Great pianist Cyprien Katsaris
ものごっついピアニスト
シプリアン・カツァリス

このサイトは、超絶技巧の持ち主にして、ロマンティックな歌い上手、そして最高のエンターテイナーである「ものごっついピアニスト」シプリアン・カツァリスのファンサイトです。
いまでこそアムランやヴォロドス、サイなど個性派ピアニストが認知されていますが、まさしく彼こそ「元祖個性派」! 日本ではなぜか実力のわりに正当に評価されない不遇のピアニストであるカツァリスに刮目せよ!
2014.04.21
PIANO21の情報をアップデート

2013.12.08
その他の録音情報をアップデート

2013.12.02
PIANO21の情報をアップデート

2013.11.25
PIANO21の情報をアップデート

2011.11.20
ショパンを弾くレッスン編ビデオのYouTube動画をリンク

2011.05.03
ショパンピアノ協奏曲第2番、シューマンVol.2、上海ライブDVD、モーツァルト協奏曲Vol.7の情報を追加

2010.07.17
新譜ヴォヤージュ、上海ライブDVDの情報を追加

1970年代には主にEMIへ録音しているが、一部をのぞきCD化されないまま、廃盤になっている。1980年代からテルデックへ名録音の数々を残し、一部をのぞいて現在でも多くが入手可能。ソニークラシカルの録音はソナタ集をのぞいて現在廃盤で手に入りにくいものが多い。また日本独自企画でカツァリスブームのきっかけになった1992年の「ショパンを弾く」関係のビデオもかなり手に入りにくい。現在のPIANO21は何回か装丁をかえて再発売され、国内のCDショップ店頭では見つかりにくいが、オンラインショップでは比較的容易に手に入る。

カツァリス全CD/LP/DVD/LD ディスコグラフィー

《入手困難度について》
S:現在ではほとんど入手困難です。見つけることができるのはよほどの幸運です。
A:海外のオークションや中古ショップなどを定期的に探せば手に入ることがあります。
B:国内のショップ店頭や大手通販では入手困難ですが、オークションや中古市場では比較的入手が容易です。
C:国内で簡単に入手可能です。
1970's 若き日のカツァリス(DG/EMI/Decca他

廃盤

1972年
LP 
DG 2563215

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番

ルネ・ドゥフォセ指揮
 ベルギー国立管弦楽団
1972年5月31日の9位に終わったエリザベートコンクールのライブ録音。演奏としては、かなり元気よく弾き飛ばしている。ライブだけにオケの荒さなどが気になるが、臨場感はある。なにより、曲が終わらないうちにわきあがる拍手と歓声は、コンクールの結果がいかに理不尽だと観衆に思われたか想像がつく。ぜひ録音しなおしてもらいたい曲だが本人の中ではすでに終っている曲らしく、なにがあっても現在は弾く気がない模様。この曲では1978年に南西ドイツ放送交響楽団と演奏したときの放送録音を気に入っているらしく2006年にPIANO21から発売された。(P21020-A) 裏ジャケットではJステーマンが彼の演奏を絶賛している。ジャケットのドイツグラモフォンの黄色ラベルが妙に眩しい。手に入れるのはまず無理。管理人も10年に2回しか遭遇したことがない。(入手困難度SSS)
追記:2014年2月にPIANO21からCD化されて再発売。


廃盤

1972年
LP Decca 
774-173003X
モーツァルト:ソナタK333
リスト:ソナタロ短調
エリザベートコンクールの直後にレコーディングされすぐ発売された。コンクールの入賞記念として、ベルギーのデッカによって作成された事実上のデビュー盤。モーツァルトはテクニックがあるところを感じさせるが、後の彼のモーツァルト演奏のような余裕と遊びが感じられず、お世辞にもいい演奏とはいえない。リストのロ短調も正攻法で弾いており、この曲ではかえってこの方が良いかも。カツァリスが語るにはリストのロ短調はこれで打ち止めだとか。カツァリス唯一のDeccaへの録音。(入手困難度S)

廃盤

1973年
LP EMI 
C61-94660
Jステーマン:ラヴェルの墓(世界初録音)
Jステーマン:6つのブルレスケ(世界初録音)
ガーシュイン:前奏曲No.2
シェデリン:フモレスケ
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
メシアン:愛のまなざし
正式契約したEMIへのデビュー盤。ジャケットには、エリザベートコンペティション入賞者というステッカーが貼ってある。選曲はなんでもありだが、アルバムとしての統一感はなぜかある。シュデリンというのはロシアの作曲家らしいが、ジャケットには「詳しくは不明」と書いてある。 Jステーマンという作曲家はエリザベートコンクールの特別審査員だったようで、その関係での録音なのか、裏ジャケットにはカツァと本人が仲良く写っている。演奏はひたすら真面目に弾いており、最後のメシアンはPIANO21のフランス音楽集に収録されているテイクとくらべれば歴然でカツァリスの成長の度合いが良く分かる。このころはまだ青くて、少し達者なピアニストという感じだったのか?。(入手困難度S)

廃盤

1973年
LP EMI 
C61-94981
リスト:マゼッパ
ハイドン:ソナタハ長調
ブラームス:ラプソディーNo.2
シューマン:パピヨン
プロコフィエフ:トッカータOp11
ショパン:エチュードOp25-7
1973年の限りなくデビュー盤に近い録音。リストは彼にしてはめずらしい超絶技巧練習曲からマゼッパを収録。もちろん達者だがいまのような余裕はない。ハイドンはかなり良い演奏。後のモーツァルト演奏での相性の良さをうかがわせる。ほとんど弾かないショパンエチュードからはOp25-7という、らしい曲目。プロコフィエフの音色はカツァリスにあっているとおもうが、演奏自体はとりたてておもしろみはない。シューマンの蝶々はPIANO21から発売されたシューマンアルバムで再録音され発売されている。このLPの最大の特長はジャケット。アップは公開禁止だろう(涙)。このときからくらべればカツァリスもあか抜けたものだ。(入手困難度S)

廃盤

1974年
LP EMI 
C61-95136
モーツァルト:6つのウィーンのソナチネK439b 1974年録音。世界初録音。
現在PAVANEレーベルよりCDで復刻(下参照)
よって音源としては欲しくなかったが、解説などを読むために購入したのだが、全てフランス語だったため、むだな買い物でした。

廃盤


1978年
LP EMI 
C069-14074
シューベルト:3つの即興曲D946(No.1、No.2、No.3)
シューベルト:アレグレットD915
シューベルト:ギャロップD735
シューベルト:コティリオンD976
シューベルト:ディアベリのワルツ変奏曲D718
シューベルト:12のレントラー舞曲D790
何度も日本公演で披露している即興曲D946から始まる演奏は極めて魅力的でほとんどいまのカツァリスの演奏とくらべても違和感は無い。小品も彼らしいうまさで仕上がっており、なかなかのアルバム。このころになると、EMIもそれなりの扱いをしてくれていたのか、ジャケットも豪華になった。
小品を除いた主な曲は現在EMI UKよりCDで復刻(下参照)

その後、2007年にEMIのシューベルトコレクターズCD50枚組の中の1枚としてCDで復刻。(下参照)

廃盤

1978年
LP EMI 
C18116298-9
スクリャービン舞曲集:
10のマズルカOp3
9つのマズルカOp25
2つのマズルカOp40
2つのマズルカ(遺作)
即興曲Op2-3,Op7-1,Op7-2
疲れた踊り/ポロネーズOp.21
ワルツOp38,Op1,遺作
2つの舞曲 Op73
1977年録音。正直いって、期待していたほど良くない演奏。可も無く不可も無く。もっと自由奔放にやっていいのにと思うのだが、いたって優等生の演奏。音色は彼にあっていると思う。舞曲系のリズムの取りかたなどは、彼らしい。
2007年にPIANO21からCDで復刻されて音がかなり改善。(こちら参照)

廃盤

1982年
LP EMI 
EAC90130
リスト:ハンガリー幻想曲
リスト:ハンガリア協奏曲(新発見)
シューベルト(リスト編曲):さすらい人幻想曲
 オーマンディ指揮
   フィラデルフィア管弦楽団
カツァリス初の協奏曲録音。何度も来日公演で披露した「ハンガリー幻想曲」は何度聞いても爽快。ハンガリア協奏曲というのは、リストの3番目の協奏曲として1970年代に発見された、世界初録音。さすらい人幻想曲も収録されており、ぜひ探して購入したい1枚。
2006年2月に国内盤でCD化されたあと、PIANO21からもCDで復刻された。


復刻

1990年
CD 
PAVANE
ADW7060-2

モーツァルト:6つのウィーンのソナチネK439b ベルギーのPAVANEレーベルよりCDに復刻。原曲は木管楽器のためのディベルティメント。当然、世界初録音。演奏は、音が若いのはいいとしても、真面目で面白くない。カツァリスにもこんな初々しい頃があったのか。(入手困難度B)


復刻

1995年
CD 
EMI
CDZB 69561
シューベルト:3つの即興曲D946
シューベルト:アレグレットD915
シューベルト:12のレントラー舞曲D790
他 
上記のシューベルト作品集より即興曲D946//アレグレット/レントラー舞曲D790のみ、オムニバスアルバムにてCDに復刻。若いが、彼の美音は当時からうかがえる。このCDは比較的手に入りやすいので、ぜひお手元に1枚。(入手困難度B)

復刻


1999年
CD EMI 
5735162
リスト:ハンガリー幻想曲
  オーマンディ指揮
    フィラデルフィア管弦楽団
上記のリスト協奏曲集より「ハンガリー幻想曲」のみ、EMIにてCDに復刻。他演奏者のリストピアノ協奏曲がメインのアルバム。

復刻CD化

2006年
TOCE3264
リスト(チャイコフスキー編):ハンガリア協奏曲
リスト:ハンガリア協奏曲

シューベルト(リスト編曲):さすらい人幻想曲
 オーマンディ指揮
   フィラデルフィア管弦楽団
EMI時代の名盤がなぜか、2006年に突如として日本でのみCD化。世界のカツァリスマニア驚愕のサプライズ。
CD化されて、より若くて元気なカツァリスとそれを丁寧にフォローするオーマンディとフィラデルフィアのゴージャスな響きにあらためて感動。(入手困難度C)


復刻CD化

2006年
385853-2
シューベルト:3つの即興曲D946(No.1、No.2、No.3)
シューベルト:アレグレットD915
シューベルト:ギャロップD735
シューベルト:コティリオンD976
シューベルト:ディアベリのワルツ変奏曲D718
シューベルト:12のレントラー舞曲D790
EMI UKから、「シューベルトコレクターズエディション50CDとして発売されたシューベルト作品CD50枚組の中の1枚でシューベルト小品集がCD化。他の49枚で気になるものがあれば買い。ただし限定盤だったのですでに見つけるのが難しくなってきている。(入手困難度B)

プライベート盤

OPUS
9110
0788-89

ラフマニノフ:
    Prelude Op.23 No.5
    Prelude Op.23 No.4
    Prelude Op.3 No.2
リスト:
  ベートーヴェンのアテネの廃墟による幻想曲S389
ユネスコ関係のライブ盤。いわゆる海賊もの扱いだが、アテネの廃墟による変奏曲は、超絶技巧爆発でカツァリスも演奏に満足しているらしく、フランスの音楽雑誌の付録に収録されたこともある。
2006年にPIANO21からのロシアンミュージック(カツァリスアーカイブ集)にラフマニノフは収録され、正式発売された。(入手困難度SS)

プライベート盤

シングル

リムスキーコルサコフ(シフラ編):熊蜂の飛行
モーツァルト:ウィーン風ソナチネNo.2第1楽章
グリーグ:叙情小曲集よりOp38-2
ショパン:ワルツNo.3
プロコフィエフ:前奏曲Op.12-7
プロコフィエフ:トッカータ
リスト:ピアノのための小品No.1
1975年6月20日のフランスのノアンでのライブ録音をシングルレコードにして関係者に配布したと思われるプライベート盤。熊蜂の飛行とプロコ2曲は、テルデックからのライブ集やPIANO21から発売されたアーカイブシリーズのロシアンミュージックに収録されている。(入手困難度SSS)

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1980's TELDEC時代のカツァリス


1980年
TELDEC
《リストピアノ作品集》

孤独の中の神の祝福
.メフィスト・ワルツ第1番
メフィスト・ワルツ第2番
メフィスト・ワルツ第3番
調のないバガデル
メフィスト・ワルツ第4番
メフィスト・ポルカ
TELDEC移籍後第一弾。超絶技巧のカツァリスが弾くリストのレパートリーは主に晩年の作品で一般に期待されるような曲はない。しかし、現在でも主要なレパートリーである「孤独の〜」の消え入るような弱音の絶妙さやメフィストワルツでのちょっとしたアクセントのつけ方、テンポの揺らし方などは必聴。楽譜通りでなく結構イジリたおしていて、一見地味なアルバムだがいまにつながるカツァリスの魅力がつまったおすすめの1枚。(入手困難度C)


1982年
TELDEC
ベートーヴェン(リスト編曲):
交響曲第6番「田園」
もはや人類の遺産ともいうべき前人未到の記念碑的シリーズとなったベートーベン交響曲全集のスタート。彼の幼いころの経験で第6番での始まりとなった。1980年前半は実演でもこの曲を何回か弾いた(カツァリスの記憶では10回程度)が、企画が軌道に乗り始めてからは実演では英雄を弾くことが多くなった。ピアノはカツァリス専用オリジナル「マークアレン」を使用。詳しくはこちらへ。(入手困難度B)


1982年
TELDEC
《変奏曲集》

リスト:バッハカンタータ「泣き、悲しみ、悩み、おののき」BWV12による変奏曲

シューマン:練習曲集(ベートーヴェンSyn7の主題による自由な変奏曲形式)
ラフマニノフ:ショパンの主題による変奏曲 
当初国内・輸入盤ともLPでのみ発売され、その後輸入盤のみCD化。国内盤CDは未発売だが、後にシューマンはSymNo.7とカップリングされCD化。また輸入盤では、この3曲にSymNo.5のカップリングだったエロイカバリエーションと組み合わせて1990年代にCD化された模様。演奏は曲のワリにはおとなしく正攻法だが、珍しいラフマニノフなどが入っており注目の1枚。(入手困難度A)


1983年
TELDEC
ベートーヴェン(リスト編曲):
交響曲第9番「合唱」
ベートーヴェン交響曲シリーズ第2弾がなんと「第九」。どうやるんだろうと誰もが思うこの第九では、とんでもないことが繰り広げられている。多重録音ではないのが信じられない。第2弾にしてこの衝撃。この録音は1984年にフランツリスト賞を受賞し、ドイツの音楽雑誌各誌の賞をそうなめにした。このディスク1枚でまさに宇宙を感じることができる偉大な一枚。年末にヘタクソなオケ演奏聴くならこちらのほうが100倍良い。詳しくはこちらへ。(入手困難度B)


1983年
TELDEC
グリーグ:ペールギュントより「朝」
グリーグ:叙情小曲集
グリーグ:ホルベルク組曲
グリーグ:ノルウェー舞曲第2番
最近でも好んで弾く叙情小曲集を含むグリーグ小品集。彼の「詩人」としての一面がクローズアップされた1枚。子供でも弾けるような簡単な曲におもえるこれらから魅力を引き出し、さらりと聞かせる上手さにはほんとに脱帽。叙情的な小品の上手さやはり文句なし。意外にファンも多い一枚。(入手困難度B)


1984年
TELDEC
ショパン:ワルツ集(全19曲) カツァリス初のショパンはワルツ。全19曲という選曲と、第7番でのビックリ「内声えぐり」演奏などは、彼の面目躍如。隣で誰かいたずらで鍵盤を押したのではないかと思う「隠れ音符」処理。しかし、全体的には限りなく健康優良児演奏で、明るく楽しい「ワルツ」としておすすめ。とにかく明るく達者なワルツがききたいひとにもおすすめ。(入手困難度C)


1984年
TELDEC
ショパン:バラード(全曲)
ショパン:スケルツォ(全曲)
20年以上たったいまでも色あせることのない「バラスケ」名盤。バラ1、バラ3の芸達者ぶりは小憎らしいくらい。明瞭、正確、力強いタッチに伸びのある美しい音、にごらず割れない和音、まさに完璧。超絶技巧を必要とされる曲でなくショパンでこのような完璧さを見せ付けられることに快感すら覚える。スーパーテクニシャンプラス健康優良児プラス詩人の一面をこれでもかというほど見せつけ、数多い同曲異演盤の中でも秀逸の出来。ブーニンブームでわいた1985年のショパンコンクールのレコード部門で最優秀となり、カツァリス本人は1990年に道コンクールの審査員をつとめ、1992年のショパンを弾くへの起用へつながっていくこととなる記念碑的1枚。現在でもこれでカツァリス教に入信した人多数。ただし実演で弾いたことはほとんどない。(入手困難度C)


1984年
TELDEC
メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲
  (C/W ヴァイオリン協奏曲)

 
ヤーノシュ・ローラ指揮
   フランツリスト室内管弦楽団
「他人が弾かないものを弾く」カツァリスの真骨頂がここに。テルデックでの初コンチェルトは、なんとメンデルスゾーンのイ短調協奏曲。ツェートマイヤーが弾くヴァイオリン協奏曲とのカップリング。意外にいい曲なのだが、いかんせん他の演奏家でろくに聞いたことがないので判断もできないが、カツァリスとしてはかなり押さえぎみで端正な演奏との印象は受ける。実演では弾いた記録はない。(入手困難度B)


1985年
TELDEC
スーパーヴィルトゥオーゾ・カツァリスライブ

リムスキーコルサコフ(シフラ編):熊蜂の飛行
シューマン:クララ・ヴィークの主題による変奏曲
シューマン:トロイメライ
シューマン(リスト編):献呈〜君に捧ぐ
リスト(カツァリス編):執拗なチャルダーシュ
カツァリス:キプロスのラプソディ
リスト:ウィーンの夜会6番
モーツァルト(贋作):バターのついたパン切れ
プロコフィエフ:前奏曲第7曲
プロコフィエフ:トッカータOp11
ショパン:夜想曲第20番(遺作)
カツァリス:即興曲〜アガンの彫刻による
ゴッドシャルク(カツァリス編):バンジョー
バッハ:チェンバロ協奏曲〜ラールゴ
カツァリスの魅力はライブで一番理解できる。そんなファンのためのアルバムがこれ。75年‐80年という比較的若いときのライブで集めたアンコール集だけに、若さも目立つし、音質も決していいとはいえないが、超絶技巧、抒情詩人、健康優良児、作曲家、などいくつもの顔をみることができる。まさにエンターテイナーの要素が大爆発のアルバム。いまでもアンコールに好んで弾く、一本指のチャーミングな「バターブレッド」やゴッドシャルク「バンジョー」、リスト「執拗なチャールダシュ」などは彼の独壇場。しばらく再発売されていないため、若干入手が困難になっていて残念。(入手困難度B)


1985年
TELDEC
ベートーヴェン(リスト編曲):
交響曲第7番
シューマン:練習曲集(ベートーヴェンSyn7の主題による自由な変奏曲形式)
ベートーヴェン交響曲シリーズ第3弾は第7番。この第7番はリズムが命といえるほど推進力に満ちている名曲なのだが、正直言えばカツァリスのピアノといえども少しつらい気がする。やはり難しすぎるのかテンポの加速に限界があり曲の持つ勢いが伝わってこないよう。大ヒットマンガのドラマ版「のだめ」でこの曲をピアノで弾くシーンがあり急に売れ行きが良くなりわずかにあった国内在庫がまったくなくなってしまったうれしい様な悲しいようなエピソードも。カップリングのシューマンは再発。詳しくはこちらへ。(入手困難度B)


1985年
TELDEC

ベートーヴェン(リスト編曲):
交響曲第3番「英雄」

いよいよ絶好調のベートーヴェン交響曲シリーズ第4弾は英雄。カツァリスいわく「スーパーソナタ」である英雄は実演でもなんども披露してくれたもので(カツァリスの記憶では50回くらい)、1980年代後半の彼のレパートリーの中心となったもの。全9曲中もっとも違和感なく「ピアノ曲」としてきけるこのシリーズおすすめの1枚。しかも演奏は、例のごとくリスト編曲にカツァリスが補筆した部分が満載。オケ演奏でこんな疾走感を味わうことは不可能なのでやはりこのような演奏をきくとピアノトランスクリプションが単なる「ゲテモノ趣味」でないということが再認識される。あまりオケをきいたことがないピアノ音楽ファンでも十分に楽しめる1枚。(入手困難度B)


1986年
TELDEC
バッハ:ピアノ協奏曲第1・3・5・6番
   
 ヤーノシュ・ローラ指揮
  フランツリスト室内管弦楽団
いうまでもなくバッハの時代にはいまのようなピアノはなかったわけでこの曲はチェンバロ協奏曲というほうが正確。しかし、カツァリスは昨今の古楽奏法などの流行などまったく意にすることなくバッハを自分のスタイルで弾く曲としてレパートリーにしている。そんな彼の公式リリースとしてのバッハものの第1弾がこのコンチェルト4曲。いまでもたまに第3番(BWV1054)などは演奏会でも弾いている。彼の音色と軽やかなタッチは文句なくバッハに合っているうえ、いつものカツァリス節もバッハだと不思議にすんなり聞こえるので不思議。(入手困難度C)


1986年
TELDEC
シューベルト:ピアノソナタ変ロ長調D960
ベートーヴェン:ピアノソナタ第12番
カツァリスはショパン、リストでもなぜか晩年の作品や「死」をテーマにした曲などが好きな一面がある。シューベルトでもそうでこの遺作のソナタD960をいまでも主要なレパートリーにしているのが興味深い。そんな葬送行進曲を含むこの曲を情感たっぷりに歌いこんで見事な演奏を聞かせてくれる。彼は多彩な音色をだすことができるが本来の奥行き深い音色にはシューベルトが1番あっている。抒情派詩人カツァリスを一番よく出してくれている1枚。個人的にはTELDEC盤でのイチオシ。ベートーベンソナタはこの曲とPIANO21でライブ音源を発売した30番が唯一レパートリーで興味深い。(入手困難度B)


1986年
TELDEC
リスト:歌曲集
 
  Sop:マーガレット・プライス
実は管理人が最近再評価しているCDがこれ。リストの歌曲というなじみないものだが、やはりピアノパートが通常の歌曲よりも難しい。録音の希望をもっていたものの、そのため半ばあきらめていたマーガレットプライスが運良くテルデックと話をしたときに、テルデックが自信満々で「うちなら大丈夫。カツァリスがいる」と話を受け、カツァリスのCDを聞いたプライスが納得したという出来すぎのようないい話が残っている。カツァリスは目立たないように伴奏をしているがやはりちょっと難しいピアノパートを見事にサラリと弾いており気持ちいい。プライスの歌も円熟の境地でなかなか。残念ながらテルデック盤ではなかなか手に入れにくい1枚。(入手困難度A)


1986年
TELDEC
シューマン:子供の情景
シューマン:森の情景
シューマン:音楽帳

シューベルトと並んでロマン派の彼の中心レパートリーがこのシューマン。彼の音色の素晴らしさは、暖かく明るく奥が深く、なんともいえない絶妙なところにあるが、それが楽しめる1枚。一時期どうもカツァリスはシューマン全集を考えていたこともあったようだが、この約20年後にピアノ21からシューマン蝶々、アラベスク、幻想曲などが発売されており、子供の情景もライブで再録音されたが、一般には旧盤のこちらがおすすめ。ジャケットもさわやかで、カツァリス=ゲテモノの印象を覆すようなCD。(入手困難度C)


1987年
TELDEC
ベートーヴェン(リスト編曲):
交響曲第4・8番
ベートーヴェン交響曲シリーズ第5弾は、実際のオケ演奏では、かなり地味な扱いのこの2曲。承知の通りカツァリスはオリジナルオケスコアと比較してのリスト編曲に足りないところを補筆したりしているが。もっともそれが激しいのがこの8番。リズムなど簡略化しているところを忠実にもとにもどし、結果として、超絶技巧スーパーソナタとなって変身。とくに8番の最終楽章は「そこまでやるか」の内容で、実際録音のときには爪から血を流したというエピソードも。詳しくはこちらへ。(入手困難度B)


1987年
TELDEC
シューマン:ヴァイオリンソナタ第1・2番
シューマン:お伽の絵本op113

 
 Vn:トーマス・ツェートマイヤー
当時のTELDECでイチ押しの若手バイオリニストであったツェートマイヤーを売り出すため、当時売れっ子だったカツァリスと組ませて録音されたというのがこのCD。ツェートマイヤーというヴァイオリニストは音が硬くきれいではない。決して下手ではないのだが、現代音楽などは向いていると思うがシューマンは・・。伴奏を務めたカツァリスのピアノの暖かい音が逆に引き立つ結果に。はっきりいえば、ひたすらツェートマイヤーがじゃま。あまり売れなかったCDなので現在でも意外に入手困難。(入手困難度A)


1988年
TELDEC
メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲第1・2番
 
クルト・マズア指揮ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
懲りずにまたメンデルスゾーンのコンチェルト。でも、結構いい曲かもしれない。とりたてて言うべきことのないディスクだが、唯一のセールスポイントは、メンデルスゾーンゆかりのゲヴァントハウス管弦楽団との共演ということか・・。この後、1984年のメンデルスゾーンピアノ協奏曲イ単調とカップリングで「メンデルスゾーンピアノ協奏曲集」として何回か再CD化されているので現在でも容易に手に入る。(入手困難度C)


1988年
TELDEC
ベートーヴェン(リスト編曲):
交響曲第1・2番
ベートーヴェン交響曲シリーズ第6弾は初期の第1・2番。ところどころハイドンのピアノソナタの雰囲気をただよわしてる。まったくトランスクリプションの違和感は無く、前作8番で見せたようなスーパーテクもあまりなく、地味にいいCD。これで残すは第5番「運命」のみ。詳しくはこちらへ。(入手困難度B)


1989年
TELDEC
ブラームス:ピアノソナタ第3番
ブラームス:主題と変奏ニ短調
ブラームス:2つのラプソディ
カツァリスは、ある時期集中的にある作曲家をとりあげレパートリーを増やし、結果その中の何曲かが中心レパートリーとなることが多いのだが、1990年前後にとりあげていたのがこのブラームス。しかし、その後はまったく彼のレパートリーに残らず、コンサートでも一切とりあげていない。本人が不本意だったかどうかわからないが、管理人もあまり好きでは無い一枚。演奏はカツァリスらしい技巧の切れと音色の多彩さもあるのだが、ことブラームスという作品とはなんとなく違和感があるような気がする。新しい時代のブラームスといえるほども意欲的にとりくんだわけではなさそうで、彼が弾く必然性とスリルが感じられない。いまとなっては彼が絶対にとりあげないであろう作曲家なので貴重といえば貴重な1枚。(入手困難度B)


1989年
TELDEC
モーツァルト:ピアノソナタK309/K457
モーツァルト:幻想曲K396/397/475
カツァリス待望のモーツァルト録音。かつてカツァリスは「モーツァルトは難しすぎる」というスーパーテクニシャンピアニストにあるまじき含蓄あることを話していたが、そのためか本格的な最初のモツ録音は慎重で、ソナタK309/457と幻想曲という地味さ。このあとソロのモーツァルトは弾かずにコンチェルト全曲にチャレンジし、PIANO21でリリースが進行中。幻想曲は最近また演奏会で取り上げるレパートリーに復活している。(入手困難度C)


1990年
TELDEC
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番
 
エリアフ・インバル指揮
   フィルハーモニア管弦楽団
かつて、シフラコンクールの決勝でこのブラームスコンチェルト2番を弾いて優勝したカツァリスはこの曲を昔から得意にしていたようだが、その後実演ではほとんど弾いていない。残念ながらこの録音では彼本来の個性があまり見られず、どことなくぎくしゃくとした伴奏との関係すら感じられる。彼の不幸は本当に、コンチェルトの共演相手に恵まれてないところか。(入手困難度C)


1990年
TELDEC
ベートーヴェン(リスト編曲):
交響曲第5番「運命」

ベートーヴェン:エロイカ変奏曲
ほぼ10年かかったシリーズの完結は第5番。カツァリスが自分がシリーズを開始するまでに最も有名だったグールドの録音のあった第5番を最後にまわしたというのも意図的ではないか。全9曲を通じもっとも違和感無く、スーパーソナタの世界に入りこみ、堪能できる名演。82年の6番と聴き比べると、カツァリスの変化もよくわかる。詳しくはこちらへ。(入手困難度B)


1990年
TELDEC
マーラー:大地の歌(ピアノ版)

 
ブリジット・ファスベンダー(Ms)
 トーマス・モーザー(T)
マーラー自筆のピアノ版世界初録音。トランスクリプションではなく、あくまで、大地の歌のピアノ伴奏版。曲としての成立過程はよくわからないようだが、オケ版ト並行して作曲されていたらしい。オケ版との違いも若干あるようだが、CDとしては特にマーラーファンでもない限りおもしろくはない。なお。この録音に先立ち、同じメンバーで1989年5月に演奏会初演している。現在でもたまにカツァリスはこの曲を弾くこともある。(入手困難度B)


1990年
DG
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「結婚」他

レナード・バーンスタイン指揮
イギリス・バッハ・フェスティバル打楽器アンサンブル


Pf:アルゲリッチ/ツィメルマン/カツァリス/フランセシュ
世にも不思議なCD。なんと天下のDGよりバーンスタイン指揮のストラヴィンスキー「結婚」4人のピアニスト共演でうち一人がカツァリス。初演メンバーでの録音だとか。アルゲリッチとカツァリス・・未知との遭遇。(入手困難度B)

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1990's SONY CLASSICAL時代のカツァリス


1992年
SONY
ショパン:ソナタ第1・2・3番
カツァリスのショパン全集は、彼の性格らしく、徹底的な全集を目指していたようで、この第一弾でも珍しい1番ソナタを収録してくれている。いまさらながら、「編曲物」だけでない真の実力をみせつけた1枚。期待に溢れた全集スタートとなった。現在でも国内版で廃盤になっていない唯一のソニークラシカルCD。(入手困難度C)


1992年
SONY
《モーツァルティアーナ》

ゲリネク:「魔笛」のパパゲーノのアリアによる変奏曲
リスト:アヴェ・ヴェルム・コルプス
ツェルニー:フィガロのモティーフによる華麗な幻想曲
ベートーヴェン:フィガロの結婚より「もし踊りをなさりたければ」による11の変奏曲
タルベルク:ラクリモーサ
タルベルク:「ドンジョバンニ」のセレナーデとメヌエットによる幻想曲
ビゼー:お手をどうぞ
フィッシャー:雷雨
ケンプ:田園変奏曲
カツァリス:モーツァルトを偲んで
カツァリス:モーツァルティアーナ 
管理人が選ぶカツァリスベストCD。モーツァルトに因んで作られた編曲物や変奏曲の数々を抜群のセンスとテクニックで何気なく料理。チェルニー、タルベルクの曲と、カツァリスの自作「モーツァルティアーナ」は必聴。 自作はピアノコンチェルトの主題をこれでもかというほどこねくり回して、最後は超絶技巧で圧倒。とにかく最初の瞬間から音色の美しさに度肝を抜かれる。テルデックからSonyへ移籍して録音レベルは格段に上がった。絶対に手元に置かなければいけない名盤中の名盤。悲しいことに国内はもとより海外でも廃盤(入手困難度B)


1993年
SONY
ショパン:24の前奏曲Op28
ショパン:前奏曲嬰ハ短調
ショパン:前奏曲変イ長調遺作
ショパン:歌曲集「ポーランドの歌」より春
ショパン:アレグレット&マズール
ショパン:2つのブーレ
ショパン:3つエコセーズ
ショパン:ボレロ
ショパン:アレグレット嬰ヘ長調
ショパン:カンタービレ変ロ長調
ショパン:フーガ イ短調
ショパン:コントルダンス
ショパン:ギャロップマルキ
ショパン:アルバムの一葉
ショパン第二弾はプレリュード集。世界初録音曲を3曲含む。発売時にはショパンを弾くがNHKで放送されており、一時期とはいえかなり「ショパン弾きのカツァリス」というイメージが一般音楽ファンに定着した。(入手困難度B)


1994年
SONY
ショパン:ポロネーズ(全17曲)
ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ
ショパン:葬送行進曲(3バージョン)
ショパン第3弾はポロネーズ集の2枚組CD。リズム感抜群のカツァリスの快演。ただ明らかにやりすぎのところもあるので好き嫌いが分かれるアルバム。第10番と葬送行進曲はバージョン違いを収録。結果としてこれが最後のSONYからのショパンのリリースとなり、結局ショパンの全集計画は、「ソナタ」「プレリュード」「ポロネーズ」のみで終了することになった。(入手困難度B)


1994年
SONY
《ワグネリアーナ》

タンホイザー序曲/黒鳥館に到着して
ワルキューレより ジークムントとジークリンデ/ジークムントの愛の歌/ワルキューレの騎行/魔の炎の音楽
神々の黄昏より 葬送行進曲
ニュルンベルクのマイスタージンガーの回想 第4番より 優勝の歌/ギルド組合員たちの行進の場面
トリスタンとイゾルデより前奏曲
SONYからモーツァルティアーナに続く編曲物第二弾はなんとワーグナーもの。もっともピアノ音楽に合いそうに無いワーグナーのオペラを主題にした編曲物。1曲目のタンホイザー序曲を聴けば、このすごさがわかる。これでもかと異次元空間に放り出され、気づいたら、カツァリスワールドに。ただ、有名で実演でもよく弾くリスト編曲「トリスタンの愛の死」が収録されていないのは明らかに意図的。(入手困難度B)


1994年
RCA
ショパン:チェロソナタOp65
フランク:チェロソナタ
 
 Vc:オーフラ・ハーノイ
最近、あまり話題をきかない元祖アイドルチェリストとの共演盤。ツェートマイヤーとの共演に続く「カツァリスなんでそんなCDを」シリーズの第2弾、究極の理解不能CD。しかも初登場のRCAに。あえて、カツァリスがでてきた理由をさがせば、「美人」だから、に違いない。(入手困難度C)


1994年
SONY
《イタリア風バッハ》

バッハ:イタリア協奏曲/協奏曲ニ長調BWV972/ト長調BWV973/ト短調BWV975/ハ長調BWV976/ハ長調BWV977/ヘ長調BWV978/ト長調BWV980/トッカータ ト長調BWV916
少しづつバッハに手を染めていた彼らしいコンセプト物。バッハのイタリア風作曲様式の編曲物で、意外性はあまりないが、1枚のアルバムとして、非常によくできた1枚。実はVol.1とタイトルにはついてあるので続編がレコーデング済みだったそうだが、完全にお蔵入り。なぜかヨーロッパのSONYでは再発売繰り返され比較的手に入れやすい1枚。(入手困難度C)

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1993 ショパンを弾くのカツァリス
「ショパンを弾く」レッスン編 Vol.1

プレリュード第15番「雨だれ」(YouTube)
ワルツ第6番「小犬のワルツ」(YouTube)
レッスン編の詳細は、VIVA PIANIZM内のコンテンツ「カツァリス・マニアックス」の「ショパンを弾くに挑む」に詳しいので、どうぞ。

すべてVHSでワーナーから1993年にリリース

全レッスンYouTubeで見ることができます。


「ショパンを弾く」レッスン編 Vol.2

幻想即興曲(YouTube)
ワルツ第3番(YouTube)
「ショパンを弾く」レッスン編 Vol.3

ノクターン第2番(YouTube)
ノクターン第20番(遺作)(YouTube)
「ショパンを弾く」レッスン編 Vol.4

ポロネーズ第1番(YouTube)
マズルカ第25番(YouTube)
「ショパンを弾く」レッスン編 Vol.5

バラード第3番(YouTube)
ポロネーズ第6番「英雄」(YouTube)
「ショパンを弾く」レッスン編 Vol.6

スケルツォ第2番(YouTube)
「ショパンを弾く」レッスン編 Vol.7

エチュード第3番「別れの曲」(YouTube)
ソナタ第3番終楽章(YouTube)
「ショパンを弾く」模範演奏編

レッスン編Vol.1-7の全曲
ショパンを弾くの前年1992年に収録された模範演奏集。1990年のショパンコンクール審査員をつとめた関係でショパン演奏の要請が多くなり、同時に移籍したソニークラシカルでの全集スタートと最もショパンに染まっていた時代のもの。模範演奏ということもあってか(?)かなり押さえ気味だが、生徒が絶対まねできないような演奏。後のカーネギーホールライブと比べるとかなり興味深い。LDでも発売され、現在でもたまに手に入る。コンサートでは絶対に弾かないような「子犬のワルツ」やバラ3、スケ2などを聴けるのははかなり貴重。

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2000's PIANO21のカツァリス

2001年初版


2003.11.24
再発売

PIANO21
P21001
2枚組
ベートーベン:バレエ音楽「プロメテウスの創造物」
ピアノ版(ベートーベン編曲)


《ボーナスCD》
カツァリスの解説
ベートーベンSynNo.7(46小節まで)ベートーベン自身の編曲版
2001年7月に発売された、PIANO21レーベル第一弾。この曲はベートーベン編曲というよりは、オリジナルがピアノ版のようで、これが世界初録音。最後に「英雄」の主題が何回もでてくる。Syn全集のあと、PIANO21の最初の録音にこの曲を持ってきたのは意図的かも。ボーナストラックで曲についてカツァリスが4カ国語で解説している。日本語訳をアップ予定。もうひとつは、SynNo.7第一楽章の一部のベートーベン編曲版。まったく音符が足りず、行進曲のよう。
1998年9月、ドイツでのスタジオ録音。



2001年初版


2003.11.24
再発売

PIANO21
P21002

《メキシカーナ》(初版)
《ラテンアメリカリサイタルVol.1》(再発)

フリオ・イチュアルト:メキシコのこだま
フリオ・イチュアルト:アウセンシア
ルイス・J・ヨルダ:夜のダンス
フヴェンティーノ・ローザス:ワルツ「波涛を越えて」
ホセ・ローロン:ローザス「波涛を越えて」によるワルツカプリース
ホセ・ローロン:ワルツ・インタイム
ルーベン・M・カンポス:メキシコの20の旋律
リカルド・カストロ:カプリースワルツ
アルベルト・フラチェッバ:ダンツァ・クリオーヤ
マニュエル・M・ポンス:第一番間奏曲
エルネスト・フロルデュイ:舞踏曲「トロピカル」第3番
ホセ・アントニオ・ゴメス(カツァリス編):変奏曲
フェリペ・ヴィラヌエヴァ:詩的なワルツ
フェリペ・ヴィラヌエヴァ:夜想曲「愛」
ミゲル・ベルナール・ヒメネス:マヤの踊り─ 組曲「パステル」より 第2番
アルフレード・カラスコ:アディオス

メキシコのピアノ音楽集。ひさびさのカツァリスの魅力たっぷりの大ヒット。ほとんど知らない曲ばかりだが、どれも、スペイン音楽に中南米風の民謡テーマをとりいれたような感じで、すべて楽しめる。カツァリスの音色がこれらの曲にぴったりのうえ、なかなかの超絶技巧ぶりも発揮している。録音もそのほかのPIANO21シリーズの中では良く、すべてにおいておすすめの1枚。最近アンコールで好んで弾く曲のCARRASCOのADIOSは最後に収録されている。再発売では「ラテンアメリカリサイタルVOL1」と題されており、2007年からはヴィラロボスなどコンサートで中南米プログラムを弾いているので、さらにVOL2を発売したい模様。
1996年3月、ベルリンでのスタジオ録音。


2001年初版


2003.11.24
再発売

PIANO21
P21003
2枚組

In Memoriam Chopin

CD−1
葬送行進曲ハ短調 op.72-2/前奏曲第17番変イ長調 op.28-17
幻想即興曲(即興曲第4番)嬰ハ短調 op.66/子守歌変ニ長調 op.57
マズルカ第25番ロ短調 op.33-4/ポロネーズ第3番イ長調op.40-1「軍隊」
夜想曲第2番変ホ長調 op.9-2/舟歌嬰ヘ長調op.60
幻想曲ヘ短調op.49
CD−2
葬送行進曲( ピアノ・ソナタ第2番 op.35より)
ピアノ・ソナタ第3番ロ短調op.58
ワルツ第7番嬰ハ短調 op.64-2(アンコール)
夜想曲第20番嬰ハ短調遺作(アンコール)
マズルカ第47番イ短調 op.67-4(アンコール)
1999年10月17日のショパン没後150年記念のカーネギーホールライブ。2001年の日本公演と同じ曲目。久々のライブ盤は、カツァリスの壮年期の充実ぶりを十分に味わえる。カーネギホールのたっぷりとした音響が美しく、またカツァリス特有のライブの緊張感も味わえる。ノクターン9-2、幻想即興曲など、あいかわらずのやりたい放題。でも全体的には丁寧なライブで、彼のショパン演奏はこのころがピークだと思われる。


2001年初版


2003.11.24
再発売


PIANO21

P21004

《セルゲイ・ボルトキエヴィチ作品集》

ピアノのための10の練習曲 op.15 より
練習曲第8番変ニ長調/練習曲第10番ホ短調/練習曲第1番ヘ長調
練習曲第6番ト短調/練習曲第9番嬰ヘ短調/練習曲第7番嬰ハ長調
4つのピアノ組曲 op.65 より 練習曲第2番ホ短調
ピアノのための12の新しい練習曲 op.29 より
第6番「英雄」変ホ長調/第5番「詩的」嬰ヘ長調/第2番「赤毛」ホ長調
第1番「金髪」ト長調/第3番「褐髪」嬰ハ短調
ピアノのための3つの断章 op.24 より即興曲第3番
嘆きと慰め op.17 より
「嘆き」第3番嬰ハ短調/「慰め」第4番変ニ長調
7つの前奏曲 op.40 より
第1番嬰ヘ長調/第4番嬰ヘ長調/第5番ニ長調/第6嬰ヘ短調
10の前奏曲 op.33 より
第8番変ニ長調/第1番嬰ハ短調/第7番嬰ヘ長調
第5番イ長調/第10番変ロ短調
悲歌 op.46
3/4拍子 op.48 第2番
(カツァリス編)ヴァイオリンとピアノのための4つの組曲 op.63第4番「スペイン」
2001年9月発売の新譜。1952年没の作曲家セルゲイ・ボルトキエヴィチのピアノ曲、エチュード、プレリュード、エレジーを収録。なぜ突然この作曲家をカツァリスがとりあげたのか全く不明。曲はショパンとリストとラフマニノフとスクリャービンを混ぜ合わせたような風味の不思議な印象。アンコールピースになりそうな、いかにもカツァリス好みの曲ばかり。妙にロマンティックでガーシュインのような曲もある。
録音は1995年6月、ハンブルクでのスタジオ録音。



2001年
PIANO21
21005
(VHS/PAL)


2001年
PIANO21
P21011-N
(DVD/PAL)


2003.11.24
再発売

PIANO21
P21011-N
(DVD/NTSC)

《Jeunesse et Spiritualite》
《エテルナハ音楽祭のカツァリス》(日本盤タイトル)

シューマン:子供の情景
シューベルト(リスト編):アヴェマリア
アルカデルト(リスト編):アヴェマリア
リスト:前奏曲と葬送行進曲
メシアン:愛の協会のまなざし

ボーナストラック
プーランク:
村人たち(子供のための小品
カツァリスが芸術監督をつとめるエテルナハ音楽祭のライブ映像が中心のドキュメンタリーフィルム。1979年収録なので、若き日のカツァリスを見ることが出来る。また、演奏の途中に挿入される映像は必見! カツァリスが幽霊のように山をさまよっていたり、棺桶に入っていたり、B級ホラー映画ばり。フィルムが古いだけに不気味。演奏は、88年の日本公演でも披露したメシアンが文句ナシに素晴らしい。カツァリスはフランスピアノ音楽の系譜を継ぐと改めて認識できる。

なお、VHSはヨーロッパ形式のPALのみですでに廃盤。DVDはヨーロッパ形式のPALと日米形式のNTSCがあるが、残念ながら両方とも廃盤。



2001年
PIANO21
21006
(VHS/PAL)


2001年
PIANO21
P21012-N
(DVD/PAL)


2003.11.24
再発売

PIANO21
P21012-N
(DVD/NTSC)
In Memoriam Chopin

葬送行進曲ハ短調 op.72-2/前奏曲第17番変イ長調 op.28-17
幻想即興曲(即興曲第4番)嬰ハ短調 op.66/子守歌変ニ長調 op.57
マズルカ第25番ロ短調 op.33-4/ポロネーズ第3番イ長調op.40-1「軍隊」
夜想曲第2番変ホ長調 op.9-2/舟歌嬰ヘ長調op.60
幻想曲ヘ短調op.49
葬送行進曲( ピアノ・ソナタ第2番 op.35より)
ピアノ・ソナタ第3番ロ短調op.58
ワルツ第7番嬰ハ短調 op.64-2(アンコール)
夜想曲第20番嬰ハ短調遺作(アンコール)
マズルカ第47番イ短調 op.67-4(アンコール)
音源は既発売のCDと同じ。単なる演奏会中継というよりは少し凝っていて、タイミングのいいところで観客の表情やカツァリスの手がオーバーラップしたりと、なかなか面白い。終わった直後に観客が総立ちになる様子はちょっと羨ましくもある。PALとNTSCの両方が発売されており、いまでも入手可能だが、NTSC版では画像と音が微妙に会わない箇所が多く、船酔いしてしまうような気持ち悪さを覚える。このあたりの不具合はメジャーレーベルではない悲しさか。


2002年
2/22発売


2003.11.24
再発売


PIANO21
P21007

《バッハリサイタル Vol.1》

1-2.
平均律第1巻第1番ハ長調BWV846
3. 平均律第1巻第1番ハ長調BWV846a

4. ヴァイオリン・ソナタ第6番ト長調BWV1019より第3楽章アレグロ
5-10. 6のパルティータ 第1番変ロ長調BWV825
11. プレリュード ハ短調BWV921
12. ゴールドベルグ変奏曲よりアリアBWV988-1
13-18. フランス組曲第2番ハ短調BWV813
19-20. トッカータハ短調BWV911
21. フーガイ短調BWV959
22. 音楽の捧げ物BWV1079より リチェルカーレa3
 
バッハリサイタルVol.1は、完全なバッハオリジナルバージョンによる選曲集。内容としては、カツァリスの正規音源として、すべて初出と思われ、特に録音が素晴らしい。冒頭の平均律グラヴィーア第一番の美しさにハッとさせられる。選曲理由はいまいちわからないが、それがカツァリスたる所以。完成度は高いアルバム。Vol.2は2004年にトランスクリプション集として発売。(P21017-N)
200
0年6月、ドイツでのスタジオ録音。


2002年
1/24発売


2003.11.24
再発売

PIANO21
P21008


From Louis XIII to Boulez(ルイ13世からブーレーズまで)
初版
《フレンチリサイタル Vol.1》

1.ルイ13世(カツァリス補筆編曲):歌曲「You believe, oh beautiful sun」
2.リュリ:ガヴォット
3.シャルパンティエ(カツァリス編曲):テデウムより前奏曲
4.ラモー:タンブラン
5.ルイ15世(カツァリス編曲):ファンファーレ
6.ルージェ・ド・リール(リスト編曲):ラ・マルセイユーズ
7.フォーレ:シシリエンヌ
8.フォーレ:夢の後に
9.マスネ:タイスの瞑想曲
10.サンサーンス(ゴドフスキー編曲):白鳥
11.ドビュッシー:ゴリヴォーグのケークウォーク
12.ドビュッシー:月の光
13.ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
14.プーランク:愛の小道
15.プーランク:村人たち(子供のための小品)
16.プーランク:即興曲15番(エディットピアフ讃)
17.サティ:グノシエンヌ
18.サティ:ばら十字会の合図3番
19.メシアン:愛の協会のまなざし
20-22.ブーレーズ:ノーテーションNo.5/4/9
フランスピアノ音楽史をルイ13世からブーレーズまでと称し主な作曲家の作品を網羅。録音がライブだったりスタジオだったり、ライブでも新旧あるなど、ばらつきがあり、演奏の質自体が均一でないため、少し聞きにくい。しかし、カツァリスの小品を仕上る上手さを満喫できる点と1988年の伝説のライブが正式リリースされた点ではありがたい。個人的には、タイスの瞑想曲が一番の印象。2007年にはこのVol1のいくつかの新録音を加えて、アーカイブシリーズのVol.2としたCDも発売されている。(P21024-A)
2,3,4は1989年12月20日津田ホールでのライヴ。
6,7,10,11,12,13,16,17,18,19は1988年3月29日名古屋電気文化会館でのライヴ。
15は1979年7月7日エテルナハ国際音楽祭のライヴ。
その他は2001年2月ドイツでのスタジオ録音。
なお、1,3,5,6,8,9,14は世界初録音。



2001年


2003.11.24
再発売

PIANO21
P21009-N


《モーツァルトピアノ協奏曲全集Vol.1》

ピアノ協奏曲第13番ハ長調 k.415
 (第1楽章&第2楽章カデンツァ:モーツァルト作カデンツァ)
ピアノ協奏曲第22番変ホ長調 k.482
 (第1楽章&第3楽章カデンツァ:シプリアン・カツァリス作「パターンA」)
ピアノ協奏曲第22番ホ長調 k.482 第1楽章カデンツァ
 (シプリアン・カツァリス作「パターンB」)
ピアノ協奏曲第22番ホ長調 k.482 第3楽章カデンツァ
 (シプリアン・カツァリス作「パターンB」)

【演奏】
ユーン・K・リー指揮ザルツブルクカンマーフィルハーモニー
2001年11月15日発売の新譜は、モーツァルトピアノ協奏曲全集のライブ録音第1弾。13番ではモーツァルトのカデンツァを弾いているが、22番では、自作のカデンツァを2種類弾いている。これによって作品の位置付けが変わるというカツァリスの主張だが、まったく別物として生まれ変わっている。日本公演でのできよりは良く、全体的に満足。今後が期待できる。録音は少し物足りない。アンコールで自作カデンツァを弾いた模様。
K415は1997年10月25日、K482は1997年1月10日それそれザルツブルクでのライブ録音


2003.11.24
発売


PIANO21
P21010-N

《モーツァルトピアノ協奏曲全集Vol.2》

ピアノ協奏曲第23番K.488
 (第1楽章カデンツァ:モーツァルト)
第17番K.453
 (第1・第2楽章カデンツァ:モーツァルト作)
ピアノ協奏曲第17番より第1楽章カデンツァK.624(626a) - No.23(K6.:No.49)
ピアノ協奏曲第17番より第2楽章カデンツァK.624(626a) - No.25(K6.:No.51)

【演奏】
ユーン・K・リー指揮ザルツブルクカンマーフィルハーモニー
モーツァルトのピアノ協奏曲シリーズ第二弾。第23番は普通だが、第17番では、通常の第1・2楽章のカデンツァを通常のものに加えて、モーツァルトの自作カデンツァ集K624からそれぞれ弾き、おまけにカデンツァのない第3楽章はカツァリスが自作を弾いているのはご愛嬌。好き勝手やってます。
23番は1997年1月、17番は1998年4月ザルツブルクでのライブ録音。



2004.1.26
発売

PIANO21
P21013

《バッハ5コンチェルト》

1.ヨハン・セバスチャン・バッハ
 チェンバロ協奏曲No.4 BWV1055
2.ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ(J.Sバッハの長男)
 チェンバロ協奏曲No.3 F.43
3.ヨハン・クリスティアン・バッハ(J.Sバッハの第11子) 
 チェンバロ協奏曲op.7-1
4.ヨハン・クリストフ・フリードリッヒ・バッハ(J.Sバッハの5男)
 チェンバロ協奏曲WfU.1
5.カール・フィリップ・エマニュエル・バッハ(J.Sバッハの次男) 
 チェンバロ協奏曲.ハ短調Wq.43-4


【演奏】
ユーン・K・リー指揮ザルツブルクカンマーフィルハーモニー
バッハ一家のコンチェルトを集めた1枚。100%企画物。こういうアルバムが1番コメントに困るなあ。ちなみにカツァリスのバッハコンチェルトはTELDEC時代に続いて2枚目。
2003年7月、ルクセンブルク音楽院大ホールでの録音。



2003.11.24
発売




PIANO21
P21014-A

《カツァリスアーカイヴスVol.6「ベートーヴェン1》


ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37
  〔第1楽章用カデンツァ:ベートーヴェン〕
リスト:ピアノ協奏曲第3番(ベートーヴェン)第1楽章のカデンツァ
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番変イ長調Op.110
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第12番変イ長調Op.26《葬送》


【演奏】
ルドルフ・バルシャイ指揮スロヴェニア・フィルハーモニー
カツァリスが唯一弾くベートーヴェンピアノ協奏曲の初正式録音。カデンツァをベートーヴェン作曲のものを本編で弾き、最後にリスト作曲のカデンツァを収録。いかにもリストらしいカデンツァ。しかし、ルドルフバルシャイの伴奏というのが渋すぎます。現在はカツァリスアーカイブシリーズに組みこまれ、なぜかVol.6とナンバリングされている。
ピアノ協奏曲は2000年9月リュブヤナ、ソナタ31番は1989年12月東京・津田ホール、12番が1986年7月ルクセンブルクでのライブ録音。



2003.11.24
発売



PIANO21
P21015


《A Tribute to Cyprus》

ジャック=フランソワ・フロマンタル・アレヴィ(ワーグナー:ピアノ編曲):歌劇「キプロスの王妃」より序曲、エアとバレエ
ヤコブ・ローゼンハイム:「キプロスの王妃」の主題による演奏会用小品 Op.34
フランツ・シューベルト(エルンスト・パウエル:編曲):劇音楽「キプロスの女王ロザムンデ」D.797,Op.26よりバレエ音楽
アドルフ・イェンゼン:「エロティコン」Op. 44より第3曲「ガラテア」、第7曲「キプロス」第5曲「アドニスの嘆き」
フランソワ・ポピイ:ヴィーナスへの頌歌
アニス・フレイハン:シプリアーナ
シプリアン・カツァリス:キプロス・ラプソディ
カツァリスのルーツである「キプロス」にちなんだ作品集。ロザムンデ以外ほとんど知らないが楽しめる。特別にキプロスを感じさせるものはないが(そもそもキプロスって言われてもイメージが湧かないが)、リズムが独特でなによりカツァリスの思い入れがたっぷり感じられる。ピアノ曲を書かないワーグナーが編曲しているのはなぜ? 最後の自作のラプソディはおそらく、テルデックから発売されているLIVE集と同音源。
そのほかはすべてメキシコシティーでの2002年3月スタジオ録音。



2004.7.14
発売

PIANO21
P21016-A



《シューマン作品集 Vol.1》
《カツァリスアーカイヴスVol.15「シューマン1」》

シューマン:蝶々Op.2
シューマン:花の曲Op.19
シューマン:アラベスクOp.18
シューマン:子供の情景Op.15
シューマン:幻想曲Op.17

 
カツァリスの全キャリアの中からのシューマンのライブ録音。曲によって録音年代がバラバラで、そのせいか演奏スタイルも微妙に違っていてどこか違和感を覚える。もともとシューマンをライブでやるときのカツァリスは好き放題やるのか、普通にやるのかいまいちどっちつかずのような気がするのだが、そんなアルバム。確かに上手いのだが、どうにも私の好みには合わず。子供の情景もテルデックのスタジオ録音のほうが良い出来。最大26年間の時差があるライブ録音を1枚にまとめられても聴きにくいというのが正直なところ。いつものようにVol1としているが、Vol.2は果たしてあるのか?また、現在でカツァリスアーカイヴシリーズに組み込まれていて、なぜかVol.15。
花の曲は1977年パリ、アラベスクは2003年12月ハイデルベルク、子供の情景は1989年津田ホール、幻想曲は1998年エストニアでのライブ録音。



2004.10.20
発売


PIANO21
P21017-N

《バッハリサイタル Vol.2》
  バッハ・ピアノ・トランスクリプションズ

ヨハン・セバスティアン・バッハ:
1.トッカータとフーガ BWV.565(カツァリス編)
2.管弦楽組曲第3番〜アリア(カツァリス編)
3.フルート・ソナタ第2番BWV.1031〜シチリアーノ(フェニンガー編)
4.マタイ受難曲BWV.244〜コラール〈雄々しかれ、わが心〉
5.カンタータ第147番〜コラール〈イエス、わが喜び〉(ケンプ編)
6.カンタータ第140番〜コラール〈目を覚ませと呼ぶ声が聞こえ〉
7.コラール前奏曲《目を覚ませと呼ぶ声が聞こえ》BWV.645(ケンプ編)
8.トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調BWV.564〜アダージョ(マイラ・ヘス編)
9.幻想曲とフーガ ト短調BWV.542(テオドル・サーントー、リスト、カツァリス編)
10.W.F.バッハのための小クラヴィーア曲集〜前奏曲ロ短調BWV.855a(アレクサンドル・ジロティ編)
11.無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 BWV.1006〜ガヴォットとロンドー(ラフマニノフ、フリードマン、カツァリス編)
12.無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 BWV.1005〜ラルゴ(サン=サーンス編)
13.管弦楽組曲第2番〜バディネリ(カツァリス編)
14.チェンバロ協奏曲第5番 BWV.1056(カツァリス編)
15.カンタータ第208番〜アリア〈羊は安らかに草をはみ〉(カツァリス編)

カツァリスバッハ作品集のVol.2。前回のバッハオリジナル作品につづき、今回はバッハ本人編曲と他人編曲をあつめた完全な編曲モノアルバム。今回も完全なスタジオ録音で、ハイブリッドSACDのみの発売というのが、珍しくやる気を感じさせる。なんといっても聞き所は、今回のライブでもトリで披露するカツァリス編のトッカータとフーガ。とうとうこの音源が正式リリース! あとは、アムランに楽譜を貸してあげたというカワイイエピソードがあるバディネリなんか口アングリでききどころ。
2003年1月、テイエ・ヴァン・ゲースト・スタジオ、ドイツでの録音


2004.10.20
発売

PIANO21
P21018

《モーツァルト・トランスクリプションズ》

モーツァルト:歌劇《後宮からの逃走》K.384より
   序曲(モーツァルト編)
   〈お前とここで会えるのだ、コンスタンツェ!〉(カツァリス編)
モーツァルト:交響曲第40番 ト短調K.550(フンメル編)
モーツァルト:歌劇《魔笛》K.620 第1幕より〈おいらは鳥刺し〉
   (ゲオルク・マティアス、ジョルジュ・ビゼー編)
モーツァルト:歌劇《魔笛》K.620 第2幕より〈僧たちの行進曲〉
   〈復讐の心は地獄のように胸に燃え(夜の女王のアリア)〉他6曲
    (ゲオルク・マティアス、ジョルジュ・ビゼー編)
モーツァルト:セレナード第13番ト長調K.525《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》(キャメロン編)
バッハに続く編曲物。来日公演でも披露したフンメル編ト短調シンフォニーもききものだが、1番の目玉は、アイネクライネ。カツァリス本人のためにマシューキャメロンという人がわざわざ編曲したというものらしい。マシューキャメロンはニューヨーク在住のピアニストでカツァリスのために(?)いろんな編曲を提供しているらしい。ほんとに誰なんだマシューキャメロン!?
2004年1月、デウリン城、ベルギーでの録音


2004.10.20
発売

PIANO21
P21019

《モーツァルト・ファミリーの音楽》

レオポルド・モーツァルト:ピアノ・ソナタ ハ長調
レオポルド・モーツァルト:おもちゃの交響曲(キャメロン編)
モーツァルト:
  【最初の作品(ナンネルの音楽帳から)】
   第48番メヌエット ヘ長調 K.6、第53番アンダンテ ト長調 K.1a、
   第54番アレグロ ハ長調K.1、第55番アレグロ ヘ長調、
   第58番メヌエット ヘ長調K.2、第59番アレグロ変ロ長調K.3、
   第62番メヌエット ト長調、第63番メヌエット ト長調K.1f
  【マリア・アンナとコンスタンツェ・モーツァルトのための音楽】
   前奏曲ハ長調K.284、ソナタの断章−アレグロ 変ロ長調
    《ソフィーとコンスタンツェのための音楽》K.400
フランツ・クサヴァー・モーツァルト(1791−1844):
  歌劇《ドン・ジョヴァンニ》の主題による7つの変奏曲
  ピアノ・ソナタ ト長調Op.10
  メランコリックなポロネーズ ホ短調Op.17-2
珍曲好きのカツァリス本領発揮の企画もの。最近やたら気にいって弾いている父レオポルドの作品からクサーヴァーまで3代にわたるモーツァルトファミリーアルバム。
2004年5月、テイエ・ヴァン・ゲースト・スタジオにて録音


2006.8.5
発売

PIANO21
P21020-A

2枚組

《カツァリスアーカイヴスVol.1「ロシアン・ミュージック」》

【CD1】
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第3番 ニ短調 Op.30
ラフマニノフ:前奏曲 嬰ハ短調 Op.3-2 《鐘》
ラフマニノフ:前奏曲 ニ長調 Op.23-4/前奏曲 ト短調Op.23-5
【CD2】
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 Op.23
チャイコフスキー:秋の歌
プロコフィエフ:せき立てるように
プロコフィエフ:前奏曲 ハ長調/トッカータハ長調 Op.11
R.シチェドリン: ユーモレスク(シェデリン:フモレスケ)
A.スクリャービン: 練習曲 嬰ト短調 Op.8-9
リムスキー・コルサコフ(シフラ編): 熊蜂の飛行

【演奏】
ラフマニホフ:ホルスト・ノイマン指揮ライプツィヒ放送管弦楽団
チャイコフスキー:モーリス・スーザン指揮リール放送交響楽団
PIANO21の新シリーズのアーカイブシリーズ第1弾「ロシアン・ミュージック」 アーカイブシリーズはカツァリス自身が気に入っている昔のライブ音源や廃盤となったもの発掘して発売しようというものらしい。その第一弾がなんとロシア音楽集で2大コンチェルトと小品。しかし、これらはすべて1970年代のライブ、プライベート録音からの音源で、ラフマニノフ以外はほとんどモノラル録音というシロモノ。現役のピアニスト本人が自信満々に20歳代の若き日の演奏を、しかもほとんど初出のレパートリーを発売するというのはある意味快挙なのか、暴挙なのか、いずれにしても「カツァリスファン」のためのアルバムに間違いない。
ラフマニノフのコンチェルトはエリザベトコンクール録音がDGからでているが、それよりも元気のいい演奏。FM放送音源が出回っていたが、今回の正規リリースでかなり音質が向上して、ずいぶんイメージが変わった。彼の協奏曲録音ではかなり上位にランクするかもしれない。
ラフマニノフのプレリュードは、ユネスコのプライベートLP音源からの正規リリース。ちょっと硬い演奏。
このCD発売前の最大の注目はなんとチャイコフスキーのNo.1協奏曲。かたくなにポピュラーな協奏曲を弾かないカツァが約30年も前のライブを「これで十分」とばかりリリース。さて結果はといえば、若い才能ある超絶技巧の持ち主が最大限ライブで元気良く弾きまくっているのはわかるが、いまいちカツァリスらしさは伝わってこない。まあ、そういう曲だといえばそうなのだが。
その他の小品はいずれも1970年代のFM放送音源からのリリース。演奏はこちらのほうがいまのカツァリスを彷彿とさせる内容でおもしろい。
チャイコンに過度な期待をせず、ラフマニノフコンチェルトとの合わせ技一本で満足できそうなら買いの1枚。
ラフマニノフ協奏曲は1978年10月4日ライプチヒでのライブ録音。
ラフマニノフのプレリュードは1978年パリでのスタジオ録音。
チャイコフスキー協奏曲は1973年2月26日リールでのライブ録音。
プロコフィエフのプレリュード、トッカータ、熊蜂の飛行は1975年6月20日ノアンでのプライベート録音。
シェデリンのフモレスケは1975年フランスでのプライベート録音。
スクリャービンのエチュードは1971年フランスでのプライベート録音。



2006年11月
発売

PIANO21
P21021-N



《モーツァルトピアノ協奏曲全集Vol.3》 

モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番 ハ短調K.491
  (第1楽章カデンツァ:カツァリス作)/
モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番第1楽章のカデンツァ(カツァリス作)
モーツァルト:ピアノ協奏曲第18番 変ロ長調K.456
  (第1楽章&第3楽章カデンツァ:モーツァルト作)/
 第1楽章のカデンツァK.624(626a)―第26番/
 第1楽章のカデンツァK.624(626a)―第52番/
 第3楽章のカデンツァK.624(626a)―第56番

【演奏】
ユーン・K・リー指揮ザルツブルクカンマーフィルハーモニー
モーツァルトのピアノ協奏曲シリーズ第3弾。このCDでもカツァリスが自作のカデンツァを披露。第24番の第1楽章のカデンツァを1つ目はカツァリスがモーツァルト風にした自作。2つ目は、カツァリスいわくベートーヴェンの第3協奏曲ののに影響を与えたことを念頭に置いたモーツァルト→ベートーヴェンへの移り変わり風カデンツァ。本人はかなりの自信作らしく、あちこちで自慢しているらしい。ただ聞いてみると、モーツァルト風でもベートーヴェン風でもなくカツァリス風だが・・・。


2006年10月
発売

PIANO21
P21022-A

《カツァリスアーカイヴスVol.10「リスト 1」》


リスト、メンター(チャイコフスキー編曲):ハンガリア協奏曲 S.714
リスト:ハンガリア幻想曲 S.123
シューベルト(リスト編曲):幻想曲ハ長調 D.760『さすらい人』

【演奏】
 ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団
 
日本ではすでにEMI1300シリーズでCD化されているものを復刻した「カツァリスアーカイヴシリーズ」。かつて新発見のコンチェルトと話題になった『ハンガリア協奏曲』は、リストが最晩年に愛弟子のメンターのために書いたピアノ協奏曲の草稿を、メンターが手を加えてピアノ版楽譜を完成、オーケストレーションをチャイコフスキーに依頼して(リスト作だということを隠して)できたという、リスト作曲チャイコフスキー編曲という変わった曲。初演も世界初録音もこのカツァリスとオーマンディのコンビ。いまだにもっとも尊敬する指揮者としてオーマンディの名をあげるカツァリスの幸せな思い出的1枚。


2007年2月
発売


PIANO21
P21023-A
2枚組


《カツァリスアーカイヴスVol.19「スクリャービン」》


【CD1】
スクリャービン:ワルツ Op.1
スクリャービン:ワルツ(遺作)
スクリャービン:マズルカ風即興曲ハ長調 Op.2-3
スクリャービン:マズルカ風即興曲 Op.7
スクリャービン:マズルカ(遺作)
スクリャービン:10のマズルカ Op.3
【CD2】
スクリャービン:ポロネーズ変ロ短調 Op.21
スクリャービン:9つのマズルカ Op.25
スクリャービン:ワルツ変イ長調 Op.38
スクリャービン:2つのマズルカ Op.40
スクリャービン:ワルツ風に Op.47
スクリャービン:けだるい舞踏 Op.51-4
スクリャービン:舞い踊る愛撫 Op.57-2
スクリャービン:2つの舞曲 Op.73
EMI音源からの復刻。リズム感は小気味よいが意外におとなしい演奏。LPからCDになってかなり音質が向上した。最近またすこしづつ演奏会のレパートリーに加えてきているといううわさも。こういうきっちりしたスタジオ録音の音源がアーカイブシリーズになって復刻されるのは大歓迎なのだが。。。
1977年パリでのスタジオ録音。



2007年9月
発売

PIANO21
P21024-A
2枚組


《カツァリスアーカイヴスVol.2「フレンチミュージック」》


【CD1】
1. フランス王ルイ13世(カツァリス編):汝、太陽を信ずる者
2. シャルパンティエ(カツァリス編):『テ・デウム』ニ長調 H.416 より〜前奏曲
3. ラモー:ひとつ目の巨人(※)
4. ラモー:ロンド形式によるタンブリン
5. モンテクレール:ミュゼット(※)
6. デマレ:リゴードン(※)
7. リュリ:メヌエット(※)
8. リュリ:ブーレ(※)
9. リュリ:パヴァーヌ(※)
10. リュリ:ガヴォットとロンド
11. カンデイユ:タンブラン(※)
12. フランス王ルイ15世(カツァリス編):王のファンファーレ
13. ドリール(リスト&カツァリス編):フランス国歌〜ラ・マルセイエーズ
14. フォーレ:シシリエンヌ
15. フォーレ(Luzzati編):夢のあとで
16. マスネ:タイスの瞑想曲
17. サン・サーンス(ゴドフスキー編):白鳥
18. ドビュッシー:月の光
19-24. ドビュッシー:6つの古代の墓碑銘(※)
25. ドビュッシー:サラバンド(※)
26. ドビュッシー:子供の領分より「ゴリウォークのケークウォーク」
【CD2】
1. ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
2. ラヴェル:道化師の朝の歌(※)
3. プーランク:愛の小道
4. プーランク:村人たち
5. プーランク:即興曲第15番ハ短調『エディト・ピアフ讃』
6. ペチ:バガテル(※)
7. サティ:グノシエンヌ第1番
8. サティ:『ばら十字教団の鐘の音』より〜第3曲大僧院長の歌
9. メシアン:愛の教会の眼差し
10-12. ブーレーズ:『12のノタシオン』より〜第5番、第4番、第9番
【ボーナストラック】
13-14. リュリ:ガヴォットとロンド(2ヴァージョン)(※)
15-16. ラモー:ロンド形式によるタンブラン(2ヴァージョン)(※)
17. サティ:グノシエンヌ第1番(※)
18. サティ:『ばら十字教団の鐘の音』より〜第3曲大僧院長の歌(※)
カツァリスアーカイヴシリーズのフレンチミュージック。2002年に発売された「ルイ13世からブーレーズ(フレンチリサイタル)」に(※)の曲を追加して再発売したアルバム。もともとPIANO21は何回か版元が変わったりしてややこしいのだが、こういう発売のされ方をされるとほんとうに複雑でわかりにくい。おまけにボーナストラックには違うライブバージョンを収録。
目新しいところで、ラヴェルの道化師の朝の歌はなんと1968年なので17歳のときのプライベート録音?らしい。その他結構隠し撮り音源などもあったりしてコレクターの管理人などは楽しいのだが、一般の人は興味がわくだろうか?リュリのガヴォット&ロンドを3バージョンもきかされて楽しいのだろうか・・・。
複雑な録音データは下記のとおり。
CD1-1,12,15,16 CD2-3,10,11,12 2001年ドイツでのスタジオ録音
CD1-2 CD2-13,15 1989年12月20日津田ホールでのライブ録音
CD1-3 1991年9月7日シュットゥットガルトでのライブ録音
CD1-4〜11 1977年5月31日キプロスでのライブ録音
CD1-13,14,17,18,26 CD2-1,5,7,8,9 1988年3月29日名古屋でのライブ録音
CD1-19〜24 CD2-16〜18 1980年11月9日ミュンヘンでのライブ録音
CD1-25 1967年2月23日ハノーヴァーでのライブ録音
CD2-2 1968年10月24日パリでのプライベート録音
CD2-4 1979年7月7日エテルナハでのライブ録音
CD2-6 1998年6月20日パリでのライブ録音
CD2-14 2000年9月28日スロヴェニアでのライブ録音


2007年1月
発売

PIANO21
P21025-N



《モーツァルトピアノ協奏曲全集Vol.4》

モーツァルト:・ピアノ協奏曲 第21番ハ長調 K.467
 (第1楽章&第3楽章カデンツァ-A:カツァリス作)
 (第1楽章&第3楽章カデンツァ-B:カツァリス作)
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第16番ニ長調 K.451
 (第1楽章&第3楽章カデンツァ:モーツァルト作)
 
【演奏】
ユーン・K・リー指揮ザルツブルクカンマーフィルハーモニー

モーツァルトのピアノ協奏曲シリーズ第4弾。毎度おなじみ自作のカデンツァは、第21番の第1・3楽章のカデンツァをAパターン(カツァリスのモーツァルト風自作)とBパターン(カツァリスのフリースタイル(やりたい放題))というもの。アンコールでBパターンを弾いた模様。彼の即興演奏のスタイルに似たカデンツァでこのBパターンのほうが当然のことながらおもしろい。


2007年5月
発売

PIANO21
P21027-A
2枚組


《カツァリスアーカイヴスVol.20「テオドラキス」》

【CD1】
ミキス・テオドラキス:ピアノと管弦楽のための組曲第1番(1954-1955)
ミキス・テオドラキス:ピアノ協奏曲(1957-1958)  
【CD2】
ミキス・テオドラキス:児童合唱とピアノ、管弦楽のための交響曲第2番「The Song of the Earth」(1980-81)
(世界初録音)


【演奏】
ミキス・テオドラキス指揮ルクセンブルグRTL交響楽団
ギリシャの世界的な作曲ミキス・テオドラキスは映画音楽などでよく知られているが(アルパチーノ主演の切ない映画セルピコなど)、実際はクラシックもたくさん書いており、同じくギリシャ出身のカツァリスをソロに迎えての自作自演集という趣き。ギリシャの政治運動などでも大物でその波乱万丈の人生をのりこえていまだ現役。一時期カツァリスがオケの客演する際にかならず弾いていたこともあり両者の関係はかなり密接だった。1984年のカツァリスのベルリンフィルの客演もこの曲。テオドラキスは政治運動による投獄後の最初の復帰作である交響曲第2番の演奏ツアーにカツァリスを指名し、何度も絶賛している。作品は現在音楽というよりも完全に20世紀の古典という感じでライナーノートでもテオドラキス本人がいうようにわずか数十年で結果的に普遍的な古典音楽になてしまったということか。作品はともかく正直いってそんなにピアノパートが難しいわけではなさそう。
1982年のエテルハナでのライブ録音が中心。



2008年1月
発売

PIANO21
P21028-A


《カツァリスアーカイヴスVol.18「グリーグ」》


1-3. グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調 op.16
4. グリーグ:『ペール・ギュント』〜朝
5. グリーグ:練習曲〜ショパンへの頌歌 op.73-5

グリーグ:抒情小曲集より(18曲)
6. アリエッタop.12-1
7. 民謡op.38-2
8. スケルツォop.54-5
9. 春にop.43-6
10. 小鳥op.43-4
11. 恋の曲op.43-5
12. ワルツop.38-7
13. 郷愁op.57-6
14. 民謡op.12-5
15. ハリングop.47-4
16. こびとの行進op.54-3
17. 夜想曲op.54-4
18. エレジーop47-7
19. 孤独なさすらい人op.43-2(CDでは43-1と誤表記)
20. ちょうちょうop.43-1
21. むかし,むかしop.71-1
22. 回想op.71-7
23. ふるさとでop.43-3

【演奏】
ホルスト・ノイマン指揮ライプツィヒ放送管弦楽団
最近リリースが続いているアーカイヴシリーズのグリーグ。むかしからカツァリスの重要なレパートリーに入っているグリーグのライブ集。特にコンチェルトは最近は演奏会レパートリーからもはずれてしまったので貴重。これまでのアーカイブシリーズよりは音質も安定しており、ストレスは感じない。とくに6-16の叙情小曲集のベルゲンライブが丁寧に弾いていて美しい。実はこのとき後半で弾いたベートーヴェン交響曲3番の演奏がNHKで放送されたことがあるが、そのときの話をカツァリスにしたところ、NHKの演奏会データ日付が間違っており、その場ですぐに日付を訂正されたことがある(ものすごい記憶力)
グリーグ協奏曲(1-3)は、1977年10月9日ローリントンでのライブ録音
4,19-22は、1983年2月19日ミュンヘンでのライブ録音
5は、1998年10月31日エストニアでのライブ録音。
6-16は、1986年5月30日ベルゲンでのライブ録音。
17は、2001年7月21日ニューヨークでのライブ録音。
18は、1975年3月25日パリでのスタジオ録音。
23は、1975年2月パリでのプライベート録音。


2008年10月
発売

PIANO21
P21026-N


《モーツァルトピアノ協奏曲全集Vol.5》

ピアノ協奏曲第8番ハ長調K.246
ピアノ協奏曲第14番変ホ長調K.449
ピアノ協奏曲第15番変ロ長調K.450
 
【演奏】
ユーン・K・リー指揮ザルツブルクカンマーフィルハーモニー

モーツァルトのピアノ協奏曲シリーズ第5弾。なんとか続いているこのシリーズだが、これまでの目玉だったカツァリスの自作カデンツァがなく、第8番ではモーツァルトのオリジナルカデンツァを複数収録しているだけ。ネタがなかったのか、めんどくさかったのか、これまでと比べ少し地味な内容。演奏は相変わらず意外に端正で若々しい。しかし、これで1枚2800円というのはやはり少し高いのでは?。。。。


2008年10月
発売

PIANO21
P21030-N

《ピアノ・レアリティーズ Vol.1 〜トランスクリプションズ》

クライスラー: プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ(1)
シューマン: 月の夜 Op.39-5(2)
シューベルト: シルヴィアに D.891,Op.106-4(2)
ワーグナー: ヴェーゼンドンクの5つの詩より 第1曲「天使」(2)
R.シュトラウス: 献身 Op.10-1(2)
マーラー: 交響曲 第5番 嬰ハ短調より 第4楽章「アダージェット」(2)
タレガ: アルハンブラの思い出(2)
マンゴレ: 悲しみのショーロ(2)
ビゼー: 別れを告げるアラビアの女主人(2)
フォーレ: ネル Op.18-1(2)
ドリーブ: バレエ音楽《コッペリア》より ワルツ(3)
モニューシコ: 小さな星(グヴィアズトゥカ)(4)
ラフマニノフ: ヴォカリーズ(5)
グリエール: バレエ組曲《青銅の騎士》より ワルツ(6)

編曲者:
(1)N.ワネーエフ
(2)カロル・A.ペンソン
(3)エルンスト・フォン・ドホナーニ
(4)ベルノ・ヴォルフ
(5)セルジオ・フィオレンティーノ
(6)デイヴィッド・A.プリツカー
いまカツァリスイチオシの編曲者キャロル・ベンソンの作品が多く入った、これぞカツァリスというゲテモノ編曲集。ほとんどが世界初録音で、編曲者もドホナーニ以外知らない人ばかり。当然のことながら超絶技巧を発揮する曲が多く、中でも、ベンソン編曲のアルハンブラの思い出は、久しぶりに「ピアノ馬鹿」カツァリスの本領発揮。これら曲については、インタビューコーナーにカツァリスのインタビューで詳しく語られているので、参考にどうぞ。(こちら)


2009年5月
発売

PIANO21
P21029-A


《カツァリス・ライヴ・イン・モスクワ〜1970年チャイコフスキー国際コンクール・ライヴ》

ショパン:練習曲第22番ロ短調Op.25-10
リスト:超絶技巧練習曲第2番変ロ長調S.139-5『鬼火』
ラフマニノフ:練習曲『音の絵』Op.39より第1曲ハ短調
チャイコフスキー:10月〜秋の歌
J.S.バッハ:前奏曲とフーガ第4番嬰ハ短調BWV.849
ハイドン:ピアノ・ソナタ第35番ハ長調Hob.XVI-35(第48番)
ショスタコーヴィチ:前奏曲とフーガ第24番ニ短調Op.87-24
チャイコフスキー:ドゥムカOp.59
ラーツ:トッカータ
2009年最初の新譜リリースは、前から噂のあった、なんと「1970年チャイコフスキーコンクールライブ」! 彼のコンクール歴でも決して注目されたものではないこのコンクールの録音が残っていたことに驚き。演奏はいまでは絶対弾かないような曲もあるものの、録音状態も悪く、ちょっと厳しいが、当時19才のカツァリスの達者ぶりが十分うかがえる。このときのエピソードがライナーノートに本人の手記として載っているので、参考にどうぞ。(こちら)


2009年10月
発売


PIANO21
P21031-N



《モーツァルトピアノ協奏曲全集Vol.6》


ピアノ協奏曲第7番K.242(3台のピアノのための協奏曲)
ピアノ協奏曲第10番K.365(2台のピアノのための協奏曲)
ピアノ協奏曲第7番K.242(2台のピアノのための協奏曲)
 
【演奏】
ピアノ: Cyprien Katsaris / Mari Ota / Eung-Gu Kim
ユーン・K・リー指揮ザルツブルクカンマーフィルハーモニー

2009年はチャイコフスキーコンクールライブ以降、新譜の発売が途切れていたが、久々の新譜はこれ。日本では来日公演があったために、この次の「ウィーンコネクション」が急遽輸入発売になったが、実際の発売順はこちらが先。で、その来日公演の際にこのCDは輸入されず、いまだに国内では未発売。
順調にリリースを重ねているモツ協シリーズだが、今回は一休みという感じで、2台・3台のための協奏曲。共演者は「Mari Ota、Eung-Gu Kim」という人らしいが、管理人も全く知らず。ライナーノートには、二人とも、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院卒で、現在もザルツブルク在住としかありませんが、どうもこのお二人はご夫婦のようで。
さて、肝心の演奏は別にとりたてて言うほどのことはないのだが、このCDかなり音がいい。ライナーノートには、1999年のライブと書いてあるのだが、どうきいてもライブとは思えない優秀録音ぶり。これまでのシリーズとは明らかに違う音質。おかげで、3台、2台のピアノの定位がはっきり聞きとれて、その意味ではかなり興味深い。3曲ともカツァリスがもちろん1番パートのピアノを担当していて、これが一番左から聞こえ、高音が多いので一人だけ異質にきれいな音を出しているのもはっきり分かる。そういう意味ではなかなか楽しめる一枚。


2009年10月
発売


PIANO21
P21033-N


《ウィーン・コネクション》


【CD1】
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番ハ短調Op.13『悲愴』
ベートーヴェン:6つのエコセーズ変ホ長調WoO.83
ベートーヴェン:エコセーズ変ホ長調WoO.86
ベートーヴェン:6つのコントルダンスWoO.14(ベートーヴェンの編曲によるピアノ版)
ベートーヴェン/リスト編曲:交響曲第7番イ長調Op.92より第2楽章
ヒュッテンブレンナー:和声によるベートーヴェンへの追悼*
シューベルト:ヒュッテンブレンナーの主題による13の変奏曲イ短調D.576
シューベルト:16のレントラーと2つのエコセーズOp.67, D.734
リスト:ウィーンの夜会第2番変イ長調S.427-2(シューベルトによるワルツ・カプリス)
リスト:ワルツ イ長調S.208a
リスト:ワルツS.210b
リスト:レントラーS.211
シューベルト/リスト編曲:若い尼D.828
【CD2】
シューベルト/リスト編曲:魔王D.328
ヒュッテンブレンナー:魔王のワルツ*
ヒュッテンブレンナー:6つの変奏曲Op.2*
シューベルト/ライネッケ&カツァリス編曲:交響曲第7(8)番ロ短調D.759『未完成』*
ヒュッテンブレンナー:悲しみの響きによるシューベルトへの追悼*
ディアベッリ:ソナチネ ト長調Op.151-1
ディアベッリ:ソナチネ ト長調Op.168-6
ディアベッリ:ソナチネ イ短調Op.168-7
ディアベッリ:ワルツ
ディアベッリのワルツによる変奏曲集より
 ヒュッテンブレンナー、シューベルト、リスト
ベートーヴェン:ディアベッリの主題による33の変奏曲ハ長調Op.120より
 第1変奏、第13変奏、第20変奏、第22変奏
ベートーヴェン/ディアベッリ編曲:弦楽五重奏のための断章ハ長調

*世界初録音
2009年来日公演のメイン曲目を収録したいわゆる来日記念盤。最大の聞きものはやはりベートーヴェンの悲愴と未完成というところなのだが、カツァリスらしいウンチクがいっぱい詰まった一枚。
まず、来日公演でも聞かせた悲愴は、実演よりもテンポは抑え気味だが、さらさら弾き飛ばし。もっとボロクソいわれるかとおもったが、意外にみんな受け入れているようで。。。これまでカツァリスのベトソナタといえば、12番、31番というなんか地味なものだけだったが、やっとメジャーな曲を弾いたと思ったら悲愴。これは彼の好みだな。
未完成のカツァリス編曲は、奇をてらった超絶技巧ではなく曲をしっかり聞かそうとしている良い編曲。やはり音が美しいカツァリスならではの演奏。
意外なところで、シューベルトリストの歌曲が、魔王と若い尼という2曲があり、この2曲は初披露のうえに、なんとシューベルトリストをあれだけ十八番にしているくせに正規録音のCDリリースではこれが初。いい加減、アヴェマリアとかセレナーデもきっちりした録音でリリースしてもいいと思うのだが。
そのほか、このアルバムに関するカツァリスのうんちくを紹介すると、
「ヒュッテンブレナーは、シューベルトとベートーヴェンをつなぐ重要な人。シューベルトとベートーヴェンがベートーヴェンの生前にあったことがあるというのは嘘」 (らしい・・・)
「英雄の終楽章のフレーズは4回使われた。最初がここに収録されているコントルダンス。コントルダンスというのは、イギリスの民謡舞曲のカントリーダンスがドイツ語で発音できずになまったもの。2回目がエロイカバリエーション。3回目がプロメテウス、4回目でエロイカ交響曲」
そのほかいろいろ熱く語られたのだが、ふんふん聞いてたら忘れてしまった・・・。
しかし、マニアックなアルバムだ。。。


2010年04月
発売


PIANO21
P21032-N


《ヴォヤージュ Vol.1 (旅のアルバム) ヨーロッパ》

(スイス)
 リスト: 「旅のアルバム」第2巻「アルプスの旋律的な花」からアレグロ・パストラーレ
(ドイツ)
 R.シュトラウス: さびしい泉のほとり(「5つの情緒ある風景 Op.9」から)
(オーストリア)
 J.シュトラウス2世: 美しき青きドナウ (シュッツ編曲)
(ハンガリー)
 ブラームス: ハンガリー舞曲より第1番
 カツァリス: ハンガリー舞曲11番のテーマによる即興曲
(チェコ)
 ドボルザーク:スラブ舞曲 Op72-2 (カツァリス編)
(ポーランド)
 アルバート・ハリス (1911-1974): 我がワルシャワの歌
(ウクライナ)
 フェリックス・ペティレク (1832-1951): 24のウクライナ民謡から「ドナウ川のプレスブルク」
(エストニア)
 ヘイノ・エッレル(1887-1970): エストニアの主題による13の小品よりNo.1/No.7/祖国の旋律
(フィンランド)
 シベリウス:交響詩《フィンランディア》Op.26-7
 イルマリ・ハンニカイネン(1892-1955):(Kappaleita Lapsille Op. 21からNo.8 / ピアノのための5つの小品 Op.20から「ドビュッシーのシルエット」 
(アイスランド)
 ヨン・レイフス (1899-1968): アイスランド舞曲集Op.11から第4番
(イングランド)
 ジャン・ラトゥール(1766-1840): ルール・ブリタニア 
(オランダ)
 ユリウス・レントヘン(1855-1932): 六つの古いオランダの舞曲から羊飼い 
(スペイン)
 アルベニス(ゴドフスキー編曲): タンゴ 
(イタリア)
 アルフレッド・ジャエル(1832-1882): ラ・トラヴィアータのテーマによるカプリース・ブリランテ
(ギリシャ)
 カラマチィアノス(コンスタンティニディス編曲)
(キプロス)
 ニコラス・エコノム(1953-1993): 自由の歌 
PIANO21の2010年初リリースは、2年くらい前から出す出すと言っててようやく出た、「ヴォヤージュ(旅人)」と題するアルバムで第一弾としてそのヨーロッパ編。ベースは来日公演でもやった彼の演奏会レパートリーで「世界音楽めぐり」の中からヨーロッパの国にちなんだ曲で構成。メージャーなものもあるがほとんどは??という国の曲だったり、なぜその国の代表曲がそれ??と思うような、ひねりまくった選曲の1枚。
知らない曲ばかりとはいえ、なじみのない国に思いをはせることができ、なかなか楽しめる。それぞれの曲の感想はブログに書いているのでこちら参照ください。


2010年04月
発売

NTSC
PIANO21
P21034-N



《ライヴ・イン・上海 2005》

リスト:葬送前奏曲と葬送行進曲、灰色の雲、ハンガリー狂詩曲第5番ホ短調《悲愴的な叙事詩》、執拗なチャルダーシュ(カツァリス編)、孤独の中からの神の祝福、リヒャルト・ワーグナーの墓に
ワーグナー(リスト編):イゾルデの愛の死
任光:銀の雲は月を追う
アレヴィ(ワーグナー編曲):歌劇《キプロスの女王》序曲
シューベルト:劇音楽《キプロスの女王ロザムンデ》D.797の「バレエ音楽第2番」よりNo.9(パウエル編)、セレナード、水車職人と小川、アヴェ・マリア(リスト編)
J・S・バッハ:トッカータとフーガ ニ短調BWV.565(カツァリス編)
ショパン:夜想曲変ホ長調Op.9-2
ゴットシャルク(カツァリス編):バンジョー
カラスコ:アディオス
J・S・バッハ(ジロティ編):プレリュード(フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集より)
PIANO21からリリースされている映像作品としては、カーネギーホールでのショパンライブ、エテルナハ音楽祭ライブに続いて3作目。2005年の上海デビューライブで、かなり熱狂的に迎えられ、これがきっかけで中国でカツァリスが人気者となり、2008年の北京オリンピック記念コンサートに招かれたという記念碑的コンサート。
ただし、演奏ははっきりいって普通。もちろん演奏曲目としては、正式に映像になってないものがほとんどで、それはそれで見ごたえはあるのだが、なんといっても、画質・音質がセルDVDとしては不満が残る出来。正直言えば、NHKが収録した浜離宮公演と比べると画質・音質・演奏の出来すべてにおいて圧倒的なクオリティーの差がある。このあたりは資金の少ない個人のマイナーレーベルの悲しいところ。。。唯一のこのDVDの見どころは、ときどき鍵盤の真上から撮っているアングル。とくにトッカータとフーガで飛び跳ねるカツァリスの手を拝めるのはありがたい。2005年10月5日上海音楽院での収録。なお、この映像は全編、Yoou Tubeに正式にアップされており見ることができる(売る気があるんだか、ないんだか・・・)


2010年10月
発売


PIANO21
P21033-N


《ショパン ピアノ協奏曲第2番 4バージョン》

1.ピアノ協奏曲第2番ヘ短調Op.21(ピアノと管弦楽のための)
  エドヴァルド・チヴジェリ(指揮)、クイーンズランド交響楽団 (2010年6月ライブ)
2.ピアノ協奏曲第2番ヘ短調Op.21(独奏ピアノのための オリジナル・バージョン/ショパン編)
3.ピアノ協奏曲第2番ヘ短調Op.21(ピアノと弦楽五重奏のための ライヴリー編/世界初録音)
  ハイデルベルク交響楽団弦楽五重奏団
4.ピアノ協奏曲第2番ヘ短調Op.21(2台のピアノのための ショパン、エキエル、カミンスキ、フォンタナ編/世界初録音)
2010年のショパンイヤーの年の来日前に突如発売された驚愕の1枚。ピアノ協奏曲第2番のソロバージョンをこの年の来日公演のメインプロにしただけでは飽き足らず、なんとその来日記念盤ではソロバージョンを含めて4つのバージョン違いをリリースしてしまうという変態さ。。。しかも一番遅い室内楽バージョンは9月の録音→10月来日時に発売と超高速リリースに、2台ピアノバージョンは自身による多重録音!もはややりたい放題の限りを尽くすカツァリスワールドにこの年のカツァマニアは絶句。。。
肝心のこのCDの中身だが、やはりオケバージョンよりは2枚目の室内楽、2台ピアノバージョンのほうが断然おもしろい。とくに室内楽バージョンは伴奏が邪魔にならずにカツァリスの美しい演奏をたっぷり楽しむことができる。またこのCDでは4バージョンをそれぞれ違うピアノで弾き分けているのも興味がそそられるところ。コンチェルトでは、スタインウェイ、ソロバージョンでは珍しくベーゼンドルファー、室内楽バージョンではヤマハCF3、2台バージョンではシュタイングレーバー。
ちなみにカツァリスがショパンのピアノ協奏曲を手掛けるのはもちろんこれが最初だが、公開コンサートでオケ伴奏で演奏したのはこのCDに収録されているクイーンズランド交響楽団との演奏が最初で最後になる可能性大。


2010年10月
発売


PIANO21
P21036-A


《カツァリスアーカイヴスVol.16「シューマン Vol.2」》


シューマン:
ピアノ協奏曲イ短調Op.54
 クリスティアン・マンデール指揮日本フィルハーモニー交響楽団
 (1994年10月東京サントリーホールライヴ)
アルバムの綴りOp.124
クララ・ヴィークの主題による変奏曲Op.14
2010年の来日記念盤として当然初発売されたアーカイヴシリーズ、シューマンの第2弾。相変わらずアーカイブシリーズは番号の打ち方がよくわからないのだが、これはVol.16 となっているもの。一応今年はシューマンのアニバーサリーイーヤーということのリリースなのだろうが、なんと日フィルとのコンチェルトというのでびっくり。この時の演奏がちゃんと録音されて残っていたとは。。。おそらくカツァリス本人はN響との演奏をリリースしたかったはずなのだが、日フィルとは一番多く共演している日本のオケだし、この演奏も案外いい。カツァリスのシューマンの協奏曲はもちろん初リリース。アルバムの綴りは、1980年ミュンヘンでのライブ録音でテルデックでのスタジオ録音に続き、2回目。クララ・・・はテルデックからリリースされていたアンコール集と同音源の再収録。


2011年06月
発売

NTSC
PIANO21
P21035N



《ライヴ・イン・上海 2007》

1st Part
パブロ・チャベス・アギラール(ペルー): 6つのインカの前奏曲より1,2,3,4番
アグスティン・バリオス=マンゴレ(パラグアイ): 悲しみのショーロ(K.ペンソン編曲)
ヴィラ=ロボス(ブラジル):ブラジル風バッハ 第4番より「コラール」、「アリア」、ショーロス第5番「ブラジルの魂」
エルネスト・ナザレ:オデオン、情熱的なくちづけ、7日9日(独立記念日)、がんばれカヴァキーニョ

2nd Part
イグナチオ・セルヴァンテス(キューバ):ソレダート(孤独)、さよならキューバ
ヒナステラ(アルゼンチン):アルゼンチン舞曲集op.2-2 メランコリックな娘の踊り
ピアソラ(アルゼンチン):ラ・ミスマ・ペナ、アイ短調のミロンガ、グアルディア・ヌエバ、バチンの少年、天使のミロンガ
ヘラルド・ロドリゲス(ウルグアイ):ラ・クンパルシータ(カツァリス編)
エルネスト・エロルドゥイ(メキシコ): 熱帯
アルベルト・フラチェッバ:ダンツァ・クリオーヤ
マニュエル・M・ポンス:第一番間奏曲
R.M.カンポス:ピアノのためのメキシコ民謡から6曲
ホセ・アントニオ・ゴメス:変奏曲(カツァリス編)
(アンコール)
シューマン:アラベスク
ショパン:ワルツNo.7


収録:2007年10月2日上海
上海ライブを収録したDVD第2弾。
プログラムは上記の通り、オールラテンアメリカプロというゴリゴリのハードものなのだが、このDVDの最大の見どころはカツァリス自身が行っている各国語の曲目解説のナレーション。英語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語、ロシア語、ドイツ語、ヘブライ語、アラビア語、トルコ語、ギリシャ語、そして日本語は本人がしゃべる解説。中国語は舞台上でのナレーション、韓国語のみ他人による吹き替えです(カツァリス曰くどうしても韓国語だけ難しくてできなかったそうな)
このカツァリスの日本語ナレーション、はっきりいってすごい! ただ曲の解説を棒読みしているようなものでなく、もう活弁士のように、おちょくるように語ったり、唸ったり、大活躍! ほとんど完璧に日本語も聞き取れるし、ほんとにこの人耳がいいんだろうなと感心。
そんなわけで、なかなか面白いDVDだが、案の定、画質、音質は前に発売された2005年上海ライブと大差なく、TV収録の延長。とくに音質は音に広がりがなく、ちょっとストレスたまるのですが、まあ仕方なし。


2011年06月
発売

PIANO21
P21039-N



《モーツァルトピアノ協奏曲全集Vol.7》

ピアノ協奏曲第27番K.595 (1998年4月22日ライブ)
ピアノ協奏曲第05番K.175 (1997年10月25日ライブ)
ピアノとオーケストラのためのロンドK.382 (1999年3月12日ライブ)
 
ユーン・K・リー指揮ザルツブルクカンマーフィルハーモニー
久しぶりにでましたモツ協全集Vol.7。
相変わらずライブにもかかわらず音が良くて楽しめるCDなんだが、とにかくはやく全集でだしてくれないものだろうか・・・。
毎度おなじみ注目のカデンツァは、27番が第1・3楽章とも通常のモーツァルトオリジナル。5番は第1・2楽章のカデンツァをモーツァルトのカデンツァでそれぞれ2バージョン、第3楽章ではカツァリスオリジナルのカデンツァを2バージョン披露している。


2011年08月
発売

PIANO21
P21042-A


《 カツァリスアーカイヴスVol.8 シューベルト 》

シューベルティアーデ音楽祭1993ライヴ

シューベルト:ピアノ小品第1番変ホ短調D.946-1
シューベルト:ピアノ小品第2番変ホ長調D.946-2
シューベルト:16のレントラーD.366より第1番、第2番、第3番、第4番、第5番、第13番、第10番
シューベルト:12のレントラーD.790より第10番、第8番、第7番、第11番、第3番、第4番
シューベルト:12のドイツ舞曲D.420より第1番、第3番、第4番
シューベルト:16のレントラーD.366より第1番
シューベルト:3つの歌曲(リスト編曲) 〜 セレナード、水車職人と小川、アヴェ・マリア
シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調D.960
カツァリス:チャイコフスキーとワーグナーの主題による即興曲
マルチェッロ/J.S.バッハ&カツァリス編:アダージョ

1993年7月3日オーストリア/フェルトキルヒ音楽院でのライヴ録音

いつも発売される順番がグチャグチャのアーカイヴシリーズだが、Vol.8とされたのはシューベルト。
これは1993年というまさに日本では「ショパンを弾く」フィーバー直後の脂乗りきった時期のシューベルティアーデ音楽祭の当夜のプログラム丸ごとライヴ。かつてNHKFMでも放送されたのですでに持っていた人も多かったが、音質は少しアップグレードしてくれていてうれしい。
プログラムは過去からカツァリスが十八番にしてきたシューベルト作品ばかりだが、何気に実は、大得意中のシューベルトリスト歌曲3曲の正規リリースというのがライヴとはいえ、これが初めてという意外かつ貴重なもの。セレナーデなどはこの時期の演奏が一番テンポが遅くゆったりしているので個人的には好み。
アンコールはこれまたお得意の即興風チャイコ、タンホイザー変奏曲に、マルチェロバッハのアダージョと、なんか今現在と変わらないが元気なカツァリスがここにいる!という感じで嬉しくなる。実はこのような即興演奏も初CDリリース。
さらに地味に意外なのは、弾いているピアノが珍しくベーゼンドルファーなのでこれまた貴重な録音。
そんなわけで聞きどころたっぷりのCD。おすすめ。


2011年08月
発売

PIANO21
P21041-N

《カツァリス・プレイズ・リストVol.1》

(ジプシー&ロマンティック)CD1
1. ハンガリー狂詩曲第2番嬰ハ短調
2. ハンガリー狂詩曲第3番変ロ長調
3. ハンガリー狂詩曲第7番ニ短調
4. ハンガリー狂詩曲第5番ホ短調『悲愴的な叙事詩』
5. 2つのエレジー
6. 愛の夢
7. ピアノのための小品第2番
8. ピアノのための小品第1番〜第4番
9. ピアノのための小品第5番『ため息!』
10. ピアノ協奏曲第2番イ長調
(レンメライト指揮ベルリンドイツ交響楽団 2007年5月1日ベルリンライブ)

(アヴァンギャルド、ワーグナーへのオマージュ、哲学者)CD2
11. 葬送前奏曲と葬送行進曲
12. 不運
13. 灰色の雲
14. 悲しみのゴンドラ第1番
15. 悲しみのゴンドラ第2番
16. R.W.−ヴェネツィア
17. リヒャルト・ワーグナーの墓に
18. ピアノ・ソナタ ロ短調

立て続けに発売されたこのアルバムは、アーカイブシリーズではなく、一応新録音シリーズの位置づけ。題して「プレイズ・リストVol.1」 このあたり本当にタイトルのつけ方がヘタというか、何が最新で何がアーカイブで、普通の人ならさっぱりわからないよ、本当に!
収録曲は、リストといっても晩年の例の暗いものが多く、まったく大衆受けしない曲ばかり。唯一、来日公演でも弾いた愛の夢あたりがほっとするところ。
1枚目の目玉は、最後に収録された協奏曲第2番。ベルリンドイツ交響楽団とのライブで、FMでも放送されず済みだが、最近にしては珍しくまともなオケとの共演なので貴重。
2枚目の目玉は、なんといっても最後のロ短調ソナタ。カツァリスはこのソナタを、エリザベートコンクール入賞後にベルギーのデッカにソロデビュー盤として録音しており、それがCD化されたのかと思いきや、実は全く違う1973年のプライベート録音、しかもモノラル。ほぼ同じ時期の録音のはずなのに、あえてこちらを収録。。。 こんなの売り物にしていいんだろうか?


2011年11月
発売

PIANO21
P21043-N


《カツァリス・プレイズ・ショパン〜ライヴ録音集》

ショパン:
1.前奏曲第15番変ニ長調Op.28-15『雨だれ』 (ライヴ録音:2010年9月23日、茅ヶ崎市民文化会館)
2.前奏曲第20番ハ短調Op.28-20
3.前奏曲第6番ロ短調Op.28-6
4.前奏曲第7番イ長調Op.28-7
5.前奏曲第4番ホ短調Op.28-4 (以上ライヴ録音:2003年12月12日、ハイデルベルク)
6.パガニーニの思い出
7.ポロネーズ第1番嬰ハ短調Op.26-1 (以上ライヴ録音:1999年6月20日、エヒテルナハ)
8.幻想即興曲 嬰ハ短調Op.66 (録音:1978年、パリ)
9.春 ト短調Op.74-2
10.コントルダンス 変ト長調 (以上ライヴ録音:2003年12月12日、ハイデルベルク)
11.ワルツ第3番イ短調Op.34-2 (ライヴ録音:1989年12月20日、津田ホール)
12.3つのエコセーズ (ライヴ録音:1991年9月7日、シュトゥットガルト)
13.コルトー編:ラルゴ (ライヴ録音:2010年11月6日、ハイデルベルク)
14.練習曲第12番ハ短調Op.10-12『革命』
15.練習曲第3番ホ長調Op.10-3『別れの曲』
16.マズルカ第5番変ロ長調Op.7-1 (以上録音:2010年12月、ハイデルベルク)
17.アレグレット
18.マズール
19.マズルカ第44番ト長調Op.67-1
20.マズルカ第45番ト短調Op.67-2
21.マズルカ第46番ハ長調Op.67-3
22.マズルカ第47番イ短調Op.67-4
23.夜想曲第6番ト短調Op.15-3 (以上ライヴ録音:2010年10月8日、浜離宮朝日ホール)
24.夜想曲第2番変ホ長調Op.9-2 (ライヴ録音:2007年2月23日、ゲッティンゲン)
25.夜想曲第20番嬰ハ短調
26.ピアノ協奏曲第2番ラルゲット (ライヴ録音:2010年11月4日、ハイデルベルク)
かの名盤1999年のカーネギーホールライブ以来となるショパンライブ集。まあ、一応世間的にはショパンといえばカツァリスとなっているわけで、これで売れなければ何が売れる!というキラーコンテンツのはずなのですが。
さて、このアルバム、ライブ録音集となっているので比較的最近のライブを集めたものだが、数曲スタジオ録音のものもあり、実はこれがこのアルバム最大の目玉。
まず、ライブに関しては、日本でも何回もやった曲が多いため目新しいものはあまりなし。6のパガニーニの思い出は演奏効果もある面白い曲なのだが、短期間だけ弾いてすぐやめたので貴重。
そして、超目玉は、スタジオ録音された、エチュード2曲、革命と別れの歌。革命はどんなにリクエストがあっても絶対に弾かなかった曲だが、これを録音した2010年の来日公演で久々にショパンを弾きまくり、気分が乗っていた上にさんざん日本のファンからプッシュしたこともあってか、突如としてやる気に。ごっつぁんです。別れの曲も録音はNHKショパンを弾くの模範演奏のLD、VHSしかなく、正規CDリリースとしては初。
それから、これも頻繁に弾く8の幻想即興曲は最近のライブではなく、なんと1978年のスタジオ録音。これはカツァリスがまだEMI在籍時代だが自費でスタジオを借りてプライベート録音をしたもの。まあちょっとご愛嬌で収録という感じ。
ということでなかなか初物尽くしのCD。
いままでライブでは弾いたことはあるが初CDの曲: 6、9、13、16、19-21、23
ライブでも弾いたことはなく初CDの曲: 14、15


2011年12月
発売

PIANO21
P21037-N


《ピアノ・レアリティーズ Vol.2 〜フランスの作曲家〜》

1. アメデ・メロー:60の大練習曲より
 (練習曲第8番、練習曲第44番「Romance」、練習曲第2番「Allegro spiritoso」、練習曲第22番「Nocturne」、練習曲第13番「Andante appassionato」)
2. デオダ・ドゥ・セヴラック:古いオルゴールが聞こえるとき
3. ノエル=ギャロン:小さな乞食
4. ジャン・ギャロン:テーマ・ヴァリエ
5. シモーヌ・プレ=コサード:牧人の歌
6. ジャン=ミシェル・ダマーズ:献辞
7. ジャン=ジャック・ローブリー:前奏曲第4番
8. ジャコブ・タルディアン:ピアノのための小品
9. ・ルネ・ベルトゥロ:ヴァルス・ロワンテーヌ
10. ジャン・ヴィエネル:おそいワルツ、ジャワ
11. アルベール・ラヴィニャック:1台のピアノと4人の奏者のための『8声のギャロップ=マーチ』
12. シプリアン・カツァリス:『枯葉』による即興曲
13. ミシェル・ソニー:ハンガリーの形式によるピアノのための練習曲集より
 (Allegro moderato、Lento、Andante - Vivace、Reminiscentiel)
14. ステファン・ブレ:ソナタ『ルネサンス』
15. イヴ・クローエ:レングア2

ピアノラリティーズの第2弾。
要は、超絶技巧珍曲集であるこのシリーズ、Vol.1はまだ編曲ものだったので曲そのものはなじみはあったが、このVol.2ではほとんど知られていない曲ばかり。唯一名前だけきいたことがあるアメデ・メローの超難曲は本人も「クレイジーだ」というほどの超絶技巧の難曲だが・・・。他の曲もコンサートレパートリーになっておらずこれだけではなかなかキツイ内容。
ただ、この中で一番のキキモノは、2008年の来日公演でお試しとして1回だけ西宮公演のアンコールで弾いた、フランス映画音楽メドレーの12『枯葉』による即興曲がライブで収録されていること。なかなか権利関係がクリアされず発売が危ぶまれていたが無事にリリース。こういう曲もほんとに上手い。
その他、11の曲はヴォロディンなどと共演しているものもあり。


2012年2月
発売

PIANO21
P21044-N



ブラームス:2台のピアノのためのソナタ ヘ短調 Op.34b
シューマン/C.シューマン編:ピアノ五重奏曲変ホ長調 Op.44(4手連弾版)

シプリアン・カツァリス(ピアノ)
エレーヌ・メルシエ(ピアノ)
久々に出たカツァリスの「なんでこんなCD出す?」シリーズ最新作。
もう説明もいらないでしょう。たまにこういうことあるので。理由はいろいろなんでしょうが。
このメルシエというピアニスト、日本ではオザワ新日本フィルでデビューしたり、それなりのキャリアは積んでいるようですが、実は、ルイヴィントングループCEO夫人であり、資産25億ドルのモノホンの超セレブ妻。ポケットマネーでプライベートCD出すのも簡単ですなあ。中身は聴いてない・・・。すまん・・・。


2012年10月
発売

PIANO21
P21045-N



《ピアノ・レアリティーズ Vol.3 〜トランスクリプション〜》

ハチャトゥリアン:組曲『仮面舞踏会』より『ワルツ』(ソリン&カツァリス編)
ハチャトゥリアン:バレエ音楽『ガイーヌ』より『剣の舞』(ソリン&カツァリス編)
ハチャトゥリアン:バレエ音楽『ガイーヌ』より『アダージョ(ローリー編)
ハチャトゥリアン:バレエ音楽『ガイーヌ』より『子守歌(レヴァント編)
ハチャトゥリアン:バレエ音楽『スパルタクス』より『スパルタクスとフリギアのアダージョ』(エミン・ハチャトゥリアン編)
ボロディン:だったん人の踊り第17番(ブルーメンフェルト編)
ラフマニノフ:2台のピアノのための組曲第2番 Op.17(レイチキス編)
ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調 Op.27より『アダージョ』(キルコール編)
チャイコフスキー:騒がしい舞踏会で Op.38-3(ワイルド編)
ドヴォルザーク:わが母の教え給いし歌 Op.55-4
モニューシュコ:私の母(ビェルナツキ編)
カルウォヴィチ:悲しむ少女に(ペンソン編)
R.シュトラウス:万霊節 Op.10-8(ペンソン編)
ピアノラリティーズの第3弾。
Vol.1に続き編曲もの。正直ここまでやるかという曲もあり、もうはちゃめちゃ。剣の舞は有名なシフラ編曲ではないが、なかなかすさまじい。これを浜離宮で1回だけ生演奏披露したのも、今考えるともう二度とありえないミラクル。
ラフマニノフの2曲などはなかなか良く、演奏効果もあり、生演奏を期待したいが2台・・・のほうは難しそう。とにかく攻め攻めの1枚。
実はこの後に続く、Vol.4はロシア音楽で2枚組らしく、もはやここまで来るとカツァのマイナー曲、難曲、編曲マニアは制御不能。


2014年02月
発売

PIANO21
P21047-A



《シプリアン・カツァリス・アーカイヴス Vol.14》
エリザベート王妃国際音楽コンクール・ライヴ1972

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調 Op.30
ショパン:ポロネーズ第5番嬰ヘ短調 Op.44
ルデュック:ピアノ協奏曲 Op.31

ルネ・デフォセ指揮ベルギー国立管弦楽団

録音時期:1972年5月31日
録音場所:ブリュッセル、パレ・デ・ボザール・コンサート・ホール
以前から発売されるという情報はあった待望の1枚がとうとうリリース。カツァリスが実質的に世の中に知られるようになった1972年のエリザベートコンクールのライブ。
この中のラフマニノフの協奏曲第3番は彼のデビュー盤としてDGからLPでリリースされており、長らく希少盤ということで手に入りにくかった幻のレコードだった。今回カツァリスがDGから権利を取得してCDで再発売ということに。
その他のポロネーズも本選で弾いたもので、ベルギー国営放送に残っていた録音から収録。ルデュックの協奏曲というのはベルギーの作曲家でコンクールの委嘱作品。かなりの難曲だったらしく、覚えるのに、苦労したとカツァリスが度々語るエピソードあり。
やはり最大の聞き物は、ラフ3協で、このときほとんど初演奏だったらしいが、コンクール独特の緊張感の中、怖いもの知らずで弾き飛ばす最終楽章のOccia部分などは、現代では誰もまねできないだろうぶっ飛び演奏。(本人ももう2度とできないだろうが)
カツァリスの同曲は、この5年後にライプチヒのオケとやったものが、すでにアーカイブシリーズでリリースされており、コンチェルトでは珍しい2枚目リリースとなった。
付属の解説がカツァリスの手記になっており、おもしろいので訳しました。(こちら)



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2000's その他の録音

非売品
2002年

PSCK001

《Cyprien Katsaris : LIVE AND STUDIO RECORDING》


1. バッハ:プレリュード第1番BWV846
2. バッハ:ピアノ協奏曲第3番BWV974より第2楽章(原曲マルチェロオーボエ協奏曲)
3. バッハ:トッカータとフーガ(カツァリス編曲)BWV565
4. モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番第2楽章
5. ベートーヴェン:ピアノソナタ第12番第1楽章
6. シューベルト:ピアノソナタD960第2楽章
7. ショパン:ピアノソナタ第3番第4楽章
8. アレヴィ:歌劇「キプロスの女王」序曲(ワーグナー編曲)
9. グリーグ:叙情小曲集より孤独なさすらい人Op43-2
10 .シフラ:演奏会用練習曲第1番(熊蜂の飛行による)
11. ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番第3楽章
12. ドビュッシー:月の光
13. カツァリス:即興曲
14. カラスコ:アディオス
関係者に配られたサンプラーCD。現在のところ、このサンプラーCDにしか含まれていないライブ音源も多く、なかなか貴重。
1. 2000年6月スタジオ録音(既発売)
2. 2000年10月メキシコでのLIVE(未発売)
3. 2000年6月スタジオ録音(既発売)
4. 1997年1月ザルツブルクでのLIVE(既発売)
5. 1986年7月エテルナハでのLIVE(既発売)
6. 2002年2月メキシコシティでのLIVE(未発売)
7. 1999年10月カーネギーホールでのLIVE(既発売)
8. 2002年3月メキシコシティでのLIVE(未発売)
9. 2002年2月メキシコシティでのLIVE(未発売)
10. 1975年6月LIVE(TELDECから既発売)
11. 1972年コンクールLIVE(DGから既発売)
12. 1988年3月名古屋でのLIVE(既発売)
13. 1977年6月エテルナハでのLIVE(TELDECから既発売)
14. 2002年2月メキシコシティでのLIVE(未発売)



2002年

SAPHIR
PRODUCTIONS
LVC1024


《ヴィクトル・ユーゴーの詩による歌曲集》

サン・サーンス:期待/夢想/鐘/海に乗り出す人々の歌/鼓手の婚約者
ラロ: この地上ではどんな魂も/おお、私が眠るとき
ベルリオーズ: 囚われの女
リスト:どうやって、と彼らは言った/もしきれいな芝があったら
リスト:おお、私が眠るとき/わが子よ、私がもし王だったら
ルイ・ヴィエルヌ:魔神
マスネ:落日

メゾ・コントラルト:セシル・エロワール
ピアノ:シプリアン・カツァリス

久しぶりに、ソロでなく歌曲のピアノ伴奏。フランスの若いコントラルト歌手のエロワールがヴィクトルユーゴーの詩による歌曲を集めた地味な一枚。歌曲好きで、ユーゴーの詩好きで、メゾコントラルトとという極めて地味な声質にガマンできる人なら買ってもいいかも・・・。カツァはコンサートでこの人とたびたび共演している。誰しもが思う疑問に答えておくが、ジャケット写真でみるかぎり、この歌手は美人ではない・・・。
録音は1999年9月2-3日、パリにて。


非売品
2004年

Piano Magazine
付録



《2004年Piano Magazine43号付録CD》

1. .ヨハン・セバスチャン・バッハ:チェンバロ協奏曲No.4 BWV1055より第1楽章
2. ヨハン・クリストフ・フリードリッヒ・バッハ(J.Sバッハの5男):チェンバロ協奏曲WfU.1より第2楽章
3. ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ(J.Sバッハの長男):チェンバロ協奏曲No.3 F.43より第3楽章
4. レオポルド・モーツァルト:ピアノ・ソナタ ハ長調より第2楽章
5. モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番より第2楽章
6. モーツァルト:ピアノ協奏曲第17番.より第2楽章
7. モーツァルト(フンメル編):交響曲第40番より第4楽章
8. モーツァルト(マティアス・ビゼー編)歌劇「魔笛」よりパミーナ・パパげーノの二重唱
9. フランツ・クサヴァー・モーツァルト:メランコリックなポロネーズ ホ短調Op.17-2
10. ベートーヴェン:「アテネの廃虚」からのトルコ行進曲の主題による6つの変奏曲ニ長調Op76
11. リスト:ベートーヴェンのアテネの廃墟による幻想曲S.389
12. リスト:古いプロヴァンスのクリスマスの歌S.186-8
13. カツァリス自作:きよしこの夜の主題による変奏曲
2004年に発売されたPIANO MAGAZINEというフランスのPIANO雑誌の付録CD。1-9まではすべてPIANO21からリリースされている音源。10はこのサンプラーCDにしか収録されていないベートーヴェンのヴァリエーションで1977年のパリでのライブ録音。11はユネスコLPに収録されていた音源のCD化。カツァリス自身はアーカイヴシリーズのLisztVol.2に収録したいといっていた。演奏も彼らしく超絶技巧爆発で軽快に弾き飛ばしなかなか聴き応えある。12は1975年のノアンライブ。しかしなんといってもこの付録CDの最大の目玉は、13のカツァリス自作のきよしこの夜変奏曲(クリスマスバリエーション)。1989年12月20日に津田ホールで行われたコンサートのアンコールで、チャーミングなこの曲を丁寧にセンス弾いてくれた感動の演奏。クリスマスの時期に聞くとバッチリ雰囲気つくりができる。

2005年

Kyprianos
KR622

《映画「アレグロ」オリジナル・サウンドトラック》

1. J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲第5番ヘ短調BWV.1056より第2楽章
2. J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲第1番ニ短調BWV.1052より第1楽章
3. J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲第3番ニ長調BWV.1054より第2楽章
4. J.S.バッハ:協奏曲第3番ニ短調BWV.974(原曲マルチェロオーボエ協奏曲)より第2楽章
5. J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV988よりアリア
6. J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻より前奏曲No.1 BWV 846
7. J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻より前奏曲No.2 BWV 847
8. J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻より前奏曲No.3 BWV 848
9. J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻よりフーガNo.8 BWV 853
10. J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻より前奏曲No20 BWV 865
11. J.S.バッハ:インヴェンションNo.1 BWV 772
12. J.S.バッハ:インヴェンションNo.6 BWV 777
13. J.S.バッハ:インヴェンションNo.8 BWV 779
14. J.S.バッハ:シンフォニアNo.5 BWV 791

【演奏】
セバスチャン・テウィンケル指揮南ドイツ室内管弦楽団プフォルツハイム(1-4)
クリストファーボー監督の映画「アレグロ」のサウンドトラック。映画自体はかなりマニアックなものでピアニストの物語らしいが、そのサウンドトラックでカツァリスがバッハをこのCDのためにオリジナル新録音している。(映画本編の演奏はカツァリスではないらしい) どういう経過でこのような話が出たのかわからないが、ほとんどの演奏が新しいレパートリーでそれは貴重なのだが、演奏は凡庸の一言。なんの工夫もなくただ弾いているだけでなんの面白みも真剣味もなし。このような演奏を世に出すこと自体ちょっと問題あるのではないか。伴奏のオケは14名編成の若い室内オケ。これが縁でたびたび演奏会で共演している。このCDは国内はもとより海外でもメジャーな通販でも扱っておらず手に入れるのは至難の業。現地で買うしかないかも。
1-10は2005年10月録音、11-14は2001年1月録音。


2007年

Integral
Classic
DVDINT221201



《ドメニコ・スカルラッティ ドキュメンタリーフィルム》

カツァリスの演奏分
スカルラッティ:ソナタK470
スカルラッティ:ソナタK159(一部分)
友人だというだというダンブリクールというというハープシコード奏者の主演しているスカルラッティのドキュメンタリーフィルムにゲスト出演している。カツァリスが新しいレパートリーにしようとしているスカルラッティを先駆けて聞ける一枚。こちらも参照ください。


非売品
2008年

PSCK003



《Cyprien Katsaris : Selected Recordings》 サンプラーCD
うち以下の未発売音源を収録

シューベルトピアノソナタD960 第2楽章(2002/02 メキシコシティでのLive) 
ゴッドシャルク バンジョー(1980/11 ミュンヘンでのLive)
ラヴェル ピアノ協奏曲第1楽章(2006/04 オークランドでのLive)
カツァリス さくらの主題による日本風即興曲(2006/10 東京でのLive)
最近関係者に配られているサンプラーCD。ほとんどが、PIANO21の既発売済み音源だが、上記の4つのみ未発売音源で貴重。シューベルトピアノソナタD960 第2楽章は2002年のメキシコシティでのライブだが、前のサンプラーCDにも収録されていた。ゴッドシャルクのバンジョーは1980年のミュンヘンでのLiveでおそらく初出。ラベルのピアノ協奏曲は、ニュージーランドのオークランドフィルとの共演。正直言って、オケがかなり下手でツラい。まさかこれを正式発売しようとしているのでは・・・?
しかし、なんといっても最大の聞き物は、2006年の来日公演の浜離宮ホールの2日目のアンコールで演奏された、カツァリス自作の「さくらの主題による日本風即興曲。NHKが収録していたにもかかわらず、TVでもFMでも放送されなかったこの曲の演奏がやっと日の目を見たことに。北京でも披露した、○○風即興曲というものに自信みなぎるカツァリスの快演。


非売品
2009年

PSCK004


《Cyprien Katsaris : Liszt 5 Concerto》 サンプラーCD

リスト: ピアノ協奏曲第2番(ベルリン・ドイツ交響楽団 2007年5月1日ベルリンLive)※未発売
リスト: ハンガリー幻想曲(オーマンディ・フィラデルフィア管 EMI音源)
シューベルト(リスト編): さすらい人幻想曲(オーマンディ・フィラデルフィア管 EMI音源)
リスト(バーマイスター編曲): メフィストワルツ(クイーンズランド管 2008年11月28日ブリスベンLive)※未発売
リスト(バーマイスター編曲): ハンガリー狂詩曲第5番(プタペスト祝祭管 1998年3月16日パリLive)※未発売
最近世界各地の関係者に配られているプロモーション用CDがこれ。2011年のリストアニバーサリーイヤーに向けて、カツァリスのリストのコンチェルトはこの5曲がレパートリーですよ、と知らせるのが目的だそうで。レパートリーとしては、昨年秋に新しく弾きはじめた、バーマイスター編のメフィストワルツが珍しい。このCDに収録されている演奏がまさに彼にとっての初演だったようだが、なかなか快調でよい演奏。これは日本でも披露してほしい。そのほか、ベルリンでのピアノ協奏曲第2番は、インターネット中継されたが、未発売だし、ブタペスト祝祭管とのハンガリー狂詩曲第5番も未発売。いずれアーカイブシリーズに収録されるとおもうが貴重。とくに第2番のコンチェルトはオケも良い演奏なので、正式発売が待たれる。さて2011年に来日してこのうちどれかを日本のオケと披露することができるのだろうか。。。

solo musica
2013年

SM182


《 バイロイトの経験-ヴォルフガンク・ワーグナーの思い出 (Bayreuth erlebt 》

CD1
1.ワーグナー:ジークフリート牧歌 Op.103
2.ヴォルフガンク・ワーグナーとジャック・マルティン・ハンドラーの会話
3.歌劇「タンホイザー」より「歌の殿堂を讃えよう」
4.ヴォルフガンク・ワーグナーとエルナ・ピッツの会話
5.シプリアン・カツァリスの講話
6.ワーグナー=リスト(1811-1886):イゾルデの愛の死
CD2
1.ヴォルフガンク・ワーグナーの講話
2.ハンス=ペーター・レーマンの講話
3.楽劇「ワルキューレ」より「さらば、勇敢で素晴らしい我が子よ」
4.テオ・アダムとヴォルフガンク・ワーグナーの対話
5.ビルギッテ・ニルソンの講話
6.楽劇「トリスタンとイゾルデ」より「おだやかに静かに彼がほほえんで」


CD1 5,6 シプリアン・カツァリス(ピアノ)
1995年10月7日 ルクセンブルク市大劇場にて

2013年9月にオーストリアのSolo Musica というレーベルからリリースされたいわゆる企画もの。ワーグナーの孫にしてバイロイト総裁兼演出家だったヴォルフガング・ワーグナーの追悼企画としてのCD。主な内容は、1995年に行われた本人出席のシンポジウム?での関係者の講演やバイロイト音楽祭のライブなどが収録されている。講演も錚々たるメンバーだが、なぜかその中にカツァリスが含まれており、少し話している。
カツァリスはこのときに演奏もしており、それがトラック6に収録されているリスト編イゾルデの死で、この曲は意外ながらDVD以外のCD正規リリースとしてはこれが初。なぜ、こんなゴリゴリのワグネリアンの集まりにカツァリスが呼ばれたのか若干場違いな感もあるが、おそらくこの前年の1994年にSONY CLASSICALから「ワグネリアーナ」というワーグナー編曲ものアルバムをリリースしたばかりなので、ワーグナーものとしてはタイムリーなピアニストだったかもしれない。
ちなみにカツァリスの講話の内容はこんな感じらしい。

「私にとってWolfgang Wagner氏を前にして、ステージ上でオペラ的な演奏を皆様に披露するということはまことに感動的なことであります。ワーグナーの音楽は奥深く感動的でしかも緊張感があります。一般的に、全ての音楽は色彩的であります。たとえばレは青色、ファは緑色。そして音楽は彫刻や建築のような立体的なものでもあります。音楽は人に心理学のような感覚を与えることができるのです。だからどんな薬物よりも重要であるわけなのです。」

なお、カツァリス以外の演奏はタンホイザー、トリスタンとイゾルデ、ワルキューレなどでカールベームのバイロイトライブなど。ナクソスでも聞ける。(
こちら


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