水流渓人のページ「登山日記」No、107

2002/10/02
鉾岳 雌鉾南面スラブ

「大長征ルート」9P/350b

取り付きから見上げる 6Pの核心を過ぎて・・ 終了点にて
 
 ご近所の先輩に誘っていただき、クライミング5回目にして憧れ?の鉾岳が実現した。正直なところ、恐怖感と期待する達成感で、当日まで色々なことを考えた。
 当日の朝5時、先輩宅へ迎えに行く。外気16度と、もう十分すぎる秋の気配である。比叡・鉾・大崩などの岩場から、冬山までオールラウンドにこなす先輩である。ついていけばなんとかなる気持ちと、動けなくなり登れない想像とがずっと交差する気持ちで一杯である。何度か行った比叡山の横を通り過ぎ、上鹿川キャンプ場を目指す。
 登山口となる上鹿川キャンプ場の駐車場に到着した。朝日を浴びている鉾岳が少し見えている。身支度を整えると、アプローチとなる登山道を登る。350bぐらいの標高差を登る。結構な汗が噴き出す、黙ってザイルを私の荷物から抜いてくれた。申し訳ない。45分で取り付きとなる「美しいトラバース」の取り付き位置へたどり着いた。無性に嬉しかった。あれだけ不安に思っていた大スラブが、今目の前にある。登攀具をセットしながら何度も見上げる。

【大長征ルート】
 1P・・・45m/W−・・・ビレー位置まで、ノーピンである。体がまだこわばっている感じかあるが、恐怖感はない。
 2P・・・45m/W・・・・・すっと背筋をのばして、シューズのフリクションを効かすと、実に気持ちよくグイグイ登れる。
 3P・・・35m/W・・・・・少し角度が出てきた感じがするが、快適に立木のビレー点を迎える。高度感が上がり鉾岳谷へスーッとした巨大なスラブが素晴らしい。
 4P・・・30m/W−・・・ここからトラバース気味にバンドへ向かうが、初めての斜め登攀は、以外と難しい。フォローであるがロープの通りにはルートを進めない。
 5P・・・35m/W+・・・バンドをトラバースする。なんとすっきりしたルートなんだろうと感心する。ここからはトップもセカンドも、落ちると同じだけ降られることになる。慎重に行かないと、下ろし金で削られる事になる!
 6P・・・35m/X−・・・バンドのくびれが段々無くなり、段差のある所を乗り越すところが核心となる。ホールドも乏しくなるし、体重を右足に移動するとき、少し緊張する。乗り越せばますます広大なスラブを感じる事ができる。
 7P・・・45m/V?・・・美しいトラバースルートはここから直上していくが、中央バンドをそのまま直進して「大滝左ルート」へ入る。テラスになっているところで昼食とする。
 8P・・・30m/X・・・・・ここから「1の坊主」へ直上する。スラブの傾斜がきつくなりホールドはますます乏しい。岩の粒を手のひらの指紋で握っている感じ、1テンションしてしまう。必死の思いで乗り越す。高度感が体を張り付かせてしまったのだと思う。
 9P・・・45m/X+・・・声が届かない。セカンドで登る私のメインロープが、なかなか引っ張ってもらえず不安な登りとなる。何度も「ロープを張って!」と声をかけるが、風があり声をさえぎられてしまうが、なんとか核心部を乗り越えるとクラックやフレークが出てきて、とてもバリエーションのあるルートを楽しめた。

 終了点を迎え、INAさんと握手。達成感は大きかった。そのまま。1の坊主の基部をトラバースし、3の坊主の下降位置へ移動する。懸垂下降は、15bであるが、まったく下は見えない。心配もなく安定して懸垂を終了した。後は、フィックスロープを握りながら、一気に取り付き位置まで下降する。INAさん、ありがとうございました。

5:00自宅発--7:30上鹿川キャンプ場登山口着--7:50登山開始--8:35取り付き--10:30トラバースへ4P--11:15トラバース終了/大滝左ルート合流----昼食----11:45開始8P--12:45終了点----下降点へ移動----13:25下山(懸垂下降開始)--14:10取り付きへ下山--14:50駐車場へ下山----17:30自宅着

写真レポートを見る

参加者 ぱぱ まま 長女 次女 長男 次男 ゲスト
出欠           INAさん
年齢 43              
山数合計 154           
Copyright(C)  水流渓人 All Rights Reserved