水流渓人のページ「登山日記」No.145
 
2003/10/22
比叡III峰「左方カンテ・バリエーション」ルート
ついにIII峰デビューとなる・・・ 
 
2Pを登ってくる川キョン 最終ピッチ 終了点にて


 III峰・・・なんだか私には、とてつもなく困難なルートに思えている。山岳会の会長は、このIII峰が大好きで、会の仲間を相当数引っ張り上げている。ルートにVI級・VII級の表示は、少しクライミナグをかじっているだけにヒビッてしまうのは当然だと思う。
 しばらく休みが合わなかった川キョンが久しぶりに同行である。小松の親分と、平日登攀隊で3人揃えばIII峰・・・なんて、暗黙の了解みたいなものがあり、そういうことと相成ったわけである。
 
 登攀開始した。1Pから厳しい登りが続く、意欲的に小松の親分が攻めて行く。私にリード出来るルートでないのは明らかなのだが、今までセカンドでの登りでも「落ちれない」事を意識して、なにがなんでもズリ上がってついて行った。しかし、核心のVII-級で3回剥がれ落ちた。小松の親分のリードを見ていても、何度も登り返してフォールした。難しい事は明確だが、剥がれ落ちて平気で明るくいられた自分が嫌だった。まさに意識や姿勢を問い直すクライミングであったはずだ。たくさんの教訓と問題点を洗いざらい吐き出して見直す時期に来ている事を感じていた。練習?たくさんの方法があるのは判っている。しかし、ゲレンデに出ることで、とにかく登ることで上達する方法を選んでいた私には、そろそろ限界が来ているのではないかと疑うべきであると思った。
 山歩きの時に感じていなかったのは、「岩登り」のスタイルには、各人の強い考えが存在していると言うことである。私みたいな月に1〜3回のクライミングで満足している人間もいれば、人工壁やボルダーで練習を重ねながら、フリールートやマルチルートに挑戦する人。人工壁と自然のボルダーだけを好む人。中には、ひたすら「練習がしたい。」と1ピッチの練習を繰り返し、ルートに出ない人。はたまたマルチルートの核心部の練習といいながらボルダーしかしない人。人のスタイルや好みの良し悪しより、自分のスタイルを正当化するための理由だけを主張する人。私みたいに、フリールートもボルダーもやったことも日頃の練習もしない人間が、なにを正当化した意見がいえるのか?と自問してしまう。たぶん、多くのマルチルートを好んだクライマーが、どこかで頭を打ち、人工壁やボルダーに日頃の練習を取り入れ始め、よりレベルの高いルートを攻略したに違いないと思った。あくまでも、「核心の練習」としてのボルダーを取り入れていく時期に来ていると思う。ただ、「核心の練習」と言いながら、ボルダーはするが、マルチルートには行かないスタイルは嫌だと思っている。
 都合4回テンションしてしまったことは、大きな反省だと考えている。この感覚を忘れないで、ボルダーを練習していくにはどうしたらいいのだろう・・・。今、理解できない感覚は、落ちるのが当たり前の練習でいいのか?ということである。しかし、やってみなければ見えてこないものもあるので体験から何かを感じることにしよう・・・。
 終了点を向かえ、遅い昼飯を食べながら、ロープでつながるからこそたどりつけたクライミングが存在していることを強く感じていた。しかし、それだけのクライミングであれば、いつか止めなければいけない時期もやってくると思ったりもした。ひょっとしたら、マルチルートの為にと言いながら、マルチルートに行かずに核心の練習ばかりしている人は、行かないのでなくパートナーに恵まれないから行けないのかも知れないな・・・と、仲間と話しながら有難く思っていた。
 

写真レポートのページへ

 
5:30自宅発----6:10都農神社---8:00比叡・登山口--8:45登攀開始--11:40 3P終了--141:40登攀終了点----昼食---15:25下山開始------15:40下山終了----門川温泉----16:40自宅着
 
参加者 ぱぱ まま 長女 次女 長男 次男 ゲスト
出欠         西都山岳会
年齢 44         小松の親分
ピーク合計 195         川キョン
 
Copyright(C)  水流渓人 All Rights Reserved