原正三・監督:塚田正煕

 ファントム帝国に代わって出現したデスパー軍団は冷酷非常に徹した組織で、邪魔者・渡五郎に関わるもの全てを殺そうとする。インターポール捜査官・荒井誠に助けられた渡五郎は、周囲の巻き添えを避けるため、城南大学の寮を出て仲間の下を離れ、荒井の秘密基地で暮らすことになる。こうして五郎と荒井の2人きりの戦いが始まる。
渡五郎抹殺に失敗したハンマーデスパーは処刑を言い渡される。任務に失敗した者には容赦ないデスパーの非情の掟、冷酷非常を絵に描いたような首領・ガイゼル総統・・・・・・
 いやがおうにもハードな展開に新シリーズへの期待は高まります。汚名返上のためイナズマンに再戦を挑むハンマーデスパー、迎え撃つイナズマン!......と、ここまではいいんですよ。しかし苦戦するハンマーデスパーをサポートするため幹部ウデスパーが取った作戦とは......なんと「幼稚園バスジャック」!! 「イナズマン、あれを見ろ!」とウデスパーが指した先に、戦闘員に占拠された幼稚園バスが向かってくるシーンでヘナヘナとなってしまいました。もちろん荒井の活躍で事なきを得ますが、ラスト子供を抱き上げるイナズマンのシーンが何ともいえません。
 迷いがあったのか「F」初期編では、メカ戦やアクション編が結構あったりしますが、何も初っぱなから「伝統作戦」やることはないと思うのですがどうでしょう?


ウルトラマンA・第23話

逆転!ゾフィ只今参上
1972/9/8放映 脚本&監督:真船 禎


♪おまえはーおーれを、信じなさい!
 それ信じなさい!
 それ信じなさい!

 
 奇妙な教えを説く謎の行者によって妙な歌が流行り、それが全国の子供たちの間で大流行していた。ある日砂浜で行者に連れられた子供たちが突然消えたのを見た北斗は行者と対決するが妙な術に嵌り崖下に転落し大怪我を負ってしまう。救出された北斗は本部で皆にそのことを告げるが、誰にも信じてもらえない。それに北斗の負傷した場所に砂浜など無いというのだ。挙句の果てに隊長から「疲れているんだ、しばらく休め」と休養を言い渡されてしまう。納得できない北斗は夕子に連れられ現場に行くが、そこには砂浜など無く断崖絶壁の下はすぐ海だった。やはり北斗の見たのは幻だったのか?
 しかしそれは幻ではなかった。その日を境に世界各地の子供たちが次々と行方不明になっていった。そして竜隊長の姉の子供二人も、ある夜忽然と寝室から消えていたという。もしかすると子供たちは異次元に連れ去られてしまったのかもしれない。そうすると事件の犯人はヤプールかもしれない!北斗の見た場所も異次元空間だったのか。しかし今のTACの科学力では異次元に進入することは出来ない。何とかならないのか.....?
 梶隊員と科学班によって人間を異次元に送り込む装置の開発が進められ、北斗は自らその実験台となった。実験は成功し、北斗は異次元をへと突入する。そこで待ち受けるヤプール。しかし北斗一人ではAになれない!そこにゾフィがやって来た。ゾフィは夕子を異次元へ送り込む。異次元にやって来た夕子は北斗とウルトラタッチ!ウルトラマンAが登場する。巨大化したヤプールとAの死闘、ついに倒されるヤプールだがその怨念は残り、爆発四散した体が胞子となって地上に降り注ぐ。そして行方不明の子供たちが戻ってきた。

 う〜ん、「看板に偽りあり」みたいなもんで、ゾフィは夕子を異次元に送り込むためにやって来ただけで戦闘には参加していません(^^)しかも今回登場する行者(ナレーションでは老人)が「いかにも」な感じで、相変わらず仲間からちっとも信用してもらえない北斗や「行方不明になった子供たちが星になる」といった根拠のよくわからない描写とかAらしいと言えばらしいですが......シリーズのイメージチェンジに失敗した「A」が試行錯誤で色々やり始める時期で、その迷いっぷりが出ているかも......この後ヤプールは怨念となって「タロウ」にいたるまで何回か登場します。


ウルトラマンA・第28話
さようなら夕子よ、月の妹よ
1972/10/13放映 脚本:石堂淑朗・監督:山際永三

 ある日、超獣ルナチクスが現れた時から夕子の様子がおかしい.....一体なぜなのか?火山地帯でマグマを食って成長するルナチクス....それはかつて月を滅ぼした悪魔の超獣だった。かつては月も地球と同じように緑あふれる星だったが、ルナチクスによってマグマを食われ、熱を失い死の星になってしまったのだと言う。残された月星人は冥王星へと逃れたが、ルナチクスは地球に潜んでいた。夕子の正体は、ルナチクス討伐のために地球に派遣されていた月星人の末裔だった。エースとなって最後の戦いに挑んだ夕子は、ルナチクスを倒すと北斗にウルトラリングを渡し、TACの仲間に別れを告げ仲間の元へと帰っていった......
 今だ本当の理由はハッキリしませんが、突然の南夕子の降板という急展開(一般に言われる「怪獣ごっこの時、変身後女の子があまる」とうのは、どうやら表面上の理由らしいです。実際は星光子さんの個人的問題・・・・・?)。急ごしらえの設定のため、それまでの夕子の言動を考えると、この話は辻褄が合わないのですが.........その後38話、最終回、「タロウ」39話などで夕子はゲスト出演しますが、高年齢ファンと、夕子にあこがれていた女の子ファン(どれだけいたか知らんが)を大いに落胆させる結果となってしまいました。テコ入れと路線変更の嵐渦巻くAの一大転換点でありました。
 しかし、「みんなでTACの歌を歌って南隊員にお別れをしよう」といってTACの面々が夕子の制服を燃やすシーンは、「これまでの事は全て無かったことにしよう」とか言っているようで非常に冷たかったような......(歴代防衛隊中、TACは最も人間関係が冷めていた組織でしたが.....隊長と美川隊員除いてね)。


鉄人タイガーセブン・第23話
悪魔の唸りコールタール原人
1974/3/9放映 脚本:高際和雄・監督:鈴木俊継

 ムー原人の襲撃によりまたもや犠牲者が出た!高井戸グループが現場に駆けつけた時、犠牲者はコールタールで塗り固められアスファルトの道路に埋まっていた。コールタール原人の仕業だ!!コールタール原人を追う高井戸グループ。その頃、団地にコールタール原人が現れ人々を襲っていた。現地に急行した剛と北川は高井戸博士に指示を仰ぐが、博士は自分が到着するまで待つように言う。しかしこのままでは市民が危ない!北川の制止を無視して剛はスパーク号でコールタール原人に立ち向かった!しかし苦戦したためタイガーセブンに変身しようとするが、変身のためジャンプした瞬間、一瞬無人となったスパーク号が逃げ遅れた子供を跳ねてしまう!!そして剛も原人のコールタール液を浴びて倒れてしまった!!高井戸博士らが到着し原人を退けるが、跳ねられた子供は意識不明の重態だった・・・・・・
 研究所で目を覚ました剛は、過失の責任について北川から激しく攻め立てられる。博士の命令を無視して勝手な行動をとった上、不注意から一般人を巻き添えにしてしまったのだ。病院に急ぐ剛。重症の少年の手術は終わったが、憎しみの目で剛を見る母親・・・・そして高井戸博士の態度も冷たかった・・・・・仕方のないことだったとはいえ自分の犯した罪に絶叫する剛・・・・・・そこをムー帝国の戦闘員に襲われ、なすがままになぶり殺しにされそうになるが、駆けつけた高井戸博士に救われる。博士に「このまま死んでしまいたかった」という剛だったが、その心の弱さを叱責した博士は「今のままでは、君はわれわれと一緒に戦う資格はない」という。そして苦悩する剛にコールタール原人が迫る・・・・・!!
 ああ、なんといってよいでしょう。タイガーセブンでも有名な「ヒーローが子供を跳ねてしまう話」です。結局子供は助かって一件落着な訳ですが、だからといって剛の罪が消える訳ではありません。南條氏の演技も素晴らしく、剛の苦悩する気持ちと絶叫が画面からビンビン伝わってきますし、厳しくも優しい高井戸博士のセリフも秀逸なのですが、子供向けヒーロー番組として考えた場合、ここまでやっていいのだろうかと考え込んでしまいます。「タイガーセブン」は低予算ゆえ技術面でのディテールは粗雑ですが、脚本・演出のハードさはこれまでのピープロ作品の集大成と言って良く、過熱したボルテージが暴走していた感があります。良くも悪くもこの時代だから出来たことで、もうこういった作品は作れないでしょうから、それを考えると複雑な気持ちです。


仮面ライダーストロンガー・第39話(最終回)
さようなら!栄光の7人ライダー!
1975/12/27放映 脚本:伊上勝・監督:石森章太郎、山田稔

 デルザーとの最後の決戦に苦戦するストロンガーの前に現れた1号、2号!残るデルザー軍団はあと3人。ストロンガーと1号がヨロイ騎士、磁石団長と戦い、2号はマシーン大元帥と対決する。マシーン大元帥の銃の前にピンチの2号の前に、ヨロイ騎士、磁石団長を人質に取った1号とストロンガーが現れる「銃を下ろさないと、こいつらの命はないぞ!」と叫ぶ1号(おいおい、あんた正義の味方だろうが!)。命乞いをするヨロイ騎士と磁石団長。それに対して「お前らの仲間、V3とライダーマンが人質になっていることを忘れたか」とマシーン大元帥。渋々2人を解放するライダーたち。そこに現れるXとアマゾン「V3とライダーマンは俺たちが助け出した」。てなもんで乱戦状態の7人ライダー対デルザー軍団。そこに響く大首領の声「お前たちの育ての親、立花藤兵衛を人質にとってある!」。おやっさんを助けに向かう7人ライダー。奇岩山の人面岩の目が光り、「デルザー復活〜」の声と共に復活する“ブラックサタン”(笑)の奇ッ怪人達(流れる曲は「バロム1」のドルゲ魔人のテーマ)。マシーン大元帥が倒れ、助け出された藤兵衛は、揃った7人ライダーと再会する。デルザーは滅びたと思ったが、藤兵衛が言うには「奇岩山の人面岩が喋ったのを見た」という。そして奇岩山から出現する岩石大首領。それは、これまでライダー達が戦ってきた全ての組織を陰から操ってきた存在だった。その巨体とパワーの前に全くかなわない7人ライダーは、全エネルギーを結集して首領の体内に入り込んだ。そこに見た首領の正体は一つ目の脳髄の化け物のような宇宙生命体だった。もはやこれまでと思ったを首領は「宇宙に帰る」と言って、岩石像を自爆させる!無事脱出し、悪の最後を見つめる7人ライダーと立花藤兵衛。
7人ライダーたちはこれまでの戦いに思いをはせながら、それぞれのマシンで夕日を背に去っていく(流れる曲はなぜか「斗え!仮面ライダーV3の宮内洋ソロボーカルバージョン.....なぜ?続いて定番「レッツゴー!ライダーキック」)。
 一応は名作で傑作で有名な「人気エピソード」なのですが.......なんというか......突っ込みどころがあまりにも多くて楽しいです(苦笑)。たった3人だけになりながらも世界征服をあきらめないデルザーとか、冒頭の「人質取り合い合戦」とか。これでラストだというのに首領の最後がお決まりのパターンだったりとか(第一期ライダーの首領で、まともに強かったのってゼロ大帝くらいじゃないのか?)。首領の正体も生死も結局不明(やはりB52暗黒星雲人だったのか?)
 特に最後、去り行くライダーのシーンに「宮内洋大先生の素晴らしい独唱」が掛かるあたりは「これって『ライダーシリーズ』最終回だけど、一応『ストロンガー』でしょ?なぜにV3?」とか疑問全開。この「細かいところは気にしない。楽しければそれでいい」という部分。ある意味、第一期ライダーを象徴するような出来ではありますな(笑)


UFO大戦争 戦え!レッドタイガー第39話(最終回)
地球最後の死神
1978/12/28放映 脚本:長坂秀佳・監督:神原大松


 戦いも終わったある日、天野一家が河原を歩いてると、どこからともなくブラックデンジャー軍団の最後の通信が聞こえてきて「地球を破壊する死神爆弾をレッドタイガーと戦った場所に仕掛けた」という。その爆弾の爆発タイムリミットまであと数時間。天野兄弟たちは爆弾のあった場所はどこかと過去の戦いをひたすら回想するという、あまりも凄すぎる総集編(爆笑)。過去の戦いを必死に思い出す天野一家。でも「ここでもない」「あそこでもない」とやってるうち、どんどんタイムリミットはせまってくる!
 爆発まであと数分、というところでやっと思い当たったその場所に、なんと「走って」向かう我らが太陽君(笑)お約束通り、爆弾は「1秒前」に停止します(何もいえない)。ナレーションでは「地球の平和は守られた」とか言ってますが.......「レッドタイガー」って本編中でも色んなところが「行き当たりばったりと偶然」で話が進んでいるのですが、まさか最後の最後にこんな「究極」話見せられるとは思いませんでした(笑)。「時計の付いた赤い石ころ」としか言いようのない死神爆弾もステキ(笑)。ラスト2話の総集編は、やはり「3クール放映全うする前に予算が尽きた」のでしょうか?(悲)


時空戦士スピルバン・第44話(最終回)
いま君は知る! クリン星の秘密
1987/3/9放映 脚本:上原正三・監督:小西通雄


 前回、ギローチン皇帝の罠に嵌り時空クレバスに落ち込んだグランナスカは、クリンエネルギーを放出し脱出には成功するが、航行能力を失ってしまいクリン星には帰れなくなってしまう。スピルバン、ダイアナ、ヘレンはワーラー城に乗り込み、ワーラーとの最終決戦に挑む!!女王パンドラ(実は守護神ワーラーと同一人物だった)は自らを戦闘生命機械人と化し、スピルバンたちに最後の戦いを挑んだ。パンドラの強力な力に苦戦するスピルバン達、だがドクターバイオは偶然の事故から元のベン博士に戻り、記憶も取り戻した。ベン博士は地球滅亡のために作ったウィルスをパンドラの本体に打ち込み、これを退治することに成功するが自らも命を落としてしまう。ワーラーは倒したが、ワーラー城の崩壊に巻き込まれ、スピルバン達は見知らぬ場所に飛ばされてしまう。
 そこにあったヘレンが見た見覚えのある街・・・・・それはクリン星だった!!しかしさっきまで地球にいたはずなのに何故?ワーラー城には時空を操る装置があり、それが暴走したために、スピルバン達は一万年後の未来に飛ばされたのだ。そう、クリン星とは一万年後の地球の姿だったのだ!!そして、そこには死んだはずのスピルバンの両親、ダイアナの母も生きていた。父や母に名乗りを上げるスピルバン達・・・・・両親達も子供達を思い出し再会の喜びを上げる。ワーラーは一万年の昔に滅んだ。これからはクリン星で平和に暮らしていくことが出来るのだ・・・・・・スピルバン達はその喜びを噛み締めていた・・・・・・・・・・

 何とか「感動巨編」に仕立て上げようとしてはいるのですが、タイムパラドックスの設定があまりにメチャクチャです。ワーラー侵略にさらされた世界で子供の状態で宇宙に送り出されたスピルバン達を、パラレルワールドになったはずの別世界の両親達が何故覚えているのか等々・・・・・・・・結局第一話での「十数年の宇宙旅行は一万年過去へのタイムスリップだった」ということですが、正直、ラストの展開が唐突過ぎて全く納得いきません。数々の名作を生んだ上原正三氏が最後にメインで手掛けたヒーロー作品がこの「スピルバン」ですが、中期以降のストーリーのヘタレ振りといい、正直、昔からのファンには悲しい思い出を残す作品となってしましました。「水の惑星」「別の星だと思っていたのが実は未来の地球」っていうのも、あからさまにアニメ「バルディオス」のパクリといえますしね。
最終回は着ぐるみ着てまで頑張った曽我町子御大と水木一郎兄キの熱演振りは見事ですが、あのラストがすべてをぶち壊しています(泣)


仮面ライダーBLACK RX第45話
偽ライダーの末路
1989/9/10放映 脚本:江連 卓・監督・蓑輪雅夫

 予告編で「その時、先輩ライダーに異変が!」と言っていたので「もしや・・・!」と思ったのですが・・・・
 Blackの時は影も形も見せなかった10人ライダーが、RX終盤になって突然集結!!事情が事情とはいえ、変身もせずバイクもないままライダーのままでウロウロしているだけ(笑)そもそもBlackシリーズはプロデューサーもスタッフも違うし別時間軸の話のはず(まあ、この回の脚本の江連氏は第二期ライダー時に書いてましたが・・・・)・・・・何故に過去のライダーを出すのか?もしかしてこいつらニセモノなのでは・・・・・・?という思いで見ていたので、このタイトルを聞いて楽しみに本編を見たのですが・・・・・・・・実際は「おい、一号ライダーが2人いるぞ!!」って、敵のスパイが一号に化けて紛れ込んでいただけだった・・・・・・ふざけるな〜〜〜〜っ(怒)!!!


ウルトラマンティガ・第49話
ウルトラの星
1997/8/9放映 脚本:上原正三・監督:原田昌樹&満田かずほ

 ある日ダイゴは、お台場をパトロール中に「怪獣を売って欲しい」と言って回る奇妙な男を目撃する。怪獣バイヤー・チャリジャを名乗るその男は円谷プロに乗り込み、受付の女性に「円谷英二監督に会わせて欲しい、そして怪獣を売って欲しい」というが・・・・たまたま通りかかった円谷プロの専務は「円谷監督に会いたければ、1965年の円谷プロに行ってください」と言う。チャリジャは手にしていた装置を使って1965年へとタイムスリップする・・・・
一部始終を見ていたダイゴは本部に戻り、その出来事をGUTSの面々に報告する。円谷英二監督の思い出話にふける面々。ダイゴは調査のために、先ほどチャリジャが消えた場所を調べるが、その場所に来た時空間に吸い込まれ、1965年の円谷プロへとタイムスリップしてしまった!!
1965年の円谷プロでもチャリジャは「怪獣が欲しい」と言って現場の人を困らせていた。調査していたダイゴはカチンコ係の長野というスタッフに間違われ、撮影現場に借り出されてしまう。そこでは「ウルトラQ」(だと思う)製作の真っ只中だった。
 その頃、脚本家・金城哲夫は新番組の脚本作りに頭を悩ませていた。何回書いても円谷一監督からOKが出ずリテイクが続いていたのだ。同僚の上原正三らに不満を爆発させる金城・・・・思い余って“オヤジさん”円谷英二監督に弱音を吐くが・・・・それを励ますように、円谷監督は金城に「ウルトラの星」と呼ばれる赤い宝石状の石を見せた。それは宇宙人から貰ったものだと言う。まさかと笑う金城に、円谷監督はその時の思い出を語る・・・・・
 ある夜、アイデアに詰まって寝付けなかった円谷監督は竜ヶ森湖の付近を散歩をしていた。その時、青い光球が湖に落下するのを目撃する。慌てて湖に近づくと、そのほとりで一人の異星人と出会った。その異星人はM78星雲から来た“ウルトラマン”と名乗り、この湖に怪獣を封じ込めたのだという。
 「ウルトラの星」は、その時ウルトラマンからもらった物なのだ。その話を聞いて勇気付けられる金城・・・・・・
しかし、それを聞いていたチャリジャは竜ヶ森湖へ向かう。竜ヶ森湖ではエイリアンの正体を現したチャリジャの呼びかけに、怪獣・ヤナカーギー目を覚まし、集落を破壊し始めた!ダイゴはティガに変身しヤナカーギーに立ち向かうが、苦戦の末ヤナカーギーにエネルギーを吸い取られピンチに陥ってしまう!それを見ていた円谷監督の思いが奇跡を呼んだ!!ティガを救うために“ウルトラの星”から初代ウルトラマンが出現したのだ!ウルトラマンから与えられたエネルギーによりティガはパワーを回復、ゼペリオン光線とスペシウム光線のダブル攻撃にヤナカーギーは倒れた。「ウルトラマン、また会おう!」という言葉を残し、チャリジャは宇宙に帰っていった・・・・・・
 必死に脚本の執筆を続ける金城哲夫・・・・・・そしてついに新番組に製作が始まった!円谷一監督は叫ぶ「ウルトラ作戦第一号、スタート!」

 なんと言ったらいいか・・・・・・ラスト3部作前のインターミッションといった感じで、完全な番外編と見ていいでしょう。旧スタッフによる「あの時代」へのノスタルジー的味わいで、本放送で見た時はぶっ飛び&喜びましたが・・・・後から冷静になって考えてみると「子供とか若い人を置き去りにしてるじゃん!これはこれでマズいのでは?」と考え込んでしまいました。まあ、EDラストの「あのウルトラの星はどうしたんだろう。僕ももっともっと力が欲しい・・・・・」というダイゴのセリフやこの後のエピソードを考えるとなかなか意味ありげではありますが。初代ウルトラマン登場のシーンに流れたのは「進め!ウルトラマン」で、他にも随所で「ウルトラマン」の宮内國郎のBGMを聞くことが出来ます(多分新録音)。カチンコ係の長野は、もちろん長野博の二役で、二人がすれ違って首をかしげるシーンもちゃんとあリます(お約束)。EDでは初代ウルトラマン対怪獣のハイライトが当時のフィルムから抜き焼きされ、それに続けてGUTSが出撃するシーンにつながっています。
 円谷英二を演じたのは滝田佑介。その他、金城哲夫を沖田浩之、円谷一を実の息子である円谷浩が演じましたが、近年どちらも故人となられてしまいました。円谷監督と話すウルトラマンの声は、テロップにはありませんでしたが、恐らく満田監督でしょう(あの声、間違いないと思います)
 それにしても、劇中では21世紀の円谷プロはお台場にでっかいビルを建てていますが、21世紀になった現在、創業当時からの木造平屋社屋からは「やっと最近」移転したものの、そんな巨大社屋は持ってません(笑)



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