不動滝

山梨県の滝・尾白川渓谷

不動滝(尾白川渓谷)不動滝(尾白川渓谷)

 神蛇滝の余韻を残しながら更に先へと足を進めると、大きな水音とともに遠方にこの滝が見えます。美しさは神蛇滝に譲るものの、滝の躍動感では間違いなく不動滝に軍配が上がるでしょう。

 滝の周辺にはとてつもなく大きな岩がいくつも横たわり、激しい滝音とともに力強さが満ち溢れる素晴らしい滝です。 岩登りに不安のある私は、残念ながら滝のすぐ手前にある巨岩を乗り越えられず、滝壺の一歩手前までしか近づけませんでしたが、それでも周囲に響き渡る水音は非常に激しく、不動滝の迫力に圧倒されました。

 余談ですが、真夏に訪問し予想以上のアップダウンもあり、アッという間に持参の水筒が空っぽに・・・。仕方なく不動滝付近に流れる沢水を口に・・・物凄く美味しく、早速水筒は満タンです。
 名水百選に選定されているのですから、美味しいのは当然?

 尚、この滝から錦滝に向かう登山道が続いていますが、途中林道の崖が崩れているのでここで引き返すのが無難です。
 私は登山道を利用し辿り着けましたが、かなりの急登な上、崖崩れ箇所(錦滝参照)は非常に危険だと思います。


滝巡りの話  第4話 「 飲み水 」



 日本で水が販売されるようになったのは、いつ頃からだろう?

 今では国内産はもとより、海外産も数多く店頭に並び、種類が豊富な店に行けば珍しいものがあったりして面白い。私は色々悩んだ挙句、水ではなくお茶を選択する事が多いとはいえ、 登山等の水筒用には「南アルプスの天然水(笑)」を購入することが多い。日本の水道水は飲んでも問題ないはずだが、ちょっと気が引けてしまうのは、味は勿論、タンクや配管等の衛生上の問題が気になるからだ。

 幼少の頃は水道の水を平気で飲んでいたし、「何で水に高いお金を出して・・・」などと思っていた私が、最近では違和感なく購入するようになっている。 人体にとって水が不可欠なのは言うまでもなく、健康志向の高まりとともに美味しい水の需要は増加の一途、こだわる人が増えているのも頷ける。

 山には沢山の水場があるが、私は躊躇して飲まないことが多い。小さい頃、遠足や旅行等の際「現地で生水を絶対飲まないように」と学校の先生から言われていたので、 真面目な私(笑)は大人になってからも忠実に守ってきた。確かに毒性がなくても様々な細菌等、絶対に安全といえないのも事実であり、万が一を考えれば安易に飲む事は避けたほうが無難。 その感覚から常に水筒を持参し山の中で湧き出す水を飲むことは皆無だったが、どうしても飲まなければいけない緊急事態が発生する。といっても遭難したわけではなく、単に持参した水がなくなってしまったのだ(笑)

 記念すべき山の水第1号がこの尾白川渓谷不動滝、訪問時は夏真っ盛り、30度を超える気温と高い湿度、予想以上のアップダウンもあり喉の渇きが激しく往路の不動滝で既に水筒の水はカラっぽ、 飲むペース配分を間違えてしまったと後悔しても時既に遅し。 一応、不動滝まで辿り着き訪問計画の最低ラインはクリア、そのまま引き返すことも考えたが、どうしてもこの先にある錦滝に訪問したい気持を捨て切れず・・・。

 ただし、ここからは急登となるため水が足りない状況、そこで考えたのが不動滝近くの湧き水、安易に飲みたくはなかったが「南アルプスの天然水ではないか!」と恐る恐る口にすると、 「これはイケる!」味は格別だった。かなり喉が渇いていた事も影響していたとはいえ、それを差し引いたとしても非常に美味しいと感じた。

 私の胃は強くも弱くもなくいたって普通だが、その場で大量に飲んだ上に水筒にも補充、錦滝への道中だけでなく復路でも改めて胃の中に流し込み、 最終的にはかなりの量を口にしていたため、後になって胃が痛くなる不安も感じていたが何の問題もなし。

 それ以来、私の中で山梨県の白州周辺の水は安心して飲んでも良い場所となり、石空川渓谷や篠沢、桑の木沢、更にドンドコ沢では大量の水を口にしている。(沢の水の安全性について保障するものではありませんのでご注意を)

 ちなみに、白州・尾白川は環境省が昭和60年に選定した昭和の名水百選に選ばれている。


( 第3話 ⇔ 第5話 )



【アクセス】

国道20号線 ⇒ 「道の駅白州」 ⇒ 尾白川渓谷無料駐車場

 駐車場からは90分前後で滝前へ(途中の滝見を考えて、更に余裕をみてください)
遊歩道はほぼ全て川の右岸(上流に向かって左側)にありますが、不動滝手前には少し驚くような立派な吊橋がかけられ、左岸側に吊橋を渡ると滝に近付くことができます。

 遊歩道は整備され迷うことはありませんが、アップダウンも結構あり、基本的には登山と考えて下さい。水分補給も必要ですし、場所によっては滑落の危険があり御気楽気分で訪問すべきではないと思います。

 無料駐車場はかなり広いですが、甲斐駒ケ岳の登山道の駐車場も兼ねているため、場合によっては混雑するかもしれません。

 また、夏場は水と戯れたい観光客も意外と多く、千ケ淵ではかなりの人が水遊びに興じていました。

無料駐車場

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