20131012Fuji3

Rによる気象データ解析 3


ヒストグラムを描く

 前回は、Rに読み込んだデータフレームのデータ概要を調べるsummaryコマンドについて学んだ。今回はヒストグラムを描く。ヒストグラムを描くコマンドはhist()である。

 データーは、前回同様東京の2013年8月の日々の平均気温、最高気温、最低気温を用いる。ただし、今回は表題の「平均」を「Ave.」に、「最高」を「Max.」に、「最低」を「Min.」にそれぞれ変更したものを用いた。

前回同様、Rのコンソールに

Tokyo.Temp<-read.table("t:\\R\\Book1.prn", header=T)

と打ち込み、続いて、

names(Tokyo.Temp)

と打ち込むと、

[1] "Ave." "Max." "Min."

と打ち返される。そして、平均気温のヒストグラムを描こうと、

hist(Ave.)

と打ち込むと、

以下にエラー hist(Ave.) : オブジェクト 'Ave.' がありません

と打ち返されてしまう。平均(Ave.)、最高(Max.)、最低(Min.)の3列のデータを個別に扱う準備ができていないからだ。ここで、

attach(Tokyo.Temp)

と打ち込んでから

hist(Ave.)

と打ち込むと、めでたく以下のようなヒストグラムが描かれる。

Hist_Ave.jpg"

 上に示したヒストグラムは、階級が1℃刻みで9階級となっているが、これはRが自動的に選んでいる。2013年8月の東京の平均気温は29℃から30℃の間の階級が8カウントと最も多い。データから検証してみると、29℃から30℃の間の階級でカウントされているデーターは、29.0℃を含まず、30.0℃を含んだものとなっていた。同様に、

hist(Max.)

と打ち込むと、以下のようなヒストグラムが描かれる。

Hist_Max.jpg"

 今度は、2度刻みの階級のヒストグラムが描かれた。32℃から34℃の間の階級が11カウントで最も多くなっている。この場合も、データを総合的に照合すると、32℃から34℃の階級に、32℃は含まず、34℃は含んでいることが分かる。 hist(Min.)

と打ち込むと、以下のようなヒストグラムが描かれる。

Hist_Min.jpg"

 このようにデータフレームをattach(アタッチ)しておくと、データの系列名を指定するだけで、ヒストグラムを描くことができた。データフレームをattachしていない場合は、「データフレーム名」$「系列名」を指定すれば同様にヒストグラムを描くことができる。すなわち

hist(Tokyo.Temp$Ave.)

と打ち込むと、以下のようなヒストグラムが描かれる。

Hist_Ave2.jpg"

 もちろん、データフレームTokyo.Tempをアタッチしていても

hist(Tokyo.Temp$Ave.)

と打ち込めば、同様の結果が得られる。グラフの表題にデータフレーム名が表示される点が、データフレームをアタッチして、データフレーム名を省略して指定した場合と異なる。

 今回はヒストグラムを描くコマンドhistとデータフレームをアタッチするコマンドattachについて学んだ。ここで用いたデータを気象庁のページを参照して作成するのが面倒な人のために、Book1.prnをBook1.txtにファイル名を変更して置いた。

(2013.10.31)
 



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