吟八亭 やざ和 ★★★★★
店構え 無情の貼紙
05年12月11日、訪問し損ねる。

日曜日のお昼にと思って、車で向かったが、ご覧の通り「貸切」との無情の貼紙。またいつかチャレンジ。

吟八亭やざ和
葛飾区亀有1−27−8  03-3690-8228
営業時間 11:30〜15:00 ,17:00〜20:00
定休日 木・第3水
05年12月17日訪問
店構え 商い中! 石臼 田舎
せいろ 玉子焼き 鴨焼き エビス!
05年12月17日訪問

今回はあっさりと入店することが出来た。入り口からして凝っているが、中も凝っている。写真の暖簾をくぐると玉砂利の小さな空間があり、商中の立て札。左手の階段をぐるりと登っていくと、店の入り口になる。で、その入り口の前の空間には、でーんと石臼が鎮座している。こんもりしているのは本物の蕎麦殻である。

店内も同じように凝った作り。でも、テーブル席4つに座敷2つと、意外に狭い。木の表紙に綴じられた分厚いメニューに大書してある中から、鴨焼きに玉子焼き、せいろに田舎2枚、そしてビールを注文。

ビールの銘柄名は記載されていなかったが、当然のようにエビスが運ばれてきて、この時点でおいらは既に笑顔である。そうこなくっちゃ。スーパードライなんか出してきたら、怒るよ本当。

最初の鴨焼き。おいらの基準からしたらやや濃い目の味付けだけど、酒のつまみには調度よい加減。長ネギと一緒に口に運べば口いっぱいに幸せが広がる。次回は鴨せいろにチャレンジしたくなる味わいだ。

続いて玉子焼き。大ぶりに切られ、豪快? な見た目。外側はこんがりと綺麗な焼き上がりだけど、切り口から見てみると、けっこう雑。あんまり得意でないのかな。しかし、お味はおいら好み。出汁と焦げ目が控えめな甘さを醸し出している。肉厚なのをぱっと口に放り込んで、はふはふ食べ、ビールをクイッ。幸せ〜気分だ。

で、田舎登場。焼き物のお皿に上品に盛られたお蕎麦。切り幅はちょっと太目かな。でもどうやら「竹やぶ」の特徴らしい平打ちで、蕎麦自体はしなやか。その分コシは弱いのだが、のびのびとしなやかで、慈しみがあるというのだろうか。

風味は田舎ならでは。何もつけずにそのまま食べてしまいそうになるのを堪え、汁に浸す。汁は思いっきり甘辛く強いもの。濃いというか透明感のある強さ。1/3流儀にピッタリ。薬味は紫大根と葱のみ。でも薬味は要らない感じだ。蕎麦だけで十分おいしいし、汁と絡めてさらに楽しめる。これで十分すぎる。

最後にせいろ。これも平打ちでしなやか。本家の「竹やぶ」には行ったことないけど、先週訪問した「千住 竹やぶ」も平打ちしなやか蕎麦だったので、やはり竹やぶ流なのだろう。でも「千住 竹やぶ」とは比較にならないくらい清冽。

薬味は山葵と普通の大根おろしと葱で、田舎と同じ汁で頂く。でもやっぱり薬味は要らない。蕎麦だけ、それとたまに汁に浸して、それだけで十分すぎる。

仕上げにはとろりとした蕎麦湯。

期待を膨らませて行った、その期待を裏切ることなく感動を覚えたので、星5つ。いつまでも食べ続けていたいと思った蕎麦は久々である。また、訪問したい。それと、本家の「竹やぶ」にもチャレンジせねば。


06年12月17日、再訪
玉子焼き(850円) 鴨焼き(1,300円) 天だね(1,700円) せいろそば(850円)
湯だまりそば(1,300円) かけそば(850円) 田舎そば(1,000円)

久々の訪問。

そのためか、頼みに頼んで腹いっぱい。写真の通り、「玉子焼き」(850円)、「鴨焼き」(1,300円)、「天だね」(1,700円)にビール。蕎麦は「せいろ」(850円)、「湯だまりそば」(1,300円)、「かけそば」(850円)、「田舎そば」(1,000円)。これを二人で食べた。締めていくらでしょうか?

「玉子焼き」はなんかでっかくなった気がするのだが、「気のせい」と店のおばちゃんに一蹴されてしまった。お味は相変わらずおいしいが、今回は中身もきれいな重層織りになっていて、技術の向上振りが窺える。「鴨焼き」は相変わらず濃い目の味付け。

初めて頼んだ「天だね」は、値段からするとちょっと???だ。ま、天ぷら屋ではないから許しておくか。

「せいろ」はやはりうまい。町の蕎麦屋風の器に変わっていたのがよくわかんないし、淵に水が飛んでいるのもどうかと思う。で、一口目は水切りの甘さと、ほんの僅かながらヌメリを感じだりした。

しかし、気のせいだったみたい。香り豊かでしなやか、適度なコシのあるおいしい蕎麦だ。うーむ、うまい! そのまま全部手繰ってしまいたくなるの気持ちを抑え、そば汁を試してみる。これも相変わらずうまい。甘さがはっきりと立った、すっきりとした汁。ほんのりと辛味もある。これに蕎麦を付けると、おいしさが倍になるという、素晴らしさ。改めて、うまい!

「湯だまりそば」は、とろとろのそば湯に入っている。これに辛味大根を混ぜて食べる。蕎麦は太打ち。おいしいけど、わざわざこうして食べなくてもいいんじゃないかと思う。

続いて、初めて食す「かけそば」。まあ、言葉もありませんな。おいしい。例えおいしくても、ふうふうやっても熱くて食べられない「かけそば」が多いなか、ふうふうやってギリギリたべらられる熱さを抑えてあるのが流石。狙ってやってるんだよね。もちろん? 、「田舎そば」も挽きぐるみの香りと食感が楽しめてごっつぁんです。


13時くらいに入店すると、主が入り口前の石臼で蕎麦を挽いていた。本当に手で回してるんだね〜。おいらたちが入ったときは、座敷は締めていて、テーブルは半分埋まっている状態だった。が、その後おいらたちが店を後にするまで、座敷を含めて満席の状態が続いた。まあ、日曜の遅い昼時だというのに、次から次へと客がやってきて、凄い人気である。

そこで本日非常に気になったのが、頼んでから蕎麦が出るまでの時間が嫌に長かったこと。頼んでから平気で15分は待たせていた。隣席で汁抜きのせいろを追加していた人も、頼んでから10分以上は待たされていた。人手がたまたま足りないのか、お店のポリシーなのかよくわからないところ。前回はまったく感じなかった点だ。

そうそう、後から来ておいらたちとまったく同じ肴を頼んでいたカップル。辛口の日本酒はないのか、と彼らが尋ねると主がすっ飛んできた。で、「僕は辛口が旨いと思わないから置いていない」と啖呵を切る。ってほど大げさじゃなかったけど・・。おいらは、主の味覚に全面的に賛成であるから、心の中でその言葉に拍手を送った次第である。でも、一般のお客さんからしたら、ふざけた口の聞き方だったかも。

そんな主。お店に販売していた「東京五つ星の蕎麦」を買ったら、「消費税分はおまけ!」とサービスしてくれた。やっぱりいい人に違いない。
お蕎麦たち

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