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 金型の構造と機能





















 形を作る為には金型がいります。金型を簡単なものでたとえると縁日等で良く見かける鯛焼きがありますが、上下2枚の鉄板に鯛の形が半分づつになっています。その中に材料を入れ焼き上げるとおいしい鯛焼きが出来ます。
 金型も同じ様に2枚の金型に形となる空洞を作り、そこに溶融したプラスチックを充填して形が作られます。プラスチック射出成形の金型は複雑な製品形状にもいろいろなメカニズムで対応し、寸法等においてもすべて精密に作られています。
                                                   
  【各部呼名】
    1 入れ子
    2 水穴
    3 スプルゥブッシュ
    4 ロケートリング
    5 製品
    6 固定側取付板
    7 固定側型板
    8 ガイドピンブッシュ
    9 ガイドピン
   10 可動側型板
   11 リタンピン
   12 受け板
   13 スペーサーブロック
   14 リタンスプリング
   15 エジェクタピン
   16 エジェクタプエート上
   17 エジェクタプレート下
   18 可動側取付板
   19 スプルゥロックピン
   20 エジェクタホール
   21 スプルゥ・ランナー
 ■3プレート構成金型の各部呼名   ■コアスライドでアンダーカット処理する金型の各部呼名
  呼 名                説   明
 1・入れ子  成形品造形部を直接、可動型板や固定型板に加工する場合も有りますが、通常は可動型板と固定型板に角や丸でポケット加工し、そこに成形品造形部を加工した部品をはめ込んでいきます。このような部品を入れ子と言います。複雑な形状も小型軽量の部品化することにより加工を容易にします。溶融プラスチックの熱や流動により磨耗する為に入れ子は耐磨耗性のある材料が使用される。
 2・水穴  製品冷却用に水や熱媒体油を通す穴。
 3・スプルゥブッシュ  材料が金型に射出される入口でスプルゥ部が加工してあるブッシュ。溶融材料を金型に注入する成形機のノズルがタッチする部分であり磨耗が激しいので直接金型に加工せず、磨耗の際には交換出来るようしてあります。
 4・ロケートリング  成形機への取り付け(センター合わせ)を容易にするために、金型より凸状に出したリング。この凸状のリングを成形機の固定盤中央に空いている穴に合わせます。
 5・製品
 6.固定側取付板  成形機の固定盤に直接ボルトで締めつけ取り付けます。成形機と連結する役目をもちます。
 7・固定側型板  金型の本体を構成する主要部分で、固定側型板は成形品の主に外観となる部分を形成している雌型で、キャビティプレートとも呼ばれます。
 8・ガイドピンブッシュ  金型の開閉時に可動側と固定側がいつも決まった位置に合うようにするための、ガイドピンがはまり合うブッシュ。
 9・ガイドピン  金型の開閉時に可動側と固定側がいつも決まった位置に合うようにするピン。4ヶ所に装置しています。
10・可動側型板  同じく金型の本体を構成する主要部分で、可動側型板は主に成形品の内面を形成している雄型で、コアプレートとも呼ばれます。
11・リタンピン  突出されたエジェクタプレートを突出し前の位置に戻す役目をします。金型を閉じるとき固定型板に最初に当たり、突出しピンのキャビティへの強い衝撃をやわらげながら、エジェクタプレートを元の位置にもどします。突出しのバランスを保つ役目もあります。
12・受け板  可動板にブッシングしたコアのバックを押える板。また可動型板のいろいろな加工を容易にしたり、可動型板の補強の役目も有ります。
13・スペーサブロック  突出し作動をするための空間を保つための板。エジェクタプレートの板厚+製品突出し量+αが必要です。
14・リタンスプリング  突出し終了後スプリングの力でエジェクタプレートを元の位置にもどします。スプリングを入れることによって突出しピンのキャビティへの当たりを無くしたり、突出しピンを戻すことにより製品を自動落下させたりします。リタンピンと同様突出しのバランスを保つ役目もあります。
15・エジェクタピン   成形品を金型から取出すためのピンです。エジェクタプレートに固定されており、成形機のエジェクタ装置により駆動されます。
16・エジェクタプレート
         上

17・エジェクタプレート
         下
 上板に突出しピンとリタンピンなどをセットし、下板で上板にセットした突出しピンとリタンピンなどを裏から押さえて固定する。この突き出しピン等を取り付けたエジェクタプレートを成形機のエジェクタ装置で突上げ成形品を取出します。
18・可動側取付板  成形機の可動盤に直接ボルトで締めつけ取り付けます。成形機と連結する役目をもちます。
19・スプルゥロックピン  型開時にスプルゥがスプルゥブッシュから容易に離型出来るよう、スプルゥの末端部分を逆テーパーやリング状のアンダーカットにしたり、ピンの先端部をZ状にしてスプルゥをロックさせ、このスプルゥの突出を兼ねます。 
21・エジェクタホール  成形機のエジェクタ装置でエジェクタプレートを突上げるために、突出しロッドが通る可動取付板に空けられた穴です。
22・スプルゥ・ランナー
    
 の空洞部分が成形品になる所です。

 成形品の内面を形成するための金型の突起部分コアといいます。また、この突起部分を形成している雄型(可動側型板)をコアプレートとも呼ばれています。

 成形品に該当する空間部分キャビティといます。また、この空間を形成している雌型(固定側型板)をキャビティプレートとも呼ばれています。

 機械に取り付けた金型の開閉はコアー側が可動しますので、のように製品は必ずコア-側に固着させ突出しピンで離型させます。

 製品の離型を容易にするため、必ず抜き勾配をつけます。離型だけで考えれば出来るだけ大きな抜き勾配が安全ですが、製品形状や寸法の問題もでてくるので、必要に応じた大きさを付けます。(通常は1度以上必要とされています)

 プラスチックは溶融状態から冷却固化される際に、体積の収縮により一定の割合で収縮しますので、金型のコア、キャっビティは収縮する分をあらかじめ大きくつくります。プラスチックの種類により収縮の大きさは違います。同一材料でもゲートや製品形状また成形条件にもより変化します。(0.1%~4.0%)

 またの部分のように成形品の側面に凹の形状があり、このままでは製品を取り出す事が出来ない形状をアンダーカットと呼んでいます。このアンダーカット形状を取り出すためには、横方向に開閉できるコアスライドなどのメカニズムを採用して、スムーズに取り出せるようにします。
                                      
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