ジャイブのリズムの誤解についての解説

『ジャイブの弾んだリズムは三歩で形成されるが1歩目は4分の3拍、2歩目は4分の1拍、3歩目は1拍となる』
表現方法は異なることもありますが、これはダンス界では定説となっており、
教本等にも書かれています。
イギリスのWalterLaird氏の書いたTechnique of LATIN DANCINGには
下記のように書かれています。


このため多くの日本人ダンス関係者はこの『誤解』をそのまま伝えてきたのだとおもいます。
実際に踊る上では特に問題は起きませんが、誤った内容を書き続けるのは感心しません。
万が一教師資格試験などでこれが使われても困ります。
また、音楽を熟知した人は常に疑問を抱いたままダンスを続ける事になってしまいます。
是非、このサイトをご覧になった方は認識を新たにしていただきたいと思います。
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●ジャイブ、フォックストロット、クイックステップなどの音楽は
いわゆるスィング系の弾んだ感じのリズムが基本となっています。
これらはエイトビートや16ビートというリズムに対して
フォービートととも呼ばれます。

スィング系の音楽の楽譜には付点音符を使ってリズムの弾みを表現する場合があります。
これを楽譜通りに演奏すると16ビートになってしまいますが、
一般的には演奏者の判断で3連音符を基本としたフォービートに直して演奏します。
まれに楽譜の最初の部分に注意書きがしてあることがあります。(下図参照)

<Medium Bounce Tempoの右の括弧内に、四分音符と八分音符が一つずつ書かれて、
その上を括弧でつなげて3という数字を乗せてあります。
一つ目の四分音符は八分音符二つがつながったものという意味がありますので、
合計八分音符3つということになります。それぞれの音の長さは3分の2と3分の1になります。
その左側の付点八分音符と十六分音符はそれぞれの音の長さは4分の3と4分の1になります。
仮に楽譜通りに演奏すればサンバのような音楽になってしまいます。>


 楽譜によっては弾みをつけずに八分音符の連続で書かれているものもあります。
これをそのまま解釈してしまうと
『ジャイブには弾みはなくルンバやチャチャチャと同様のエイトビートだ』
と勘違いしてしまうかもしれません。


 四分音符を二つに分けた場合、等分すれば八分音符二つになりますが、
一つ目の八分音符を長めに、二つ目を短めに演奏することによって弾みが出てきます。
一つ目の音符は3分の2、二つ目の音符は3分の1なので
本来は3連符で書かなければいけないのですが、
実は演奏者にとっては非常に読み難いものになってしまうのです。
そのため付点音符を使ったり、八分音符だけでエイトビートのような楽譜で書いたりしているのです。
 たまたま付点音符の楽譜を見たダンスの先駆者達は、
ジャイブの弾むリズムを楽譜通りに4分の3と4分の1と誤解して解説したのだと思います。

 最後にジャズの名ピアニスト、瀬良譲氏監修の本の一部を紹介します。