水流渓人のページ「登山日記」No.183
 
2004/12/19

「比叡1峰南面」
西都山岳会集中クライミング
 
岩場入口駐車場にて クライミング風景 千畳敷にて
 

  
 所属山岳会でのクライミングに参加するのは2度目である。それなりに楽しさへの期待もあったが、少し落ち着かない気分もあったし、人を登らせてあげるだけに登るのもなぁ〜と感じていた。しかし、会組織へ関わる以上、それは仕方ない事・・・私がそうであった様に、先輩から後輩へ・・・と思い直した。
 総勢12名でのクライミングは、組分け上、私と川キョンのパーティが「3KNスラブルート」となり、他2パーティが隣の「失われた草付きルート」となった。前夜の飲み過ぎがたたって気分の悪さが核心となるぐらいで、いつもの比叡の岩場は気持ちよい。快適に5ピッチをリードし稜線へ抜けた。フォローで上がってきた2人の女性は、1人は数回目、そしてもう1人は岩どころか山登りが初めてという状態である。私の確保する事に、どれだけの安心感があったのだろうか・・・、いい笑顔だった。すべてを私に任せた彼女は凄いのだろうが、それだけ私は安定した登りで初心者を安心させるほど成長したって事なのだろうか・・・。難しいルートを登っている仲間を羨ましそうに眺めながら、私は昼食を食べた。
 あんな所・・・と見ていた所が、こんな所と思うようになっていた。成長どころか少し過信している自分ではないのだろうか・・・。実は、この日当初私に繋がっていた所属会の男性は、初クライミングにしてルートより下部の練習ピッチでリタイアを決めた。原因ははっきりしないが、顔色が悪く戦意喪失という感じで、会長がリタイアを決めた。
 リタイヤして戻ってきた彼に、女房は言ったそうだ。「もう誘って貰えないかも知れませんよ・・・。」冷たい言葉だが、真意であり本当に相手を思いやっての言葉であり、岩はそうだと思った。たぶん、次回行けば難なく登れるのかもしれない。でも、自分の意志で同行させて欲しいと意思表示しない限り男性のクライミングは、その先が無いような気もした。
 女房はイヤでも私を信じて登った。足がしびれ、足裏に感覚が無くなっていると聞いた時、無理させ過ぎたのに気付いた・・・自分の我が儘もアホの域だと気付いた。次女も長男も登った。たぶん、私の岩の姿勢から引き下がる事は許されない・・・と感じたに違いない。
 私は、友達とパーティを組み、実力以上のルートだがなにがなんでも上へ抜けた。たくさんのチョンボをした。でも、上へ上がる事に執着した。ひどい腹痛や下痢の時も、足首のネンザをテープでガチガチに固定してでも登った・・・。そして、相棒は上へ達し、私も上がれた。段純な結果だが、それがすべてだった。そんな私を見ていた女房は、冷静に彼に言ったのかも知れない。そして、それでも「連れて行って欲しい!行きたい!」と、自分の意志がはっきりとした態度となった時、本当の事が見えてくるのだと思う。クライミングは、いろいろな理由があるかも知れない。しかし、その理由の1枚1枚を剥がしていった時、何が残るか・・・を、彼は知り得るのだと思う。
 
 たくさんの印象とともに、会の集中クライミングは終った。下山した千畳敷で会長が、「岩に関して教える事は一応これで終了する。後は、自分でどう登っていくか・・・だ。」と締めくくった。
   

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前夜より比叡「麓屋」へ泊----トイレ前駐車場9:00----下部練習----取り付き10:00-----終了12:00----昼食・下山----千畳敷13:20-------自宅着17:30 
 
参加者 ぱぱ まま 長女 次女 長男 次男 ゲスト
出欠 待機 待機 待機 待機 待機 西都山岳会
年齢 45           8名
ピーク合計 236           他3名
 
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