08年秋芝コースにエクイ(equine)ターフを採用・09年秋には全面化

 2008年10月25日から開催の第3回福島競馬より、芝コースにJRAが開発した芝の新品種「エクイターフ」がベースの芝に使用された。ここ数年は、野芝、洋芝ともに内ラチ沿いを中心に1開催終了を待たずして荒れた状態となり、スピード競馬は開幕からごくわずかな期間に限られてきた。更に開幕週が雨模様となると、整備された芝は掘り返され路盤が見えてくることもしばしばだった。エクイとは英語で「馬の」という意味があるそうで文字通り馬のための芝となることを期待したい。

 地元紙の情報によれば、エクイターフのふるさとは長崎県の五島列島。競走馬総合研究所で1999年から増殖と試験を繰り返し、2006年に品種登録を行った。これまでの芝との強度比較では、1u当たりの茎の密度や地下部分の重量、芝のちぎれにくさの値がそれぞれ2倍とのこと、また成長が早くてクッション性にも富んでいる優等品種。2008年の夏季開催終了後に、直線入口から1コーナーまでの内ラチから13.5m部分と2コーナーまでの同じく幅6m部分を従来種からエクイターフに張替えた。この規模で本格的にエクイターフを使うのはJRAの競馬場では福島が初めてらしい。向正面と4コーナーまでは従来種で部分的に張替えを実施し、今開催も洋芝:イタリアングラスとの混合で緑鮮やかな芝コースを提供。最強のターフに生まれ変わった福島競馬場で展開される駿馬たちの熱きドラマに注目である。

 *写真はいずれも2008年10月25日に撮影のもの。張替え箇所を想定し解説も、長丈のイタリアングラスとの併用のためエクイターフ自体は見えていないと思われます。

 

写真の説明:(左から) 直線張替え箇所(真中の色合いが異なる部分)/右側と左側奥を張替えたと思われる

 

写真の説明:(左から)直線入口(左の人影辺り)からエクイターフ化/1コーナーからは内側6m(歩行者の辺りまで?)

 ここからは2009年秋の情報です。夏季開催終了後、今年も昨年に続き「エクイターフ」への張替えが実施され、前年に張替えが行えなかった向正面から3、4コーナーが主な対象となりました。2コーナー1200m地点からの250mの全面と、950mから4コーナー付近までは内ラチ地点から幅10m程度をエクイターフ化して、実際にレースで使用されるコースをほぼ網羅した状況です。更に、ダート1150m戦と芝1800m戦のスタート地点もエクイターフでリニューアルされている旨が地元紙に掲載されておりました。

 晴天が続けば移動柵の効果も含め最終週まで良好な馬場状態が保たれ、2歳戦などでレコード更新も期待できそうです。(初日第1レースの1200m2歳未勝利戦で1分9秒2:福島2歳ステークスのレコードに0.4秒差がマークされました。)下の写真は2009年10月4日の撮影です。

 

写真の説明:(左から)2009年10月4日撮影:直線後半部分/同直線前半

 

写真の説明:(左から)ゴール前付近/4コーナー:それぞれ緑の絨毯の表現がピッタリ

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