KaguyamaniA

かぐや姫の未発表曲や幻のシングルなどに関する、ちょっぴりマニアックな調査報告。
記載内容に誤りや追加がありましたら、メールにてご連絡いただけると嬉しいです!

(Special Thanx to かぐや姫HP研究班:のらびとさん・ナナさん・べいどん・さなえさん・あっくん・ヤマハくん・おっちゃん)

File No.001:大阪のお嬢さん
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『かぐや姫 LIVE』(1974.9/15)初回プレス限定のボーナス・シングルで、片面ソノシートの形態(ステレオ、約3分)。同アルバムに収録されたステージ(1974.7/23、大阪厚生年金会館ホール)における演奏で、「大阪のお嬢さん」が道端に落ちているカリントウに語りかけるという、とってもメルヘンな(笑)内容。

実は少なくとも1973年夏頃から、行く先々のコンサートでご当地の地名を使った「**のお嬢さん」というタイトルで、ほぼ同様の即興演奏をしていた模様。リード・ボーカルつまり即興の中心人物は南こうせつで、彼のアドリブの技量およびエンターティナーとしての才能が十分に発揮された傑作。

このシングルが入った『かぐや姫 LIVE』は、中古レコード屋で根気よく探せば発掘できる可能性もあるが、今となっては『かぐや姫 LIVE』のボーナス・トラック扱いで、ぜひともCDに収録してほしい音源である。

File No.002:かぐや姫のクリスマス
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(2002.3/21更新)

『かぐや姫おん・すてーじ』(1972.12/20)のボーナス・シングル。おそらく初回プレス限定の特典で、「大阪のお嬢さん」同様、片面ソノシート(ステレオ、約6分40秒)。当時、雑誌「ガッツ」に掲載された広告にも、「かぐや姫のX'masソング・ソノシート」と書かれている。

タイトルは「かぐや姫のクリスマス」で、クレジットは「歌と伴奏:南こうせつとかぐや姫・お客さま」。これはオリジナル曲ではなく、ステージ上のかぐや姫がお客さんと一緒にクリスマスソングを歌っている模様を収録したもの。

まず最初に、こうせつと正やんで「荒野の果てに」(讃美歌106番)をデュエット。「讃美歌…480番?」などといいかげんに紹介されている(笑)が、2人のハーモニーはほぼ完璧。続いてお客さんと一緒に「きよしこの夜」(讃美歌109番)を歌うといった内容。

録音日は明記されていないが、『おん・すてーじ』と同じく九段会館(1972.11/9)での演奏であろう。彼らが「神田川」でブレイクを果たす以前の限定リリースであり、「大阪のお嬢さん」よりも遙かに稀少度の高いアイテムと言える。

File No.003:海のトリトン

「海のトリトン/海のファンタジー」 須藤リカ/南こうせつとかぐや姫
1972.3/25発売 (クラウンレコード MW-1002)
  • 海のトリトン 作詞:伊勢正三 作曲:南こうせつ 編曲:小山恭弘
  • 海のファンタジー 作詞:山川庄太郎 作曲:南こうせつ 編曲:小山恭弘
♪ 海の底の昼下がり〜

(2002.3/21更新)

かぐや姫の歴史でなぜか語られることのない、幻のシングル。ABCテレビのアニメ番組「海のトリトン」(1972.4/1〜9/30)のテーマソングとしてオンエア開始に先がけてリリースされたが、オープニングに使われたのは初期の6回だけで、以降ヒデ夕樹の「海のトリトン(Go! Go! トリトン)」と差し替えられ、エンディングに回された。

番組ではかぐや姫をバックに従えた須藤リカさんがこの曲を歌う映像(「海のトリトン」のビデオで入手可能)が使われていたが、オープニング用とエンディング用では映像が異なる。また、本編中でもイルカのイル・カル・フィンがこの曲を歌うシーンがあるそうだ。

曲調はさわやかで明るい雰囲気で、歌詞は「海の底」を舞台にした、かわいくてメルヘンチックな内容。かぐや姫の3人は作曲のほかに演奏(コーラス)にも参加しているが、テレビには出演していた彼らも、シングルのジャケットにはとも登場していない。…やはりルックス面に問題があったか(笑)?

手塚治虫の原作「海のトリトン」の単行本では、南こうせつが当時の回想を交えながら解説を書いており、それによると「トリトン」のアニメ制作発表会が船の上で行われ、かぐや姫はそこで手塚先生との対面を果たしている。この解説を書くにあたり原作を読み返したこうせつは、その壮大なストーリーと自分たちが書いたテーマ曲との間にギャップを感じたと語っている。

この幻のシングル、中古レコード屋で見つかる可能性もあるが、音源自体は下記のCDでAB面とも聴くことができる。

参考ページ:海のトリトン 歌曲解説
関連リンク:手塚治虫ワールド
File No.004:悪いあそび
(2004.10/12更新)

『はじめまして』セッションでレコーディングされたと言われる未発表曲。作曲はおそらく南こうせつ。作詞は、こうせつ氏が語ったところによると、岡本おさみ!

…実は”悪いあそび”のアレンジと演奏もやったのですが、その歌詞が発売禁止になってしまったので、このLPには乗せることはできませんでした。…
(『はじめまして』ライナー本文より、ユイ音楽工房・後藤由多加氏のコメント)

「♪十円玉をふたりで飲んで、どちらが早く出てくるか、競争しましょう〜…」という、短くも過激な内容の作品。坂崎幸之助氏のラジオ番組に南こうせつ氏が出演した際「十円玉の歌」という名前で何度かこの曲に触れられた。坂崎氏は当時(いつだ?)この曲がラジオで演奏されたのを録音してマスターしたそうで、こうせつ氏は「あれ以来、放送禁止になりましたからねぇ」と誇らしげに語っていた(笑)。

坂崎幸之助氏ご本人より当HPに寄せて頂いたコメントから、この「十円玉の歌」こそが「悪いあそび」であるという事実が判明。芸能界随一のかぐや姫フリークに感謝。
File No.005:環七・環八

かぐや姫が移動中の車の中で歌ったと言われる、伝説の即興曲。坂崎幸之助のラジオ番組「オープンG」にゲスト出演した南こうせつ自身が披露した。この時はギターの不可解なコード(ナナさんによれば、EmにBbの音を加えたもの)と激しいビートに乗せて、数回にわたって演奏。最後の「♪環七・環八、あるけれど(あるけれど)」以外、歌詞は定まっていないという大変アヴァンギャルドな内容で、ステージでの演奏実績もないようだ。同様のレパートリーに「陣山さんの歌」という即興曲の存在も確認されているが、こちらは詳細不明。

File No.006:今日は初夜です
かぐや姫のデビュー当時、キャバレーなどで演奏活動をしていた頃のレパートリー。
File No.007:いろんな「神田川」
2種類のジャケットを合成した画像です。
(2002.1/4更新)

元々はアルバム『さあど』の1曲だったのが、深夜放送などから静かな人気を呼び、シングル化してリリースしたら大ヒット。今では「昭和の名曲」の誉れも高き「神田川」だが、興味深いバリエーションが存在する。

【ミックス違い】…単なるシングル・カットと思われたこの曲、実はアルバム『さあど』とシングルでは演奏内容が微妙に異なる。テイクは同一だが、シングル・バージョンにはフラットマンドリンの演奏が追加されている。また、どういうわけかシングル・バージョンのほうが若干ピッチが高い。

【ジャケット違い】…シングルのジャケットも2種類。写真や基本的なデザインはほぼ同じだが、曲名「神田川」とアーティスト名が、初期のものは下側左側に、後発のものは上側中央に配置されている。ジャケットデザイン変更の理由は不明だが、情報提供者の新津さんによれば「EPを陳列してお客様が見るとき"中央上部"のほうが、EPを少し持ち上げるだけで「あっ!神田川だ」とすぐ解るからだと思います。」

File No.008:「かぐや姫」の由来

かぐや姫MLの調査によると、グループ名の由来には諸説が存在する。

  1. 大分市の郊外、それもずっとはずれの方に「竹中」という部落がある。…(中略)…「かぐや姫」という名の由来は定かではないが、ロマンチックな「竹取物語」が現代風にアレンジされて、色気はないが、竹の中から野郎三人を生み出したのだと・・・。
    (『レッツゴー!かぐや姫』ライナーより、大分放送・友永洋志氏の解説)

  2. 「竹やぶで、やぶ蚊に食われながら練習していたので、竹やぶから生まれたという意味でつけました!」
    (第一次かぐや姫の時、全日本歌謡選手権で)

  3. 「失われつつある日本の美を、今ここに求めてつけた名前です。(リーダーが答え、グッと胸をはる)」
    (『はじめまして』ライナーより、TBSラジオ・川口忠恭氏によるインタビュー)

  4. 覚えやすい名前で、男三人で「かぐや姫」というミスマッチを狙った。
    (数年前、テレビのトーク番組で)

  5. 日本人として、日本的なメロディの作品を作りたかった。それでグループ名も日本的な「かぐや姫」にした。
    (1997年、坂崎幸之助さんのラジオ番組で)

どうやら南こうせつ自身が、グループ名に関する質問を受けるたびにアドリブで答えていた模様(笑)。しかし彼らの音楽性やジョークのセンスを考えると、どれもあながち嘘とは思えず、上記のように多彩なニュアンスを併せ持つユニークな名前として「かぐや姫」を選んだと考えるのが妥当ではなかろうか。 なお個人的には、こうせつが生まれ育った「竹中」が直接のインスピレーションになったのでは、と考えている。

File No.009:幻の「赤ちょうちん」別バージョン

「神田川」に続くシングル「赤ちょうちん」は、石川鷹彦氏の編曲でリリースされた。しかし近年、KBDコンサートやラジオ番組で南こうせつ氏自身が語ったところによると、当初「赤ちょうちん」のアレンジはムーンライダースに依頼された。ムーンライダースとのレコーディング・セッションも行われたが、曲のイメージと合わなかったため断念し、石川氏にアレンジを依頼して再録音、石川バージョンに落ち着いた。

「世間の意表を突きたかったが、アレンジが豪華になりすぎた」…サウンド面にも意欲的なかぐや姫らしいエピソードではあるが、採用されなかったムーンライダース版「赤ちょうちん」の録音が現存するかどうかは不明。

ちなみに「神田川」にもムーンライダースのメンバー・武川雅寛(クジラ)氏がバイオリンで参加しており、あの印象的なメロディは武川氏の即興。

File No.010:約束
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(2004/10/12更新)

1972年頃、腕時計メーカー・タイメックスのCMソングとして録音され、同社の販促商品として製作された直径14.5cmの片面ソノシート(T5423)。この「約束」(作詞:及川恒平/作曲:小室等)は、アルバム『かぐや姫 おんすてーじ』に収録された「約束です」と同じ作品。「約束」は、「約束です」のオリジナル・バージョンということになる。両者を比較すると、

よくよく歌詞を見ると「夕暮れ時」「時計台」など、“時”に関係したフレーズが多用されており、スポンサーを意識して書かれた歌詞だと思われる。『おんすてーじ』で普通に聞いているぶんには気づかなかったが…。

紙製ジャケット(画像)の中には、黒いソノシート以外に、歌詞とメロ譜が印刷された二つ折りの歌詞カードが入っていた。歌詞カードの裏(こっちが表?)には、「Dear」「From」と書かれた宛名書きフォームが印刷されている。

南こうせつ・コメント:
この曲はタイメックスという時計の会社のCMソングなのですよ。いい曲なのでレパートリーに入れたわけです。


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