さわりの話

三味線の さわり は非常に大切なものです。 三味線が 良く鳴るには このさわりが 一番 
大事なポイントです。 しかも 微妙な調節が必要です。
1の糸だけが わずかに 本体に触れ 特有のにごり音を あえて出します。
調子の高さ・駒の高さにより その調節をしなくてはなりません。
その為 民謡の様に 唄う人の声の高さに 度々調子を変える必要のある 場合は 「東ざわり」
と呼ばれる ねじ式の機械 さわり を付けるようになりました。
通常のさわり 東さわりを仕込んだ物

東さわりは 裏からねじで高さを調節
東さわりは 1の糸と さわり山の接点を自由に調節できる為 民謡の世界だけでなく 長唄 
や 端唄・地歌の世界でも 使われるようになってきました。
通常のさわりは 1の糸が さわり溝と呼ばれる凹みを通り さわり山と呼ばれる部分で 僅かに 
触れるようにしなければなりません。 触れる部分が 多きければ さわりの付きすぎになり
濁ったさわり音になります。 しかも さわりは絶えず木の部分糸が触れているわけですから 
その部分は 磨り減ってきます。 その場合 埋め木と言って 別の紅木を埋め込む処理をします。
矢印の部分が さわり山 さわり山にセロテープを貼って調節


さわり山の部分にセロテープを貼って 高さを調節する方法もあります。 これは下の木の部分 
に直接触れることが無いため 棹も痛みません。 但し テープが柔らかい為 さわり音は
すぐに 濁ってきます。 一時的には 良い方法だと思います。 
さわり音は さわり溝の幅の大きさでも変わります。 義太夫棹のように 4分も溝のある棹は
特有の響きが 出てきますが 長唄のような軽やかなさわりにはなりません。。
通常のさわり溝 義太夫のさわり溝


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