水流渓人のページ「登山日記」No.228
 
2006/06/21

「ニードルルート」宮崎県
比叡山1峰
 
2Pフレーク 3Pクラックへ チムニーを下降する
 

  
 先週、ニードルの頭までの3Pを登らずに、サマーホリデー83ルートを登った。そして、先々週に登ったニードル左岩稜ルートの時、2P名物のフレークがイメージ通りに登れなかった小松の親分は、それを今までどおりサラリと登る為にやってきた。私は、それに付き合った。
 前日、「明日は行けますか?」と聞くと、「ニードルをやりましょう!」と即答した。どうも悔しかったイメージを拭い去りたいのだろう・・・と思った。私なら尻尾を巻くだけだが、腰を悪くしているのにそのモチベーションは高く持続している。
 1Pを登る時、慎重にキャメロットを3箇所置いていった。ガクガクと、いつもの様にフォローする。2Pの取り付きとなるテラスで、直ぐに体勢を整えて取り付いた。まず、フレークの高い位置にキャメロットをセットして支点を確保する。このフレークを掴みあがる所がポイントである。ここで、あまりに腕の力を使いすぎると、後で大変な事になる。レイバック?とも迷う出だしだが。低い左のスタンスに足を置き、右足をフレークにねじ込むと、思い切ってフレークを掴みあがる。直ぐ上の横になったフレークのギザに手がかかると、思い切って体を持ち上げ安定したスタンスを確保する。ここで、名物となっている残地フレンズのスリング(結構ボロボロ)に支点をとりロープを通すが、スタンスの安定している間に、その上にもマイクロフレンズをセットすると実に安心・・・。そこからは一気に、フィンガートラバースで右に行くが、小さなポケットめがけて右足のスタンスを決め、さらに指を右に出して右足を凹角に踏ん張ると同時に、右の岩角を掴み、左足をポケットに乗せ返ると体重が右に乗り、更に左手も岩角を抱くようにするとフレークの核心部が終る。(リードみたいな事を書いているが、あくまでもフォローの水流ちゃんが、リードを想定しての描写である(^^ゞ)しかし、私はここから傾斜のきつい凹角の直上が、実に嫌いだ。珍しいハンガーボルトを過ぎると、凹角右の岩角にホールドとスタンスを探す。ガクガク動くが、今まで外れたことは無い縦ホールドを右で持つ。小さいスタンスを探して立ち込むと、右のホールドが見つけにくいがそこらを掴んで左上の被り岩をアンダーに左手で持ち、左足をスメアで耐え、右もアンダーに持つと、その上のガバに左が届き、続いて足がガッチリと立てる位置に到達し楽になる。・・・が、意外と私はスッタモンダと毎回している。
 2Pは、リードが松の木でピッチを切るほうがロープの流れも良い。その5mほど上に平行ピンがあるが、そこで確保するとロープが岩にズリズリと擦れる事になる。(大丈夫だろうが・・・)フォローがそのまま上まで先に行く。平行ピンが、3Pのクラック登りのスタートとなる。かなり強い風が吹くが、暑くなくて気持ちよい。ばたつくロープを押さえながら、小松の親分がクラック上に抜け、見えなくなる。ここは声が届かなくなるので、タイミングを合わせることに集中する。ロープの引き具合で、上に到達した事が判る。ビレー解除だな!と感づく。ロープ一杯になると、しばらくで上からの引きが強くなる。「登ってよし!」だな!と、判断し登り始める。クラックを左手と左足で上手にねじ込むように捕らえるのだが、下ほど広く、スタンスが決めにくい。今回は、少し左足を滑らせてしまい、くるぶしと膝の内側をズリっと擦ってしまった。そのまま立ち込むと、右のスタンスが決まり、あとは快適な幅のクラックをガッチリとらえて核心を抜ける。ニードルの頭までは長いスラブ・ポケット登りを楽しめる。高度感が抜群である。
 頭からは、ロープ1本(25mの長さ)で懸垂下降をする。左岩稜の4Pとなるテラスへ降りる事にした。狭いチムニーを挟まれながらズルズルとずり落ちる様に地面に到達する。ここで終了である。ギアを撤収したのが、10時半であった。急ぎ、下山して温泉に直行する。帰宅して、両親の墓掃除に行ったり、タイヤ注文に行ったり、洗車したりして、ようやく日が暮れた。
 

   
5:35自宅発----6:05都農神社----7:40比叡駐車場----7:45出発----8:30登攀開始----9:50頭より懸垂下降終了----休憩・撤収----10:30下山開始----10:55下山----日向「お舟出の湯」----14:30自宅着
 
参加者 ぱぱ まま 長女 次女 長男 次男 ゲスト
出欠           西都山岳会
年齢 47           小松の親分
ピーク合計 279