HOMEサイトマップ業務案内自己紹介リンクマンション管理度チェック
給水・給湯設備の基礎知識
多くのマンションの給水方式は高架水槽給水方式
P4-1.JPG - 12,729BYTES 高架水槽給水方式
配水管から給水管を通った水道水はいったん受水タンクに貯められた後、ポンプによって高置タンクに送り上げられ、各家庭の蛇口に届けられます。

設置目安
瞬時最大使用水量800L/min(給水戸数約265戸)を超える建物


簡易専用水道
市町村の水道事業者から供給される水のみを水源とする飲料水の供給施設のうち、有効容量が10立方メートルを超える受水槽を設置しているものをいいます。

具体的には、ビルやマンションなどで有効容量が10立方メートルを超える受水槽を設置している場合などがそれにあたります。受水槽から各階の蛇口までが簡易専用水道です。

水道水質管理責任については、受水槽の給水までが水道局の管理責任となり、受水槽に貯められ各居住者の蛇口の水はマンション管理組合(設置者)の責任とされます。
有効容量とは・・・・受水槽いっぱいに水を入れるわけじゃないんです。
マンションには、ほとんど受水槽が設置されているのは誰でも知っていますが、中身がどうなっているかを知っている人は多くはないと思います。この際ですからイラストと写真でこんな風になっていること知りましょう。
受水槽の給水用具であるボールタップ等により定められた位置(上端)から、ポンプ等の揚水管管端部までの、水槽内で適正に利用できる容量(水量)をいいます。
有効容量とは?
※この受水槽の水からマンション管理組合の責任で管理しなければなりません。
受水槽10㎥を超えるマンションでは、年一回の水槽の清掃と定期検査を受けなければなりません。
簡易専用水道の設置者は、その水道の使用者が安心して利用できる水を供給するため、次の管理基準に従って簡易専用水道の管理をしなければなりません。(水道法第34号の2第1項・同法施行規則第55号)
管理項目 内  容 備  考
水槽の清掃 受水槽・高置水槽等の清掃を、年1回 定期的に行うこと  建築物における衛生的環境の確保に関する法律(ビル管理法)の特殊建築物に該当する建物の水槽は、県知事登録されている清掃業者に依頼して実施して下さい。
 ビル管理法に該当しない建物の水槽の清掃は、設置者が自ら行わない場合には、県知事登録されている清掃業者などに依頼して実施するようにして下さい。
施設の点検等 受水槽その他の施設の状況を点検し、有害物や汚水等による水の汚染を防止すること  水槽の亀裂やマンホールの蓋の破損などにより、雨水や汚水、鳥のフンが入ったり、虫やネズミなどが侵入したりして供給水が汚染されることがないよう、施設の定期点検を行い、不備な点を発見した場合は、速やかに補修改善を行って下さい。
 なお、地震、凍結、大雨など、供給水の水質に影響をおよぼすおそれのあるような時には、特に注意が必要です。
水質検査 蛇口から出る水の色、濁り、臭い、味等に注意し、異常があったときは、必要な項目に関する水質検査を行うこと
蛇口から出る水の遊離残留塩素を測定すること
(建築物における衛生的環境の確保に関する法律(ビル管理法)の
特殊建築物に該当する場合は、1週間に1回の検査が義務付けられています)
給水停止及び
関係者への周知
供給水が人の健康を害するおそれがあることを知った時は、直ちに給水を停止すると
ともに、その水の使用が危険であることを関係者に通報すること
 関係者とは、供給水を使用している者(ビルの入居者など)、知事、水道局をいいます。
 
参考)仙台市、下記のように分類
簡易専用水道 10㎥を超える 水道法
簡易専用小水道 5㎥を超え10㎥以下 条例
5㎥以下の受水槽水道 5㎥以下 仙台市要綱
定期検査 >>>法定検査参照
簡易専用水道の設置者は、年1回厚生労働大臣の指定を受けた専門的な検査機関に依頼して、簡易専用水道の管理についての検査を受けなければなりません。(水道法第34条の2第2項・同法施行規則第56条)

検査は簡易専用水道の設置者の依頼により、指定検査機関が該当する簡易専用水道の設置場所で行います。なお検査には手数料が必要です。
 
指定検査機関は、検査終了後に検査済の証を発行し、後日検査結果を送付します。検査の結果不適格な事項が認められた時には、直ちに県知事など立入検査・改善命令等の行政権限のある者に通報するとともに、改善について設置者に助言します。
検査項目 内  容
受水槽・高置水槽の外観 供給水に有害物・汚水等が混入するおそれの有無
水槽及び周辺の清掃状況
水槽内の沈殿物等の有無
給水栓における水質 蛇口から出る水の色、濁り、臭い、味に関する検査
残留塩素の有無
書類 次に掲げる書類の整理及び保存状況
簡易専用水道の設備の配置を明らかにした図面
受水槽の周囲の構造物の配置を明らかにする図面
水槽の清掃の記録
その他の管理についての記録(例:施設の定期及び臨時の点検結果、補修改善措置、水質異常に伴う水質検査結果、給水の停止措置等)

給水管の管口径を設計計算する場合は下記を参考に設計します。
建物種類別一人当たりの一日平均給水
建物種類 事務所 住宅 アパート
一日の平均給水量(ℓ) 在勤者 
一人当たり100~120
居住者 
一人当たり200~250
居住者 
一人当たり160~250
水は100%安全ではない!

「生水を飲むのは、カエルと日本人とアメリカ人だけだ」と言われたことがあるそうです。
そんなことは、今は昔の感があり、多くの日本人もわざわざ高いお金をはらって店から買って飲む時代になってしまいました。

水のコンサルタントの小島貞男氏が著書のなかで、水道水の供給元である浄水場の処理技術が向上して安全な飲み水を供給しているとは言え、100%安全な水とは言えないと警告しています。

勘違いしないで下さい。どんなことでも100%の安全などないという意味であって、心配を煽っているのではありません。

人体に悪影響を及ぼす物質は出来るだけ除去し、殺菌作用の強い塩素を注入することで、けっして、おいしい水とはいえないが各家庭に届けられているのです。


マンションの水は長旅で疲れきっている?

 マンションでは、敷地内に設置された受水槽から揚水ポンプでさらに屋上に設置された高架水槽に貯えられ各住戸の蛇口につながっているのが一般的です。

新鮮な水が流れている?本管から引き込んだ水を一度貯え、長い配管を通って無理やり高い所の水槽に又貯水され、そこから自然落下を利用してまた配管を通ってやっと各住戸の蛇口に到達します。表現は妥当ではないかもしれませんが、これじゃ、水だってくたびれて活きだって落ちますよ。

そこでひとつ、マンションのくたびれた水道水をおいしく飲む裏技を伝授?

レモン果汁を入れて飲む

レモンにはビタミンCが含まれているので、ビタミンC入りの水になりほんのりとした風味が味わえる。さらに竹炭を入れると、竹炭が水中に含まれる成分を吸い取る役目をするので、もっとまろやかな水となります。

試しに、そうやって飲んでみてはどうでしょうか。

給水装置等における基本知識
給水圧力

給水圧力は、一般的に0.4~0.5MPa以下とし、これ以上の圧力であると減圧弁を取り付けることになる。
また、管内流速は0,6~2,0m/s以下にするのが望ましい。

器具の最低必要圧力

(この必要圧力以下に水圧が下がると作動しなくなる器具もあります。)

器具 必要圧力(KPa)
一般水栓 30
洗浄弁 70
シャワー 70
マンションでの給湯機器

[給湯方式」

1 局所式:給湯する場所にそれぞれ湯沸かし器を設置し、個別に給湯する方式である。・・・台所についている瞬間湯沸器など

2 中央式:中央(機械室など)に加熱機器(ボイラー、湯沸かし器)を設置し給湯する場所にそれぞれ湯を送る方式である。

「給湯温度」
給湯温度は、一般に60゜C程度のお湯を水と混合して適当な温度とする。

ガス給湯器 ほとんどのマンションは給湯器!
ガス給湯器の能力は号数で表示されています。これは「水温+25℃」のお湯を1分間に何リットル出せるかということを示すもので、一般に号数が大きいほど一度に大量のお湯を使うことができます。
号数 能力 目安
8号 お台所専用の瞬間湯沸かし器を想定
10号 春・夏・秋は快適シャワー
16号 平均的なご家庭に多い普及タイプ 2人家族を目安
20号 春・夏・秋ならシャワー1箇所と他栓の同時使用OK 2~3人家族を目安
24号 冬場でもシャワー1箇所と他栓の同時使用OK 4人家族を目安
32号 春・夏・秋ならシャワー2箇所と水栓1箇所の同時使用OK
※マンションでは、16号~24号の給湯器が設置されているようです。

用途別使用温度

用途 使用温度(゜C)
飲料用 50~55
浴 用(成人)
    (小児)
    (治療用)
42~45
40~42
35
シャワー 43
洗面 手洗い用 40~42
厨房用(一般) 45


「出始めのはなぜ冷たいのか?」
給湯用の蛇口を開いても、冷たい水ばかりが出て、なかなかお湯が出てこないという経験をしたことはないですか。これは俗にいう捨て水といって給湯器と蛇口との間の配管内の温水が冷めてしまったためです。したがって、配管内の冷たい湯が全部蛇口から出てしまわないうちは、暖かいお湯は出てこないことになります。

給水設備用語

「クロスコネクション」

飲料水系統の配管とその他の系統(雑排水管・汚水管・雨水管・ガス管)の配管を接続することをいう。クロスコネクションすると水の汚染につながるので禁止されている。

「逆サイホン作用」
断水したり過剰流量のとき、給水管内が負圧になることがあり、いったん吐水された水が逆流して給水管に混入する作用をいう。洗浄弁付大便器などには、必ずバキュームブレーカーを取り付けること。

「バキュームブレーカー」
給水系統へ逆流することを防止するものである。圧力式と大気圧式があり、大便器についているのは大気圧式である。

「吐水口空間」
給水栓または給水管の吐水口端とあふれ縁との垂直距離をいう。必ず吐水口空間をとらないと、逆流し水の汚染につながる。

「ウォーターハンマー」
水による衝撃作用をいう。配管内の流速が速くなり流水音を発生したり、配管内の流れを急閉したり、停電によりポンプが停止したりするときに衝撃音が発生し振動や騒音を起こす。
給水方式
P4-1.JPG - 12,729BYTES 高架水槽給水方式

~1980年代のマンションに多い。
高架水槽給水方式---いちど受水槽に溜めた水を揚水ポンプで屋上の高架水槽に送り、各戸へは重力で給水する。


高架水槽給水方式---いちど受水槽に溜めた水を揚水ポンプで屋上の高架水槽に送り、各戸へは重力で給水する。この方式は、マンションに最も多く用いられてきました。

断水時でも受水槽と高置水槽の残留水が使用できるため上手く運転すれば断水の影響を受けません。

上階では水圧不足、下階では過大水圧を生じやすいので、注意する必要があります。
P4-2.JPG - 9,714BYTES 加圧ポンプ方式

1990年代になるとこの方式が増加。
加圧ポンプ給水方式---受水槽の水に加圧ポンプで圧力をかけて各戸へ給水する。(圧力タンク方式もこの分類)


圧力タンク、高置水槽が不要となる。

定速ポンプ方式と変速ポンプ方式があります。最近のマンションには変速ポンプ方式の採用例が多い。
P4-3.JPG - 10,184BYTES 増圧直結給水方式
2000年代~
増圧直結給水方式---受水槽は不要で、水道本管の水を増圧ポンプによって直接各戸へ給水する


受水槽、圧力タンク、高置水槽が不要のため、場所をとりません。そのうえ、設備費用も軽減することが出来るというメリットがあります。

直結給水を奨励
仙台水道局では、マンションなど集合住宅にお住まいの皆様に「新鮮な水を」を届けるために直結給水を推奨しています。

直結給水のできる建物は、これまでの10階・40戸程度に限定されていましたが、4月から15階・200戸まで対象範囲を拡大しました。

他の地域の場合は、各水道局で見解が異なりますから確認が必要です。
建物・設備 エレベーター/ 排水/ 水廻り設備/ガス設備/ マンション消防設備/ 建物・建築用語その他