前向き介護で、安上り寝たきりゼロ作戦

常に寝たきり老人の比率は、日本は欧米の数倍とも言われています。 ? と思いませんか?
寝たきり、痴呆は大半良くなります。 リハビリ介護機器住宅改造で極力自立しましょう。
自立を促す
新構想の介護機器介護側も楽になる方法を提案・支援します。

介護を楽にし、自立を助ける[介護機器メーリングリスト」をはじめています。是非ご参加下さい。
参加は 
kaigokiki-subscribe@egroups.co.jp に何も書かずにメールを送るだけです。
介護機器だけでなく、介護全般・リハビリなどの話題もあります。

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  目  次 (__部をクリックしてください。頁内リンクしています)

1.はじめに     早期のリハビリ、介護機器・ボランティアの積極利用で、「寝たきりゼロ」を実現
             しましょう。
これで介護する方・される方・支える方も、共に楽になります。

2.リハビリ      自立に努力しない「寝たきり」 と 介護不足による「寝かされ」。共に問題です。
             痴呆も初期・中期であれば大半改善
されるといいます。

3.介護機器    積極的に利用しましょう。 良いエアーマットで、床ずれは予防できます。
             力の弱い人が介護するときは介護機器は大きな手助けになります。

4.新構想機器    介護不足対策の 寝たきり予防用の介護機器構想 もあります。今後は
             自立を促す日本形の介護機器の開発が望まれます。共同開発会社募集中!

5.環境整備     住宅改造、新築住宅、街づくりも徹底すれば、老人を含む障害者の自立度
             (介護不要度)は向上し、トータル的にも安くなります

6.追記事項     経験したこと、勉強したこと、リハビリ等の詳細です。順次追記します。

 

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20数年の思考、実践としての介護経験、介護機器開発の経験より、公的介護保険の元の
愛称
「寝たきりゼロ作戦」は 100%実現は無理でも、殆ど 実現可能 と考えます。

疑問の方、介護を明るくしたい方、詳しくお知りになりたい方は下記までご連絡下さい。
介護技研と名乗っていますが、機器開発以外は勿論無料です。

介護されている方、介護を専門とする方、家を改・新築しようとする方、建築専門家にもお知らせ
下さい。知って得する情報が、きっとあると思います。印刷での普及も考え字も詰め直しました。

介護技研  石田 通泰 (ミチヤス)

〒617-0853 京都府長岡京市奥海印寺谷田15-33
TEL/FAX  075-954-1448                ・・・・明るい介護をめざして・・・・
E-mail   
tuutajp@yahoo.co.jp           
Home-page
http://www.geocities.jp/tuutajp/ 前向き介護で安上がり寝たきりゼロ作戦
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索引  (__部をクリックしてください。)  提案概要  早期リハビリ  リハビリ補助  リハビリ意欲 

リハビリ等の詳細(追記事項) 床ずれ  エアーマット  痴呆改善  痴呆は治る?(浜松方式)

 老人性難聴  尿失禁改善   入浴の効用  日本の介護機器の問題点   体位変換  

   昇降便座   自立排便へ    新歩行器   機器導入への提案  歩行支援リフト 

 入浴支援リフト  用便支援リフト    関節拘縮予防器   車椅子での自立  

住宅改造    新築住宅の注意点    本格バリアフリーマンション

 

索引     次へ   戻る    目次   はじめに    ← (__部をクリックしてください。)

1.はじめに 

 元々介護保険はゴールドプラン「寝たきりゼロ作戦」として計画されていましたが、膨大な予算が必要で、大多数の国民の理解が得られないとして、「寝たきりゼロ」は事実上消えています。

  その証拠に介護保険の導入後も要介護老人数は増加の一途と予測されています
 「常に寝たきり」老人の欧米との比較では、日本は数倍多いと言われます。何かがおかしいのです。

 確かに従来のように、今の医療体制のままで、介護も人手のみで行い、しかも人件費のかかる専門
 家のみで実施し、自立を助ける住宅改造も殆ど実施されないのであれば、
膨大な人件費がかかり、
 総予算は2000年の計画の4.2兆円は需要の4割しか満たせないともいわれるので、
 年間10兆円程度になると思われます。

   しかしデンマーク並みに実施するとしても7〜8兆円しか必要でないとする人もおられます。

  また介護保険は国民に有効に使うのであり、国民の消費性向を押さえている一因である老後の
  介護問題の解決になり、消費支出も伸びるので、それらが経済対策にもなるといわています。

  いずれにしても介護は、いまだ国民的合意が得られていない。また国の施策は最低限の保障が
  基本とのことであり、介護保険が実施されても、介護は「最低限」であり十分な介護が受けらる
  体制ではなく、何らかの知恵を出す必要にせまられています。

  そこで私は、市民側の努力も加味し、元々の計画である寝たきりを減らし、介護の必要度を落と
 し、極力自立できる体制にすれば、介護される方も、する方も共に生きがいを持ち、経済的にも楽
 になる 
と考えました。 以下に具体的に提案いたします。

 

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 1) 介護保険の費用は殆どは人件費です(デンマークの例では80%が人件費と言う)。
     介護対象者を減らし、介護必要期間を減らせば、人件費は減らせます。

 2) 介護必要度を早期に下げるには、入院直後よりの超早期のリハビリが効果的です。

     本来医療側の問題とも思われますが、初期のリハビリは集中的に行いがたく、頻繁に
     実施する必要があり、その改革を待っておれません。
     短期間なら介護・リハビリで頑張れる家族数も多くなり、介護休暇制度も生きてきます。

 3) 一般の産業では、機械化できるところは機械化し、動きやすい様に環境を整備します。
     そのほうが楽で、安上がり・経済的だからです。介護でも同じことができるはずです。

   a)  適正なエアーマットを適正に使用すれば、床ずれ(褥創)は予防できるだけではな
      く、治療にも役立ちます。
 現実には床ずれになっている人が多く、残念なことです。
      床ずれに限定すれば、人が介護するから床ずれを作っているともいえます。                                     

   b) 住居を含め街中を車椅子で移動できれば、殆ど自立可能になります。
     バリアフリーと称される新しい家・地域でも不完全なバリアフリーが多いのが現実です。
     ちょっとした工夫で車椅子に対し完全なバリアフリー化は可能です。
 

 4) ボランティア志願率は高く、無償・有償ボランティアを積極的に活用したり、引退後の
    中高年の人も、老後のすごし方の勉強を兼ねて同じ活動に参加頂く
ことも有意義です。
    ノルウェーでは介護者は全て引退後の男女で構成され、男は男を見る制度だそうです。

  詳しくは2項以下をご覧ください。

 

索引      次へ   戻る    目次   リハビリ    ← (__部をクリックしてください。)

2.リハビリ 

2.1 早期にリハビリする必要がある大きな理由は、次の通りです。

 1) 自立までのリハビリ期間は、寝たきり期間の3倍程度といわれています。
       寝たきりが1ケ月であれば、リハビリ3ケ月、自立まで合計4ケ月。
       寝たきりが1年なら自立まで計4年と長くなります。

 2) 関節は動かさなければ、1ケ月もしないうちに動かなくなります(拘縮といいます)。
       拘縮した体では、意識が戻っても自分の意思でも動きません。拘縮がなければ、
       動きます。動かなくなった関節は時には手術を必要とし、更に時間を必要とします。
       拘縮状態の体ではオムツ交換等の介護のときも大変です。

 3) 「意識不明」で寝たきりでも、動かすことは脳への刺激の他、各部への刺激となります。
       寝たきりで動かさなければ、筋力が落ちる、関節が拘縮するだけでなく、
       使わない各部の機能は確実に落ちて行きます。

       例えば、横に寝ている状態では、単に横に血を流せば良いので、心臓は殆ど働く必
       要がありません。しかし、腰掛ければ、足先、頭の先に血を送る必要があり、重力に
       逆らい血を送る必要があります。 心臓はその分、力を出す必要があります。

  注)「意識不明」とは:

       呼びかけに対し反応できない状態を指すようですが、反応できないが、聞こえている
       患者さんも多いようです。
悲観的な話をしないで、励ましましょう。3ケ月「意識不明」
       だった人が突如話し「なぜ励まさなかったか」といったとの話も聞きます。

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2.2 リハビリの初期は補助・支援が必要です (本人だけが行うものとは限りません)

 1) 「意識不明」状態では、本人は体を動かせません。

       放置すれば、確実に体は固くなり、動かなくなります。(拘縮)

 2) 極端に体力が低下していると、動かす意思があっても動きません。

       100の力で手が動くとすると残存能力80では動きません。20の補助が必要です。
       動かしていれば、段段と力がついてきます。
       逆に動かさなければ、80の力は急速に落ちて行きます。

 3) 手足の動きを指令していた脳の一部がやられると、はじめは自分の意思で動きません。

       脳卒中等では、脳の破損状態によっては、もう一度学習し直す必要があり、初期は
       全面的な頻繁な支援が必要です。部分的に赤ん坊になるので、支援は必要です。

2.3 本人の意欲はもっとも大切です。

 1) 手足が動くにもかかわらず、オムツをあてさせ寝たきり志願の人もおられます。

       良くならないと思い込んでいる節があります(現状の介護の問題でもあります)。
       リハビリに入る前に、良く話しあう必要がある人もおられるということです。

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 2) 痴呆は治らないと思われていますが、最近の新聞記事などを紹介します。

 (1)'98.12.3朝日新聞

    高齢者痴呆の9割は脳を余り使わないために起こる「老化・廃用型」。
    
軽度(一日の計画が立てられない、漫然とテレビを見てしまう)、
    中度(今日が何日か分からない)、
    重度(今が何月か分からない)とすると
    軽度、中度では、生活習慣を変えることによって痴呆は回復する可能性が高いという。

    軽度、中度の痴呆に「脳刺激訓練」(1回2時間。体操や歌、ゲーム、手芸などを楽しむ)
     を月1〜2回行うと、
過去5年の調査で、症状改善54%現状維持38%悪化8%だった。

  (2) 信じがたい人もおられるでしょう。アルツハイマー患者は50代からの生活習慣で日曜に
    良く寝ている等、普段から頭を使わない人に多い
との報告もあります。

  (3)  また、乳癌でも、前向きに過ごせば5年生存率は80%、悲観すれば20%、とのNHK報道
     もありました。何事も前向きに明るく過ごした方が得と思いませんか?

     ガン細胞をやっつけるNK細胞を医師の卵の国家試験中と2週間後に調査したら
     後の方が2倍に増えていたそうです。その2週間後に更に半分に低下した人もいたが
     国家試験に落ちた人だそうです。ストレス・悲観がいけないのでしょうね。

     乳癌の5年生存率が平均40%とすると、前向きは倍の80%、後ろ向きは半分の20%。
     癌では良く研究され上のようなことがわかってきているようです。
     痴呆、片麻痺でも恐らく同じことではないかと思われます。

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  (4)  (1)は浜松医療センターの活動の一例の様です。脳神経外科医師で同センター副院長の
     金子満雄医師が沢山の本を執筆されています。例えば、

     「ボケない生き方革命」  ー1万5千人の症例が証明する右脳型生活のすすめー 海竜社
     「ボケる脳の謎がとけた」  −前頭前野が教える痴呆対策ー            NHK出版

     今は医学界の「常識」で無いようですが、医学の素人の私にも説得性の有る内容が多く
     一読の価値は十分あると思います。以下は一例です。

  a) 軽度を含むボケの比率は65歳以上で13%、80才代53%、90才代75%加齢と共に増える。
  b)仕事人間は退職2〜3年でボケ始める人あり。北欧では80歳代からで、15年の差が有る。
  c)アルツハイマーは痴呆外来患者の1%以下で30〜60代前半に発症する若年発症が特徴。

  d)重度になる前に診断を!
    痴呆は治らないといわれているが、重度になると難しいが軽度・中度では直る可能性が高い。
    最終的には医師の診断が必要ですが、以下の方法で簡単に痴呆度合いがわかるそうです。

                    かなひろいテスト     MMS 
       軽度痴呆(小ボケ)    不合格        24点以上
       中度痴呆(中ボケ)    不合格        23〜15点
       重度痴呆(大ボケ)    不合格        14点以下

   ●「かなひろいテスト」 とは3つ以上の作業を同時進行してどれだけテキパキ出来るかを見る。

   以下のようなかなばかりのおとぎ話の意味を読み取りながら「あ、い、う、え、お」が出てきたら
   全て拾い上げ 丸をつける。制限時間は2分。後で話のあらすじを聞かれ、丸を数える。
   不合格は50歳代で15個以下、60歳代では10個以下、70歳代で9個以下、80歳代で8個以下。

  「むかし あるところに ひとりぐらしのおばあさんが いて、としを とって、びんぼうでしたが、
  いつも ほがらかに くらしていました。ちいさなこやに すんでいて、きんじょの ひとのつかい
  はしりを やっては、こちらで ひとくち、あちらで ひとのみ、おれいに たべさしてもらって、
  やっと そのひぐらしを たてていましたが、それでも いつも げんきで ようきで、なにひとつ
  ふそくはないと いうふうでした。
   ところが あるばん、おばあさんが いつののように にこにこしながら、いそいそと うちへ
  かえるとちゅう、みちばたのみぞのなかに、くろい おおきなつぼを みつけました。「おや、つぼ
  だね。いれるものさえあれば べんりなものさ。わたしにゃ なにもないが。だれが、このみぞへ
  おとしてったのかね」と、おばあさんが もちぬしがいないかと あたりをみまわしたが、だれもい
  ません。「おおかた あながあいたんで、すてたんだろう。そんなら ここは はなでも いけて、
  まどにおこう。ちょっくら もっていこうかね。」こういって、おばあさんは つぼのふたをとって、
  なかをのぞきました。」      (「いたずらおばけ」イギリス民話 瀬田卓二再話(福音館)より抜粋)

     ●「MMS(ミニ・メンタル・ステイツ)」は従来の知能テストに相当するもの。

     見当識の時:「今日の日付は?」 「今いつなのか」の理解の程度      満点:5点 
     見当識の所:「ここは何県何市?」 「ここはどこ?」の理解の程度      満点:5点 

     記銘:三つの単語を聞かせ即座に繰り返してもらう。1単語の再生で1点。   満点:3点 
     想起:検査を続けて行って5分後に
              「先ほどの単語を思い出してください」1単語の再生で1点。   満点:3点
     注意と計算:「100から7を順に引いて行ってください」5回繰り返し。正解1個1点。満点:5点 

     言語
       命名:鉛筆と時計を見せて名前を問う。                      満点:2点
       復唱:「ちりもつもればやまとなる」と聞かせておいて直ぐに復唱願う。    満点:1点
       三段階口頭命令:大小の紙を示し「大きい方の紙をとり、それを半分に折り、床の上に
                  置いてください」と言って到達度を見る。           満点:3点
       書字命令:「目を閉じてください」と書いてある紙を提示し、出来れば1点。
       文を書く:「今貴方がここで何をしているか、簡単な文で書いて下さい」が出来れば1点。
       図形の模写:一部重なった2つの5角形が描かれた図を見せて模写できれば1点。

     全部で30点となるが、24点以上なら正常範囲と判定するのだそうです。

  尚最近の研究では「廃用性痴呆」は95%以上だそうで、アルツハイマーは1%以下だそうです。
  残りは脳の血管性(血栓等)による痴呆が大半だそうです。
     

 (5) 一口メモ:老人性難聴

    施設で良く使われる老人に対する赤ちゃん言葉は、外部から見ると異常です。
    人格を落とさざるをえないので、痴呆を促進するといわれています。 

    北大:伊福部教授によると、老人性難聴の原因は、大半(動作速度が遅くなるように)
        言葉の理解速度が遅くなっているため。 ゆっくり普通の言葉で話し掛けましょう。

 

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3.介護機器 

    介護機器を効果的に利用すれば、介護者よりも良い介護をすることもあります。

    浮いた介護時間を人でないとできない介護(会話等)に向けるとか、介護する家族が少
    ない人の応援とか、リハビリ支援・指導等前向きに使いたいものです。

    人が介護するより、安上がりでもあります。機器の貸し出し、購入に補助金をつけた方が、
    介護内容がよく安上がりになるはずです。

3.1 床ずれ(褥創)予防エアーマット をもっと使いましょう。

    床ずれ予防エアーマットも寝心地が良くない等で、エアーマットを開発した経験があります。
    適正なマットを、低い圧力で支えている限り、褥創は予防できるだけでなく、治療にも役立
   ちます。
圧力の目安は静脈点滴を受けた時に最後に残る点滴液の高さです。これ以下の圧
   力では血管がつぶされることがないからです。

    圧力は誰にでも測れるものでもないので、お尻付近のエアーマットの下に手のひらをあて、
   7〜8cmの厚みのエアーマットでは、
その底にお尻(仙骨付近)がくっついていなく、2〜3cm
   離れていることを確認してください。

    一度だけ、褥創が悪化した例がありました。調べてみると、座った状態ではエアーマット圧
   を高めでないと体重を支えきれないので、高い圧力も設定できる様になっていますが、その
   状態が長時間継続されていたことが分かりました。本来は自動的に圧力を調整したいところ
   ですが、価格面で採用できなかったのが今でも残念に思います。

    噴気式エアーマットは温度調整していない部屋では春秋の夜、冬は寒いから注意しましょう!

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    適正なエアーマットで床ずれを予防しても医療費は出ないが、床ずれをつくり治療すれ
   ば、医療費が出る現在の方式も改めて欲しい制度のひとつです。

     このようなことが制度化すれば介護機器の自動化(高度に省力化)は進むでしょう。
   現在、病院でエアーマットが使われるのは、床ずれ裁判なるものがあり、病院側が入院中
   に床ずれをつくり、裁判で負けたのだそうです。

     しかし、病院側も何の見かえりもなくエアーマットに投資だけが必要というのも気の毒な感じ
   もします。
イギリスなどでは、床ずれになりそうな患者さんがいると、全数エアーマットを使う
   日本の10倍くらいの年間生産量があると聞きます。

  

3.2 体位変換エアーマットの紹介

     通常の床ずれ予防エアーマットを使用していても、肺炎予防のために、体位変換(寝返り)
   介護を実施する場合が多い
のです。通常、介護の都合で2時間毎が一般的ですが、普通の
   健常者は15分に一回位寝返りします。頻繁な寝返りは理由があるはずです。

    開発時に色々な人に使って頂きましたが、強制的に頻繁に体位変換することが、驚くほど
   各種機能の回復に役立つことが分かり、ビックリした経験もあります。(2.1 3)参照)

    これなどはもっともっと使って欲しい製品です。
    ベッドの背上げ時に、体位変換を中止し、背上げを止めた時に体位変換を再開すること
   が自動でないので、施設によっては普及が進まない面もあるようですが、介護者の技能向上
   も図って頂きたい面もあります。普及しない理由は経済的な理由が大きいかもしれません。

    四六時中体位変換介護を人手で行うことに較べ、相当な省力にもなる上、患者さんの睡
   眠妨害をしない面もあります。在宅ではご家族も夜は寝られる様になったと喜ばれます。

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3.3 昇降便座の効用

    足が弱った人が便座に座ったり、便座から立上るのを助ける装置として、便座が機械的に
   昇降する装置があります。脚力が弱った分を機械が補助してくれる装置です。

    手すりを使いトイレに行き、昇降便座で用を済ましていた人が、そのうちに自力で歩ける
   ようになり、昇降便座も不要になった人の話も聞きます(日常生活がリハビリです)。

    上下するベッドもありますが、端に腰掛けてもらって、ベッドを上下し、自力で立上る訓練
   をすることもできます。リフトがある家なら、体を部分的に吊り上げる等でもできるでしょう。

    これなら老人が老人をみることもできるではないでしょうか?

3.4 入浴の効用

    清潔になる、血行が良くなる、は良く知られていますが、浮力の効果をもっと利用しては
   どうでしょうか。 浮力で軽く動くことを利用して、空中では動かない手足を,お湯の中で運動 
   してもらったり、重たい足を動かしてあげたりは簡単にできます。

    お風呂には自在バランサーともいえる機能もあるといえます。


    注) リハビリには補助・支援が必要ですが、水中では力の補助が必要ない場合が多い
      でしょう。リハビリのもう一つの目的は、脳の訓練ですが、他人が補助しているときは
      最初は本人が動かしているのかどうか分かりにくいのですが、水中では初期でも
      本人が動かしているかどうか分かることが多いでしょう。

       リハビリは動かすだけでなく、本人が動かそうとする意思が重要だと思います。
      腕を動かす時は、本人も動かすと思うことが大切です。

  

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4.新構想介護機器

   介護機器は欧米で発達し、それを導入しているといえますが、次の点で事情が異なります。

 1) 北欧: 介護者の数が多く、介護機器も備わり介護を補助する。機器に補助金も出ます。
   日本: 介護者数は不足している、その上、人で全て行う。機器への補助金も少ない。

 2) 在宅: 施設は欧米並みに広く、段差が少ない工夫がされ始めているが、
        日本の家屋は、狭く、いたるところに段差があり、車椅子移動も困難です。
        住宅改造にも補助金は殆ど出ません。

   今後は、トータル的にどちらが経済的で(住宅改造して自立を図る方式と、寝たきりを続け人
 が介護しつづける方式との比較等)、介護する側(介護が楽)、される側(自立指向)共に都合
  が良い方式を探る必要があると考えます。
 その例として以下に示します。

4.1 自動採尿・トイレ誘導時間通知装置        

    今は、在宅でトイレに誘導していても、施設に入るとオムツをあてられ、定期的にオムツを
   いっせいに換えられるというのが一般的なようです。

    最近の紙オムツの尿吸収量は相当なところまで発展しているようですが、エアーマットを使
   用していても、尿を吸収した紙オムツは固くなり、床ずれを作るとも言われています。
    また尿を含んだ紙オムツは産業廃棄物になりますが、難燃性で問題にもなっています。

    排尿まみれは気の毒だとして、排尿を知らせる装置もありますが、頻繁なオムツ交換をす
   る要員が不足しているので、普及していないのが実態です。

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    この構想は、再利用が可能な特殊オムツ、排尿・排便検出装置、採尿装置、排尿記録分
   析装置より構成
されます。

    排便回数は少ないので、介護者に通知し処置してもらいます。
    排尿時は排尿と同時にオムツ外に尿を排出し、時間・量を記録します。

    1週間の記録を分析しその人の排尿パターンを知り、排尿予定時間の前にトイレに誘導
   最終的には自立歩行・排便を狙ったもので、効果的にそれ促すものです。

 

   注1)介護度をさげれば、介護は楽になり、介護される方の人権も守られやすくなります。

      各種装置導入には、介護度を下げた場合は報奨金を出すとか、何らかの資金捻出策
      が必要です(現状では介護度を下げれば、施設の収入は減るだけ)。

   注2)尿失禁は寝たきりでなくともありますが(800万人?)、お尻の肛門の筋肉を締める訓練
      をすると、80歳の高齢でも直るそうです。肛門を締める筋肉は尿道を締める筋肉と同じ
      もので、訓練していると筋肉が鍛えられるのだそうです。(日本コンチネンス協会)

      訓練(リハビリ)すればオムツもとれる可能性大です。アメリカの病院でオムツ全廃の
      試験をしたら全員とれたそうです。 

 

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4.2 歩行補助リフト(バランサー付リフト)

    人を吊り上げるリフトは、国内でも相当な種類が販売されています。基本は座った姿勢で
   吊り上げます。ところが、トイレでパンツを下ろす、風呂で下着を脱ぐといった動作は、立った
   姿勢が基本です。特に在宅では、介護者も少ない、いろいろな介護を少ない機器で対応する
   必要があり、用便、入浴でも関連する動作も配慮する必要があります

    更に重要なことは歩く残存能力を高める必要があること、段差があるトイレ、風呂場は、歩
   いてもらうのが、住宅改造も少なくて済む、又経済的に電気工事も不要等の理由で、工業界
  で使われているスプリングバランサーの応用が最適システムのひとつではないかと思います。

     この構想は、水平に回転する腕の先に、人の両脇を抱える形の吊具をロープに垂らし、
   そのワイヤーロープをスプリングバランサーにつないだものです。 

     スプリングバランサーは吊具がどの位置にあっても、同じ力を発生する性質を持ち、これ
   を人用に改良するもので、 両脇から介護者が、同じ力で抱えたのと同じ効果があり、水平
   回転アームと共に、歩行訓練をしながら入浴、用便、車椅子移乗等ができます。

4.3 速度調整型歩行器

    赤ちゃんが使う歩行器の大型のような歩行器が施設で良く使われますが、動きが良すぎて
   足の不自由な人が使うと、歩行器が自分より先に行ってしまうので、使えないことがあります。

    速度が上がると、自動的に速度が上がらない様にする簡単な装置があります。難しい表現
  で恐縮ですが、回転エネルギーに変換する装置を車部に組み込めば良いのです。

    病院・施設では、歩行器の使用場所に制限が少ないので、広い範囲で有効に使えるので、
   リハビリになると同時に介護の省力にもなると思います。
    日常的に使えれば、歩行器がいらない状態になると想定されませんか。

 

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その他、数万円レベルの簡単な装置で関節の拘縮を予防する装置等の構想もあります。

開発に関心のある方はご連絡ください。

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5.環境整備    住宅改造、新築住宅、街づくり

     20数年前に 「ヨーロッパ車椅子一人旅」 の著者にお会いしたことがありました。
   当時の都内のマンションでは車椅子で移動できないので、都内にいるときは寝たきりに近い
   が、千葉の山の斜面に建てたヨーロッパ風の身障者向け住宅の自宅では、自分一人で自活
   できると明るく語って、その家の状態を見せてくれたのが印象的でした。

     その家は、道路、玄関、廊下、居室、風呂場、トイレ、台所、更にバルコニーすら、同じ床
   面の高さで段差がないので、車椅子で自由に移動できる家でした。

5.1 住宅改造

    小は、1〜数cmの段差を斜めの板で無くする、段差のある玄関等に手すりを付け、弱った
  足の補助に手も使ってもらい自立してもらう、といったものから、

    中は、車椅子の外との出入りのために斜めのスロープをつける、土地が無いときは段差解
  消用のリフトをつける、入浴用のリフトを風呂場につけると言ったものがあります。

    大掛かりなものになりますと、家庭用エレベータ、曲がり階段用階段昇降機といったものが
  既に一部で取り入れられ、介護機器展示室等でも相談に乗ってくれるでしょう。

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   進んだ市町村では、進んで住宅改造を取り組んでいるところもあるようです。
  一度窓口に相談されてはと思います。当面は期待できない市町村が多いかも知れませんが、
  市民の声が大きくなり、自立する意向が強ければ段段と実現に向かうのでは?

    補助を期待しないで、自費で住宅改造に取り組んでおられる家庭も多くなっています。その
  方が、家族も楽で、介護される方も楽だからです。介護ショップ等でも相談にのってくれます。

 

5.2 新築住宅      注文住宅であれば、皆さんの意向が反映されます。

  1) 床面の高さは同じにし、敷居も段差無しが望ましい。

      道路、玄関、廊下、居室(畳の部屋を含む)、風呂場、トイレ、台所、更にバルコニーす
    ら、同じ床面の高さで段差がなければ、車椅子で自由に移動できることは上で述べました。

     斜面でない土地は、道路・玄関は同じにできても、廊下は無理かも知れません。スロープ
    用の土地を確保するか、段差解消機(小型リフト)設置場所を確保するのが賢明です。

  2) ドアは回転式ではなく、スライド式が良いでしょう。回転ドアでは、車椅子にのって操作す
    るときに車椅子も同時に動かす必要があったり、入り口幅が少なくなったりします。

  3) 風呂場、トイレをどうしても段差付きで作りたいときは、リフトが後付けできるように、入口
    のドアの部屋の中心側に通常の柱を設置しておくことをお勧めます。
    出入り口のドアの高さも通常より高い方が良いでしょう。

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  4) トイレは車椅子用には相当な広さが必要なので、風呂場とトイレが一体とか、廊下と
     トイレがスライドドアで同じ床面でつながっている方式
が良いかも知れません。
    (便座のそばに車椅子を寄せる場所がとり易くなります)

     最低限車椅子に乗れる様になれば、ちょっとした工夫で、寝たきりにならなくて済みます。
   今後建築されるマンションも、
バリアーフリーと称するだけでなく、本格的なバリアーフリー
   にしていただければ、老人も、今後老人になる人も含め安心してその場所を終の棲家として
   購入する気になるのではないでしょうか? 

    洋間・廊下だけが同じ高さの床面で、和室、風呂場、バルコニー等は段差・仕切りがあり、
   車椅子で移動できないものでも、バリアフリーと称して
います。
    若い人も老後に備え賢い消費者になりましょう!

 

6.追記事項    索引   目次へ

   家族のリハビリ中に経験した事・勉強した事・教えてもらった事等について順不同で記載します。
   痴呆に関する浜松の金子医師グループの紹介は 2.3 (4)項に追記しました。


6.1 脳のリハビリ

6.1.1  リハビリとは大抵の場合、大部分脳のリハビリだと思います。

 赤ちゃんでも最初から脳が発達している訳では無く、最初から歩けません。リハビリは赤ちゃんの 発達過程に似ています。違うところは脳の一部に欠陥ができ、場合によっては他人が援助しないと
発達(回復)しないことです。本人に頑張れ頑張れだけではうまくいかないことが多いと思います。

 脳の本を読んだりして感じたことは以下の通りです。

 1) 普段脳を使っているのは全体の5〜10%。残り90%は脳の事故に備えている感じです。

    脳細胞は20歳ぐらいまでは増えるそうですが、基本的には減る一方です。
   増えることはありません。しかし使っていない脳が多いのでそこを利用することがリハビリかも
   知れません。単に回線がつながっていないこともあるでしょう。

 2) 左脳がやられると、右半身不髄(首より上は左不髄)になるといわれますが、右の脳が訓練に
     より右半身を動かすようになる。(右脳破損の場合は反対)

    従い、外部から動かすだけでなく、本人も動かすと思ってもらうことが大切です。
   その場合、赤ん坊と同じで、最初から複雑な動きではなく、単純な動きから入ることが重要だと
   思います。

    例:肘を曲げてあげながら、肘を曲げ様と思ってもらう。
     最初から手先を肩・肘を使ってまっすぐ動かすことは、肩と肘を同時に考える必要がありま
       すので、若干複雑になります。最初から行わない。

 3) 脳の訓練は疲れます。

   通常の人の脳は同じことをするのに命令系統(神経)が多数本あり、1本が疲れても、順順にま
   わしながら命令(仕事)をするので、外観的には疲れません。
   (西部劇に出てくる銃口が多い機関銃に似ているかも知れません)

   しかし、脳の働きを新たに作る場合、脳細胞と脳細胞をつなぐ神経が一本一本出来上がるわ
   けで最初はかろうじて一本だけつながります。

    従い、最初の訓練は5分も持たない。脳が疲れるのです。疲れのサインはあくびです。
   あくびがでると、30分程度休憩し、再度挑戦を繰り返しになります。
   訓練が進むと(神経が更に伸び)訓練と休憩の時間の比率が変わってきます。

   痴呆が治るというのも同じ原理だと思います。
  痴呆と半身不髄の違いはダメになった脳の部分が異なるだけで、運動を司るところがやられると
  半身不髄、記憶等を司るところがやられると痴呆と大雑把に言えるのだと思います。

 4) 言語訓練でも同じです。

   脳の言語分野がやられると(最初は)言葉が出ません。
   単語から始めるのではなく、「あいうえお」から始めます。

   「あ行」は口の動きがありません。簡単な発音です。
   サ行は発音中に口の動きが比較的早く、最初は発音できません。
   サ行は飛ばしてタ行を先に訓練します。口の動きが少し遅いので発音が難しくないのです。

    単なる発音から単語へ、単語から文章へと順次移ります。

6.1.2 痴呆の予防

  NHKの番組を見ていましたら、痴呆の予防に散歩が良い(歩くことは頭を使わないと歩けない)
 が、更に散歩の時に、今日は赤のものを見つけ様、明日は左を歩いて別の景色をみようと実行し
     それを覚えるようにしたら良いとも言ってました。

 仕事熱心で、趣味もなかった人が退職後に痴呆になりやすいとも聞きますが、色々と頭を使えば
 痴呆を予防出来るし、初期であれば、治せるということのようです。

 夫婦であれば、連れ合いが今までと違いチョットおかしいなと思えば、早めに以上のようなことを
 実施すれば大抵は予防出来ると思いませんか?

 

6.2 リハビリの実際

6.2.1 拘縮の予防

 寝たきりで動かさないと関節は一ヶ月もしないうちに動かなくなります。これを拘縮と言います。

 これを防ぐには、意識不明でも関節を動かす必要があります。関節は硬くなっていることが多く、
 その関節を動かすには、関節の心臓側の筋肉をマッサージすれば動くようになります。

 日に一・二度で良いと思うのですが、頻繁に行っていれば、殆どの関節は拘縮することはないと思
 います。やり方が分からなければ看護婦さんに聞けば教えてくれるはずです。

 拘縮がなければ、意識が戻れば、自分の意思でもリハビリに入ることができます。
 介護するときでも楽になります。例えば、足の根元の関節が動かなくなると、オムツ交換・清拭が
 むつかしくなります。車椅子に乗せてあげるときでも不可能な場合もあるでしょう。

6.2.2 つま先上げ運動他

 椅子に座れるが、歩けない90歳の人が、座ったまま、つま先上げ運動をしていると、つま先が上
がるようになると同時に、脚力もついて一人で歩けるようになったそうです。

 肛門を閉める訓練をしていると、同じ筋肉(骨盤底筋肉といい)で、同時に尿道も締めるので尿漏
れがなくなる事の普及に努力されている団体がありますが、それに似ています。

 どこでも使えば、殆ど場合機能は回復すると言うことではないでしょうか?

 

6.3 「意識不明」

    意識不明とは呼びかけに対し、返答ができない状態のことを一般的に指すようですが、
   返答できないだけで、聞こえている、判断能力、記憶能力もバッチリの場合もあります。

    従い意識不明でも枕もとで悲観的な話をしてはいけません。前向きな話をし、励まし、
   リハビリをしてあげましょう。

6.4 介護機器の海外事情

 1)介護機器そのものは基本的に欧米とさほど変わらない状況ではないかと思います。

   というのは技術導入が早く、殆ど海外のものは日本に紹介されています。

 2)問題は普及と使い方ではないかと思います。

 例えば人を持ち上げるリフトは北欧ではリフトを使用しないで人を持ち上げることは禁止されてい
 るとのことです(腰痛対策)。 当然普及台数は上がり、コストも安くなります。

  床ずれ予防エアーマットでもイギリスは日本の10倍ぐらいの生産量があるようです。
  床ずれになりそうな人はさっとエアーマットを使用し、床ずれを予防するのです。

 人手ですべて行う方式とどちらが楽で(患者さんにとっても)、どちらが経済的か較べるまでも無い
 ことと思いますが、いかがですか?

6.5 寝たきり志願?は多い?

  ごく最近まで、寝たきりの殆どは、介護不足による「寝かされ老人」かと思っていました。

  医師・看護職の方に聞くと、今の老人はもたれの気持ちか、自立心がないというか、そんなで
  リハビリに精を出さず、家族もそれを許すことが多いので、いくら「寝たきりゼロ」を叫んでも
  今は無駄だという関係者すらおられるのです。

  あと10年もすれば、戦後教育の自立心の強い教育を受けた人(私もそうです)が 「寝たきり」
  予備軍になれば、 その時は「寝たきりゼロ」も成功するかも知れないというのです。

  今はリハビリでも恐る恐るでやる気がない、殆どがそうだと言う人もおられます。
  この現実、貴方ならどうされますか?

  過去のプライドをくすぐるとか(「元騎兵隊、それで良いのですか?」とか)、もう一度海外旅行に
  行こうとか、何とか気持ちを奮い立たせることは出来ませんか?

  それと、世話しすぎず、ゆっくりでも良いから、自分で出来ることを増やしてあげられませんか?
  何もかもしてあげることは、寝たきりをつくっていることにもつながります。

6.6 介護は過去の家族の清算?

  看護職の方に聞くと、介護は過去の家族の関係を引きずっているといってます。

  仲の良い家族の介護は見ていても気持ちが良いそうです。
  このときとばかり仕返しをされない様に普段から、仲良くしておきましょう。

 

  嫁・姑は「同級生」だそうです。嫁に来た時に「嫁」は「姑」になるのが理由だそうです。
  同級生なら互いに知恵を出せますね。(近所の高僧の話)

6.7  前向きにお金を使って寝たきりにさせない方法もあります。

   今の病院は看護婦数が足りない等で「寝たきりゼロ」は難しい面があります。
   そこで退院して、家族が近くにおらない、家族数も少ない等で、専門の人を派遣してもらって
   自立した例もあります。

   それを売り物にしている専門業者(民間会社)も有ります。

6.8 強制的に体を動かすことの意味

   医学書をみると、立っている時は、肺の下の方に血が良く流れ、肺の下の方で良く酸素を取り
  こんでいると書いてあります。横向きに寝ると、下になった肺(に大部分の血が流れ)だけで呼吸
  するとの論文を見たことも有ります。

   血が流れると気管支に水分となって流れ出し、タンを柔らかくし体外への排出を助けます。
   タンを体外に排出する繊毛運動も活発になります。
   これが肺炎予防のための体位変換介護(寝返り介護)ではないかと思います。

   何故血が重力と関係あるのか分かりませんが、肝臓でも同じ現象があるようです
   同じ臓器内では、血の配分機能が精密ではないのでしょう。

   立ちあがろうとしたとき、めまいするのは、重力に逆らって頭に血を送りこまないといけないの
   ですが、この全体調整機能が少し衰えているからだと言います。
   重力と血の流れに元々関連があると言うことです。

   体位変換(寝返り)すると、指先で血流を測れば、瞬間的に下になったほうが血流が多くなると
   いう報告もあります。

   もともと健康な人は、頻繁に寝返りし、運動もしている訳で、病人といえども安静を必要としない
   人は極力動かすべきでしょう。

 

6.9 背上げによるずり落ち防止策

   横向き空気袋式の厚めのエアーマット(厚み8cm程度)と背上げベッドの組み合わせで、
   患者のずり落ちをほぼ防止できます。

  一般に、ベッドの背上げを行うと、患者は足元側にずり落ちます。患者には当然下に押し下げる
  力が働き、場合によっては痛みを覚えます。また、ベッド状態に戻したあとは、介護者が枕側に
  引き上げる必要があります。老人が老人を看る等力の弱い介護者の場合、大変です。

  ずり落ちを予防出来るのは、エアーマットをその下のマットの間ですべりが生じる、エアーマットが
  変形するからです。一度試してください。

  脊椎損傷の方が、背上げベッドで一人で背上げできなかった人が、エアーマットを使ったとき、
  介助なしに背上げ出来たと喜んだのを記憶しています。
  背中を下に押し下げる力が働かなかったからです。

 

     エアーマットには、寝心地が悪く、寝付かれない物もありますので注意が必要です。
     一度健常者が試して見ることが望まれます。

 

7. 自己紹介

   (「何者か判ればホームページをリンクしてあげる」とのお話があったので追加しました)
    (あやしい者ではございません。良かったらできるだけリンク下さい。)

 1) 和歌山県の移民村(移民の多い村)で育つ(高校まで)。

    祖父母はカリフォルニア移民で、農場を経営していたが男の子に恵まれず、戦前に帰国。
    そんな雰囲気の中で育ち、余り日本にこだわらない性格になった?

 2) 昭和37年京大航空工学科卒業し、三菱重工京都に勤務。

   最初の10年は農業用のエンジンの設計、後の20年は特殊な工業用ロボットの開発に従事。
   溶接は知らないが溶接ロボットで通産大臣賞受賞したこともあり。
    (専門家でないほうが画期的なことを生みやすいことを知る)

    20数年前に看護ロボット開発の依頼を受けたことがキッカケで、介護に関心を持ち始め、
    特に在宅寝たきり老人向けの介護システムの開発もおこなう。
    その時の知識で、その後家族が交通事故で半身不髄になるところを、専門家と自分の工夫
    で立ち上げる。近親者から「自分の家族だけ助けるのか!」と忠告もされたことも。

    約10年前に螢皀襯謄鵑肇┘◆璽泪奪閥ζ嘘発開始。その後モルテンに移籍し、厚生省の
    補助金を受けて自動体位変換マットも開発。

 3) 4年半前悪性リンパ腫(ガンの一種)入院治療。約1年入院。

    ’98.9末退職。その直後にドイツの国際福祉機器展を見学。
    現在は主にボランティアで、明るい介護の実現に向けてドンキホーテ気味に挑戦中。

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 長く文章だけのページに付き合って頂き有難うございました。’98.12.30にパソコンを購入し
まだまだ不慣れで見にくいことと思います。 ’99.3.6ようやく皆さんに見て貰える状態になりま
したが、今後とも改良・追加して行きたいと思っています。

  ご希望・ご指摘・ご感想等ございましたらお知らせ下さい。     索引   目次へ