オーストラリアには様々なファームがあるが大抵シーズンものが多い。シーズンが来たら、収穫の為、労働者が必要になってくる。その労働者をまかなう為、ワーキングホリデー労働者を使ったりする。通常であれば、 ワーキングホリデーは一年間であるが、ビーフファクトリー、チキンファクトリー、ファーム、ウーフのどれか3か月間働くことにより、オーストラリアではセカンドワーキングホリデーというビザが取得できる。これはオーストラリア のみ行っていることではあるが、おそらく、人口約2000万のオーストラリアでは労働者がまかないきれないのだろうとは思うがどうなのだろうか?
私が経験したファームはケアンズからバスでおよそ2時間くらい行った、Tully(タリー)という小さな街であり、バナナの街といってもよい。タリーといえば、NSWにもスペルが違うが、Taree(タリー)という街があるが、全く 関係がない。現在では、お金を稼ぐ為、様々な国籍のバックパッカーが集う。最近では、台湾人が多いと聞く。ワーキングホリデーでは、韓国人がアジア人の中で発給数が一番多いと聞く。日本人は人口の割に ワーキングホリデーに行く人は減って来ているという。全体的にトップのワーキングホリデー発給数はイギリス人だという。英語圏であるので来るのは簡単だとは思う。
韓国人は人口4000万くらいなのに対して、ワーキングホリデーに来る人口は多い。英語を勉強するということはあるとは思うが、やはりお金を稼ぐということもあるだろう。韓国は学歴社会であるのは確かでTOEICの 点数で、就職ができるかどうか決まるらしい。それだけ英語力というのは重要視される国でもある。その韓国人がTully(タリー)には多く。そして、韓国人が運営しているGreen farmというバナナファームもある。 詳しく韓国人に聞いたら、あくまでも変わり運営しているとのこと。一年間の利益から20パーセントくらいを取り、運営しているとのことなので、エージェントのようなもので、これはTully(タリー)だけではないらしい。
オーストラリアの最低賃金は年々、上がっているということで、時給がTully(タリー)のバナナファームであれば、20ドルくらいということ。昔は、16ドルくらいではあったが、この6年くらいでかなりの上昇ではある。賃金上 昇により、物価の上昇と繋がってくる。Tully(タリー)のバナナはオーストラリア中に輸送されている。シドニーのWoolworthでTully(タリー)の昔からあるファームで、White bananaの箱を見たことがある。Tully (タリー)のバナナファームで一番大きなファームはMackay(マッカイ)であり、聞いた話では世界で2番目に大きなファームという。ちなみに1番大きなファームはフィリピンにあるということ。
マッカイ系のファームはTully(タリー)には多々あり、その中で大きなファームはボリンダマッカイと呼び。さらにマッカイ系のファームは、デビットソンマッカイやキャメロンマッカイなど昔はあったが、現在はわからない。基本 的に仕事は週5日であり、土日はファームによってあったり、なかったり。私が経験した土日の仕事は、ハンピングといってバナナを担ぐ仕事であり、ボリンダマッカイであれば、1トラクターいくらという歩合制であり、少ない 人数でやることで、給料もアップするという仕組み。ファームによってやることは違い、土日にバナナの世話をする場合もあり、時給も1.5倍くらいだった覚えがある。
基本は年間を通して、バナナは取れる。クイーンズランド地域は、年間を通して、暖かいということで、一年中、バナナが取れるのだろう。熱帯地域といっても、6月、7月はオーストラリアでは冬にあたり、朝、晩は冷え 込む。仕事は大抵のファームは朝6~7時くらいに始まり、終わりは15時~16時くらいまで。仕事先までは、ファームのバスが街までピックアップに来て、帰りも街まで送ってくれる。仕事内容に関しては、ハンピング、 ハンギング、ソーティング、ディハンディングなどがあり、ハンピング以外は外での仕事であり、後の仕事は工場内で、箱につめるまでの作業といったところ。
バナナの仕事は気候に関係なく行う。ハンピングに出かけるスタッフは雨の時、レインコートなどを着て、行いバナナを取る。ハンピングに関しては、重さ50kg~70kgのバナナを担ぐ仕事で、慣れれば非常に楽な仕事 といえる。ハンギングは工場内で、バナナを吊るす仕事で、ソーティングは悪いバナナを取り分ける仕事であり、ディハンディングは、バナナの房を取り分ける仕事である。ファームによりますが、ポジションにより、時給が変 わったりします。
最後に、どのように仕事を得るかというと、Tully(タリー)には、宿泊先が何件かあり、代表的なのがキャラバンパーク、Banana bracks(バナナバラックス)、サボイバックパッカー、タリーホテルなどがある。昔は、キャラ バンパークの仕事に斡旋力が強かったというにはあります。しかし、オーナーが変わったことにより、仕事斡旋力は低下しているとのこと。現在は、Banana baracksが斡旋力が強いという。ホームページからメッセージを 送れば、部屋が開いているか確認できます。仕事を得たら、シェアハウスに移ったりすれば、家賃は節約できるとは思います。仕事を得るには友達のつてだったり、ジャンピングして勝手にバスに乗り込んで仕事を得る 人もいたり、基本的にレセプションが仕事を紹介してくれるということはありますが、オーストラリアンはルーズなので、ひつこく、図々しくということが重要かもしれません。この国では謙虚さは必要ないです。ガツガツ行ってくだ さい。