リゾートしらかみ

 JR五能線は東能代~川部間を日本海に沿って走る路線です。日本海の絶景のほか、沿線には観光地が点在することから沿線の活性かも図る目的もあって、JR化後の1988年から1996年まで50系客車を改造した「ノスタルジックビュートレイン」が運転されました。
 翌年の1997年よりキハ40系を改造した「リゾードしらかみ」(現在の青池編成)に置き換わり、現在は橅編成・くまげら編成とともに3往復運転されています。
 

 ここでは「リゾートしらかみ」各編成と、沿線の観光地等を紹介していきます。

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(撮影:平成18年4月30日)


【編成及び運行区間・時刻・概要(下り)】
 平成18年4月30日現在のデータです。ダイヤ改正等で時刻や接続列車が変わる場合があります。
   「リゾートしらかみ」は時期によ
使用編成が変わります。また、2号と5号は運転されない日があります。

編成名 運転開始 運転区間(白文字は乗車した区間) 東京方面接続列車(上:秋田方・下・青森方)
青池編成 1997年3月 1号 秋田(8:26)→十二湖(10:22)→青森(13:30)→4号 寝台特急あけぼの(上野始発)
白鳥20号→はやて20号
橅編成 2003年3月 3号 秋田(11:05)→十二湖(13:08)→弘前(15:50)→6号 こまち1号
つがる30号→はやて30号
くまげら編成 2006年3月 5号 秋田(14:10)→弘前(18:33)→青森(19:32)→翌日2号 こまち13号
寝台特急あけぼの(上野行き、弘前乗車)
共通 快速列車、3両編成、全車指定席、全車禁煙車(喫煙コーナーあり)、1・3号車リクライニング席、2号車ボックス席

 下りの場合、3号を使えば東京から日帰りで全線乗り潰せますが、1号→3号・3号→5号と2~3時間程度間隔が空いているため、実際はほとんどの方がその時間を利用し、途中駅で下車して観光をしています。秋田→青森で3列車を使うと最大2ヶ所まで観光できますが、時間的な関係から「あけぼの」利用を含め、必然的に1~2泊必要になってきます。
 表には記載してませんが、5号利用で弘前から「つがる98号」を利用すると、その日のうちに仙台まで行くことができます。なお、5号は途中で「つがる98号」に抜かれるため、青森での乗り換えはできません。

 「リゾートしらかみ」は全車指定席ですが、「1号→十二湖観光→3号」のルートは特に人気が高く、オンシーズンとなると旅行会社はこのルートを早くから押さえてしまいます。特に海の見える1号の能代~十二湖間と3号の十二湖~鯵ヶ沢間は発売と同時に満席になってしまいます。しかし乗車日の半月ほど前になると徐々にキャンセルが出てくるため、発売日に指定が取れなくともこまめに空席状況をチェックすれば指定券を確保できると思います。私の時も発売と同時に満席になった感じだったのですが、チャンセル分を見つけて指定券を確保しました。

【車両画像】

前面

青池編成 橅編成 くまげら編成
秋田駅 千畳敷駅 弘前駅

 青池編成は登場時期が古いために、後発の橅編成やくまげら編成と前面が異なっています。ヘッドマークが最初から取りつけられている橅編成やくまげら編成と違い、青池編成は上からシールで貼りつけています。


全体

青池編成 橅編成 くまげら編成
十二湖駅 千畳敷駅 青森駅

 千畳敷駅に停車するのは3号のみです。また、5号はそのまま青森滞泊となり、翌日は2号として運転されます。「リゾートしらかみ」はこれまで秋田を午前中に出て夜に秋田へ戻る秋田主体の運用しか組まれていませんでしたが、くまげら編成の登場により逆ルートである青森主体の運用設定も可能となりました。


ロゴマーク

青池編成 橅編成 くまげら編成

 各編成とも編成の特色を出したロゴマークをつけています。ただし青池編成は長らく1編成だけだったため当初はこのような呼び方をしておらず、橅編成が登場して従来からの編成を区別するために青池編成とつけたわけなのです。したがってロゴマークも当初は「CRUISING TRAIN Resort SHIRAKAMI」というものになっていました。青池編成の拡大画像を見ると、上から貼り直した跡がなんとなく分かると思います。


リクライニング席(1・3号車)

青池編成 くまげら編成

 座席の色も各編成ごとに変えています。かなり広いリクライニングシートでゆったりと座れます。登場時期の違いから、青池編成の座席とくまげら編成の座席とでは細部に多少変化があります。
 五能線内で海側になる座席はA席です。秋田~東能代間と川部~弘前間は進行方向が逆になりますが、秋田発車時は座席は進行方向を向いているため、東能代では座席の転換が必要になります。


ボックス席(2号車)

青池編成 橅編成

 こちらは4人用のボックス席であり、1ボックスごとに仕切られていています。ただし、車端部の2ボックスは他のボックスより狭くなっています。もともとは青池編成の画像のような形になっていますが、レバー等を操作することで橅編成の画像のようにすることもできます。肘掛けは取り外しが可能です。
 座席は全て海側にあり、山側に通路があります。窓側はA・D席であり、下りの進行方向窓側はD席です。ボックス席はグループ客を優先的に割り当てているようですが個室ではありません。したがって満席近くなったりキャンセルが出たりすると個人客も割り当てられるため、他のグループ客と相席になることがあります。私も3号はボックス席に当たってしまい、五所川原まで旅行会社のグループ客と相席でした。


記念スタンプ

青池編成 橅編成 くまげら編成

 記念スタンプはそれぞれ3号車に設置されています。


イベント

バスケットシュートチャレンジ 津軽三味線生演奏 津軽弁「語りべ」実演
能代駅ホーム 鯵ヶ沢~五所川原間 陸奥鶴田~川部間

 1号のみ能代駅での5分間の停車中にバスケットシュートにチャレンジすることができます。1人1回のみチャレンジ可能で、シュートを決めると記念品がもらえます。
 1・2・3号の鯵ヶ沢~五所川原間では先頭車の展望ラウンジで津軽三味線の生演奏が行われます。この演奏はマイクを通じて全車両で聞くことができます。
 3・4号車の陸奥鶴田~川部間では津軽弁による昔話を聞くことができます。ただし、こちらは他の車両には流さないため、先頭車両以外に乗車している方で聞きたい方は先頭車両へ出向くしかありません。なお、後者の2つを同じ列車で聞けるのは3号のみです。


【車窓等からの景色】

日本海 千畳敷 岩木山

 「リゾートしらかみ」の最大のビューポイントは何といっても日本海です。下りでは秋田・青森県境付近で徐行運転をします。このあたりは秋田から来て日本海が近くに迫ってくる最初のポイントとなっています。
 3号のみ千畳敷駅に10分間停車するため、その間に海岸に出て散策することができます。なお乗り遅れ防止のため、発車3分前に汽笛が鳴ります。他の列車は通過しますが、上りでは千畳敷付近で徐行運転をします。また6号などでは、晴れていれば車窓から日本海に沈む夕日を見ることもできます。
 鯵ヶ沢を過ぎると日本海から離れますが、今度は反対側の窓から岩木山を望むことができます。1・2・3号では津軽三味線の生演奏とも重なるので、岩木山を眺めながら津軽三味線を聞くことができます。


【沿線の観光地】

十二湖


    

 左は青池、中側は沸壺の池です。青池は低いところから見るとごく普通の池のように見えるのですが、高いところから見ると濃い青い色に見えるという不思議な池です。この日はまだ残雪が残っており、そのコントラストも目立ちました。なぜこのような色になって見えるかというのは科学的にも解析されていません。
 一方、沸壺の池は透明感のある青い水が特徴です。これらの周辺には右側のような橅の原生林がありますが、この時期はまだ葉が生えていません。


弘前公園

    

 弘前には桜で有名な弘前公園があります。例年ですとこの時期は桜が見頃なのですが、今年は大雪と寒波の影響で開花が大幅に遅れており、ようやく咲き始めたくらいでした。それでも大勢の観光客が訪れていました。
 その弘前公園に隣接して「津軽藩ねぷた村」があります。ここでは本物のねぷたの展示等が行われており、ここでも津軽三味線の生演奏が聞けます。