何となく考察してみるコーナー・第2回


必殺シリーズ

中村主水・激闘の歴史〜その二〜


第二回目は「仕置屋」「仕業人」編。本来必殺に“主水シリーズ”という枠組みはなかったのだが、有名な“あの事件”きっかけに中村主水は「必殺の顔」となっていくのだ。それが良かったのか悪かったのかは後の歴史を考えると微妙だが、とにかくこの時期の主水が後の基本形となっていた事は間違いないだろう。



朝日放送・毎日放送ネット改変事件

「暗闇仕留人」終了後、シリーズ第5作「必殺必中仕事屋稼業」では、二作ぶりにタイトルに「必殺」の文字が復活。出演陣も、「仕掛人」の緒形拳が知らぬ顔の半兵衛役で主演。梅安とは全く違った役で好評を博した。しかし放映開始3ヶ月後の1975年4月に、大阪キー局と東京ネット局のネット改変が行われ、「必殺」はその影響をもろに受ける事になる。関西の朝日放送と松竹が制作していた必殺シリーズは、関東では当時のネット局・TBSで放映されていたのだが、1975年4月1日のネット改変、俗に言う“腸捻転事件”により、本来のネット局であるNET(現:テレビ朝日)に変更されることになった(「腸捻転事件」で検索すると詳細が出てくると思うが、それまでは関西:朝日放送→関東:TBS、関西:毎日放送→関東:NETのネットとなっていたのだが、会社的に本来の系列は逆であり、それを1975年4月1日に双方のネットを入れ替えたもの。このあおりを受けた例として、必殺以外にも、毎日放送系列の「仮面ライダーアマゾン」がシリーズ最短の24話で終了したエピソードが有名)
必殺シリーズは高視聴率を生む人気番組であり、その穴を埋めるためと、TBSは必殺亜流番組「影同心」(制作:毎日放送・東映)を放映、好評を得る。対するNETに移動後の「仕事屋稼業」は放映時間がTBS時代の土曜22:00から金曜22:00に移動したこともあり、このネット改変を知らなかったファンはそのまま「影同心」に移行したらしく視聴率的に大苦戦することになった。「影同心」は、内容的には主演の3人のダメ同心達が影では悪を斬るといった内容で、スタッフも東映系の佐藤肇、倉田準二監督の他に、本家必殺の工藤栄一監督(この人も元は東映)らが参加していた。
スタッフの頑張りも空しく「仕事屋」はネット改変3ヶ月後に26話で終了。「影同心」の人気となったダメ同心の設定が「必殺」の中村主水に似ていたことから、必殺第6弾は再び人気キャラ中村主水の登板となった。


主水三たび登板・「必殺仕置屋稼業」

シリーズ第6弾は「必殺仕置屋稼業」。前述の理由から中村主水を完全な主役として中心に据えた作りとなった。時代は前作の嘉永年間から天保時代に逆行しているが、前二作と違い今シリーズは過去のシリーズの設定に一旦リセットがかかっているように見える。タイトルから「仕置人」の延長線にあることには間違いないのだが、劇中では「仕留人」時代のことには一切触れられていない。というか、主水シリーズの中でも後期仕事人シリーズを除くと、唯一「仕留人」→「仕置屋」の繋がりだけが前作との関係に一切触れられていないのである。
これは筆者の考えだが、前作「暗闇仕留人」で裏稼業が抱える自己矛盾とそれに気付いた主水の「仕置人」としての終わりを描いた以上、時代的なものを考えてもその後日談として描くのは無理があったためだと思う。これも勝手な考えなのだが、「仕留人」は「仕置人」続編としての一種のパラレルワールドであり、それとは別の時間軸で進んでいった「仕置屋」以降の“正史”とはある意味で別物として考えるのが妥当でないかと思うのだ。「仕置屋」本編を見るとわかるのだが、この作品の主水は前二作と少し印象が異なり、いわゆる後のシリーズに通じる「基本形」に近くなっている。

第1話「一筆啓上地獄が見えた」

北町から南町奉行所へと栄転になった主水。だが噂に聞く通り、南町奉行所は北町とは違い厳しい雰囲気で、赴任早々「南町のやり方」を叩き込まれ、北町時代のような昼行灯ぶりは許されないような雰囲気だった。折りしも中村家では庭内に離れを増築し、その築代の支払いという頭の痛い問題も抱えていた。またせんは、下っ引きの亀吉を雇い主水のお目付け役として監視させる始末。
そんな矢先、主水は竹串を使う男の殺しを偶然に目撃、またその男に顔を見られしまう。そして主水に接近してきた髪結いのおこうという女が近江屋利兵衛の殺しを依頼してきた。おこうはかつて主水が仕置人であったことを知っているという。主水はその何日か前に近江屋奉公のおみよが主人の利兵衛に斬りかかるという現場に遭遇し、おみよを捕らえていたのだ。単なる主人と妾の痴話げんかと思っていたが、おみよは「奉公人が主人を殺そうとするとは不届き千万」との裁きで死罪となっていた。だが裏稼業に復帰する気がない主水は、首を立てに振ろうとはしなかった。おこうの「一度仕置に手を染めたものは、それから抜けられないのとちゃいますか?」という言葉にも耳を貸さず。
おみよの妹・おいとは復讐のために単身近江屋に乗り込むが、逆に近江屋に手篭めにされてしまう。それを儚んだおいとは井戸に身を投げて自害し、二人の娘を失った父親も首を吊ってしまう。
この親子の葬式行列を目の前におこうは主水に言い放つ。
「中村はん、わてはあんたの事を見損うとりました・・・・・」
だが行列を見つめる主水の目には決意の遺志が宿っていた。

主水はかつての手下・捨三の元に出向く。捨三に裏稼業再回の遺志を伝えた主水は、事件の裏を捨三に探らせ、すべてはおみよを自分の妾にするため近江屋が仕組んだ罠であったことを知る。
この仕置は一人では無理と感じた主水は、助っ人として先日目撃した殺し屋・竹細工師の市松を訪ねるが、そこで市松と対決することになってしまう。主水の実力を認めた市松は竹串を引っ込めるが、果たして主水に協力するのか?
そして捨三が仲間に入れた托鉢層の印玄を加え、主水の新たなるチームは近江屋殺しに挑む・・・・

第1話では、かつて主水が仕置人であったことを知る人物(おこう)がいて、それをやめた後に捨三と組んで裏稼業をやっていたらしいことがわかる。おこうの再三の願いにもかかわらず依頼を引き受けようとしなかったのは、過去にあった苦い思い出のためと思われる(「仕留人」の後日談として考えると、貢の死がトラウマになったとも考えられるのだがそれについては一切語られていない。また捨三の存在についても辻褄が合わなくなる)。また主水シリーズで「裏稼業の掟」といったものが語られるようになってくるのもこのシリーズからである。

「仕置屋」の基本的な作りは、『事件勃発→主水がおこうから依頼を受ける→捨三が探りを入れる→依頼人や殺しの相手に何らかの形でレギュラーが絡む→真相判明→仕置』となっており、それまでのシリーズと比べると幾分パターン化されてオーソドックスにはなっているが、後期シリーズほどワンパターンにはなっていない。それに合わせ、初期シリーズの荒っぽさが大分影を潜めスマートな作風になったせいか、それに物足りなさを感じるファンも多いという(逆に旧必殺を知らないファンには「入門編」として馴染みやすいという声も)
主水の立場は完全な主役となり、これまでのようなグループのまとめ役からリーダーとなるのだが、それは捨三、印玄に対してであって、初めて組むことになるプロの殺し屋・市松とは考え方の違いもあり一線を画していた。また、おきんや半次と違い、捨三は忠実なる主水の手下であり、劇中何度も主水に殴られたり蹴られたりしながらも表向きに不満をぶつける事はなかったが、こういったキャラクターは後にも先にも捨三だけである。

おこうが仲介屋になって主水が依頼を受けるせいか(主水以外のレギュラーはおこうとの面識はない)、主水が中心になって話が進むことが多いが、見方によって色々な見方が出来るのもこのシリーズの特徴。特に市松のキャラクターが際立っており、後の主水の仲間になるキャラクターの造形にも大きな影響を与えている。

これまでの主水の仲間は、腕は立っても全員が素人上がりであり、主水自身も殺し屋としては決して玄人にはなりきっていなかったの。だが今回加わる仲間・市松は父親も殺し屋であり、自身も幼い頃から殺しを仕込まれたプロであった。請けた仕事は全く私情を挟まずに遂行するという、いわば殺人マシーンであり、“外道にはなりたくねえ”と思う主水とは違い、金のためなら筋の通らない殺しにも手を染めたことがあるらしく、主水たちと組んだ後も別口で殺しを請け負ったことがあった。だがそんな市松も仲間達との付き合いから段々人間らしさを取り戻し、徐々に信頼していくようになる。
それが如実に現れているのが最終回「一筆啓上崩壊が見えた」
市松が殺しの現場を見られたことから仕置屋の存在が別の殺し屋組織・睦美屋にばれ、おこうが囚われの身となってしまう。市松が保身のために自分達を売るのではないかと危惧した主水は市松の行動を見張るが、市松は自分の身と引き換えにおこうを救おうとする。市松と印玄の働きでおこうは救い出されるが、印玄はおこうを救い出すも敵の刃を受け、最後の力で敵と共に屋根から落ち転落死した。市松がおこうを主水の元に連れて行くが、おこうは既に虫の息で、主水に自分が主水を愛していたこと、この稼業を絶対止めてはいけないと言い息を引き取る。
さらに陸奥屋の訴えにより市松はお縄になってしまう。主水は睦美屋を仕置した後、小伝馬町に護送される市松をわざと逃がし、牢回り同心に格下げになってしまう。

この最終回は他のシリーズにもれず主役的キャラクターの総決算的作りになっているのだが、期待を裏切らない市松の意外な?行動と主水の悲惨な末路が対比されていて面白い。
仲間のことなど考えないと思われていた市松が、おこうを救うため体を張り(この時点までおこうとは面識がないはずなのに)、さらに印玄の死に愕然とした表情を見せた(主水にそれを伝えた言葉は「印玄がやられた、立派な最後だった」それまでバカにしていた印玄を、初めて認めるような発言をした)。主水が自分を逃がしたことも意外に思っていたようだが、旅先で主水から渡された握り飯を口にした時、中から小判が出てきてニヤリとするシーンも秀逸だった。

なお話が前後するが、本作第19話「一筆啓上業苦が見えた」は、必殺シリーズ全ての中でも異色作であり、尚且つ屈指の傑作。元主水の同門であった米沢藩士・木原兵三郎こと修行僧・全覚を通して、剣の道に生きる者の業苦と末路を描いた本エピソードは、全覚こと木原役の佐藤慶の熱演振りと衝撃のラスト、初めて敵に恐怖を抱き仕置を放棄する市松や、木原の生き様を思い苦悩する主水など見所満載。本来は「必殺」とは言えないような内容なのだが、脚本:安倍徹郎、監督:工藤栄一という強力タッグが送る内容はまさに完璧で、必殺ファンならずとも時代劇ファンにはぜひ見ておいて欲しい一本である。


主水続投・「必殺仕業人」

シリーズ第7弾「必殺仕業人」は、初の二作続けて主水の続投となった。タイトルは一般公募で選ばれ、主題歌「さざなみ」には「仕留人」主題歌“旅愁”でヒットを飛ばした西崎みどりを起用。話題性も十分だったが、その内容は前作「仕置屋」とは大きく異なる。

第1話「あんたこの世をどう思う?」

仕置屋チームが崩壊した1年後、主水は未だ牢屋見回り同心の地位にあった。中村家の生活は崩壊し、減俸された主水の給金の補填のため、せんとりつは内職を始めていた。
主水は食うために裏稼業を続けていた。新たなるたなる仲間は自己中心的でイヤミな性格の灸師・やいとや又右衛門。捨三も風呂屋の釜焚きから洗い張り屋(女郎の腰巻洗い)へ転職し、相変わらず主水の下で働いていた。
そんな主水の元に一人の男が訪ねてくる。男の名は赤井剣之介。元沼木藩の藩士で今は藩から終われる身だが、旅先で知り合った市松から主水を紹介され江戸に出てきたのだという。お尋ね者ゆえ人前に顔を出せず、顔を白塗りにして大道芸をやっているものの全く稼げない。殺しを食いぶちとして生きている男だった。主水が引きうけたものの、手数が足りず躊躇していた仕事のため剣之介を仲間に入れる主水だったが、その殺しの相手とはかつての剣之介の婚約者だった。最初は拒否する剣之助だったが、やいとやと主水の主水の言葉に結局受けることになる。

必殺関係の本を見ると、この「仕業人」は“左遷されたサラリーマンの悲哀を描いた”とあるが、それ以上に荒んだ人心をテーマにした話が多い。全体的に“どん底感”が漂い、他にシリーズに比べても極端に暗い内容である。普通の話もあるが、社会の底辺に生きる者達の荒んだ心や足掻きを描いた話が多く、第5話「あんたこの身代わりどう思う」など、当時の基準から見ても放送コードギリギリの内容で、あからさまなスラム街に見える「隠れ里」の存在やSM癖のある大棚の息子など、荒んだムードが前編に溢れている。全体的に見ても、人々の自分の利益のためなら「他人を犠牲にすることなど何とも思っていない」という部分が、作風のせいか他シリーズよりも殊更強調されていた感がある。

そんな世界観は主役たる仕業人達にも反映されている。
剣之介はお尋ね者ゆえに表で顔を晒すことが出来ず、普段は顔を白塗りにしている。女房のお歌とは相思相愛だが、生活はどん底で常にボロを身にまとい、家は河原に作った藁のほったて小屋。そのせいか金にやたらとうるさく、殺しを引き受ける際にもまずは金のことを気にする。

やいとや又右衛門は主水が市松の次に組んだ“殺しのプロ”である。イヤミなプレイボーイであり、尚且つ金にうるさく文句が多いという性格。そのくせ腕っ節が弱いせいか意外に度胸がなく、大変な縁起担ぎ。仕事以外で仲間とつるむ事は少なく自分のことしか考えていないように思えるが、意外に責任感が強く、時折弱者には優しい一面も見せることもある。

そんな中で今作の主水は、シリーズ中一番不遇の時代を送っている。
牢屋廻り同心の給金では生活出来ず、せんとりつは傘貼りの内職を始め、「仕置屋」で増築した離れを間貸しする有様。主水自身も定町廻りでなくなった為、商人から袖の下をゆする事も出来ず、本当に生活のためだけに殺しを続けていた。ただ表の仕事の上では定町廻りより気が楽だったようで、同僚の老役人・島忠助とは気が合ったり(定年を間近に控え、家族から煙たがられているという主水に似たような立場。ただし島は後半、画面から消える)、退屈な毎日にも仕方ないと思いながら状況を受け入れていたようだ。裏の顔でも、荒んでいるようでいて案外弱者や仲間に対する思いやりを見せることも多い。牢内の囚人から依頼を受けることも多いが、キッチリ筋を通して仕事にしようとする辺りは主水のポリシーか?
トレードマークの襟巻きをするようになったのもこのシリーズからで(藤田氏曰く「あんまり寒かったから」だとか)、酒を飲むようになったのもこのシリーズからである(スポンサーの酒造メーカー(この時代と、たぶん「白鹿」)への配慮のためだったという話だが、“甘党の設定”も残ったらしく、以前のように劇中で大福を食うシーンもあり)

金を軸とした裏の仕事だけのつながりのように見えた3人だったが、最終回では剣之介とお歌の危機という事態に結束を見せる。奥州柴山藩士・土屋多聞の殺しに於いて、やいとやの失態から仕業人の存在が明るみになり、巻き込まれた剣之介とお歌はドブ川の中で滅多斬りにされ死亡する。剣之介夫婦の死を知った主水は愕然となるが、その仇を撃つために仕業人としての立場を捨て、中村主水個人として果たし状を送ってきた土屋小十郎と対決する。この回のもう一人の犠牲者と言えるのが標的の息子・土屋小十郎だったが、父の仇を追ううちにその悪行を知り、尚且つそれでも仇を討つためのと主水に対決を挑むが敗れる。

悪行に手を出す者とそれに関わる者、そしてそれを仕置する裏稼業に関わる者の業と末路をまたもや見てしまった主水は、仲間とも決別し霧の中に消えていくのだった。



主水と組んだ闇の仕事師達・その二

必殺仕置屋稼業 
1975年7月4日〜1976年1月9日放映 全28本
必殺仕業人    
1976年1月16日〜7月23日放映  全28本


市松(沖雅也)(仕置屋稼業)
殺し屋だった父を早くに亡くした後、叔父・鳶辰(津川雅彦)に育てられるが、実は父を殺したのはその叔父であった。市松を殺し屋に育て上げた鳶辰は、第2話で市松自身よって仕置される。第一話で殺しを見られたために主水を殺そうと対決になるが、その腕は主水の方が一枚上手だった。主水のスカウトにより仲間になるが当初は裏の仕事以外での付き合いはほとんどなく、他の筋からの仕事も引き受けていたようだ(第1話、アジトで「本当に来るんですかい?」と疑う捨三の前に、近江屋の乗る船の船出時間が変わったという情報を持って現れるシーンは絶妙。この辺は仕事は仕事して請けるプロ故の行動か?)
武器は鋭く削ってとがらせた竹串。これで首筋など相手の急所を突く(出陣前に無表情で淡々と竹串を削るシーンが印象的)。一切の感情を見せないような冷たさを見せるが、一方では子供に優しかったり、馴染みの者には情をかけたりもする(それを表面に出す事はないが)。早くに父を亡くしたせいか多少ファザコンの気があったり、10話では身寄りのない子供を不憫に思い引き取ろうともする(だがその子が竹串で虫を刺し殺すシーンを見てハッとなり、主水の「『門前の小僧、習わぬ経を読む』だ。あの坊主、手放すんなら今のうちだぜ」の言葉に、同じ道を歩ませてはいけないと思ったかその子を手放す)。
当初は捨三や印玄をバカにしていたようだが、共に仕置を重ねるうちに段々と仲間意識も芽生えていったようだ。最終回で奉行所に捕まるが、主水の手によって脱走、江戸を離れる。


印玄(新克利)
(仕置屋稼業)
捨三の友人で怪力の托鉢層。実はかつて実の母と愛人をその手で殺したという壮絶な過去を持つ。当初は躁鬱の気も見せていたが、次第に落ち着いたようだ。
第一話で主水から裏開業再開の意志を聞いた捨三が仲間にしようとするが、主水は秘密を守ろうと印玄を消そうとする。だが素手で薪を割る怪力と炎を見つめる目に刀を納め、仲間にすることにした(「生きるも地獄〜死ぬも地獄〜・・・・どこかで仏に会ったら、俺は仏を殺すかもしれん・・・」目に映る炎!)
普段は明るい性格で無類の女好き。仕置の前には必ず女を買いに行くが、その絶倫ぶりに遊女達は「壊される」(笑)と恐怖している(女郎屋で決めた女を無理やりかついで部屋に入り、他の女郎達が心配して気配を窺うと「きつー」の言葉が聞こえるのは毎回のおお約束シーン) 
殺しの技は、どういう方法か知らないが敵を屋根に連れて行って突き落とすという方法。
印玄「行けい!」(屋根の頂で敵の背中を押す)
悪人「やめてとめて、やめてとめてやめてとめてやめてとめてやめてとめて、うわーっ」
ゴキッ(転落音)

の殺しのシーンのやり取りは毎回爆笑もの。全体的にコメディ色の強いキャラクターだが、最終回ではおこうを助けるため敵と差し違え、共に屋根から落ち息絶える。


おこう(中村玉緒)(仕置屋稼業)
髪結床を営む上方の女で、京都弁を話す。仕置屋と頼み人の仲介役として仕事を受けてくるが、主水以外のメンバーとの面識はない。金にうるさくしたたかな性格だが、情に厚く外道には怒りを燃やすという一面を持つ。髪結いの客に対してはお世辞攻撃で褒め散らかすが、客が帰った後で本音を吐くシーンが毎回のお約束(笑)
最終回、殺し屋同士の抗争により頼み人の口から正体がばれ、拷問を受ける。市松によって救われるが既に虫の息で、自分が主水を愛していたことを告げ、同時にこれからも仕置を止めてはいけないと遺言を残し息絶える。
「中村はん・・・・・この稼業やめたらあきまへんで・・・・・いつまでも続けておくんなはれや。いつまでも・・・・・この稼業、続けておんくなはれや・・・・・・」


捨三(渡辺篤史)(仕置屋稼業、仕業人)
主水に恩義があるらしく、かつて主水の元で裏稼業に関わっていたことがあるらしい。情報屋として、文字通り主水の手足として活躍する。基本的に主水に忠実だが、時には主水と対立することもある。「仕業人」の時は、主水に内緒でやいとやと組んで仕事をしたこともあった。「仕置屋」時代は風呂屋の釜焚き、「仕業人」では洗い張り屋(色町の女郎の腰巻洗い)として働き、そこがメンバーのアジトとなっていた。ちなみに“仕業人”という言葉を初めて口にしたのは捨三である。仕業人解散と共に、江戸を離れ旅に出る。


赤井剣之介(中村敦夫)(仕業人)
元上州沼木藩の藩士で本名・真野森之助。旅芸人・お歌のために人を斬ったのが元で藩を追われ、お尋ね者となる。旅先で市松と一生に仕事をしたのがきっかけで、市松の紹介により主水を訪ね江戸にやってくる。お歌とは夫婦の間柄。お尋ね者ゆえ、昼間は顔を白塗りにして顔を隠し大道芸人をやっている。家は廃墟や河原に建てた藁のほったて小屋で、乞食同然のその日暮らしをしている。どん底の生活ゆえ金にうるさいが、妙なところで侍のプライドを捨てきれないところや殺し屋としての素人っぽさから、やいとやとはそりが合わない。刃のついた指輪で相手の元結を切り、乱れた髪の毛で首を絞めて殺す(風呂敷を被せることもある)。最終回で敵に捕まり拷問を受け、逃亡するところをお歌と共にドブ川で斬り殺される。


やいとや又右衛門(大出俊)(仕業人)
仕置屋解散後、主水が組んだ新たな殺し屋。第1話で既に主水と組んで仕事をしていたがその経緯は語られていない。表稼業はその名の通りやいとや(針灸師)。武器は真っ赤に焼いた針で、それを敵の眉間に突き刺す。ただし腕っ節が弱いため正面から敵に迫れず、意外に臆病な面もある。やたら迷信深く縁起を担ぐ(特におみくじを気にする)。女好きのプレイボーイでイヤミな性格。剣之介とは何かとそりが合わない。反面、弱者には優しかったり結構責任感が強い面もあり、最終回では剣之介の危機にを助けに走る面もる。だが仕業人の存在のがバレたのは、殺しの現場に落としたおみくじから探りを入れられ、江戸の裏組織の大物にやいとやの仕業とばれたためである。最終回、捨三と共に主水の決闘を見守った後江戸を去る。


お歌(中尾ミエ)(仕業人)
剣之介に助けられ女房となった旅芸人。剣之介の最初の仕事に同行し仲間となるが、最初、主水ややいとやは「女がいちゃ仕事にならねえ」と反対だった。気の強い性格で物怖じしない。剣之介とは相思相愛だが、剣之介のお尋ね者ゆえのストイックな生き方には全面同意しているわけではないようだ。殺しの際には、敵をおびき出したり手引きしたりと、剣之介のサポートに回る。最終回、剣之介と共にドブ川で惨殺される。




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