水流渓人のページ「登山日記」No.257
 
2007/04/09
「雌鉾岳」
 大長征ルート
 
トラバースの核心を越す 大滝左ルート5級 下山して
 

 
 雌鉾岳のスラブが恋しくなった。「挑戦」という意味では、まだオールリードを体験していないんだから「大長征ルート」が、私の精一杯だと思う・・・。申し訳ないが、私が軽く登れるだろう・・・と信じている、じんさんをいつものドタ誘いである。
 1P・2P・3Pと、中央バンドめがけて緩い傾斜の直上である。・・・のだが、何箇所か行き詰ってしまった。フリクションを感じない登りは、明らかに体が岩から離れていない証拠だ。信じられないほどヘタクソになった自分が情けなくて仕方ない。フォローするじんさんは、快調に上がってくる。
 4P・5P・6P、中央バンドをズズズイッと・・・、問題なく行った。核心となる段違いの乗り越しもスイスイと行けて一人でニンマリしながらじんさんを迎える。じんさんは、ポイントとなる段違いを越してから下目に行く所を、上へ上へと行って行き詰った。なんとか下に戻れてビレー位置へ到着。ここからは3級程度で大滝左ルートと合流になるので、そのままじんさんに行ってもらう。
 少しテラスで休憩、私はオニギリを頬張るが、じんさんは今日は何も食べない。平気そうな顔して緊張しているのだろうか・・・?と、自分で言う所が冷静な証拠だと思う。ここから見上げるスラブは、実に格好いい!それゆえ、スッキリしすぎて恐怖心も増してくるというものだ。意を決してスタートする。まず5級だが、ホールドは細かい。「落ちる!いや絶対に落ちない!」と呪文を唱えながらニジリニジリと登る。フォローするじんさんは数度テンション。当然だろう・・・ここも楽に上がれれば連れて来た甲斐がないってもんだ!彼女は『カエルを踏み潰した声』と言っていたが、その通りに登ってきた。よく見ると、ホールドを探しきれない所は、なんだか足だけでズリ上がっている感じだ!
 続いて、最終ピッチとなる5+級。ここのリードは、初めてとなる。やはり一部デリケートなバランスが必要とされたが、私としては耐えに耐えてズリ上がれた。終了点からは下が見えない。たぶん、初めてのじんさんはさぞ不安だろうと思いながら「登って来い!」とコールする。下から元気良く「行きマァーす!」と声が聞こえるなり、ロープがビーンと張ってテンション!!でも、緊張しながらも元気に登り上がってきてくれて良かった。
 坊主岩の基部をトラバースしながら、懸垂下降地点へと向かう。コールが聞こえなくなる事を告げ、ロープのテンションでフォローの合図にした。懸垂下降も無事成功。フィックスをたどり、取り付き位置に戻ってようやく握手を交わす!どうしてだろう・・・。岩登りに握手が似合うのは、なんだかドラマの主人公になったみたいな気分であるのだ!一番多く握手を交わしているのは小松の親分だなぁ〜なんて、チラリと思いながらスラブを背にした。
 

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5:30自宅----7:15槇峰バス停----7:50登山口----8:05歩き始め----8:40スラブ基部・スタート地点----10:50美しいトラバース・バンド終了点----11:30大滝左ルートスタート----12:10終了点----12:25ラッペルポイント----ギア収納・休憩----13:00下山開始----13:20スラブ基部・休憩----14:06下山----日之影温泉----帰路----16:30帰宅
 
参加者 ぱぱ まま 長女 次女 長男 次男 ゲスト
出欠           じんさん
年齢 48            
ピーク(山行)合計 315